Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2020/07/27
Update

映画『アウェイデイズ』あらすじ/キャスト/日本公開日/上映館。実話を基に英国フットボール発祥の文化を描く!

  • Writer :
  • 石井夏子

終わりなんだろ?俺たちはもうー。
1979年、ポストパンク時代のマージーサイド。

英国ユース・カルチャーを描いた青春映画の足りなかったピースが遂に埋まります。

(C) Copyright RED UNION FILMS 2008

2009年本国イギリスにて公開された映画『アウェイデイズ』は、1979年のマージ-サイドを舞台に破滅的な若者たちと、日本ではほとんど紹介されることの無かった英国フットボール発祥の文化“Football Casual”<カジュアルズ>の黎明期を描いています。

映画『アウェイデイズ』が、完成から11年の歳月を経て遂に2020年10月16日(金)より新宿シネマカリテほかにて日本初公開される事が決定しました。

映画『アウェイデイズ』について

(C) Copyright RED UNION FILMS 2008

1979年、イングランド北西部マージーサイド州バーケンヘッド。カーティとエルヴィスは《Echo & The Bunnymen》のギグで運命的な出会いを果たします。

そして2人の間には誰にも邪魔することの出来ない友情が芽生えますが、それは互いに惹きつけ合いながらもどこか不安定で、いつ壊れてもおかしくないコントロール不能なものだったんです…。

(C) Copyright RED UNION FILMS 2008

圧倒的な暴力とセクシャル、そしてロックンロールに満ち溢れ、現代人にとってはどこか滑稽にも映ってしまう映画『アウェイデイズ』の世界は、ケヴィン・サンプソンが1998年に上梓した同名小説を基に、ポストパンク時代の研ぎ澄まされていたエナジーを記録した真実の物語です。

Joy Division、The Cure、Magazine、Echo & The Bunnymen、Ultravoxの音楽をバックに、若者たちが自らの拠りどころを探し、絶対的な者へ憧憬を抱き、そして形成された“族”の中で避ける事の出来ない運命にもがき苦しむ様をリアルに映像化しています。

また、これまで日本ではほとんど紹介されることの無かった英国フットボール発祥の文化“Football Casual”<カジュアルズ>の黎明期を初めて切り取った映画でもあります。

本国では公開当時『さらば青春の光』(1979)、『トレインスポッティング』(1996)、『コントロール』(2007)、さらには『スタンド・バイ・ミー』(1986)等の映画を例えに、さらにこれら全ての要素を詰め込んだ、若者の生き辛さを描いた小説『ライ麦畑でつかまえて』(J・D・サリンジャー著/1951)のジャックナイフ版であると紹介されました。

カジュアルズとは?

(C) Copyright RED UNION FILMS 2008

一般的にイングランドでは毎週末にサッカースタジアムに通う労働者階級のファッションを“Football Casual”と呼びます

フーリガンの別称として“カジュアルズ=Casuals”という言葉を使う向きがありますが、Football Casualという言葉自体は80年代に入ってから雑誌がカテゴライズして広まった言葉。

70年代の終わりに、何千というリヴァプールのサポーターたちがチームに帯同してヨーロッパをまわりアディダスのスニーカーを手に入れ、それを履いてロンドンのチームとの試合に行く、それを見たロンドン子たちが衝撃を受け真似ていったという大きな流れがあるそう。

リヴァプールでは自分たちを“Scallys”と呼び、カジュアルズはロンドンでの呼称として広まりました。

まずフットボールありきで、スタジアムに入り易くするためにスポーツブランドに身を隠す様になったと言われています。

映画『アウェイデイズ』の作品情報

(C) Copyright RED UNION FILMS 2008

【日本公開】
2020年(イギリス映画)

【原題】
AWAYDAYS

【原作・脚本】
ケヴィン・サンプソン

【監督】
パット・ホールデン

【キャスト】
ニッキー・ベル、リアム・ボイル、スティーブン・グレアム、イアン・プレストン・デイビーズ、ホリデイ・グレインジャー、サシャ・パーキンソン、オリヴァー・リー、ショーン・ワード、マイケル・ライアン、リー・バトル、レベッカ・アトキンソン、ダニエレ・マローン、デヴィッド・バーロウ、アンソニー・ボロウズ

【日本語字幕】
額賀深雪

【日本語字幕監修】
イノベヒロキ

映画『アウェイデイズ』のあらすじ

(C) Copyright RED UNION FILMS 2008

母親を1年前に亡くした19歳のカーティは下級公務員として働きながら、郊外の中産階級の家庭で悲しみにくれる父、そして血気盛んな妹モリーと暮らしていました。

収入のすべてはクラブ遊び、レコード、サッカー、ライブに費やしているカーティ。

そんなある日、《Echo & The Bunnymen》のライブで、カーティはエルヴィスに出会います。

エルヴィスはカーティが魅了されていた悪名高いギャング集団“パック”の一員でした。

彼らはピーターストームにフレッドペリー、ロイスのジーンズ、そしてアディダスのスニーカーを履いてスタジアムで常に問題を起こしていました。

エルヴィスはカーティに“パック”と付き合うことが危険であることを警告。

それよりもエルヴィスはカーティの様に芸術、音楽、詩、そして死について語り合える友人をずっと待っていました。

(C) Copyright RED UNION FILMS 2008

そして、いつしかエルヴィスはカーティに夢中になっていきます。

しかし、カーティの“パック”への憧れはエスカレートして行き、エルヴィスの警告にもかかわらず、危険な世界の扉を徐々に開いていくのでした。

ある日の遠征(=Awayday)でカーティは成果を得ますが、“パック”のボス、ゴッドンに認められることはありません。

自分よりも、謎に包まれた存在のエルヴィスが尊敬を集めていることに苛立つカーティ、自分の想いが届かないことに苦悩するエルヴィス。

次第に綻びは大きな傷になっていき…。

まとめ

(C) Copyright RED UNION FILMS 2008

若者達の苛立ちは極限まで研ぎ澄まされ、剥き出しとなった感情は、仲間を求め、傷つけたー。

語られる事の無かった<カジュアルズ>黎明期を描いた、破れかぶれの青春の物語が、本国公開より11年の月日を経て遂に日本での劇場公開が決定しました。

映画『アウェイデイズ』は2020年10月16日(金)より新宿シネマカリテほかにてロードショー、以降、全国順次公開です。


関連記事

新作映画ニュース

映画『妖怪大戦争ガーディアンズ』キャストの安藤サクラは姑獲鳥(うぶめ)役に挑む。演技力の評価とプロフィール!

映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は2021年8月13日よりロードショー 2005年に三池崇史監督が神木隆之介主演で製作した『妖怪大戦争』に続く、超ド派手妖怪ファンタジーエンタテインメント『妖怪大戦争 …

新作映画ニュース

『もうひとつのことば』本編冒頭映像が解禁!ゾフィー上田航平ら舞台挨拶ゲスト情報×第4弾応援コメントも!

自粛の夏。 英語と日本語が織りなす、《二ヶ国語》ラブコメディ! 2022年7月22日(金)より池袋HUMAXシネマズにて劇場公開される堤真矢監督の映画『もうひとつのことば』。 コロナ禍で東京オリンピッ …

新作映画ニュース

大人の恋愛映画『パリ、嘘つきな恋』あらすじ。日本公開日と上映劇場の決定!

映画『パリ、嘘つきな恋』は2019年5月24日(金)から新宿ピカデリーほかで全国公開。 とんでもない嘘から最高の恋が始まる⁈ 本国フランスで動員200万人超えたヒット作品『パリ、嘘つきな恋』。 フラン …

新作映画ニュース

庵野秀明新作映画『シン・仮面ライダー』2023年3月公開決定!超特報動画とビジュアルも発表され生誕50周年への期待高まる

「仮面ライダー」史に大革命、最大プロジェクト始動。 1971年4月3日19:30の放送開始からジャスト50年の大発表として、2021年4月3日に、「仮面ライダー」史に大革命を起こす最大プロジェクト、『 …

新作映画ニュース

胸キュンなシーン写真解禁!映画『愛がなんだ』成田凌が岸井ゆきのに“あごトン”!?

一途なアラサー女子の全力すぎる片思いを描いた映画『愛がなんだ』は2019年4月19日(金)よりテアトル新宿ほかにて全国公開します。 恋愛映画の旗手で“正解のない恋の形”を模索し続けてきた今泉力哉監督が …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学