Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2020/08/24
Update

映画『ばるぼら』劇場公開日/上映館。キャストの稲垣吾郎×二階堂ふみが手塚治虫の狂気の世界を体現!

  • Writer :
  • 石井夏子

数々の海外映画祭で好評、ついに日本に凱旋!!

手塚治虫が1970年代に『ビッグコミック』(小学館)に連載し、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、様々なタブーに挑戦した大人向け漫画『ばるぼら』。

(C)2019『ばるぼら』製作委員会

その独特な世界感から”映画化不可能”と言われていましたが、手塚治虫生誕90周年を記念し、初映像化されました。

第32回東京国際映画祭・コンペティション部門の正式招待をはじめ世界各国の映画祭を巡回、反響を呼んでいます。

この度、2018年の製作発表から2年の月日を経て、映画『ばるぼら 』が2020年11月20日(金)よりシネマート新宿、ユーロスペースほか全国、待望の凱旋公開されることが決定。

あわせて、日本版のポスタービジュアルと、手塚眞監督と、主演の稲垣吾郎・二階堂ふみのコメントが解禁となりました。

映画『ばるぼら』について

日本、ドイツ、イギリスから唯一無二のスタッフ&キャストが集結した本作。

異常性欲に悩まされている耽美派小説家・美倉洋介を『半世界』(阪本順治監督)『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(大林宣彦監督)の稲垣吾郎が演じました。

芸術家のミューズであり自堕落な生活を送る謎の女・ばるぼらをNHK連続ドラマ小説『エール』でヒロインとして出演中の二階堂ふみが演じます。

日本映画界でも異彩を放つふたりが、甘美で退廃的な『ばるぼら』の異世界に全身全霊で臨みました。

共演陣には渋川清彦、石橋静河、美波ら国内外で活躍する豪華俳優陣が集結。

監督は手塚治虫の実子であり『白痴』(ヴェネチア国際映画祭 デジタルアワード受賞)『ブラックキス』(東京国際映画祭 招待作品)など独特の映画美
学により国際的に評価される手塚眞

撮影監督にはウォン・カーウァイ監督作品等の映像美で知られるクリストファー・ドイルを招きました。

映画『ばるぼら』のポスタービジュアル

(C)2019『ばるぼら』製作委員会

公開に先駆け、日本版のポスタービジュアルが解禁されました。

ポスタービジュアルは海外版ポスターを踏襲し、美倉が持つペンにばるぼらが宿る絵をメインにキャッチコピー「狂気の果て。あれは幻だったのだろうかー」が印象的な仕上がりになりました

美倉洋介役:稲垣吾郎のコメント

参考:稲垣吾郎の公式Twitter

「都会の吹き溜まりに真実は潜んでいる。あらがえない輪廻転生の中に自分の人生もまるごと引きずりこまれていく」
そんな思いと共に今も僕の中にばるぼらが生きています。
手塚眞監督、スタッフの皆さん、そして役を共に生き抜いてくださった二階堂ふみさんをはじめとしたキャストの皆さんにも心から感謝しています。

ばるぼら役:二階堂ふみのコメント

参考:二階堂ふみの公式Instagram

この投稿をInstagramで見る

美しい服🌓 @madeshabille_official

Fumi Nikaido(@fumi_nikaido)がシェアした投稿 –

曇天の新宿を、稲垣さん演じる美倉洋介と走り続けました。 湿ってて、汚れてて、それでも愛おしさを感じてしまう人間の感情に埋れながらも、美倉先生はひたすら貪欲にそれらを追い続けておりました。 雑踏の中、希望を示してくださり、助けて頂き、感謝しかありません。

手塚眞監督のコメント

画像:第32回東京国際映画祭・上映後Q&Aでの手塚眞監督


(C)Cinemarhe

手塚治虫生誕90周年を記念してはじまった映画『ばるぼら』。自分がこれまで描いてきた映画の世界と手塚治虫マンガの接点があるとすれば、この作品に違いないと選んだ原作でしたが、まさに夢のようなキャスト、スタッフが奇跡のように集結し、夢を見ていたかのような撮影、そしてこれも夢の中のようなベルリンのスタジオで魔法のように完成。東京国際映画祭をはじめ多くの国際映画祭への招待。なにもかもが「芸術の女神(ミューズ)」の粋な取り計らいなのだと信じています。稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんの美しさはまさに芸術品。そしていよいよ多くの皆さんと夢を分かち合えるときが巡ってきました。恐らくミューズは、映画館から閉塞的な世の中へ奇跡をふりまくことでしょう。愛と狂気についての映画ですから、理屈も言葉も超えて、陶酔の世界を堪能していただければ嬉しいです。

映画『ばるぼら』の作品情報

(C)2019『ばるぼら』製作委員会

【日本公開】
2020年(日本映画)

【原作】
手塚治虫

【監督・編集】
手塚眞

【撮影監督】
クリストファー・ドイル、蔡高比

【キャスト】
稲垣吾郎、二階堂ふみ、渋川清彦、石橋静河、美波、大谷亮介、ISSA、片山萌美/渡辺えり

【映倫区分】
R15+

映画『ばるぼら』のあらすじ

(C)2019『ばるぼら』製作委員会

人気小説家の美倉洋介は、新宿駅の片隅で、ホームレスのような酔っぱらった少女ばるぼらに出会い、つい家に連れて帰ります。

大酒飲みでだらしないばるぼらですが、美倉はなぜか奇妙な魅力を感じて追い出すことができませんでした。

彼女を手元に置いておくと不思議と美倉の手は動きだし、新たな小説を創造する意欲がわき起こるんです。

ばるぼらはあたかも芸術家を守るミューズのようで…。

まとめ

様々なタブーに挑戦した問題作に、稲垣吾郎と二階堂ふみが挑みます。

世界最高水準のクオリティとなるアート・シネマに仕上がった本作が、ついに劇場公開決定となりました。

映画『ばるぼら』は2020年11月20日(金)よりシネマート新宿、ユーロスペースほか全国公開です。




関連記事

新作映画ニュース

映画『セブンガールズ』全国のミニシアターに作品を無料提供!興行収入の全額を上映館に寄付

「皆で助け合って生きていく」というテーマの作品を寄付。 新型コロナウイルスの蔓延に伴う大幅な動員減少に続き、緊急事態宣言による多くの映画館の休館の報道に多くの関係者・映画ファンが心を傷めています。 ミ …

新作映画ニュース

インド映画『ガンジスに還る』あらすじ。評価が高くヴェネチア国際映画祭でも話題に

誰にでも訪れる「死」というテーマをユーモアと人情味溢れるタッチで描き、不器用な親子と個性的な人々が織りなす心温まる物語。 インド映画『ガンジスに還る』は10/27(土)より岩波ホールほか全国順次公開で …

新作映画ニュース

東京国際映画祭2018の開幕期間や注目の映画は?予告編も解禁も

第31回東京国際映画祭の開催される期間は、2018年10月25日(木)~2018年11月3日(土・祝)です。 2018年も上映される作品の一部は、すでに予告編でご覧いただくことができます。 2018年 …

新作映画ニュース

映画『バルーン 奇蹟の脱出飛行』あらすじ/キャスト/公開日。実話サスペンスの予告動画を紹介!

なぜ、ごく平凡な家族は、世界が驚愕する脱出劇を成功できたのか―― 奇想天外にしてスリリングな、東ドイツからの“逃飛行”! 東西冷戦下、手作りの熱気球で西ドイツを目指した平凡な家族の勇気を描いた実話サス …

新作映画ニュース

今週おすすめ映画!上映される最新の洋画邦画の人気ランキング【2018/07/20より公開】

今週7月20日(金)より、劇場公開されるオススメの新作映画を、恒例の映画ライターさんイチオシまとめ! 「映画鑑賞するのに失敗したくない!」 「おすすめの動画配信サイトで何を見たらいいの?」などのお悩み …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学