人生は一度きり、幸せになってもいいはず。
天才だけどコミュニケーション能力のない屈折女子キャリー。
そんな彼女にセラピストは「幸せになるためのリスト」を渡します。
1つずつ項目を実行していく事で、キャリーの心にある変化が起こります。
果たしてキャリーは、すべての項目をなし終えた時、幸せを手にすることができるのでしょうか?
何のために幸せになるの?問題は解決するの?キャリーと一緒に心の整理をつけましょう。
映画『マイ・プレシャス・リスト』の作品情報
【公開】
2018年(アメリカ)
【原作】
カレン・リスナー「Carrie Pilby」
【監督・プロデューサー】
スーザン・ジョンソン
【プロデューサー】
スザンヌ・ファーウェル
【キャスト】
ベル・パウリー、ガブリエル・バーン、ネイサン・レイン、バネッサ・ベイヤー、コリン・オドナヒュー、ジェイソン・リッター、ウィリアム・モーズリー
【作品概要】
プロデューサーには、『恋愛適齢期』『ホリデイ』『マン・インターン』など、世界中の女性を幸せに導く作品を手掛けてきた、スザンヌ・ファーウェル。
またひとつ、現代の女性に向けた「幸せになるバイブル」が誕生しました。
キャリーを演じるのは、イギリスの新星ベル・パウリー。彼女のくるくる変わる表情と瞳の美しさが魅力的です。
映画『マイ・プレシャス・リスト』のあらすじとネタバレ
キャリーは、18歳でハーバード大学を卒業したIQ185の超天才少女。
だけど、コミュニケーション能力がなく、仕事も友達も持たず、読書ばかりして過ごす毎日です。
そんな「コミュ力」ゼロのキャリーを心配した父親は、友達のセラピスト・ペトロフ医師に娘を預けます。
プライドが高く、友達なんて出来なくて当然というキャリーの態度に、ペトロフ医師も手を焼いています。
NYの街は、感謝祭でにぎやかです。
キャリーは、離れて暮らすたった一人の家族、父親との再会を楽しみにしていました。
しかし、ロンドンに暮らす父親から、感謝祭には行けないと連絡が入ります。おまけに、少しでも働いてくれとバイト先まで押し付けられます。
素直に会いたいとも言えず、怒ったキャリーはペトロフ医師の元へ。
怒りを爆発させるキャリーに、ペトロフ医師は「一日中ベッドにいても幸せにはなれない」と、あるリストを手渡します。
そのリストには6つの項目が書かれていました。
「幸せになって何になるの?」半信半疑のキャリーでしたが、実行してみることにします。
CARRIE’S TO DO LIST 1:ペットを飼う
まずは、金魚を1匹飼うことにしたキャリー。ペットショップの店員が、おまけにもう1匹付けると言われ、断るものの無理やり2匹を押し付けられます。
CARRIE’S TO DO LIST 2:子供の頃好きだったことをする
昔好きだった「チェリーソーダ」を久しぶりに飲んでみます。やっぱり美味しい。でもそれだけです。
CARRIE’S TO DO LIST 3:デートに出かける
キャリーは、新聞の出会い広告でデート相手を探すことにします。出会いをどこか馬鹿にしているキャリーは、婚約者がいるにも関わらず、自分の気持ちを確かめたいという男・マットに連絡をします。
彼の婚約者にちくってやる心意気で。
ところが現れたマットは、素敵な男性でした。時間が経つのも忘れて話をする2人。
ときめきの予感に胸躍らせるキャリー。ふと気づきます。彼は婚約者がいるのに浮気をしようとしていることを。
キャリーには、忘れたくても忘れられない辛い恋の思い出がありました。
それは、14歳の頃。飛び級でハーバード大学に入学したキャリーは、ハリソン教授と出会います。大人で知的な彼にキャリーは溺れていきます。
キャリーはハリソンに、大切な本を預けます。自分と同じように大切にしてくれると信じて。その本はキャリーが母からもらった「フラニーとゾーイ」の初版でした。
しかし、彼は子供のキャリーをもてあそんだだけでした。急に冷たくなるハリソンにキャリーは戸惑ったまま何も言えませんでした。
ハリソンといい、マットといい、男の人はsexのことばかり。
「幸せになるためのリスト」は、幸せになるどころか、ツライことが増えていく気がします。
CARRIE’S TO DO LIST 4:友達を作る
仕事仲間のタラは、尻軽女だけど面倒見の良い女性です。彼女の誘いで、タラの元彼のライブに行くことになったキャリー。いつもなら断る誘いにも乗ってみることにしました。
やっぱり疲れちゃうキャリーでしたが、女子トークは楽しいものでした。
CARRIE’S TO DO LIST 5:1番お気に入りの本を読む
この項目にはどうしても踏み切れないキャリー。1番お気に入りの本は、その昔ハリソンに渡したままになっている「フラニーとゾーイ」です。この本を手にいれるには、もう一度ハリソンに会わなければなりません。
映画『マイ・プレシャス・リスト』の感想と評価
ここ最近では、「リケジョ」「こじらせ女子」「タラレバ女子」「屈折女子」など、プライドばかり高く恋に不器用な女子が多くなっているようですが、まったくその通りです。
日々、仕事に恋に家庭に友情に、女子だって踏ん張って生きています。一生懸命なあまり、幸せの見つけ方が不器用になってしまっても当然です。それでも、幸せになりたいと願うものですよね。
女子は、めんどくさくて上等です。
そんな女子の誰もが、主人公キャリーに共感することでしょう。
「幸せになるためのリスト」を1つずつ実行していく事で、キャリーは自分の心に素直に一歩踏み出す勇気を身に付けました。
他人と関わることは、決して楽しいことばかりではありません。
しかし、何もしないで引きこもってばかりでは、幸せは得られないということを、キャリーは教えてくれます。
クリスマスのイルミネーションが華やかなNYを舞台に、きらきら輝いていくキャリーに魅了されます。
まとめ
『恋愛適齢期』『ホリデイ』『マン・インターン』など、世界中の女性を幸せに導く作品を手掛けてきた、スザンヌ・ファーウェルがプロデュース。
現代の女性に向けた、幸せになるバイブル映画『マイ・プレシャス・リスト』を紹介しました。
「幸せになるためのリスト」をきっかけに変化していくキャリーの姿に、前に踏み出す勇気をもらえることでしょう。
自分の幸せがわからない。自分を変えたい。一歩前に踏み出せない。そんな思いがあるというあなた。自分の『マイ・プレシャス・リスト』を作ってみてはいかがでしょうか。