1974年、トビー・フーパー監督によって生み出された映画『悪魔のいけにえ』とチェーンソーを片手に大暴れする殺人鬼レザーフェイス。
いくつもの実在の殺人鬼の要素を取り込む、更に何倍にも拡大させたレザーフェイスはその後のスプラッターホラーの殺人鬼キャラクターに大きな影響を与えました。
この映画はそのレザーフェイスがレザーフェイスとして覚醒するまでの姿を描きます。
ホラー映画『レザーフェイス 悪魔のいけにえ』は、2018年5月12日より公開!!
CONTENTS
1.映画『レザーフェイス 悪魔のいけにえ』の作品情報
【公開】
2018年(アメリカ映画)
【原題】
Leatherface
【製作・原案】
トビー・フーパー
【監督】
ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ
【キャスト】
スティーブン・ドーフ、リリ・テイラー、フィン・ジョーンズ
【作品概要】
名作として知られるホラー映画『悪魔のいけにえ』の前日譚となる本作では、殺人鬼レザーフェイスの少年の頃を描くホラー作品。
【ブレイド』や『SOMEWHERE』に出演したスティーブン・ドーフ、また、『死霊館』のリリ・テイラー。テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』などが出演しています。
演出を担当したのは『リヴィッド』や『屋敷女』で知られるフランス人コンビ監督のジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ。
2017年に逝去したオリジナル原点のホラー映画『悪魔のいけにえ』を監督した、トビー・フーパーの最後のプロデュース作品。
2.映画『レザーフェイス 悪魔のいけにえ』のキャラクターとキャスト
ジャクソン(サム・ストライク)
精神病院に収容されている青年。比較的落ち着いた性格。
リジー(ヴァネッサ・グラッセ)
志願して神病院の看護師として転勤してきた女性。
アイク(ジェームズ・ブルーア)
収監されている青年で過激な部分を持ち合わせている。
クラリス(ジェシカ・マドセン)
収容されている女性。複数の男性との関係を匂わせる。
バド(サム・コールマン)
大柄な体系とは裏腹に内向的・自閉症的傾向のある少年。
ヴァーナー(リリ・テイラー)
ソーヤー家の母親で精神的支柱、息子に過剰に固執する。
ハートマン保安官(スティーブン・ドーフ)
ソーヤー家を目の敵にする保安官。
副保安官(フィン・ジョーンズ)
暴走気味のハートマンを抑える若手副保安官。
3.映画『レザーフェイス 悪魔のいけにえ』のあらすじとネタバレ
ソーヤー家。その末子ジェディダイアの五歳の誕生日、プレゼントとして贈られたのは巨大なチェーンソーでした。
ジェディダイアはチェーンソーに拒絶感を示しますが、やがて、その禍々しい凶器に手を付けます。
その後、彼は異常な精神の持ち主で、サイコパス、殺人嗜好の気性を持つ長男、次兄とともに殺人トラップを仕掛け、ある少女を殺害します。
少女の父親のハートマン保安官は、長男と次兄を逮捕、末子ジュディダイアを精神病院に収容して強制的子どもたちと家族を切り離します。
再婚して財産を手にした母親ヴァーナは、ジェディダイアを取り戻そうとしますが、病院と保安官の妨害され続けます。
そんなある日。病院に志願して転勤してきたリジーは、そこで多くの収容された若者たちと出会います。
4.映画『レザーフェイス 悪魔のいけにえ』の感想と評価
レザーフェイスって何回登場?何人いるの?
1974年のアメリカ映画の名作ホラー作品『悪魔のいけにえ』と、カウントされる映画は本作で8作目。
本作の登場で34年目となります。
まず、1974年の元祖です。
参考映像:『悪魔のいけにえ』(1974)
本名はババ・ソーヤー、見た目のごつさと裏腹に、家族の中では末っ子ということで家族によく叱られたりします。
「13日の金曜日」のジェイソンシリーズや「エルム街」のフレディシリーズの場合は、回を増すごとにスーパーナチュラルな存在になっていきますが、あくまでもレザーフェイスは少しばかり、ガタイのいい人間です。
それから12年後に「2」が登場します。この「2」まではトビー・フーパーが監督していてまさしく正史と言っていいでしょう。
この後、設定を微調整しながら一応オリジナルの流れを汲んだ「3レザーフェイス逆襲」「4レジェンド・オブ・レザーフェイス」が登場します。
ここで流れがバッサリと切れてリメイク企画「テキサス・チェーンソー」2部作が登場します。
この映画プロデューサーが大味大作映画監督してとしてお馴染みのマイケル・ベイということで、非常に心配されました中ですが、思いのほかピリピリした遠慮のない残酷描写でオリジナル版のファンも納得の出来となりました。
この2作品のレザーフェイスは本名トーマス・ヒューイットといって、それまでの4作品のババ・ソーヤーとは全く出自が違います。
そして、2013年には『飛び出す悪魔のいけにえレザーフェイス一家の逆襲』が登場。
「2」以降の本筋、トーマス・ヒューイット路線のどちらもリセットされて、74年の続編として改めて始まった新シリーズでババ・ソーヤーの本名(?)がジェディダイアであることが分かってこのリブート“ババ”=ジェディダイア・ソーヤーが登場します。
本作はその二作目にして前日談となります。
カウントすると、オリジナルとパラレルのババ・ソーヤーがいてそれとは別にトーマス・ヒューイットがいます。
2.5人のレザーフェイスが8本の映画に登場しているということになります。
さて、次はどのような登場の仕方をするのでしょうか?
5.『レザーフェイス/悪魔のいけにえ』を公開する劇場は
レザーフェイス誕生に隠された因縁を知ることができる注目のホラー映画『レザーフェイス/悪魔のいけにえ』。
本作を劇場公開予定としている映画館は以下の各地にて上映されます。
関東地区
東京 新宿シネマカリテ 5月12日(土)~
中部地区
愛知 シネマスコーレ 5月19日(土)~
近畿地区
大阪 なんばパークスシネマ 5月12日(土)~
大阪 シネ・リーブル梅田 5月12日(土)~
*記載されたものは2018年4月2日現在の上映予定ものになります。
映画の特性から全国順次公開やセカンド上映と、順次拡大されるこもございます。お近くの劇場をお探しの際は必ず公式ホームページをご参照ください。
まとめ
2017年に逝去したレザーフェイスの生みの親であるトビー・フーパー監督が、本作『レザーフェイス/悪魔のいけにえ』の製作に名を連ねているのも注目で、これが遺作となりました。
トビー監督は、1974年の代表作『悪魔のいけにえ』の他にも、『悪魔の沼』(1977)、『死霊伝説』(1979)、『ファンハウス/惨劇の館』(1981)などがあります。
また、1982には、スティーブン・スピルバーグとタッグを組んだ『ポルターガイスト』、その後も異星人ホラーといってもよい『スペースバンパイア』(1985)など、ホラー映画を精力的に制作したアメリカのホラー映画の逸材でした。
本作『レザーフェイス/悪魔のいけにえ』のドラマの終盤まで、誰がレザーフェイスとなるのかが語られず、その正体探しという楽しみもあります。
ぜひ、トビー・フーパーも製作に関わったこの作品を、ぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか。