中島美嘉の2003年のヒット曲『雪の華』を基にしたラブストーリー映画『雪の華』は、2019年2月1日(金)より全国ロードショー。
本編の約半分を北欧フィンランドで撮影、爽やかな日差しのさす夏と雪に囲まれた冬の二度撮影を行うなど贅沢な作りになっています。
主演は『3D彼女』『ニセコイ』と主演作が続く中条あやみと、『ホット・ロード』以来の映画となる3代目JSoul Brothersのボーカリスト登坂広臣。この二人を高岡早紀、浜野謙太、田辺誠一が囲みます。
監督は土屋太鳳と山崎賢人が共演を見せた『orange-オレンジ』、同じく山崎賢人主演の『羊と鋼の森』の橋本光二郎。
映画音楽を世界的なバイオリニスト葉加瀬太郎が担当しているのもの話題です。
CONTENTS
映画『雪の華』の作品情報
【公開】
2019年(日本映画)
【監督】
橋本光二郎
【キャスト】
登坂広臣、中条あやみ、高岡早紀、浜野謙太、箭内夢菜、田辺誠一
【音楽】
葉加瀬太郎
【主題歌】
中島美嘉『雪の華』
【作品概要】
中島美嘉のヒット曲『雪の華』を基に、登坂広臣と中条あやみ共演で描くラブストーリー。
綿引悠輔役を登坂広臣が演じ、平井美雪役を中条あやみが務め、その他のキャストには田辺誠一、高岡早紀、浜野謙太らが脇を固めています。
北欧フィンランドでもロケ撮影を行った監督は『orange オレンジ』『羊と鋼の森』の橋本光二郎。
また『いま、会いにゆきます』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の岡田惠和が脚本を担当しています。
映画『雪の華』のキャラクターとキャスト
平井美雪(中条あやみ)
幼い頃から病気がちで、残り一年の余命宣告を受ける。
綿引悠輔(登坂広臣)
ガラス工芸職人、両親がいないため妹弟の親代わりでもある。
岩永(浜野謙太)
悠輔の先輩で、働くカフェのオーナー。
麗子(高岡早紀)
美雪の母、娘の病を知ったうえでもフラットな接し方を保ち続ける。
若村(田辺誠一)
美雪の担当医。付き合いも長く会話も友達感覚で進める。
映画『雪の華』のあらすじとネタバレ
幼い頃から病気がちの美雪は、ついに担当医の若村から残り一年を大切にするようにと宣告されてしまいます。
その帰り道、ひったくりに遭った美雪を助けたのは。ガラス工芸職人の悠輔でした。
半年後、美雪は偶然悠輔を見かけます。
悠輔は忘れていましたが、美雪には運命の再会に思えて仕方ありません。
悠輔はガラス工芸職人だけでは食べて行けず、先輩の岩永の経営しているカフェで働いています。
ところが、そのカフェの経営もうまくいっていません。
悠輔の後を追ってカフェにやってきた美雪は、偶然、そのやり取りを聞いてしまいます。
そして悠輔に100万円で一か月間、自分の恋人になってくれと言い出します。
突然の申し出に困惑する悠輔ですが、背に腹は代えられず、ぎこちない期間限定の恋人役を演じることになります。
自分の体のこともあって恋愛などあきらめていた美雪は、実にベタなデートプランをノートに記していて、それを悠輔とともに実行していきます。
初めての待ち合わせ、お弁当、別れ際の見送り、オヤスミのメール。こんなことでいいのか?と不思議がる悠輔ですが、美雪にとっては何もかもが新鮮です。
そして、美雪は一か月間の締めくくりとしてフィンランドへの旅行に悠輔を誘います。
映画『雪の華』の感想と評価
遅咲きのラブストーリーの名手・橋本光二郎監督
橋本光二郎監督は長編デビューが40歳を過ぎてからという遅咲き。
それまではテレビドラマのディレクターや「陰陽師」シリーズなどの滝田洋二郎監督作品などで、長いこと助監督を務めていた人物です。
2015年に『orange-オレンジ』でついに長編デビューを飾ると、いわゆるキラキラ映画の枠組みの中の一本のように見えつつも、巧みな演出を見せ、139分という長めの上映時間でありながら、興行収入で30億円を超えるヒット作となりました。
続く『羊と鋼の森』(2018)では山崎賢人を再び主演に迎えつつ、三浦友和、鈴木亮平、上白石萌音・萌歌姉妹などのアンサンブルキャストを巧み捌きました。
そして、待望の長編第三作にして、初のオリジナル脚本作品として『雪の華』を完成させました。
そんな橋本監督をバックアップするスタッフには、滝田洋二郎組のスタッフも多く登板しています。
物語の丁寧な紡ぎ手として橋本光二郎監督の名前を覚えておくといいかもしれませんね。
キャスティングの妙
モデルとしてデビューした中条あやみと、3代目JSoul Brothersのボーカリスト登坂広臣という主人公カップルの組み合わせ。
演技の面で見れば他の組み合わせの可能性も感じますが、この映画に関しては、大人のラブファンタジーの主人公としてアリかナシかで言えば、大いにアリです。
『雪の華』というラブ&ウィンターソングから派生した物語としても、この二人はまさに絵になります。
映画の半分の舞台を北欧フィンランドにするという大胆な作劇にも十二分に映える二人になっています。
生粋の役者遺骸が演技をすることにはいつでも賛否があるものですが、この映画に関してはCanCan専属モデルと3代目JSoul Brothersの組み合わせはいい化学反応を魅せてくれます。
まとめ
余命1年を宣告されてしまった平井美雪。
彼女は両親が出会ったフィンランドでオーロラを見ること、そして人生で初めての恋愛をするという夢がありました。
ある日、ひったくりに遭った美雪は、ガラス工芸家を目指す綿引悠輔に助けられます。
両親を亡くして兄弟を1人で養っていた悠輔ですが、彼が働く店もまた危機に陥っていました。
そのことを知った美雪は、店を助けるために、1カ月限定の恋人になって欲しいと悠輔に相談を持ちけますが…。
中島美嘉の2003年のヒット曲『雪の華』を基にしたラブストーリーを、ぜひ、お見逃しなく!