祝・東京初上陸!新年一発!ちば映画祭2020
千葉県初上映の若手映画監督の作品上映をメインの作品を上映しているちば映画祭。
ちば映画祭が、2020年1月18日(土)に、千葉県外初となる上映会を開催します。
「新年一発!ちば映画祭2020 inアテネ・フランセ文化センター ~監督特集・特集~」と銘打ち、アテネフランセ・文化センター(東京都千代田区神田駿河台)にて、4名の監督をピックアップし、4作品(3プログラム)を上映します。
CONTENTS
ちば映画祭について
参考映像:『ちば映画祭のテーマ~初期衝動~2019ver.』ミュージックビデオ
2008年から続くちば映画祭は、千葉県初上映を中心とした将来を期待されるフレッシュな若手監督の秀作、傑作映画を上映しており、第4回映画祭から映画祭ごとに監督特集を行っています。
作品を上映し、更に監督等との交流によって、より広く深く映画に触れる機会の提供を目指した、実行委員会主催の映画祭です。
ちば映画祭2020の上映作品
2020年のちば映画祭のサブタイトルは「~監督特集・特集~」。
ちば映画祭は第4回映画祭から監督特集を行っています。
記念すべき千葉県外初の上映会では、現在まで特集をした監督から、村松正浩監督、大河原恵監督、田崎恵美監督、杉田協士監督の4名をピックアップしたプログラムを上映。
作品情報に加えて、監督のプロフィールやコメントも含めてご紹介します。
プログラムA『シンク』作品情報
【製作】
1997年(日本映画)
【監督・脚本】
村松正浩
【キャスト】
松崎ナオ、野田慶、光安稔、村松正浩
【作品概要】
第20回ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード97グランプリ作品。
本作はシンガーソングライターとして活躍中の松崎ナオが主演した映画としても知られています。
20年以上経っても色あせない映画が、約10年ぶりのスクリーン上映となります。
【あらすじ】
オレンジ色のダッフル・コートが良く似合う、女の子・クミ。
彼女が冗談半分で実験した呼びかけ――“テレパシーのようなもの”は、全く接点のない2人の男に届きました。
彼らは本来知り合うはずのない赤の他人ですが…“不思議な力”で会話を続けながら、それぞれの人生を送っていきます。
3本の平行線は、いつか交わる瞬間があるのでしょうか……。
松村正浩(むらまつまさひろ)監督のプロフィール
卒業制作である『シンク』(1997)がPFFアワード’97でグランプリを受賞、また当時としては異例の劇場公開に発展しました。
『兄兄兄妹』(2009)、『グレイト・グランマ・イズ・スティル・アライブ』(2011)、『ロング・サマー・スクール』(2012)などは俳優ワークショップで制作された中編作品ながら高い評価を受け、これまで多数上映されたほか、2013年にちば映画祭でも特集上映が組まれています。
松村正浩(むらまつまさひろ)監督のコメント
「ちば映画祭の企画が東京都千代田区で行われるとのことで、少し混乱したのですが、お声がけ頂いた映画が僕の初めての長編『シンク』で、二重に混乱し、緊張しています。
おそらく僕の監督作のなかで、最も多くの人に観られた映画ではないかと思うものの、いささか月日が経っています。
願わくば、現在でも響くなにかがビデオテープに残されていますように」
プログラムB『襟売ってよ』作品情報
【製作】
2014年(日本映画)
【監督・脚本】
大河原恵
【キャスト】
鶴巻紬、古賀友樹、森川しゅう、前田多美、野川雄大、松嵜翔平、鈴木もも、小池琢也、山崎遥、小出水賢一郎、谷岡千晶、川添一真、塚谷柊斗
【作品概要】
第26回東京学生映画祭入選作。
第9回ちば映画祭で特集された大河原恵監が、母と弟のフリーハグから、壊れた家族が再会しあう姿を描きます。
【あらすじ】
姉の花屋を手伝う聡子はある日、8年ぶりの母と弟がフリーハグしている光景を目にします。
弟は母の襟を切っている。
弟が母にお金を払った。
全然フリーじゃなかった。
大河原恵(おおかわらめぐみ)監督のプロフィール
1994年生まれ。多摩美術大学入学時より映画監督、俳優として活動しています。
監督作『みんな蒸してやる』は下北沢映画祭グランプリ、ぴあフィルム・フェスティバル入選。
第9回ちば映画祭では監督作が特集、その後2019年ちば映画祭のMVを監督しました。
近年の主な出演作品は『21世紀の女の子』『エレファントソング』、Youtube連ドラ『主人公』など。
大河原恵(おおかわらめぐみ)監督のコメント
「ちば映画祭まさかの東京上陸!さらにまさかまさか上映の機会をいただき、大変大変嬉しいです。
『襟売ってよ』は、ちば映画祭に出会う前に作った映画です。どうしようもなく閉ざしているのにどうしようもなくとっておきの出口を探していた年頃に。
ちば映画祭との出会いは明らかに私に影響を及ぼしました。出会ってしまってよかったとずっとずっと思っています。あなたにもぜひ出会ってほしいです。お待ちしております!」
プログラムB『海にしずめる』作品情報
【製作】
2013年(日本映画)
【監督】
田崎恵美
【脚本】
横川僚平、田崎恵美
【キャスト】
遠藤新菜、三浦英、石橋征太郎、北村岳子、真柳美苗、小宮一葉、田村健太郎、宮部純子、カトウシンスケ、藤田健彦、藤田みか
【作品概要】
第16回 TAMA NEW WAVE ある視点上映、第6回&10回ちば映画祭上映作品。
物語の重要な後半部分を千葉県富津市で撮影。
第6回映画祭にて作品集として上映した田崎恵美監督作品です。
【あらすじ】
ある兄弟の元へ一人の少女がやって来ます。
自分の本当の父親を知りたいと言うその少女は、兄弟のかつての幼馴染みの女に瓜二つでした。
互いに心当たりのある兄弟は、自分の娘かもしれない少女の存在に困惑し…。
田崎恵美(たざきめぐみ)監督のプロフィール
1987年生まれ、鳥取県出身。
監督作に『アンナと二階の部屋』(第32回ぴあフィルムフェスティバル企画賞、エンタテインメント賞)、『ハイランド』(第22回東京学生映画祭グランプリ)、『ふたつのウーテル』(第64回カンヌ国際映画祭短編部門正式出品)があります。
田崎恵美(たざきめぐみ)監督のコメント
「過去を抱えて日常を送ることに少し疲れたら、この映画を見てください。
願った未来とは違う現在を懸命に生きるすべての人に、愛と初期衝動を込めて」
プログラムC『ひとつの歌』作品情報
【製作】
2011年(日本映画)
【監督・脚本】
杉田協士
【キャスト】
金子岳憲、石坂友里、枡野浩一、天光眞弓、塩見三省
【作品概要】
第8回映画祭にて特集した杉田協士監督の初長編映画です。
本作は第24回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門正式出品された後、劇場公開されました。
杉田監督の原点をご覧ください。
【あらすじ】
ある日、東京郊外の駅で起きた人身事故。
そこに偶然居合わせた剛が撮った写真には、命を落とした女性(妙子)の事故直前の姿が写っていました。
その後、妙子に娘(桐子)がいると知った剛は、彼女の前に姿を現すようになります。
その写真の存在を告げることができないまま、剛は桐子との時間をすごし、ふたりは惹かれ合っていきます。
杉田協士(すぎたきょうし)監督のプロフィール
1977年、東京生まれの映画監督。
2012年に長編第1作『ひとつの歌』、2019年1月12日から第2作『ひかりの歌』が劇場公開されました。
杉田協士(すぎたきょうし)監督のコメント
「ちば映画祭で作品を取り上げられた人たちは、どうして?と思ったことがあるかもしれません。
どうしてこの作品を選んだんだろう。こんなに熱心なんだろう。愛情深いんだろう。うれしいし、たまに戸惑う。
今回は情が溢れすぎて、開催場所が東京の御茶ノ水になってるけど、たぶん総武線で1本だから千葉ですと言うんだと思います。
『ひかりの歌』の公開後、見たいと伝えてくれる人の多かったデビュー作『ひとつの歌』が上映されます。
私にとっても貴重で、やっぱりうれしいです。」
ちば映画祭2020の開催情報
【開催日時】
2020年1月18日(土)
【開催場所】
アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4階
【アクセス】
JR御茶ノ水駅「御茶ノ水橋口」出口より徒歩7分
JR水道橋口出口「東口」出口より徒歩7分
東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水より徒歩10分
都営三田線 水道橋駅「A2」出口より徒歩10分
【入場料】
全席自由・各プログラム入替制(定員130名)
各プログラム券(プログラム指定)…前売予約1,000円・当日1,200円
1日通し券(前売予約のみ)…前売予約2,200円(限定30セット)
※前売り予約はちば映画祭公式ホームページにて2020年1月14日(火)まで受付中
【タイムテーブル】
・プログラムA『シンク』(85分)+トーク約30分
開場12:40 開演13:00 終演15:00
・プログラムB『襟売ってよ』(52分)『海にしずめる』(53分)+トーク約30分
開場15:20 開演15:40 終演18:05
・プログラムC『ひとつの歌』(100分)+トーク約30分
開場18:25 開演18:45 終演21:00
※詳細はちば映画祭公式ホームページをご覧ください。
まとめ
初めて東京で開催されるちば映画祭。
「千葉県内の皆さんだけでなく、もっと多くの皆さんに、ちば映画祭の魅力とちば映画祭のイチ押し監督と作品をお届けしたい」という企画者の想いのもと開催さるとのことで、更なるパワーアップをした本映画祭に期待が膨らみます。
ちば映画祭2020はアテネ・フランセ文化センターにて2020年1月18日(土)開催です。