ドキュメンタリー映画『ラ・チャナ』は、2018年7月21日(土)よりヒューマントラスト有楽町、アップリンク渋谷ほか全国順次公開。
公開されたチャーミングな表情を見せる女性は、現在71歳、伝説のフラメンコダンサーのラ・チャナ。
“笑い、吠え、踊り、生きる!”と形容詞されたラ・チャナの真実に迫るドキュメンタリーは、 結婚、出産、キャリアの頂点での引退、どん底からの復帰と、そして迫りくる老いを見つめます。
ラ・チャナの波乱に満ちた人生とは、そして彼女の情熱の源とは何か?
映画『ラ・チャナ』の作品情報
【公開】
2018年(スペイン・アイスランド映画)
【原題】
La Chana
【監督】
ルツィア・ストイェヴィッチ
【キャスト】
ラ・チャナ、アントニオ・カナーレス、カリメ・アマヤ
映画『ラ・チャナ』のあらすじ
若くしてその才能を開花させたラ・チャナ。
本名はアントニア・サンティアゴ・アマドールと言い、18歳で結婚した後出産。
夫がマネージャーとなり、フラメンコダンサーの活動をつづけていました。
シュルレアリスムの代表的な天才画家サルバドー・ダリを魅了させてるラ・チャナ。
そして、1968年の映画『無責任恋愛作戦』で歌う闘牛士フワン・バウチスタ役を演じた名優ピーター・セラーズと共演すると、彼をも魅了し、映画の都ハリウッドへと招かれます。
しかし、封建的なヒターノ(ジプシー)社会で女性が自らの意見を言うことは許されず、彼女がハリウッドに進出することはありませんでした。
その後も、情熱で多くの人たちを魅了し尽くすラ・チャナの人気は衰えることを知りません。
テレビ出演や世界ツアーなど、彼女はすべてのアーテストが目指す頂点に立ちました。
そんな、ある日、突然、表舞台からラ・チャナは姿を消します…。
本作『ラ・チャナ』では、彼女をとりまく状況を、ラ・チャナ本人へのインタビューや周囲の証言、残された映像や資料とともに丁寧に解き明かしていく作品です。
映画『ラ・チャナ』の感想と評価
本作に登場するラ・チャナの素顔に迫る遍歴は、結婚、出産、キャリアの頂点での引退、どん底からの復帰と、迫りくる老いによって描かれています。
現在71歳になった伝説のフラメンコダンサーの女王と呼ばれるラ・チャナの半生に潜む波乱と情熱の源に映画は迫っていきます。
また、栄光の裏側にあるのは、男性社会で女性が活躍することの難しさや過去の家庭内暴力、そして、どん底からの復帰と、人生を共に歩む運命の相手との出会いなども見つめていきます。
ラ・チャナの人生は困難に満ちたものだったかもしれないが、彼女は絶望すら受け入れ、前に進む強さを教えてくれます。
スクリーンから溢れるラ・チャナの魅力は、激しい彼女のリズムとパワフルな踊り、そして何よりも会話から感じるチャーミングな人柄です。
その生み出す言葉のひとつひとつが、きっと、あなたを魅了するはずです。
まとめ
世界中の人々を虜にした伝説のフラメンコダンサー、ラ・チャナの波乱の人生を描くドキュメンタリー。
ラ・チャナのチャーミングでユニークなキャラクターと、それとは逆にリズムを刻めば、ストイックなフラメンコダンサーの顔が彼女の全ての魅力を表現して見せてくれることでしょう。
キュートでパワフルなラ・チャナの幸せな日々を映し出しつつも、彼女の平坦ではなかった1人の女の人生に迫ります。
笑い、吠え、踊り、生きる!ラ・チャナに注目です!
世界の映画祭で映画賞の賞賛
アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭 観客賞受賞
ブダペスト国際ドキュメンタリー映画祭 観客賞受賞
ガウディ賞 最優秀ドキュメンタリー賞受賞
フェロス賞 最優秀ドキュメンタリー賞受賞
ドック・オブ・ザ・ベイ映画祭 観客賞&SADE賞受賞
レ・ボーチ・デル・インチエスタ 観客賞受賞
ヨーロッパ映画賞 ドキュメンタリー部門ノミネート
カナディアン・ドキュメンタリー国際映画祭 観客賞ノミネート