映画『ノクターナル・アニマルズ』にも、小説パートでジェイク・ギレンホールの妻役を演じていたアイラ・フィッシャーが、今作でも車に乗っていたら大変な目にあい、そのせいでますますひどい目にあう主人公を演じています。
『ノクターナル・アニマルズ』でも大変な目にあうのに…おろろ…。
1.映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』の作品情報
(C)2014 VISIONS PRODUCTIONS, LLC.
【公開】
2016年(アメリカ映画)
【原題】
Visions
【監督】
ケビン・グルタート
【キャスト】
アイラ・フィッシャー、アンソン・マウント、ジリアン・ジェイコブス、ジム・パーソンズ、ジョアンナ・キャシディ、エバ・ロンゴリア
【作品概要】
交通事故で一命を取り留めるも、相手側の車に乗っていた赤ん坊が死んでしまった事実を知り、精神を病んだ主人公・イヴリーが、事故から1年後、夫と共に田舎の屋敷に引っ越します。
妊娠している彼女はここで静かに暮らすはずが、屋敷では奇妙な現象が立て続けに起き、周りも彼女の幻覚だと取り合ってもらえず、イヴリーは次第に恐怖にさいなまれていきます。
「ソウ」シリーズ全作に編集や監督として携わってきたケビン・グルタートが今作で監督を務め、『パラノーマル・アクティビティ』のジェイソン・ブラムが制作を担当したサイコホラー。
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2.映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』のあらすじとネタバレ
(C)2014 VISIONS PRODUCTIONS, LLC.
交通事故で怪我をしたイヴリーは病院へ搬送される中、対向車に乗っていた赤ん坊の生死を気にしますが、夫・デイヴィットから赤ん坊が亡くなった事を告げられます。
事故から1年後、イヴリーは妊娠しており、デイヴィットがワイン園を開くために田舎の屋敷に越してきます。
イヴリーは部屋にわずかな物音を聞きますが、あまり気に留めないでいました。
引っ越した日の夜に、イヴリーたちの住む屋敷でパーティーが開かれます。
そこには、ヴィクターという村の有力者から、有名なワインバイヤーのヘレンもやってきていました。
イヴリーは早速ヘレンに取り入ろうとしますが、ヘレンは以前屋敷に住んでいたポーター家は、ワイン作りに挫折したことを話します。
そしてヘレンの妊娠を気遣うようなことを行って去っていきます。
イヴリーが屋敷に戻ると、そこには何故かへレンが立っていました。
彼女は誰もいないはずの部屋で、まるで赤ん坊に語りかけるかのように独り言を言い続けています。
イヴリーが声をかけると、彼女は白目をむいた恐ろしい表情をしていました。
ヘレンのことをデヴィットに話すと、イヴリーが妊娠していることは、誰にも話していないと言います。イヴリーはまだ妊娠3ヶ月程で、見た目からは分からないはずでした。
翌朝、イヴリーは自分のお腹が急に大きくなっていると思うと、そこから血が滲み出している夢を見ます。
外の空気を吸いに出ると、屋敷のそばにある廃倉庫で男が一人で何かしている様子を見かけます。
町へ出たイヴリーは、病院で検査を受けると、赤ん坊は順調に育っていると医師から言われます。
イヴリーは過去の事故で精神を病んだときに服用していた薬を止めた経過も聞かれます。
悪夢のことを話したイヴリーに、医師は薬を飲まないなら、妊婦が集まるヨガに通ってはどうかと提案します。
イヴリーはそのヨガ教室で、セイヴィーという同じくらいの妊婦と親しくなります。
屋敷に戻ると、イヴリーは池で不気味な幻覚を見るようになります。
そして再び屋敷の裏の廃墟を見張っていると、またしても一人の男が何かをしているようでした。
これらのことをデヴィットに説明しても、彼は薬を止めたせいだと、真摯に受け止めてくれませんでした。
以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ヴィジョン 暗闇の来訪者』ネタバレ・結末の記載がございます。『ヴィジョン 暗闇の来訪者』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
しかし夜、イヴリーが部屋で仕事をしていると、マネキンが鏡越しにこちらを見ているような気がしてきます。
キッチンに行き、窓を見ると、遠くでフードとマントを被った人影がこちらを見ています。
怖くなったイヴリ-は、恐る恐るドアのホールから外を除くと、すぐ目の前にフードの人影が立っています。
悲鳴を聞き付けたデイヴィットが駆けつけ、ドアを開けてみますが、そこには何もいませんでした。
昨夜のことをセイヴィーに相談しますが、薬は飲まずに、母親としての勘を信じるようアドバイスを受けます。
そこでイヴリーは一年前会った交通事故で故意ではないにしても、赤ん坊が死んでしまったことに心を病んで、抗鬱剤を服用していたことを明かします。
妊娠を気に服用を止めたことを、セイヴィーは正しい判断をしたとイヴリーを慰めます。
しかし、イヴリーが屋敷に戻ると、玄関の傍に置かれたコインが不自然に立っているのを見つけると、ドアをノックする音が響きます。
デヴィットは電話に出ない上、リビングに銃が置いてあるのを見つけると、そばにあったワインの瓶が破裂します。
その後デヴィットがやってきますが、部屋は何もなかったかのように元どおりになっており、拳銃もなくなっていました。
これ以上、イヴリーの様子に耐えられないデイヴィットは、一緒に病院に連れて行きます。
それでも彼女は抗鬱剤の服用を拒否しますが、彼女が再び幻覚を見るようなら必ず薬を飲むと約束させます。
イヴリーはセイディーとその夫を招いて食事をしますが、デヴィットの話を上の空で聞いていなかったために、デヴィットはセイヴィーの夫と席をはずします。
そこでセイヴィーは、イヴリーの話を聞くと、家に何か憑いているのではないか話しています。
不動産に、現在の住まいのことを話すも、過去に大きな事件などの記録は一切ないと返され、詳しく知りたければ前の住人と連絡を取るほかないと説明されます。
しかし今度は自宅で「イヴリー、やっと会えた…」「やめて、なぜここに」などと会話の幻聴も聞こえて気ました。
彼女はパリで旅行をしている友人、アイリーンに電話に相談すると、隣のテレビから流れてきた音ではないかと、真面目に受け取ってもらえません。
その夜、イヴリーはデヴィットをフードの人影に見間違えたり、さらにマネキンが自分めがけて進んできて、驚いた拍子に窓ガラスを割る勢いで転倒してしまいます。
これを機にイヴリーは再び抗鬱剤を飲むことになりました。
その後幻覚を見ることはなくなりましたが、人付き合いも億劫になるほど、家から出ることも減っていきました。
たまたま外出したとき、イヴリーは久々にセイヴィーと会います。
おなかの大きくなった2人は喫茶店で会話しますが、イヴリーが抗鬱剤を飲み始めたと聞いてセイヴィーは落胆します。
彼女はイヴリーに、薬を飲ませるのはデイヴィットにとって、何か都合がいいことがあるのではないかと言います。
すると、ちょうど店の外に、デヴィットと見知らぬ女性が2人きりでいるのを、イヴリーは目撃してしました。
帰宅した後、イヴリーはデヴィットの所有する資料の中に、不気味な絵や写真をいくつも発見します。
セイヴィーの発言を真に受けたイヴリーは、以後密かに抗鬱剤を飲まなくなりました。
ある日、自宅に前の住人ポーター家の書籍貸し出しの履歴が送られてきます。
そこには、悪霊や黒魔術関係の書籍ばかりが貸し出されているのが分かりました。
恐る恐る、イヴリーは前の住人のポーター家に電話で話しを聞くと、ポーターの妻も、イヴリーと同様の症状に悩まされていました。
さらにポーターはヘレンの名前にも反応し、彼女はこの家に住んでから、奇妙な現象に襲われるようになったと説明しました。
とにかく抗鬱剤の影響で幻覚を見ていたのではないと分かったイヴリーは、残っていた薬を処分しますが、その後再び怪異現象が起きるようになってしまいます。
怪奇現象の真相を探るために、イヴリーはヘレナに相談をしました。
ヘレナ自身も、幼い頃から霊感が強いため、寝室にいたのも強い霊の気配を感じたためです。
2人で庭にある池に近づくと、そこから男の背中が水面から現れます。大きな水しぶきを上げると、その背中は見えなくなります。
ヘレナはこの土地に染み付くほど、邪悪なものがあるのだろうと推測し、屋敷に戻るとヘレナは娘からの電話に出ます。
席をはずしたイヴリーは台所に行くと、ワインボトルのラベルに、『マグネス・ナポリ』の名を見つけます。ナポリはこの地の有権者ヴィクターと同じ名でした。
イヴリーが部屋に戻ろうとすると、壁に突如手の血痕が現れ、置くからヘレナのうめき声が聞こえます。
彼女の元に駆けつけようとするも、突然家具が動き出し、イヴリーの行く手を阻みます。
何とかヘレナの元にたどり着くと、「これはあなた自身の問題だった」と言い、息を引き取ります。
救急車が過ぎ去ると、村人の一人が何かのお守りを持っており、村人はこの村には邪悪な力があり、イヴリーが訪れてからより強くなっていると言います。
困惑するイヴリーはついに、デイヴィットが持っていた不気味な資料について問い詰めます。
しかしそれは呪術かぶれの使用人が勝手に置いていったものだとはぐらかします。
イヴリーは屋敷を離れようと提案するも、全財産を投じたワイン業を捨てれないとデヴィットは言います。
セイディーにある用事を済ませたらロスに帰ると電話をしたイヴリーは、ナポリぶどう園に向かいます。
そこでイヴリーは、ヴィクターから屋敷の隣にある廃墟は以前はこの村で最も豪華なもので、ナポリ家が住んでいました。
しかし住み始めてまもなく怪現象が起きるようになり、引き払うこととなったのです。
その際、霊媒師にお払いをしてもらったの時に描いた絵をイヴリーは見せられますが、そこには彼女の顔や、デイヴィットの顔が描かれていました。
イヴリーの見た怪現象は、未来に起こる悲惨な出来事を予見したものでした。
すぐにイヴリーはデイヴィットに電話をし、事情を説明し、デヴィットも事態を重く捕らえるようになります。
しかしそれは一緒に屋敷を出ることではなく、イヴリーを本格的に精神療法を施そうというものでした。
屋敷には医師、親友のアイリーン、デヴィットが待ち出会っていた女性のセラピストがいまいた。
デヴィットは彼女だけを、セラピストの実家である牧場にでも預かってもらい、そこで出産まで滞在させてもらおうという考えでした。
すると、キッチンからやかんの湯が沸く音が聞こえ、それがこの屋敷に越してすぐに聴いた異音だったと、イヴリーは気付きます。
今夜、予見していた悲惨な出来事が起きると分かったイヴリーは、全員に逃げるように説得しますが、そこにフードを被ったセイディーが「破水した」と言い、屋敷に入ってきます。
夫も一緒におり、医師は自分が見ようと名乗り出ます。
すぐにイヴリーは警察に連絡をいれようとしますが、セイヴィーは銃を突きつけ、携帯を置くようイヴリーたちを脅します。
今に集められたイヴリーたちは、銃を持ったセイヴィーたちに見張られますが、怯えたセラピストはとっさに逃げ出し、銃撃されます。
医師も撃たれ、アイリーンは何とか逃げ出しますが、その様子はまさしく今まで見てきた怪現象そのもでした。
キッチンに逃げるイヴリーとデイヴィットですが、包丁を持って襲ってきたセイヴィーを返り討ちにしますが、彼女のおなかは妊娠ではなく、詰め物を入れていただけでした。
セイヴィーはデヴィットを刺し、イヴリーは外へ逃げると、近所に住むレオが傍に行くと、セイヴィーの夫が銃でレオをうち、彼は池に転覆します。
イヴリーもベンに殴られ、意識を失い、目が覚めるとベッドに手足を縛り付けられていました。
目が覚めたイヴリーに、セイヴィーこそ彼女との事故で赤ん坊を亡くした張本人でした。
自分は子供が産めない体になったのに、一人幸せな家庭を築こうとしている彼女から赤ん坊を「奪って」自分が母親になろうとしていました。
彼女はメスをイヴリーの大きなお腹にあてがいます。必死でイヴリーが拘束された腕を引っ張ると、夢で見たような曲がり方をしていきます。
その弾みでベッドのフレームが折れると、その折れたフレームでセイヴィーの喉を切り裂きます。
セイヴィーが倒れたのを見て、夫はイヴリーに銃を向けますが、デヴィットがセイヴィーの銃で夫を撃ちます。
デヴィットはイヴリーに今までのことを謝りながら抱き合うのでした。
その後、2人は屋敷を引き払うと、新たに住もうとしている住人が内覧に来ます。
その玄関には、以前のようにコインがいくつも立っていて・・・
3.映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』の感想と評価
(C)2014 VISIONS PRODUCTIONS, LLC.
ザ・B級感漂うビジュアルではありますが、あの『パラノーマル・アクティビティ』を制作したジェイソン・ブラムが携わっているだけあり、完成度は高いです。
最初は怪現象が、悪霊か何かのような描き方をさせておいて、実はイヴリー自身が未来を予見していたというミスリードが驚きの展開を見せてくれます。
屋敷で起きる現象も、どれも突拍子ないものとなっているのが、かえって「どうしてそうなるのか」気になり、目が離せなくなります。
まとめ
(C)2014 VISIONS PRODUCTIONS, LLC.
ホラー的要素以上に、サスペンス要素のほうが強い今作。
しかし今まで「ソウ」シリーズに携わってきた監督ならではの恐怖演出も見どころです。
最後はサスペンスなので、ホラー嫌いな人に騙されたと思って見てもらうと、リアクションが面白いかもしれません。(私は嫌ですけど)
後デイヴィットが屈強な肉体を持っているくせに、刃物一刺しでぶっ倒れる当たりもずいぶんびっくり仰天しました。
さて、『ヴィジョン 暗闇の来訪者』が観られるHuluでは現在2週間無料トライアルを実施中。
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