『ボールド アズ、君。』の初日舞台挨拶をレポート!
2025年3月29日(金)より新宿K’s cinema、4月26日(土)より大阪・第七藝術劇場ほかにて全国順次公開となる『ボールド アズ、君。』。
作品では、音楽や映画の作者の意図には関係なく救われた自分の経験を元に、“勝手に救われよう”をテーマにカリスマ的なボーカリストとミニシアターの支配人に救われた主人公の熱い想いが描かれています。
(C)コココロ制作/Cinemago
このたび、本作の上映を記念して、劇場公開初日舞台挨拶が実施されました。
ミュージシャンである、W主演の伊集院香織(みるきーうぇい)&後藤まりこ、刄田綴色(東京事変)及びぽてさらちゃん。、俳優&プロデューサーの下京慶子、そして、監督&出演の岡本崇が登壇。同イベントのレポートが到着しましたのでご紹介します。
CONTENTS
映画『ボールド アズ、君。』とは?
映画『ボールド アズ、君。』予告編
2008年頃からインディーズバンド界のMV制作黎明期を支えてきた岡本崇監督が、2022年に『ディスコーズハイ』(DVDは3月1日リリース)で長編映画監督デビューを果たし、全国のミニシアターファンに衝撃を与えました。
長編映画第2弾の本作のタイトルは、敬愛するギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの2ndアルバムの最後の曲「ボールド・アズ・ラヴ(愛のように大胆)」へのオマージュで、“君”への憧れの気持ちを込めて、『ボールド アズ、君。』と命名しました。
音楽や映画の作者の意図には関係なく救われた自分の経験を元に、“勝手に救われよう”をテーマに、カリスマ的なボーカリストとミニシアターの支配人に救われた主人公の熱い想いを描きだしています。
第18回田辺・弁慶映画祭のコンペティション部門、第34回ゆうばり国際ファンタスティック映画のゆうばりセレクション部門に正式出品されました。
大須インディペンデント・フィルム・フェスティバル2024にて長編部門最優秀賞、山形国際ムービーフェスティバル2024にて審査委員特別賞、第1回アートファインディング映画祭で俳優賞(伊集院香織/みるきーうぇい)と優秀賞、神戸インディペンデント映画祭2024にて企画賞を受賞。
映画『ボールド アズ、君。』公開記念舞台挨拶・公式リポート
2025年3月29日(土)新宿K’s cinemaにて行われた初日舞台挨拶には、ミュージシャンである、W主演の伊集院香織(みるきーうぇい)&後藤まりこ、刄田綴色(東京事変)及びぽてさらちゃん。、俳優&プロデューサーの下京慶子、そして、監督&出演の岡本崇が登壇。司会は、本作出演のアール(e-sports実況者)が担当しました。
【アール】(C)コココロ制作/Cinemago
冒頭、司会のアールが、「岡本崇監督の前作『ディスコーズハイ』にも出させて頂きまして、その時は本業のe-sportsキャスター役で出演させていただいたのですが、本作では楽屋での演技シーンなどもさせていただきまして、新しいチャレンジをさせていただいた、非常に思い入れのある作品となりました」と自己紹介。
キャストと監督が登壇すると、南條珠役の伊集院香織は、「音楽と映画への愛が詰まった作品になっているので、楽しみにしていただけると光栄です」、瓶子結衣子役の後藤まりこは、「初日楽しみましょう!」と挨拶した。
【岡本崇】(C)コココロ制作/Cinemago
岡本崇監督は、「ミニシアターは、僕にとっては居場所や逃げ場所だったり、みんなが約束なしに集まる場所なので、大切な場所なんです。ミニシアターは今苦境に立たされていて、監督としては映画を作ることしかできないので、願わくばヒットさせて、色んなところでかけて、これをダシにみんなでミニシアターで集まれたらと思います」と本作に込めた熱い想いを語りました。
また、自ら後藤まりこと木田次郎役の刄田綴色と同じ劇中のバンドメンバーを演じ、自分が作った曲を後藤に歌ってもらい、刄田にドラムを演奏してもらった監督は、「まだ夢で、醒めていないのかなと思っています。二人とも“概念”みたいな存在で、一緒にできるような人ではないんですけれど、映画をうまいこと使って、夢を叶えるということをさせていただきました」と感無量の様子でした。
本作は、監督が音楽や映画の作者の意図には関係なく救われたご自身の経験を元に、“勝手に救われよう”をテーマにした映画です。
【伊集院香織(みるきーうぇい)】(C)コココロ制作/Cinemago
伊集院は、「学生時代にガラケーが壊れるまでずっと後藤(まりこ)さんの待ち受けにさせていただいたくらいの神様なんで、監督と同じように、ここに一緒に立っているのがまだ実感がないような憧れの存在でございます」と敬語で告白。
伊集院は、昔後藤に救われた出来事を振り返り、「まさかアーティストが満員の会場で一人一人にハグをしてくれる思わず観に行って、その時に『生きててよかったな』と。ハグ自体よりライブに救われたところがあります」と回想した。後藤は、「(劇中で言及されるように)僕も一個人を救おうと思ってやっていないんですけど、当時の僕が当時の香織ちゃんを救っていたとしたら、とても嬉しいし、香織ちゃんは音楽やろうと思って同じ土俵に立ってきてくれて、今一緒に並んでいるんで、すごく嬉しい」と、劇中の珠と瓶子結衣子の関係性を彷彿とさせるエピソードを話しました。
伊集院はライブシーンの撮影を振り返り、「後藤まりこ様は、ライブが、パフォーマンスにしろ、音楽にしろ、歌声にしろ、ギターにしろ、本当に全てが素晴らしく、演奏のシーンでのパフォーマンスも、音楽を操っているような神様に見える瞬間がたくさんありました。かっこよさ、神々しさがあって、神様だなと思う瞬間はたくさんありました」と、後藤の魅力を熱弁した。
【後藤まりこ】(C)コココロ制作/Cinemago
後藤は、東京事変のドラマーの刄田綴色と、劇中でバンドメンバーとして共演。「かなり好きなタイプのドラマーでした。音がでかい!当て振りやって言っているのに、思いっきり叩くムードメーカーなんですよね」と絶賛。
【刄田綴色(東京事変)】(C)コココロ制作/Cinemago
刄田も、「商売柄、やってもらう方のパート(ドラム)なので、演技として背中を押そうかなと考えたんですけれど、そんなことしなくてももうすごいパワーがあるので、むしろ僕も乗せられました」と褒め合います。
刄田は、「(監督が最初は)セリフは一言二言とおっしゃっていたのに、気がついたら結構ありましたね」と苦笑いしつつ、「三浦透子ちゃんにもLINEしたら、当日の朝、朝に読むだけの時間がないというくらいすごい長文でアドバイスをいただいたけれど、全然活かせなかったなとちょっと反省をしています」と裏話を話しました。
【ぽてさらちゃん。】(C)コココロ制作/Cinemago
暮土真琴役のぽてさらちゃん。はシンガーソングライターでありながら、本作ではミュージシャン役ではなく、珠のバイト仲間役でした。
ミニシアターの支配人役の津田寛治がインタビューで、ぽてさらちゃん。のことを『すごい女優さんだなと思っています。本作でもすごくいいです』と絶賛。ぽてさらちゃん。は、「嬉しいの一言しかないです。その津田さんのインターネットのインタビュー記事を、スクショして何人かに送りつけ、ツイートに貼り、毎朝上がるようにリツイートを繰り返して、ダサい感じで喜びを表しています」と自分で暴露しました。
実際のツイート→ https://x.com/potesarachannn/status/1898592507958845800
「津田さんとは、岡本崇監督の別作品(2022年の『君の僕の詩』)で福井駅前短編映画祭に出させてもらった時にお話ししていて、その時に賞をいただいて、厚かましいことに、監督にも津田さんにも『津田さんと一緒にやりたいです!』と言っていました。対面でお話しするシーンで叶えてもらったので、ありがたかったです。これから活かしたい経験になりました」と共演に至るまでの経緯も語りました。
【下京慶子】(C)コココロ制作/Cinemago
草薙凪子役の下京慶子は、岡本監督の前作『ディスコーズハイ』で演じた別久花もバンドのマネージャー役で、本作で演じた草薙凪子役もバンドのマネージャー役です。
「前作と衣装も髪型もヘアメイクもほぼ同じで、『どういうつもりでやったらいいでしょう?』と聞いたら、『自由に、いつもの感じで』と言われたので、自分の中ではパラレルワード的なつもりでやりました。マネージャーは実際に担当のバンドが変わったりすると思うので」と話しました。
下京は、「岡本崇組と、この作品のファン」とコメントを寄せています。本作の魅力を聞かれ、「前作からなんでこんなに情熱を持ち続けて創作ができるのか不思議なぐらい岡本監督が持っているパワーが、企画から編集から(公開初日の)この日までずーっと落ちずに駆け抜けるんです。それがスクリーンを通して観客の皆さんに伝わるのではないかと一ファンとして信じている部分があるので、それぞれの思いが届いて、どんどんどんどん広がったら嬉しいなと思っています」と語りました。
岡本崇監督からのメッセージ
音楽映画として銘打っているので、演奏シーンはしっかりやっています。バンドシーンを演じているのが一人残らずミュージシャンなんです。いつも通りバンドマンが魂を削ってライブをやっているのが収められているので、嘘のない本物が収められています。また、ミニシアターの話も進行していくんですけれど、皆さんが観ているスクリーンでクライマックスで起こるシーンを追体験していただけるような仕掛けを作らせていただいているので、登場人物の一人になったような気持ちで観ていただいたら嬉しいです。本作は今日産声を上げてオギャーと生まれたところなので、SNS投稿という名のミルクや離乳食をガンガン与えて育てていただけたらと思います。
映画『ボールド アズ、君。』の作品情報
(C)コココロ制作/Cinemago
【公開】
2025年(日本映画)
【監督・脚本・編集】
岡本崇
【撮影】
岡本崇、松本大樹
【キャスト】
伊集院香織、後藤まりこ、おかき、ぽてさらちゃん。、鈴木智久、下京慶子、岡本崇、daisuke、スムルース、P-90、アシガルユース、クリトリック・リス、GOOD之介(もるつオーケストラ)、亀(ぐしゃ人間)、鈴木大夢、愛田天麻、寺岡千紗、ひがし沙優、小島海音、園山敬介、篠田諒、牛丸亮、アール、サンキュームービー、テルテル坊主(シャドーコリドー2 雨ノ四葩)、刄田綴色(東京事変)、津田寛治
映画『ボールド アズ、君。』のあらすじ
(C)コココロ制作/Cinemago
人付き合いが苦手な南條珠(なんじょう・たま/伊集院香織)は、小学生の頃からシネコンとは一線を画すこだわりのラインアップのミニシアターを自分の居場所としていて、支配人の井澤雄一郎(いさわ・ゆういちろう/津田寛治)を神様と呼んで慕っています。
そんな珠にとって、ロックバンド“翳(かげ)ラズ”のボーカル・瓶子結衣子(へいし・ゆいこ/後藤まりこ)はもう一人の自分を救ってくれた神様です。
中古ギターを入手して、スーパーギターバトルで優勝するほどの実力になるも、さらに上を目指して練習する日々。翳ラズの記事を読み、次の翳ラズのライブチケットは必ず入手すると決意を新たにします。
そんなある日、珠がバイトをする居酒屋に、たまたま瓶子結衣子がやってきて、珠がアップした“弾いてみた動画”を見ていたことが発覚します。
珠は「翳ラズと同じステージに立って直接お礼を言うこと」を目標に、さらに動画制作に精を出しますが、行きつけのミニシアターが翳ラズのライブのタイミングで閉館するということを知り……。
まとめ
(C)コココロ制作/Cinemago
映画『ボールド アズ、君。』は22025年3月29日(金)より新宿K’s cinema、4月26日(土)より大阪・第七藝術劇場ほかにて全国順次公開。
劇場公開初日舞台挨拶のイベントレポートをご紹介しました。
インディーズバンド界のミュージックビデオを早くから手がけ、2022年に『ディスコーズハイ』で長編映画初監督を務めた岡本崇の第2作の本作は、第18回田辺・弁慶映画祭のコンペティション部門、第34回ゆうばり国際ファンタスティック映画のゆうばりセレクション部門に正式出品されるなど、各映画祭を席巻しました。
大阪・第七藝術劇場に続き、名古屋のシネマスコーレ、山形の鶴岡まちなかキネマ、そしてアメリカの、110年前からある老舗映画館・クリントン・ストリート・シアターでの上映も決定ですから、今後の『ボールド アズ、君。』から目が離せません。