映画『空飛ぶタイヤ』は、6月15日より公開にてロードショー。
『下町ロケット』『陸王』『半沢直樹』と、テレビドラマで大ヒットを記録し続けたベストセラー作家・池井戸潤の作品を初の映画化。
本作で「人を描くことを覚えた」という語る原作者が、特に強い思いのこもった小説に豪華キャストが集結しました。
個々の道で巨大な敵に挑んでいく主役級の三人に長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生。
主題歌は今年デビュー40周年を迎えるサザンオールスターズ。
映画『空飛ぶタイヤ』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【監督】
本木克英
【脚本】
本木克英
【キャスト】
長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、岸部一徳、笹野高史、寺脇康文、小池栄子、阿部顕嵐、ムロツヨシ、中村蒼、柄本明、佐々木蔵之介、和田聰宏、木下ほうか、浅利陽介、六角精児、大倉孝二、津田寛治、升毅、谷村美月、近藤公園、村杉蝉之介、渡辺大、矢野聖人、田口浩正、斎藤歩、岡山天音、矢島健一、津嘉山正種、毎熊克哉、加藤満、筒井巧、中林大樹、井上肇、小久保丈二、高川裕也、木下隆行、木本武宏、池上紗理依
【主題歌】
サザンオールスターズ『闘う戦士たちへの愛をこめて』
【作品概要】
走行中のトラックの脱輪事故により、主婦が亡くなる事故が発生。整備不良を疑われ、会社の窮地に直面した運送会社社長の赤松を中心に、事故を巡る大企業のリコール隠しに戦いを挑む、人々のドラマを描く。
演出は「超高速!参勤交代」シリーズなど、数々の話題作を手掛けた本木克英。
映画『空飛ぶタイヤ』のキャラクターと配役
赤松徳郎(長瀬智也)
中小運送会社赤松運輸社長、突然起きた脱輪事故から大きな敵に挑む。
沢田悠太(ディーン・フジオカ)
ホープ自動車カスタマー対策担当。赤松の要求を撥ねつけながら社内にうごめく策謀に徐々に気が付いていく。
井崎一亮(高橋一生)
同系列のホープ自動車から杜撰な収支予想を基に多額の融資を迫られる。
宮代直吉(笹野高史)
赤松運輸の専務。理想家肌の徳郎を支え続ける。
門田駿一(阿部顕嵐)
赤松運輸若手整備士。誤解されやすいタイプだが実際に緻密な整備計画を持っている
高幡真治(寺脇康文)
港北中央署の刑事。赤松運輸に整備不良の疑いの目を持つが…。
小牧重道(ムロツヨシ)
ホープ自動車の沢田の友人、社内の極秘会議T会議を調べる。
狩野威(岸部一徳)
ホープ自動車の常務。社内の隠蔽体質を裏で指示し続ける。
映画『空飛ぶタイヤ』のあらすじとネタバレ
中小運送企業赤松運輸の社長、赤松徳郎のもとに驚くべき一方が届く、自社のトラックのタイヤが走行中に突然外れ、歩行者の母子を直撃、母親は即死します。
赤松は整備不調を疑われ、一度は若手整備士の門田を疑うが、彼は通常の基準よりもはるかに細かいチェックをしていたことを知ると、自社の整備不良以外の原因を疑い始めました。
トラックの製造元ホープ自動車カスタマー戦略課課長の沢田悠太は赤松からの情報提供を突っぱねるが、同僚の小牧から品質保証部がこの一件についてナーバスになっているという情報を得ます。
沢田は数年前のホープ自動車の大規模なリコール隠しを思い出しました。
小牧から製造部門を取り仕切りる常務の狩野を中心に極秘に開かれているT会議の存在を知る沢田、T会議のTはタイヤのTでした。
ホープ自動車の検査結果では赤松運輸の整備不良という結論が出されたが、赤松は納得がいかない。警察からの家宅捜索を受けるも整備不良の証拠が出てきません。
ホープ自動車からまともな回答を得られない赤松は自身の手で事故原因を追い始めますが…。
映画『空飛ぶタイヤ』の感想と評価
新感覚反撃映画
驚愕の展開やラストの衝撃などなど、多くのうたい文句がすっかりとお馴染みになった映画宣伝。
しかし、そういった映画の多くがサスペンス映画であったりして、ラストは驚くことはあっても、すっきりすることはあまりにないことが多い、例えば、映画『セブン』(1995)のラストを見てスカッとした人物はまずいないでしょう。
ただ、その一方で『スティング』(1973)や『アフタースクール』(2008)などのコンゲームや、『ワンダー 君は太陽』(2018年6月15日公開)のように、耐えて、耐えて環境を越えていく爽快なラストの映画もあります。
映画『空飛ぶタイヤ』は、そんな映画の一本。ただ、他の映画と違うのが赤松・沢田・井崎の三人が手を取り合って対抗するのではなく、最後の最後まで個人の道で逆転をしてくという展開。
各々の生きる道を活かして始まる“反撃”を堪能していただきたい!
まとめ
『空飛ぶタイヤ』は、2000年と2004年に実際に起きた、“ある企業の大規模なリコール隠しがモデル”とされていおり、原作者の池井戸潤は「怒りに駆られて書いた小説」と語っていました。
映画『空飛ぶタイヤ』は、2018年6月15日から全国公開されます、各自の生きる道を活かして始まる“反撃”に、ぜひ注目です!