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Entry 2017/04/27
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エディ・レッドメイン映画おすすめ5選!ファンタビ以前から光る演技力

  • Writer :
  • Yuko


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イギリス出身のエディ・レッドメイン。数々の映画賞を受賞した経験のあるイケメン演技派俳優です。

彼の映画を見て、甘いルックスと高い演技力にファンになった女性も多いはず!

エディ・レッドメインは、10代の頃はモデルとして活動する一方、あのウィリアム王子と同級生だったという名門イートン校からケンブリッジ大学へと進学。とても秀才なんですね。

そして舞台で演技の経験を積み06年に映画デビュー。『グッド・シェパード』、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』、『ブーリン家の姉妹』などに出演し注目を集めました。

2012年のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』のマリウス役でブレイクし、2014年『博士と彼女のセオリー』で、英国アカデミー賞やゴールデングローブ賞(ドラマ部門)などの主演男優賞に輝き、アカデミー賞でも主演男優賞初ノミネートにして受賞を果たしました。

2015年の『リリーのすべて』で再びアカデミー主演男優賞にノミネートされ、『ハリー・ポッター』新シリーズの『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』では主人公ニュート・スキャマンダー役を演じています。

今回は、これまで数々の難役に挑み、卓越した演技力を魅せつけてきたエディ・レッドメインの出演映画からおすすめの5作品をピックアップしてお届けします!

CONTENTS

1.ホーキング博士を演じオスカー受賞!『博士と彼女のセオリー』(2014)

『博士と彼女のセオリー』の作品概要

2014年のイギリス映画。監督は、『マン・オン・ワイヤー』のジェームズ・マーシュ。出演は、エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、チャーリー・コックス、エミリー・ワトソン、サイモン・マクバーニーほか。

主演のエディ・レッドメインは、第87回アカデミー賞主演男優賞と第72回ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞(ドラマ部門)を受賞。

『博士と彼女のセオリー』のあらすじ

1960年代、天才物理学者として将来を期待されるスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)はケンブリッジ大学に在籍中、同じ大学で文学を学んでいたジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちます。

その直後、彼は体が自由に動かなくなる病気“ALS(筋萎縮性側索硬化症)”を発症し、余命は2年だと言われてしまいます。

それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていきます。

『博士と彼女のセオリー』のおすすめポイント

実在の理論物理学者、スティーヴン・ホーキング博士と彼の元妻であるジェーン・ホーキングの関係を描き出した作品です。

エディ・レッドメインがアカデミー主演男優賞を受賞した作品なので、まずは彼の演技力が最大の見どころでしょう。

“ALS”という病気はあまり聞き慣れないかもしれませんが、重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患なのだそうです。進行が速く、ホーキング博士の場合、余命2年という厳しい宣告を受けてしまいます。

車椅子で生活することになったホーキング博士の半生を描きながら、ジェーンとの愛の移り変わりや献身的に支える彼女の思いなども描かれています。

エディ・レッドメインは、動きや表情が限られている中でとても良い演技を見せています!病気の進行過程をリサーチしたり、実際の患者と面会したり、半年かけて徹底した役作りをおこなったそうです。

難しい役を完ぺきに演じ切ったエディ・レッドメイン。彼のあたたかく繊細な演技とリアルな実話のストーリーにあなたもきっと魅了されるはずです。

2.またしても“難役”に挑戦!美しく切ない愛の物語『リリーのすべて』(2015)

『リリーのすべて』の作品概要

2015年のイギリス・アメリカ・ドイツ合作映画。監督は、『レ・ミゼラブル』『英国王のスピーチ』のトム・フーバー。出演は、エディ・レッドメイン、アリシア・ヴィキャンデル、ベン・ウィショー、セバスチャン・コッホ、アンバー・ハードほか。

原作は世界初の性別適合手術を受けた人物、リリー・エルベを題材とした、デヴィッド・エバーショフによる小説『The Danish Girl』。

エディ・レッドメインは、第88回アカデミー主演男優賞、第73回ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞にそれぞれノミネート。

『リリーのすべて』のあらすじ

1926年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、同じく画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役を依頼されます。

その際に、アイナーは自身の内面にある女性の存在を感じ取ります。それ以来リリーという女性として生活していく比率が増していく彼は、心と体の不一致に悩むことに…。

当初はそんな夫の様子に困惑するゲルダでしたが、次第に理解を深めていきます。

『リリーのすべて』のおすすめポイント

いまから80年以上も前に、“リリー・エルベ”という女性としての人生を獲得しようと世界初の性別適合手術に臨んだ実在の人物と、その妻の深く大きな愛を描くラブ・ストーリー映画です。

今回エディ・レッドメインは性別違和に悩む主人公という難役に挑んでおり、本作でもオスカーノミネートを果たし、卓越した演技力を魅せています!

終盤になるにつれてフェミニン感が増していき、本当に美しい女性になっています。

エディ・レッドメインは、リリーを演じるために実際にトランスジェンダーの方と会って、“女性性”だけでなく“男性性”についても模索して役作りに臨んだのだとか。

また、リリーの妻を演じたアリシア・ヴィキャンデルの演技も素晴らしい!彼女は本作で初のアカデミー賞助演女優賞を受賞しており、苦悩する妻の心情を見事に表現しています。

本来の自分を取り戻そうとする主人公リリーを繊細かつ情熱的な演技で見事に体現したエディ・レッドメイン、そして一番の理解者として彼を支えたアリシア・ヴィキャンデルの渾身の演技に注目です!

3.伝説の女優マリリン・モンローの切ない恋を描く『マリリン 7日間の恋』(2011)

『マリリン 7日間の恋』の作品概要

2011年のイギリス・アメリカ合作映画。監督は、『黄金のアデーレ 名画の帰還』のサイモン・カーティス。出演は、ミシェル・ウィリアムズ、エディ・レッドメイン、ケネス・ブラナー、ジュディ・デンチ、エマ・ワトソン、ドミニク・クーパーほか。

第84回アカデミー賞主演女優賞(ミシェル・ウィリアムズ)と助演男優賞(ケネス・ブラナー)にノミネート。

『マリリン 7日間の恋』のあらすじ

1956年、ローレンス・オリヴィエ(ケネス・ブラナー)が監督と主演を務める『王子と踊子』の撮影で、ハリウッドからロンドンへと渡ったマリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ)。

スタッフから大歓迎を受ける彼女でしたが、初めて体験する海外撮影に対するプレッシャーや不安、夫との確執などから仕事に集中できなくなっていました。NGを連発し、やがて毎日遅刻するように。

ローレンスたちに冷たくされて困惑するマリリンに、第3助監督のコリン(エディ・レッドメイン)は第三者からの視点でアドバイスを送ります。それを機に、二人は心を許し合う仲になりますが…。

『マリリン 7日間の恋』のおすすめポイント

マリリン・モンローが映画『王子と踊子』出演のためにロンドンへと渡った際の知られざるエピソードをもとに映画化したラブロマンスです。

エディ・レッドメインは、マリリンが恋する23歳の若い助監督役を演じています。

伝説の女優、マリリン・モンローになり切ったミシェル・ウィリアムズの演技がこの作品の最大の見どころではありますが、エディ・レッドメイン扮するコリンも、とても親しみやすく可愛らしい雰囲気のある若者の雰囲気で、よくハマっています。

マリリンは3度の結婚、いくつものスキャンダルのせいで“セクシーで恋多き女性”というイメージがありましたが、この作品を見ると恋は多いかもしれないけど常に全身全霊でその人を愛するというピュアな心の持ち主だったのかなと感じさせます。

若者とのたった7日間の恋、けっして結ばれることのない恋が、とても切なくて素敵な余韻を残してくれます。

4.山田洋次監督作品のハリウッドリメイク版!『イエロー・ハンカチーフ』(2008)

『イエロー・ハンカチーフ』の作品概要

2008年のアメリカ映画。監督は、ウダヤン・プラサッド。出演は、ウィリアム・ハート、クリステン・スチュワート、エディ・レッドメイン、マリア・ベロ、桃井かおりほか。

『イエロー・ハンカチーフ』のあらすじ

刑期を終えて出所したブレット(ウィリアム・ハート)は、ひょんなことから若い娘マーティーン(クリステン・スチュワート)と、風変わりな青年ゴーディ(エディ・レッドメイン)と旅を共にすることになります。

出所時に一通の手紙を妻メイ(マリア・ベロ)に出していたブレットは、彼女の気持ちを確かめるためメイの暮らすニューオーリンズを目指します。

『イエロー・ハンカチーフ』のおすすめポイント

1977年の山田洋次監督作品『幸福の黄色いハンカチ』をハリウッド映画としてリメイクした作品で、刑期を終えて出所した男が、偶然出会った若い男女と共に妻の元へ向かう姿をつづったロード・ムービーです。

基本的な設定はオリジナル作品と同じですが、時代設定は現代のアメリカに置き換えられています。

また、オリジナル版でヒロインを演じた桃井かおりがカメオ出演しているのも見どころの一つです!

エディ・レッドメインは、写真好きで活発でちょっと変わり者の青年ゴーディを演じています。今回も彼の繊細な演技が光っています。

オリジナル版とは時代も場所も違うので、比較するのも野暮だと思いますが、オリジナル版へのリスペクトを感じられる作品になっていますので、ぜひご覧になってみて下さいね。

5.ワクワクが止まらない!「ハリ・ポタ」新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の作品概要

2016年のアメリカ映画。監督は、『ハリー・ポッター』シリーズ5作目から監督を務めてきたデビッド・イェーツ。出演は、エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、コリン・ファレル、エズラ・ミラー、サマンサ・モートンほか。

第89回アカデミー賞衣装デザイン賞受賞。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のあらすじ

魔法動物学者であるニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、魔法動物の調査と保護のためニューヨークを訪問します。

ある日、彼の魔法のトランクが人間のものと取り違えられ、魔法動物たちが人間の世界に逃亡してしまいます。

街中がパニックに陥る中、ニュートはティナ(キャサリン・ウォーターストン)らと共に追跡を開始しますが…。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のおすすめポイント

原作者のJ・K・ローリングが自ら脚本を手がけ、実際に発売もされたホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書「幻の動物とその生息地」の編纂者、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーが繰り広げる大冒険を描いたファンタジー映画です。

この作品はハリー・ポッターの1作目から約70年前の1926年アメリカが舞台となっています。つまりはハリ・ポタの前日譚ということになります。

エディ・レッドメインは、主人公のニュートを演じています。誠実ながらほんわかとしたキャラクターでとても魅力的!イギリス人らしいルックスも作品とマッチしていますよね。

ハリー・ポッターの世界観が残りつつ、魔法動物たちが多く登場するので見ていて飽きることがありません。また、ノーマジ(not魔法使い)と魔法使いの冒険というストーリーも、「ハリー・ポッター」シリーズとは違った面白さがあります。

エディのファンや「ハリ・ポタ」ファンはもちろんのこと、気になっている方は続編が始まる前にぜひぜひご覧になってみて下さいね!

まとめ

人気俳優、エディ・レッドメインの出演映画からおすすめの5作品をピックアップしてお届けしました!

博士、トランスジェンダーの女性、魔法使い、…どんな役を演じてもなぜかピタリとはまってしまうところが凄いですね。でも、凄い演技の裏には役作りに対する相当な努力があるのだろうと想像できます。

『ファンタビ』は全5部作予定されています。今後も、彼が魔法界の物語を牽引していく存在になっていくのでしょうか…?

今後もエディ・レッドメインの活躍から目が離せませんね!

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