特集上映「東南アジア映画の巨匠たち」は2019年7月4日から7月10日にかけて開催中!
国際交流基金アジアセンターと公益財団法人ユニジャパン(東京国際映画祭)が共催し、躍進が目覚ましい東南アジア映画界の巨匠たちを取り上げる特集上映。
それが、「東南アジア映画の巨匠たち」です。
2019年7月4日から7月10日にわたって開催される今回の特集上映。
このたび2019年7月4日、特集上映の開催を記念し、有楽町スバル座にて「東南アジア映画の巨匠たち」のオープニングセレモニーが行われました。
オープニングセレモニーにはガリン・ヌグロホ監督、ブリランテ・メンドーサ監督、エリック・クー監督、カミラ・アンディニ監督、ナワポン・タムロンラタナリット監督と今回上映される素晴らしい映画の数々を手がけた、東南アジア映画界を代表する監督陣が登壇。
さらにスペシャルゲストとして、日本とミャンマーを拠点に活躍する俳優・森崎ウィンが登壇。会場を大いに沸かせました。
本記事では特集上映「東南アジア映画の巨匠たち」オープニングセレモニーの模様をお届け致します。
CONTENTS
「東南アジア映画の巨匠たち」とは?
2014年以降、東京国際映画祭(TIFF)は国際交流基金アジアセンターと共に「国際交流基金アジアセンターpresents CROSSCUT ASIA」をはじめ、さまざまな切り口で東南アジア映画を紹介し、映画を軸とした相互交流を深めてきました。
そして、今回その集大成として、東南アジアの地域を越えて世界に挑戦し映画ファンを魅了し続ける巨匠たちの原点から最新作、注目の若手監督の意欲作を一挙上映。
それが、特集上映「東南アジア映画の巨匠たち」です。
ゲスト監督陣にとっての日本
ガリン・ヌグロホ監督(インドネシア)
オープニングセレモニーには、今回の特集上映のために来日した、現在の東南アジア映画界を牽引する映画監督たち5人が登壇。
7月3日にはサイレント映画と音楽・立体音響を融合させた作品『サタンジャワ』を上演し、今回の特集上映では自身の最新作『メモリーズ・マイ・ボディ』が上映されるインドネシアのガリン・ヌグロホ監督は、「アジアの家族として、映画を盛り上げていくことを楽しみにしている」とコメント。
また、これまでに12本の映画が東京国際映画祭で上映され、『サタンジャワ』『メモリーズ・マイ・ボディ』の上映により14本の映画が日本で公開されることに言及。日本での作品公開によっても自身のキャリアが形成されてきたことを語りました。
ブリランテ・メンドーサ監督(フィリピン)
自身の出身国であるフィリピン国内での麻薬戦争を描いた『アルファ、殺しの権利』が上映されるブリランテ・メンドーサ監督は、ここ3・4年の間は毎年日本へと訪れていると言います。
国際交流基金アジアセンターと公益財団法人ユニジャパン(東京国際映画祭)の共同プロジェクトとして初めて制作されたオムニバス映画『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』での監督をはじめ、今後も日本など様々な地域のアーティストとコラボレーションしていきたいと、映画製作活動への積極的な姿勢を見せました。
エリック・クー監督(シンガポール)
シンガポールを代表する映画人であるエリック・クー監督は、日本の人気俳優・斎藤工が主演を務めた映画『家族のレシピ』が2019年3月に日本で公開されました。
エリック監督は『家族のレシピ』の公開に触れ、本作の上映を機に自身の初期作品を取り上げてくれた今回の特集上映、そしてそのような特集上映を企画してくれた方々への感謝の言葉を伝えました。
カミラ・アンディニ監督(インドネシア)
ガリン・ヌグロホ監督の長女にして、8年前にデビュー長編作が日本で上映されたというカミラ・アンディニ監督は、今回の特集上映では自身の監督第2作にあたる『見えるもの、見えざるもの』が上映されます。
カミラ監督は再び日本で自身の作品を上映できて嬉しいとコメント。自身をはじめ若い映画監督を応援してくれる日本に感謝の言葉を述べ、今後も日本の若いアーティストや映画人とコラボしていきたいと語りました。
ナワポン・タムロンラタナリット監督(タイ)
脚本家として活動したのちに映画監督へとその活躍の分野を広げていったタイのナワポン・タムロンラタナリット監督は、日本の観客を「家族のように感じる」と言います。
自分のことも映画のことも温かく受け取ってくれ、映画の鑑賞後にも有意義なディスカッションを繰り広げてくれる日本の観客のことを大切にしたいと語りました。
スペシャルゲスト・森崎ウィンの“夢”
そしてオープニングセレモニーのスペシャルゲストとして、ミャンマーと日本で主に活躍している俳優・森崎ウィンが登壇。
登壇した森崎は、今回の特集上映のために来日して下さった東南アジア各国を代表する映画監督に対し、そして自身をオープニングセレモニーという特別な場に招いて下さった全ての方々に対して感謝の言葉を伝えました。
そして、「アジア各国の映画に出演し、東南アジア、ひいてはアジアの魅力を伝えられる俳優になれるように努めていきたい」という自身の“夢”を来場した方々やゲスト監督陣に宣言。
今回の特集上映をきっかけに最新の東南アジアのカルチャーに触れてほしいこと、その中で俳優・森崎ウィンの動向にも注目してもらえたら嬉しいことを伝えました。
「東南アジア映画の巨匠たち」開催概要
【開催期間】
2019年7月4日(木)〜7月10日(水)
【開催会場】
有楽町スバル座
東京都千代田区有楽町1丁目10-1有楽町ビルヂング内
【上映プログラム・スケジュール】
上映作品・上映時間などの詳細は国際交流基金アジアセンター公式サイトをご覧ください。
【上映チケット】
6月8日(土)よりローソンチケットにて発売
【チケット料金(税込)】
前売券:一般1,000円 U-25・シニア500円
当日券:一般1,500円 U-25・シニア1,000円
※U-25割引(25歳以下)、シニア割引(60歳以上)あり。
まとめ
ゲスト監督陣の日本に対する思い、森崎ウィンのアジアを舞台に展開する“夢”が明かされたオープニングセレモニーは、無事大盛況の中で幕を閉じました。
ついに開催の日を迎えた「東南アジア映画の巨匠たち」では、7日間を通して東南アジア映画界を代表する監督陣の作品が上映されます。
東南アジアにおける映画、或いは映画における東南アジアを知るためにも、ぜひ劇場に足を運んでみてください。
特集上映「東南アジア映画の巨匠たち」は7月4日から7月10日にかけて開催中!
「東南アジア映画の巨匠たち」オープニングセレモニーの概要
【開催日時】
2019年7月4日(木)18:30〜
【開催会場】
有楽町スバル座
【登壇者】
安藤裕康(国際交流基金理事長)、久松猛朗(東京国際映画祭フェスティバル・ディレクター)
【ゲスト】
ガリン・ヌグロホ、ブリランテ・メンドーサ、エリック・クー、カミラ・アンディニ、ナワポン・タムロンラタナリット
【スペシャルゲスト】
森崎ウィン