2017年5月に下北沢トリウッドにて、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016の短編部門の観客投票第1位を獲得した、短編映画『想影』上映されるようです。
今回は加藤慶吾監督の『想影』に出演したキャストの高杉真宙と松原菜野花を中心にご紹介します。
CONTENTS
1.映画『想影』の作品情報
【公開】
2017年(日本映画)
【監督】
加藤慶吾
【キャスト】
高杉真宙、松原菜野花、細田善彦、三瓶美菜、東佳代子、日高七海、岡見百桃
【作品概要】
加藤慶吾監督の演出による若手俳優の高杉真宙と松原菜野花が共演した短編恋愛映画。
新潮社の「第11回女による女のためのR18文学賞」で最終選考まで残っていた野村実来の同名小説にイマジネーションを得て撮影された作品。
2.映画『想影』のあらすじ
ナイフをいつも持ち歩き林檎の皮を剥くのが上手だった栄大輔…。
ある日、栄は農家のいいなづけの一人娘と結婚するという噂が広まります。
結婚の知らせをきっかけに幼馴染であった中村由美の心は果物を介した中高生時代の思い出が次から次へと瑞々しく蘇ります。
そして栄に上手く伝えられなかった感情が後悔となり込み上げてきます。
10年という月日を経て過去の想いと向き合うこと決めた由美は栄に対してある行動をとるのです…。
3.『面影』の少年時代役を演じる高杉真宙
1996年7月4日に福岡県に生まれの俳優。小学6年生の頃に熊本県八代で開催された花火大会で少女に間違われたことをきっかけに事務所にスカウトされたそうです。
2009年に舞台『エブリ リトル シング’09』で俳優になり、2010年に『半次郎』でスクリーンデビューを果たします。
2012年に公開された映画『カルテット!』で初主演を務めます。また、テレビコマーシャルの「ファブリーズ」では松岡修造の長男役として出演をしています。
2017年初夏公開が待ち遠しい主演作『逆光の頃』
【映画出演作品】
2010年『半次郎』
2012年『カルテット!』主演
2013年『平成仮面ライダーシリーズ』『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』
2014年『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』
『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』
『渇き。』
『ぼんとリンちゃん』主演
2016年『想影』
2017年『PとJK』
『ReLIFE リライフ』
『トリガール!(2017年9月1日公開予定)
『散歩する侵略者(2017年9月公開予定)
『逆光の頃』(2017年公開予定)主演
『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』(2018年公開予定)
2017年は話題作への出演作品も多く、また、小林啓一監督作品『逆光の頃』の公開も予定され、今後注目の俳優の1人にあげられる存在です。
さて、高杉真宙は『想影』で演じた栄大輔役の印象について次のように語っています。
「想影」は映像がすごく綺麗でキラキラしていて、台本で読んだ時よりも、
より青春って感じで、すごく好きな作品です。
長年の片思いを描いたものですが、大人になってもずっとずっと言えなくて、
やっと言えた時は…って言うのが切なくて。台詞がないところの仕草や表情に気をつけて演じたので、
台詞の裏にあるものを感じながらご覧頂けるとうれしいです。
『面影』公式HPから引用
また、高杉真宙は同世代の加藤慶吾監督やスタッフと仕事が出来たことにとても喜びを抱いていたようです。
そんな若いスタッフとともにリラックスをしながらも挑んだ少年時代の栄大輔役をどのように演じ切ったのか。注目したいですね。
4.『想影』で初恋の彼女役を演じた松原菜野花
松原菜野花(まつばら なのか)は、1996年4月2日生まれの俳優。子役として活動をしながらスマイルモンキーに所属。現在の事務所はバイツ所属しています。
テレビドラマの活動では、2007年にTBS『ドラマ30 お・ばんざい! 』第8話に萌絵役で出演、2008年にNHK『トップセールス』の幼少の槙野久子役などで出演をしています。
また、松原菜野花の映画作品への出演が多く、そこにちょっと特徴があるようですね。
松原菜野花が演じた妹役が可愛い!『チチを撮りに』
【映画出演作品】
2006年『秋な桜』(日本映画学校制作)
2007年『母べえ』
2008年『ブタがいた教室』
『琥珀色のキラキラ』
2013年『チチを撮りに』
『魔女の宅急便』
『沈まない三つの家』
2014年『1/11 じゅういちぶんのいち』
2015年『悼む人』
『幕が上がる』
『リスナー「RADIO GIRLS」』
『まぼろし』
2016年『湯を沸かすほどの熱い愛』
2017年『想影』
この映画出演作品を見るとあることに気が付きます。
2016年の話題作『湯を沸かすほどの熱い愛』は中野量太監督作品。その他にも『琥珀色のキラキラ』『チチを撮りに』『沈まない三つの家』とすべてが中野作品という特徴があります。
松原菜野花を女優として中野量太監督が評価をしてお気に入りなのでしょう。しかも中野量太監督といえば子役を使うことがとても上手な演出家。
その点から見ても松原菜野花の素直で明るい人柄も想像ができるのではないでしょうか。
さて、そんな松原菜野花は『想影』で演じた中村由美の役柄の印象について次のように述べています。
高杉真宙さん演じる「栄」を一途に想う「由美」という役を演じて、
私自身が学生時代には体験できなかった
恋のときめきや不安を感じることができました。好きだった人は何年経っても自分にとって特別な存在で
あり続けるのだろうと気付かされました。近くにいるからこそ伝えられなかった想いとか、後悔とか。
純粋に素敵だなと思います。
『面影』公式HPから引用
やはり、松原菜野花の素直さが見受けられるコメントですね。
『想影』でどのような少女を松原菜野花演じたのか。そのみずみずしい感性と演技力に注目ですね。
5.映画『想影』の加藤慶吾監督のこれまでの評価
加藤慶吾は1988年に神奈川県生まれ、その後に早稲田大学文化構想学部卒業。大学在学中より自主映画制作を始めます。
現在は広告代理店にてweb関連の広告プロモーションに従事しながら、映画制作を行なっています。
加藤慶吾はこれまでにプロデュースした映画『circle』は、第25回東京学生映画祭で準グランプリを受賞。
2013年の作品『RELAY』は、第5回中之島映画祭入選、第5回伊勢崎映画祭入選、第9回那須国際短編映画祭入選、第7回TOHOシネマズ学生映画祭グランプリ(再生可能エネルギー部門)に選出されています。
2016年の『想影』は2016年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭短編部門にて観客投票第1位を獲得しました。
加藤慶吾監督の『想影』は映画ファンの集まる映画祭で観客賞を獲っただけに、作品上映にも期待が持てますね。
監督の才能がどのように開花していくのか、今後も注目したい監督の1人です。
まとめ
『想影』の上映は下北沢トリウッドで2017年5月14日(日)~5月20日(土)行なわれます。
5/14(日)13:00
5/15(月)~19(金)19:00
5/20(土) 12:00
また、初日舞台挨拶が5/14(日)13:00の回上映後に、加藤慶吾監督をはじめ、高杉真宙と松原菜野花をゲストに迎え執り行なわれます。
詳細は直接劇場までお問い合わせください。
下北沢トリウッド
ADRESS:〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-32-5-シェルボ下北沢2F
TEL:03-3414-0433
受付:営業時間内 火曜日定休
ぜひ、この機会に若手俳優と若手監督による商業映画には見られない映画の密度を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
今後も加藤慶吾監督、高杉真宙、松原菜野花に注目していきたいですね。