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Entry 2021/12/05
Update

映画『ルディ 涙のウイニングラン』ネタバレあらすじ結末と感想解説。実在のフットボール選手ルディ・ルティガーの経験をもとにした感動スポ根

  • Writer :
  • くろみずし

実在する人物ルディ・ルティガーの奇跡の物語、『ルディ/涙のウイニング・ラン』

映画『ルディ/涙のウイニング・ラン』では、ルディが昔からの夢だったフットボールのチームでのプレーを叶える為、周りからの反対を押しのけて突き進みます。

しかし、ルディを待ち受けていたのは夢とはかけ離れた過酷な現実でした。努力の天才とも言えるルディは、熱意のみで夢を叶えることができるのでしょうか。

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでサム役を演じたショーン・アースティンが主演を務め、本作が彼の代表作品の一つとなりました。

『ルディ/涙のウインングラン』は、これから何かに挑戦したい人、または何かを諦めそうになっている人に必ず勇気と力を与えてくれることでしょう。そんな本作をネタバレ有りでご紹介します。

映画『ルディ/涙のウイニング・ラン』の作品情報


(C)1993 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

【公開】
1993年(アメリカ映画)

【原題】
Rudy

【監督】
デヴィッド・アンスポー

【キャスト】
ショーン・アスティン、ジョン・ファブロー、ネッド・ビーティ、グレタ・リンド、クリストファー・リード、チャールズ・S・ダットン、リリー・テイラー、ロバート・プロスキー

【作品概要】
名門フットボールチームでのプレーを夢見る少年ルディが、熱意と努力で困難を乗り越え夢を手にする感動の実話です。

『勝利への旅立ち』(1986年)を見たルディ・ルティガー本人が自身の体験を映画化してもらうため、監督デヴィッド・アンスポー、脚本家アンジェロ・ピッツォに提案し実現しました。

映画『ルディ/涙のウイニング・ラン』のあらすじとネタバレ

(C)1993 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

舞台はアメリカ、イリノイ州の田舎。小柄なルディ(ルディ・ルティガー)は兄弟たちとアメフトをして遊んでいました。兄弟たちからはチビにはプレーはできないとバカにされていました。

家族はアメフトの名門ノートルダム大学の大ファンです。その夜は家族で試合観戦をしていました。

ルディは将来は父と同じように工場で働くのではなく、ノートルダム大学でアメフトをすると宣言しました。

しかし、家族からは天と地がひっくり返っても無理だと言われてしまいます。試合後の夜ルディは興奮冷めず、ベッドの上に立ち試合の解説の真似をしていました。

時が経ち、ルディーは高校最高学年。アメフト部を引退する日を迎えました。ルディは学校でノートルダム大学の見学の知らせを聞き、参加を試みるも成績が足りないという理由で断られてしまいました。

ルディはその場を去り、更に時は進み4年後。ルディは父の働く工場で友達のピートと兄のフランクと働いていました。

仕事終わりにピートとご飯を食べていると、誕生日プレゼントとして、ノートルダム大学のスタジャンをプレゼントしてくれました。

ルディはスタジャンをとても嬉しそうに受け取り、ノートルダム大学への貯金が貯まったと言いました。

そして、ノートルダム大学の監督アラは、実力さえあれば誰でも起用してくれると熱く語りました。また、‟夢は人生の宝物”であると父に昔言われたとも言いました。

ルディ、ピート、フランクの3人で飲んでいると、フランクはルディがノートルダム大でのプレーを諦めていないことをバカにしていました。

するとピートは、フランクは才能があるのに、ルディのようにぶち当たる維持も根性もないと怒り出しました。

工場で火災が発生しました。必死に水で消火しようとしていたルディとピート。

しかし、放水機能が動かず爆発。その衝撃でピートの体は飛ばされ、彼は亡くなり、ルディは唯一の味方だった親友を失いました。

ピートが亡くなり、ルディはノートルダム大学へ向かうことを決意しました。そして、結婚したいと言われていた彼女のシュリーとは別れました。

ルディがノートルダム大学へのバスを待っているとそこに父が現れます。父からは愚かな夢を追うのは周りの人を辛い想いをさせるだけだと説得されました。

しかし、ルディの決意は変わることはありませんでした。夢を叶えたいと言い放ち、バスに乗り込みました。

ルディはノートルダム大学に到着すると、早朝のため事務局は開いていないと言われました。今直ぐにでも話したいと伝えると、神父のカヴァナーに会うことになりました。

神父はルディが神父になりたくてやって来たと勘違いしていたので、ルディは親友のピートを亡くしたことや、アメフトの夢を叶えたいが周りからは無理と言われ続けてきたことなどを話すと、神父は力になると言ってくれました。

その提案は聖十字カレッジに1年間入れてあげるというものでした。なぜなら、成績が良い生徒は、ノートルダム大学への編入が認められるからです。

こうして、ルディはノートルダム大学アメフト部でのプレーへの第一歩を踏み出しました。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『ルディ/涙のウイニング・ラン』ネタバレ・結末の記載がございます。『ルディ/涙のウイニング・ラン』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

(C)1993 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

聖十字での生活が始まり、ルディはA評価を取るために必死に授業に参加していました。

すると、助手をしていたボブから女の子を紹介してくれたら、A評価のとり方を教えてあげると話を持ちかけられました。ルディは承諾し、手当たり次第に女の子に声をかけるようになりました。

ルディは憧れの競技場に足を踏み入れました。すると清掃員のフォーチュンに入っては行けないと叱られました。

ルディは‟アイリッシュでプレーするんだ”とフォーチュンに叫ぶと、コーチは承認済みか?と聞かれ、ルディは監督のアラの元へ向かいました。

監督のアラに来季チームに入れて欲しいとお願いをします。今は聖十字の学生だけど、来年ノートルダム大学に編入するんだと話しました。

ルディはチームの役に立ちたいと思い、清掃員のフォーチュンに清掃のアシスタントを無料ですると申し出ました。なんとか説得し、次の日から働けることになりました。

翌日からルディは清掃、ボブへの女の子紹介、学業、の両立が始まりました。

清掃員の控室にベッドが置いてあり、ルディはフォーチュンにここで暮らしているのかと質問をしました。

するとここは休憩するところだと言われました。それを聞きルディはまだ寝る部屋が無かったため、こっそりと控室の窓を開けておきました。

フォーチュンに選手達の控室に案内されると、ルディは憧れの場所に興奮し始めて、小さい頃に真似をしていた実況を、椅子の上に立ち真似をし始めました。

フォーチュンは仕事だと言いつつも止めることはありませんでした。

ルディはボブにナンパを依頼された女の子に話しかけると、フットボールを応援するクラブに誘われました。

ルディは参加しようとしたものの、生徒でないと入れないという理由で断られました。ルディはクラブに参加できなかった為、試合当日もスタジアムへ入ることはできませんでした。

清掃員の控室へ戻ると、毛布とがベットに置いてありました。後日フォーチュンにお礼を伝えると‟知らない”と言われました。

実家に帰り成績表を父に渡しました。本物を見せたいと父に言いましたが、テレビで十分だと言われてしまいました。

別れた恋人のシュリーが新しい相手のジョニーと共に家に現れました。ルディは家を飛び出してノートルダムに戻り、再び自主練、勉強に励み始めました。

編入が上手く行かないルディは教会にいました。カヴァナー神父が現れ、最後に頼るのは神か?と聞かれ、祈りが足りないのかな?と言いました。

編入の手紙がまた届きました。合格の知らせを声を震わせながら手紙を読みました。ルディは急いで工場にいる父に会いに行きました。

父は大喜びし、工場の仲間達に知らせました。その報告を近くで聞いていたフランクは嬉しそうではありませんでした。

ようやくノートルダム大学に編入できたルディは、チームに入るためのトライヤルを受けました。

トライアルでは何度も果敢に挑戦し続けました。コーチの中にはルディは運動神経が悪いと言う人もいたが、熱意を認められチームに入ることができました。

こうして小さい頃からの夢に大きく近づきました。休めと言われても休まず、手を抜く選手には怒り、日々全力で練習に励んでいました。

ある選手はルディの10分の1しか熱意がないとまで言われました。チームメイトからお前と比べられて迷惑だと言われました。

フランクからは雑用係だろとバカにされてしまいました。ルディは監督のもとへ向かいました。そして、いくら努力してもレギュラーになれないと訴え、なんとか次のシーズンでの出場の約束を取り付けました。

しかし、監督が辞任することになり、新監督が約束を果たしてくれるか分からなくなりました。

何度も見るメンバー表にルディの名前はありません。ついにルディは辞めると言って飛び出して行きました。

フォーチュンに辞める話をしていると、フォーチュンが以前同じチームに所属していたが、黒人だから試合に出れないのだと思っていたことを後悔していると話しました。

ルディは再びチームに戻りました。監督のもとに何人ものレギュラー選手が代わる代わる現れ、ルディを自分の代りに出場させてくれと願い入れました。

そして、4年生最後の試合にレギュラーになることができました。ルディはフランクにお父さんを試合に連れてきてとお願いの電話をしました。

試合当日、家族やボブ達が応援に駆けつけました。ルディは先頭で入場しました。試合が始まりましたが、ルディの出番がやってきません。

もう残り時間が少なくなり、選手達は監督にルディを出してくれとお願いするが、断られてしまいます。

すると選手たちからルディコールが始まり観客までもがコールをました。そして、選手たちが監督指示を無視し、時間を稼ぎ、ルディは試合に入ることができました。

試合も見事勝利しチームメイトに肩車をされ行進します。

そして、エンドロールで、ルディ以外に肩車でフィールドを行進したものはいないと、感動の言葉が流れました。

映画『ルディ/涙のウイニング・ラン』の感想と評価


(C)1993 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

「証明とは自分自身にすることだ」

清掃員のフォーチュンが‟チームの一員だと家族が認めてくれない”と嘆くルディに向けて伝えた言葉です。

本当のことは自分がわかっていればそれでいいのです。認められたいという思いが強くあるのは、背景に人並みならぬ努力があったからだと思います。しかし、だからこそ、原点を忘れてはいけないと感じさせてくれます。

報われるか分からない努力を続けることが出来る人は多くありません。結果的にルディは試合にたった1回、しかも短い時間だけしか出れませんでした。

しかし、この結果を成功と捉えるかは、やはり自分次第なのです。つまり、フォーチュンが伝えていた証明も成功も全てが自分自身がどう捉えるかなのです。

もう一つこの映画が教えてくれることがありました。それは、努力は誰かが必ず見ているということ

それが認められたり結果に繋がるとは限りません。しかし、人の心を動かすことができるのです。

まとめ


(C)1993 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

実話の感動スポ根『ルディ/涙のウイニング・ラン』を素晴らしい形にしたキャストの経歴に注目です。

ルディ演じたショーン・アスティンの母親は『奇跡の人』(1962)でアカデミー賞を受賞したパティ・デュークです。母だけでなく、父のジョン・アスティン、弟のマッケンジー・アスティンも役者をしており、芸能一家です。

ルディの親友ボブを演じたジョン・ファヴローは『ルディ/涙のウイニング・ラン』で映画デビューを果たし、後に「アイアンマン」シリーズや『ライオン・キング』(2019)で監督を務め、『シェフ 三つ星フードトラックはじめました』(2014)では監督、主演どちらも務めました。その他にも多数監督、出演、どちらもこなしています。

清掃員のフォーチュン演じたチャーチル・S・ダットンは約10年服役した過去があります。

服役後は大学に進学し、ブロードウェイデビューをきっかけに役者人生を歩み始めました。トニー賞やゴールデングローブ賞を度々ノミネート、エミー賞では受賞しており、舞台・映画・テレビと幅広い活躍をしている役者です。


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