映画『熱烈』は2024年9月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
2024年パリ五輪で正式種目となったブレイキンの全国大会でトップを目指す青年が、挫折を経験しながら夢に向かう姿を描く中国青春映画『熱烈』が2024年9月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田ほか全国公開されます。
ドラマ「陳情令」や映画『無名』(2024)で人気の俳優ワン・イーボーが主演を務めます。
さまざまな苦難を背負って生きてきた青年が、ブレイキン全国大会出場の夢に全力で挑みます。迫力のダンスバトルに圧倒される本作の魅力をご紹介します。
映画『熱烈』の作品情報
【日本公開】
2024年(中国映画)
【監督】
ダー・ポン
【脚本】
スー・ビョウ、ダー・ポン
【キャスト】
ワン・イーボー、ホアン・ボー、リウ・ミンタオ、シャオ・シェンヤン、ラレイナ・ソン、ワン・フェイフェイ
【作品概要】
ブレイキンの全国大会でトップを目指す青年・陳爍が、さまざまな苦労と挫折を乗り越えながら夢に向かう姿を熱く描く中国青春ドラマ。
主人公・陳爍役に、アイドルグループ「UNIQ」のメインダンサー、リードラッパーで、ドラマ「陳情令」で俳優としてもブレイクしたワン・イーボー。2024年には、トニー・レオンとW主演した『無名』、パイロットを演じたスカイ・アクション大作『ボーン・トゥ・フライ』、そして本作『熱烈』と主演3作品が連続公開される注目の俳優です。本作では本格的なブレイキンで観る者を魅了します。
共演はホアン・ボー、リウ・ミンタオ、シャオ・シェンヤンほか。
映画『熱烈』のあらすじ
中国・杭州で活動するブレイキンプロダンスチーム「感嘆符!」は、カリスマダンサーのケビンがチームの練習に参加せず、好き勝手な行動を繰り返すなどやりたい放題でした。ケビンは社長の一人息子だったためコーチも口を出せず、対応に手を焼いています。
練習に出てこないケビンの代わりに、練習時に代役を務めるダンサーを探さなければいけない事態となり、コーチはかつてチームのオーディションを受けた青年・陳爍(チェン・シュオ)を思い出して、会いに行きました。
コーチは陳爍に、ケビンの代役として練習に出て欲しいと依頼し、しかし本番はケビンに踊らせると話します。陳爍は、自分の頑張り次第でチームに残れるかもしれないという望みを胸に、依頼を受け入れます。
全国大会優勝の夢を胸に、陳爍はチームの仲間たちと練習を続け友情を築いていきました。しかし、全国大会を目前に控え、数々の試練が降りかかり……。
映画『熱烈』の感想と評価
ブレイキンの魅力がぎっしりと詰まった、見る者の血をたぎらせる見事なエンターテイメント作品です。特にラストのダンスバトルは圧巻で、最も大きな見どころとなっています。
ひたすら必死にダンスの練習に打ち込む真面目な青年・陳爍。父を亡くし借金を背負い、母と叔父を助けながら、洗車のバイトをして何とか暮らしています。すいている電車の車内や、深夜客が去った後の母の営む食堂が彼のダンス練習場でした。
陳爍は技を磨くために危険な技に果敢に挑みます。ハイレベルな踊りが出来るようになるためには、恐怖を恐れない強い精神力と、数え切れないほどの肉体の痛みが伴うことを改めて実感させられます。
このプロセスは、まさに陳爍の人生そのものを映し出しているかのようです。彼は何度も苦難に立ち向かっては、困難に見舞われ、地べたに打ち付けられるような経験を重ねていきます。
陳爍に白羽の矢を立て、練習の間だけケビンの代役を依頼するコーチ。この明るいコーチの憎めない人の良さや、コミカルな言動が作品を軽やかに楽しいものにしています。
ひとつのステージをめぐって交錯する名誉欲、嫉妬などの人間の負の感情に、思わず共感することでしょう。夢にまっすぐに向かっていける者と、夢に破れて去って行く者など、人の世の残酷さもしっかり正面から描かれます。
親子の深い絆、淡い恋心、仲間との信頼など、人生に大切なものが何なのかを教えてくれる、温かな人間ドラマも大きな見どころです。
まとめ
2024年のパリ五輪から正式種目となった注目の競技・ブレイキンに熱く心燃やす青年らを描く映画『熱烈』。本作を見れば、この競技に心奪われる者たちの思いがきっと伝わってくるに違いありません。
スクリーンを見ているうちに、いつの間にかステージを囲む観客らの一人になりきって、全力でダンサーたちを応援してしまうことでしょう。オリンピックと共に楽しむのに最高の1本です。
映画『熱烈』は2024年9月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田ほか全国公開です。