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Entry 2020/03/19
Update

映画『エキストロ』後藤ひろひと×萩野谷幸三インタビュー|日本モキュメンタリーという文化とエキストラの存在意義

  • Writer :
  • 河合のび

映画『エキストロ』は新宿シネマカリテほか全国順次公開!

映画『エキストロ』は、ドラマ・映画撮影が数多く行われている茨城県つくばみらい市の巨大ロケ施設「ワープステーション江戸」を舞台に、エキストラたちの悲喜こもごもの営みを描く骨太なドキュメンタリー……に見せかけた、前代未聞の「モキュメンタリー」作品。


(C)Cinemarche

このたび本作の劇場公開を記念して、エキストラという仕事に情熱を燃やす主人公役に大抜擢された萩野谷幸三さん、脚本を手がけ自身も演劇ワークショップの講師役で出演されている後藤ひろひとさんにインタビューを行いました。

「エキストラ」の物語が制作された経緯やモキュメンタリーという表現技法、改めて考えるエキストラという存在についてなど、貴重なお話を伺いました。

舞台をフル活用できた「エキストラ」の物語

後藤ひろひとさん


(C)Cinemarche

──「エキストラが主人公の物語」である本作ですが、そのような物語を描かれた経緯を改めてお聞かせください。

後藤ひろひと(以下、後藤):村橋直樹監督がずっと俺の舞台作品を観続けてくれていたそうで、それがご縁となって本作の脚本を手がけることになりました。そして、本作の舞台となった実際のワープステーション江戸を見せてもらった上で「このロケ施設に存在する全てのオープンセットを活用できる物語を考えてほしい」という依頼をいただいたんです。

ただ、ワープステーション江戸には色々な時代設定のオープンセットが多数存在しますから、下手にタイムスリップものにしてしまっては絶対に面白くない。そもそも「タイムスリップもので成功した映画」というと、『ターミネーター』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ぐらいしかないのではと思っていますから(笑)。その中で、「主人公がエキストラであれば、時代を自由に超えた画が撮れるな」「“時代設定が昭和のロケセットを侍が歩いている”といった場面も撮れるな」と思い、企画と脚本が進んでいきました。

主人公そのものだった萩野谷

萩野谷幸三さん


(C)Cinemarche

──萩野谷さんが主演に抜擢された経緯についても、改めてお聞かせください。

萩野谷幸三(以下、萩野谷):村橋監督は「エキストラの主人公」を見つけるためにあちこちを探し回ったそうで、実際のオーディションに関しても僕をはじめ40人ほどの方々が受けられたそうです。

そしてオーディション後に、村橋監督から「改めて萩野谷さんにお会いしたい」「萩野谷さんの姿や佇まいを改めて見させていただきたい」というご連絡をいただいたんです。

後藤:お会いした瞬間に、「あっ、もうこの人だ」とは思いましたね。それに萩野谷さんのキャスティングに関しては、欠かすことのできない非常に重要なエピソードがあるんです。

キャスティングを進めていた当時、「萩野谷幸三さんという主人公役の候補の方がいらっしゃる」「後藤さんが気に入られたら萩野谷さんを主役に確定したい。そのため、17時に渋谷のNHK放送センターに来ていただきたい」という連絡をもらい、17時にそこへ行ったんです。ところが張り切っていた萩野谷さんは、どうやら15時ぐらいからそこにいたらしい。ただ待ち時間を持て余したため、センター内のNHKスタジオパークを見学しに行ったりするうちに居場所がわからなくなり、とうとう警備員さんに呼び止められてしまった。結局、自分たちと会えた時にはもう17時15分ぐらいを過ぎてしまっていたんです。

15時から、2時間前からそこにいたのに遅刻する。その時点で「もう見なくていい」「もう萩野谷さんで決まりだ」と実感しましたね。萩野谷さんなら、熱意があればあるほど空回りしてしまう本作の主人公を演じられると、ご本人とお会いする前に確信したんです。

よりリアルなリアクションを求めて


(C)2019 吉本興業株式会社

──本作はいわゆる「モキュメンタリー(架空の事件・事実に基づくドキュメンタリー“風”の表現手法)」形式によって描かれていますが、それを成立させるにあたって撮影などはどのように進められたのでしょうか。

後藤:これまでの日本映画はモキュメンタリーというものをうまく使い切れていないのではと感じているんですが、それだけモキュメンタリーにおいてリアリティを保つことは難しいんです。たとえば登場人物たちが「演じている」と感じられる場面が一瞬でもあったら、途端にモキュメンタリーが生み出す世界へと入り込めなくなってしまう。そのため本作では、主人公である萩野谷さんには全ての脚本を渡さず、あくまで撮影する場面ごとでしか脚本を渡さないようにしたんです。

くわえて、スタッフから「髭を剃ってほしい」と急に頼まれる場面をはじめ、脚本にすら書かれていない演出、敢えて萩野谷さんには伝えずに演じてもらう演出も挿入しながら撮影を進めていきました。

萩野谷:その日ごとに脚本をいただくんですが、そこにはセリフが書かれている。ただ、それをそのまま口にしてしまっては「セリフ」になってしまうので、一旦頭の中でバラし、組み立て直す必要があります。ただ、やはり短い時間でそれをしなくてはいけないため、自然な言葉としてのセリフを瞬間的に作っていかないとならないわけです。


(C)2019 吉本興業株式会社

後藤:萩野谷さんにそこまで役のことを考えてもらっているのに、何も伝えることなくさらに「仕掛け」をする。そうしたことで、萩野谷さんの非常に良い反応を捉えることができたんです。

もしも撮影中、萩野谷さんに「何だこの扱いは」と怒られたら、脚本を書いた自分や村橋監督をはじめスタッフ一同が土下座するつもりでいました。ただ、萩野谷さんはそんな撮影を「今日もやられちゃったよ」と一緒に楽しんでくれた。それは俺や萩野谷さん、そして村橋監督も人間が好きだからなのかもしれませんが、おかげで全体を通して、撮影で険悪な雰囲気になることは本当にありませんでした。

萩野谷:僕はお願いされたら、本当にどんな役でも演らせていただくだけですから。ただ、時代劇の撮影風景を描いた場面や、自分には聞かされない演出を含んだ撮影の影響で、「カット」の声が信用できなくなってしまった(笑)。「今も誰かに撮られているんじゃないか?」「もしそうなら“不自然”なことはできない」と思ってしまう。せっかく選んでくださったのなら、迷惑をかけちゃいけない。モキュメンタリーとしての魅力を壊さないよう、隙は絶対に見せてはいけないと撮影中は感じていました。

後藤:真面目な人なんですよ。びっくりするぐらい真面目な人。そこまで「迷惑かけちゃいけない」と考えている萩野谷さんに対して、脚本上で「NGにされる演技」を繰り返してもらったりしている。本当につらいことさせましたね、俺ら(笑)。

テレビ・モキュメンタリーの意義と意外な過去


(C)Cinemarche

──モキュメンタリーという表現技法の魅力について、より詳細にお聞かせお願えませんか。

後藤:日本は元々モキュメンタリー大国だと俺は思っているんですよね。ですがネット上でその語を検索してみても、テレビ作品であれ映画作品であれ、中々日本のモキュメンタリーを見つけられない。それはなぜかというと、俺たち世代を育ててくれた矢追純一や川口浩、新倉イワオといった日本のテレビ・モキュメンタリーの担い手たちが、自分たちの作品を「モキュメンタリー」だと明言しなかったからなんです。

「絶対にあり得ない」と懐疑的になりつつも、心の端ではわずかに恐怖心を抱いてしまう作品。それを成り立たせるための巧妙な演出。見事だったと今でも思いますね。そして、俺たち世代やその前後の世代にあたる人々は、みなテレビ・モキュメンタリーの洗礼を受けて育ってきている。そのおかげで、「イマジネーションでは強力である」という認識、真贋の見極め方がちゃんと養われたんだと感じています。

現在のテレビでああいったモキュメンタリー作品が制作できなくなってきたのは、「これは嘘だろ」という苦情が届くようになったからではないでしょうか。「猿人バーゴンが実在するか否か?」という謎なんて、放送された翌日の学校で同級生たちと議論すればいいことです。それが面白いし楽しかったはずのに、今では怒りの文句が届いてしまう。

みな、嘘を楽しむ余裕がなくなっているんです。東日本大震災などを機にテレビの役割が変化し、コンテンツや情報の発信におけるコンプライアンスも過剰に強化されてしまった。その結果、真実が絶対視され、一切の嘘を排外し攻撃するような風潮が生まれてしまったんです。このままでは、モキュメンタリー大国であるはずの日本における大事な文化が消えてしまう。そして「だからこそ、俺がやるべきだ」と思ったことでモキュメンタリー作品を手がけるようになりました。

萩野谷:せっかくテレビの話題が挙がったのでお話させていただこうと思うんですが、実は僕、日本テレビの番組企画に関わっていた時期があったんですよ。

後藤:何ですって(笑)。

萩野谷:僕の先輩が当時日テレで働いていたので、よく番組企画についての相談を受けていました。その流れで番組企画にも幾度か関わるようになったんです。ある時、「他のテレビ局に負けないくらいの笑えて面白い番組が作れないだろうか?」という相談を受けたんですが、それに対して僕は「いっそ“笑い”にはこだわらずに、徹底的に“教養番組”を作ってみてはどうか?」と答えました。

そしてタイトル案についても聞かれ、「みなが“知ってるつもり”でいることを紹介する番組なのだから、そこからタイトルを付けたらどうか?」と提案しました。その企画がその後どうなったのかはわかりませんが、恐らくタイトルの原型だけが生き残り、回り回って某番組のタイトルに採用されたんでしょうね。

後藤:あなた、何者なんですか(笑)。

エキストラとは何者か?


(C)Cinemarche

──最後に、エキストラという存在に対するお二人の思いを改めてお聞かせください。

後藤:「エキストラとは何か?」については、映画の冒頭と終盤で大林宣彦監督が完全に的を射た、説得力に溢れた言葉を語ってくださっていますからね(笑)。それほどまでに、エキストラという存在について語ることは非常に難しい。

彼ら彼女らが存在しなくては、映画やドラマは成立しない。目立った演技をしてはいけないけども、演技そのものが下手でもいけない。「ただそこにいる」だけでは「エキストラ」にはなれない。エキストラとは、結局何者なんでしょうね。

萩野谷:自らのその存在を消せる。けれども、世界を構成する一部として時折その存在を表せる。それができるエキスパートなのかもしれない。鍛えられた俳優たちがエキストラとして出演している作品はとても見応えを感じられますよね。名作と呼ばれる日本映画にはそういった作品が特に多いし、だからこそ「映画が生きている」と感じられる。

後藤:ああ、確かにね。

萩野谷:これからも映画やドラマを作り続けるには、エキストラの一人一人も疎かにできない。そうすることで、作品に血を通わすことができる。本作に出演されている山本耕史さんも、エキストラという存在は映画において「一つの生命線」であると仰っていましたね。


(C)Cinemarche

後藤:俺が本作の劇中で一番好きな場面は、時代劇の主演俳優を演じている山本耕史くんの奥に、農民役として藁を打ち続けている萩野谷さんが写り込んでいて、やがて萩野谷さんに焦点が合うショットなんですね。それまで焦点が合っていたはずの耕史くんの姿がぼけて、萩野谷さんのエキストラとしての演技に焦点が合う。そのショットがこの映画を最も象徴しているんじゃないかなと思うんです。「主演俳優やメインキャストたちが演技している時にも、“エキストラ”として一括りされるこの俳優もちゃんと演技をしているんだ」と観客に伝えているショットなんです。

萩野谷:もう一度観ておきます(笑)。

インタビュー/河合のび
撮影/出町光識

後藤ひろひとプロフィール

通称“大王”。俳優・作家・演出家。1987年に「遊気舎」へ入団。1989〜1996年まで同劇団の2代目座長を務め、劇作・演出を手がける。1998年には「Piper」を結成。Piperでの劇作活動以外でも、パルコプロデュースやG2プロデュースなど数々の舞台で脚本や演出を担当し、2001年より自身が主宰する「王立劇場」を旗揚げした。カラフルでハートウォームなコメディという作風は多くのファンから支持を得ている。

2008には同年に公開された映画『パコと魔法の絵本』の原作者としても注目を集めた。また脚本を手がけた2019年の映画『Diner ダイナー』は大ヒットを記録している。

萩野谷幸三プロフィール

1954年生まれ、茨城県出身。歯科技工士として働く傍ら、茨城県で活動する劇団「創造市場」に所属。高校卒業後から現在までの48年間、創造市場の座員として、地元に根付いた演劇活動を続けている。偶然にも本作撮影以前の2018年には、後藤ひろひと作「パコと魔法の絵本〜MIDSUMMER CAROL〜」を上演しており、主役である大貫役を演じている。

本作は自身にとって映画初主演作品。将来が楽しみな大型ルーキーとして映画業界の注目を集めている。

映画『エキストロ』の作品情報

【公開】
2020年(日本映画)

【監督】
村橋直樹

【脚本】
後藤ひろひと

【キャスト】
萩野谷幸三、山本耕史、斉藤由貴、寺脇康文、藤波辰爾、黒沢かずこ、加藤諒、三秋里歩、石井竜也、荒俣宏/大林宣彦

【作品概要】
「“エキストラ”という仕事に情熱を燃やす男・萩野谷幸三を中心に、エキストラの世界に密着取材したドキュメンタリー」という設定の中で奇妙な展開が繰り広げれられてゆく「モキュメンタリー」作品。

新人の萩野谷幸三が本作の主役である“エキストラ”として起用されているほか、山本耕史、斉藤由貴、寺脇康文などの有名俳優が本人役で出演しています。

監督を務めたのは、大河ドラマ『おんな城主直虎』などを演出した村橋直樹。また脚本を、2008年の映画『パコと魔法の絵本』の原作で知られ、『青春トライ’97』などのモキュメンタリー作品も多数手がけた後藤ひろひとが担当しており、本作にも、厳しいワークショップを行う、演技の先生役で出演しています。

映画『エキストロ』のあらすじ


(C)2019 吉本興業株式会社

萩野谷幸三、64歳。普段は歯科技工士として黙々と働きながら、男手ひとつで息子を育てた実直な男。だが彼は、あることにひそやかな情熱を抱いていた。

それは、自身がエキストラとして、様々な映画やドラマに出演すること。

彼が所属している地元のエキストラ事務所「ラーク」には、他にも実に様々な人間が集まっている。

そんなある日、萩野谷の仕事に密着するドキュメンタリー番組のカメラが様々な真実をとらえ始め、ある一つの事件を露呈させる。

映像に映り込む”何か”が、ある事件の大きな鍵を握ることに……。




編集長:河合のびプロフィール

1995年生まれ、静岡県出身の詩人。2019年に日本映画大学・理論コースを卒業後、2020年6月に映画情報Webサイト「Cinemarche」編集長へ就任。主にレビュー記事を執筆する一方で、草彅剛など多数の映画人へのインタビューも手がける。

2021年にはポッドキャスト番組「こんじゅりのシネマストリーマー」にサブMCとして出演(@youzo_kawai)。


photo by 田中舘裕介

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