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Entry 2016/12/26
Update

映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』あらすじネタバレと感想!ラスト結末も

  • Writer :
  • yukimura

映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』のあらすじネタバレと感想や評価をまとめました!

以下、あらすじやネタバレが含まれる記事となりますので、まずは『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』映画作品情報をどうぞ!

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映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』作品情報

公開
2016年(日本)

監督
三木孝浩

キャスト
福士蒼汰、小松菜奈、東出昌大、大鷹明良 、宮崎美子

映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』あらすじとネタバレ

ひと目惚れ

南山高寿(たかとし)は京都の芸術系の大学に通っています。ある日彼は、叡山電車の車内で文庫本を手にした少女に目を奪われます。自分と同じ駅で降り、反対側のプラットホームに歩いて行く彼女のあとを追いかけ、思わず声をかけます。「ひと目惚れしました。メアドを教えてください」。

携帯を持っていないという彼女の返事にやんわり拒否されたかと思った高寿は引き返そうとしますが、少女は「そういう意味じゃなくて、本当に持ってないんです」と言います

高寿が名乗ると、少女も「福寿愛美(えみ)です」と名乗り、二人は20歳で同い年だということがわかります。電車を乗り過ごしたという彼女。そこへ電車がやってきます。「また会えるかな?」という高寿の問いかけに彼女は突然涙ぐみますが、「また会えるよ、また明日」と電車に乗り込みます。

翌日、高寿は動物園でキリンを描いていました。すると背後で「これ貼り出されるやつだ」と声がして見れば愛美がいるではありませんか? 「どうしてここがわかったの?」と尋ねると「また明日って言ったでしょ」と愛美は微笑みます。

二人の日々

二人は宝ヶ池に行き、高寿は5歳のとき、ここで溺れ、知らない女の人に助けられた話をします。すると愛美も5歳の時に死にかけたことがあるといいます。

電話番号は教えてもらったものの次のデートも決めてこない高寿に呆れた上山は、すぐ電話するように言います。上山の出すカンペを見ながらなんとかデートの約束を取り付ける高寿でした。

翌日、楽しい時を過ごした二人は美しくライトアップされた植物園にやってきました。「ぼくとつきあってください」と言う高寿に「よろしくお願いします」と応える愛美。また少し涙ぐんでいます。

次の日は高寿の引っ越しの日。上山の部屋を出て一人暮らしを始めるのです。上山が手伝っていると愛美がやってきて、三人は全ての荷物を運び入れます。気を利かした上山はさっさとその場を去り、二人になった高寿と愛美は互いを「えみちゃん」「たかとしくん」と呼び合うことにします。

高寿の荷物を整理していると、鍵のかかった小箱が出てきました。それは高寿が子どものころ、たこ焼き屋であった女性から次に会うときまで持っていて欲しいと預かったものだといいます。

愛美がビーフシチューを作ってくれました。食べてみると、高寿の実家の味によく似ています。「隠し味にチョコレートを入れたからね」と愛美は言いますが、隠し味の話なんてしたことがありません。 キリンの絵もあの後貼り出されたし、高寿はなんだか妙な気分です。

別の日、愛美は高寿の髪を切っています。会話の中で自然に彼女のことを「えみ」と呼んだ高寿。愛美も「たかとし」と呼んでみます。はさみを動かしながら愛美はまた涙ぐみます。その夜、二人は結ばれます。

涙の理由

門限がある愛美を送って戻ると部屋に彼女のメモ帳らしきものが落ちていました。中を見てみると、何日もあとの日付けに、二人のデートの記録のようなものが記されています。なんのことがわからず戸惑っていると、愛美から電話がかかってきます。

「私、あなたに隠していることがあるの。明日全部話します。鍵のかかった小箱を持ってきて」

愛美の告白は驚くべきものでした。愛美は別世界の住人で、その世界はこちらの世界とまったく逆に時間が動いているというのです。二人は5年に一度、30日だけ会うことが出来るのだ、と。

愛美が持っていた鍵で小箱を開けてみると、中から高寿の両親と一緒に四人で撮った写真が出てきました。高寿は理解することが出来ません。

さらに、高寿が5歳のときに溺れかけた彼を助けたのは35歳の愛美で、愛美が5歳のときに死にかけたのを救ったのが35歳の高寿だというのです。そのことを愛美は25歳の高寿から聞いたのだそうです。

二人の時間は真逆に動いており、高寿にとっての明日は愛美にとっての昨日にあたるのです。愛美がキリンの絵や隠し味について知っていたのはそういうことだったのです。

翌日、デート中に、高寿は考え込みます。今まで過ごしてきた想い出は愛美にとって全部予定通りのことだったのか? 台本に書いてあったことをたどった演技だったのか? 

彼は静止する愛美を振り切りその場を立ち去ります。このまま二人が会わなければ僕たちの運命も変わっていくのだろうか。愛美はこんなつらいことになんで平気でいられのだろう。

しかし高寿は気づきます。愛美がいつも不思議なタイミングで泣いていたことを。僕にとって初めてのものは愛美にとっては最後のことだったんだ。愛美も辛かったのだ。

高寿は愛美に電話をかけ謝罪し、運命を受け入れる決心をしました。

出逢いと別れ

愛美は語ります。5歳のときに家族とこちらの世界に遊びに来たこと、その時、爆発が起こって35歳の高寿が自分を助けてくれたこと、子ども心にこの人が運命の人だと思ったことを。

二人は残された時間を大切に過ごしていきます。

29日目。高寿の実家にやってきた二人はたこ焼き屋で出来上がったばかりのたこ焼きを食べます。熱くて足をバタバタさせている愛美を見て、高寿は、幼かった頃に隣に座っていた25歳の愛美のことを思い出します。

家に着くと、高寿の両親に暖かく迎えられ、隠し味がチョコレートのビーフシチューがふるまわれました。四人は最後に記念撮影を撮ります。

最後の日がやってきました。高寿は愛美を描くことに決めていました。愛美は高寿に記憶が鮮明な間に、あったことをみんな教えてとメモを取り始めます。高寿は想い出を語りながら、二人が楽しく過ごせたのも愛美の努力のおかげなのだと感謝するのでした。

最後の時がやって来ました。「ぼくたちはすれ違ってなんかない。はしとはしで結んだ輪になって一つにつながっているんだ」。深夜0時。ベンチに高寿だけを残して愛美は消えてしまいます。

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『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の感想と評価

福士蒼汰と小松菜奈の二人芝居といってもいいほど、ほとんどの画面を二人が占めています。これほどメインキャストが少ない映画も最近では珍しいのではないでしょうか。

美男美女の初々しい恋愛に少し気恥ずかしさを覚えつつも、この二人が今の日本映画の代表的な顔となりつつあることを実感しました。それほど二人が魅力的なのです。

三木孝浩監督は、光線をうまく取り入れ、いつも暖かな空気が流れているような画面を作り上げています。

物語自体は上記のあらすじで述べましたが、実は映画としては続きがあります。高寿の最後の日が終わると愛美の初めての日が始まるのです。愛美が生きる時間は高寿と真逆。つまり、映画のフィルムが巻き戻されていくかのように彼女の30日間が駆け足で刻まれていくのです。画面は映画の冒頭に戻ってきます。泣き笑いのような表情で「また明日」という愛美を見て涙をおさえることができませんでした。それは愛美にとって最後の日の最後の瞬間だったのです。

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まとめ

まったく真逆の時間を生きる運命の二人というある意味奇想天外な設定について、真剣に考えると少し混乱してきます。タイムトラベルものにあたるとしばしば襲われる感覚です。あまり深く考えていると、物語を十分に堪能できないので、ここはすんなり展開に身を任せるのが懸命でしょう。

本作は京都を舞台にしています。川にかかる一本橋のシーンは白川の行者橋でしょうか。お風呂やさんをリノベーションしたカフェ「さらさ西陣」、京都の渋いミニシアター、「京都みなみ会館」と、いかにも京都に住む若いカップルがデートにつかいそうなコースです。伏見稲荷などの観光地も出てきますが、生活の匂いを感じさせる風景が選ばれています。思わず京都に行きたくなる人も多いのではないでしょうか。

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