大ヒット作『最強のふたり』をハリウッドでリメイク!
本国フランスで2011年の興行No.1を獲得し、日本でも翌年に大ヒットを記録した『最強のふたり』。
そのハリウッドリメイクとなる映画『THE UPSIDE/最強のふたり』が、2019年12月20日(金)より ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開されます。
映画『THE UPSIDE/最強のふたり』の作品情報
【日本公開】
2019年(アメリカ映画)
【原題】
The upside
【監督】
ニール・バーガー
【キャスト】
ケヴィン・ハート、ブライアン・クランストン、ニコール・キッドマン、ゴルシフテ・ファラハニ、ジュリアナ・マルグリーズ、アヤ・ナオミ・キング、スザンヌ・サヴォイ、テイト・ドノヴァン
【作品概要】
本国フランスのみならず、ヨーロッパ各国や日本で大ヒットを記録した『最強のふたり』をハリウッドリメイク。
スラム街出身の主人公デルに扮するのは、「ペット」シリーズ(2016~19)や「ジュマンジ」シリーズ(2018~19)でのコメディ演技も絶好調のケヴィン・ハート。
そして大富豪フィリップを、テレビドラマシリーズ『ブレイキング・バッド』で注目され、映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(2015)でアカデミー賞にノミネートされたブライアン・クランストンが演じます。
そのほか、オスカー女優のニコール・キッドマンや、『パターソン』(2016)のゴルシフテ・ファラハニ、テレビドラマシリーズ『ER 緊急救命室』のジュリアナ・マルグリーズといったキャストが脇を固めます。
本作は、全米では2019年1月に公開され初登場1位にランクイン、オリジナル版の200倍の北米オープニング週末成績を上げるヒットとなりました。
映画『THE UPSIDE/最強のふたり』のあらすじとネタバレ
アメリカ・ニューヨーク、夜のマンハッタンで、2人の男が高級車を爆走させていました。
警察に止められた運転手は、助手席にいる四肢麻痺の男が発作を起こしており、急いで病院に行かないと危険だと説明。
警察の理解を得て、病院に着いて笑みを見せる2人。
発作の演技をしていた助手席の男は、「これからどうする?」と語ります――。
それからさかのぼること半年前。
スラム街に暮らすデルは、拳銃の不法所持で逮捕されたことで職に就けず、妻ラトリスと息子アンソニーに愛想を尽かされ、水漏れが酷い住まいを追い出されてしまいます。
保護観察下にあるデルは、とりあえず勤労意欲を示すために、あえて仕事をしたくない職種の雇用元からサインを貰うことに。
次々とサインを貰っていったデルが最後に訪れたのは、豪華なペントハウスの清掃人の面接でした。
あまりの大豪邸に驚いたデルは無断で書斎に侵入し、アンソニーの誕生日プレゼントにと本棚から「ハックルベリー・フィンの冒険」を盗みます。
ペントハウスの住人フィリップは資産運用で莫大な富を築きましたが、パラグライダーでの事故で首から下が動かない障害を抱えており、新たな介護人を同時に探していたのです。
ところが、上辺だけのお世辞を並べる求職者たちにウンザリしていたフィリップは、表裏のない態度のデルを気に入り、秘書のイヴォンヌの反対を押し切って介護人に採用。
介護の仕事に全く興味のないデルでしたが、その高給ぶりに惹かれて住み込みで働くことにします。
慣れない介護の仕事を雑に行うたびに、イヴォンヌから叱られまくるデル。
それでもお構いなしに、毎晩フィリップが聴くルチアーノ・パヴァロッティのオペラ「Nessun dorma (誰も寝てはならぬ)」に文句を言ったり、下階に住む嫌味な男カーターをからかったり、あげくはフィリップの高級車を乗り回します。
ガンで他界した亡き妻への思いが断ちきれず、自分に何かあった時は蘇生措置をするなと常に言い渡していたフィリップですが、そんな自由気ままなデルと接するうちに心が解放されていきます。
身体の痛みと心の痛みを打ち明けたフィリップを夜の街へと連れ出したデルは、マリファナを吸い合いながら起業への夢を語るのでした。
そんな中、フィリップがイヴォンヌの代筆で、リリーという女性と1年間も文通していることを知ったデルは、すぐさま手紙に記された電話番号に連絡し、フィリップに留守番メッセージを残させます。
イヴォンヌや介護士のマギーといったスタッフたちとも打ち解けていたデルでしたが、フィリップが思い入れのある本の初版本のコレクターで、その中の一冊「ハックルベリー・フィンの冒険」を盗んでいたことを後悔していました。
ある日、フィリップとともに息子のアンソニーに会い、3人で楽しいひと時を過ごしたデルは、別れ際にアンソニーに誕生日にあげた本を返すよう告げます。
他人の物を勝手にプレゼントとして渡したことがバレて、再び息子を失望させてしまうデル。
盗んだことを詫びるデルに、「人間誰しも過ちは犯す」と諭すフィリップ。
2人がペントハウスに戻ると、待っていたのはフィリップの誕生日を祝う者たちでした。
望まぬ誕生パーティーを開かれたことで怒り狂うフィリップは、デルに誕生日プレゼントや家にある絵画を壊させて、その鬱憤を晴らすのでした。
気分を変えてパーティーを楽しむフィリップ宛てにリリーから電話があり、食事を一緒にすることとなります。
その当日、先にテーブルに着いたフィリップとデル。
そこでフィリップは、以前にデルが描いたドーベルマンの絵画をカーターが5万ドルで買ったことを伝え、そのお金で事業を始めろと語るのでした。
遅れて到着したリリーは、デルを退席させてフィリップと2人で語らいます。
フィリップが障害者であることはすでに知っていたというリリーは、甲斐甲斐しく彼の口に食べ物を運びます。
しかし、お酒が進んで手元が乱れてしまうあまり、デルがこの場にいないことの不便さをつい口走ってしまいます。
ショックを受けて退席したフィリップは帰宅してすぐに、「なぜ彼女と会わせたのか」とデルを責めます。
そして口論の末に、本を盗んだことと拳銃の不法所持のことも持ち出し、デルを解雇してしまうのでした。
映画『THE UPSIDE/最強のふたり』の感想と評価
参考:『THE UPSIDE/最強のふたり』の米国版ツイッター
Irresistible. Hilarious. Spectacular. Don’t miss the first must-see comedy of the new year – #TheUpside in theaters now. pic.twitter.com/KZNpQVBFvT
— The Upside (@TheUpsideFilm) January 15, 2019
フランス製作のオリジナル版『最強のふたり』のハリウッドリメイクにあたる本作『THE UPSIDE/最強のふたり』は、人物設定などにおいていくつかの変更点があります。
オリジナル版では、介護人となるドリスがアフリカ系移民ゆえの差別に直面するという、フランス国内の移民政策の失敗による問題(そもそもモデルとなった人物がアルジェリアからの移民)が反映されていましたが、移民によって建国されたアメリカが舞台の本作では、そうした背景は薄められています。
もっとも一番の変更点は、ニコール・キッドマン扮する秘書イヴォンヌでしょう。
オリジナル版のイヴォンヌの存在も決して小さな役どころではありませんでしたが、リメイク版での彼女は、さらにその存在を大きくさせています。
ラストの展開も、ニコールをキャスティングしたことへの配慮といえなくもないかもしれません。
まとめ
参考:『THE UPSIDE/最強のふたり』の米国版ツイッター
Happy birthday to the ideal caretaker, Kevin Hart! #TheUpside pic.twitter.com/qXRf90KP58
— The Upside (@TheUpsideFilm) July 6, 2019
細かい変更点こそあれど、本作『THE UPSIDE/最強のふたり』はオリジナル版の脚本をベースに脚色しているだけあって、大まかなあらすじは同じです。
オリジナル版を未見の人は本作から観てもいいし、オリジナル版をすでに観ている人も、両作品のアプローチの違いを比較して楽しむのもいいかもしれません。
映画『THE UPSIDE/最強のふたり』は、2019年12月20日(金)より ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー。