Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

ヒューマンドラマ映画

映画『苦役列車』フル動画を無料視聴!PandoraやDailymotion紹介も

  • Writer :
  • Yasu

映画『苦役列車』の原作は芥川賞を受賞した西村賢太原作の同名私小説。

友ナシ、金ナシ、女ナシ。愛すべき、ろくでナシである北町貫多の青春を描いたヒューマンドラマです。

『苦役列車』のあらすじや作品解説、またパンドラTV(Pandora)やデイリーモーション(Dailymotion)の視聴方法から、おすすめなU-NEXTで無料視聴する方法まで、ご紹介いたします。

1.映画『苦役列車』の作品情報


(C)2012映画「苦役列車」製作委員会

【公開】
2012年(日本映画)

【原作】
西村賢太

【監督】
山下敦弘

【脚本】
いまおかしんじ

【キャスト】
森山未來、高良健吾、前田敦子、マキタスポーツ、田口トモロヲ

【作品概要】
私小説の書き手として知られる作家西村賢太の芥川賞受賞の「苦役列車」が原作です。

西村賢太は芥川賞受賞会見で、記者からの「受賞の連絡はどこで聞きましたか?」という質問に、「自宅で。ちょうど風俗へ行こうと思っていたところで」という発言もあり、一躍時の人となりました。

監督は『天然コケッコー』にて、報知映画賞最優秀監督賞を最年少で受賞した山下敦弘です。

▼U-NEXTで映画『苦役列車』はご覧いただけます。
映画『苦役列車』を今すぐ無料で見る

2.映画『苦役列車』のあらすじとネタバレ


(C)2012 映画「苦役列車」製作委員会

中卒の日雇い労働者で、唯一の楽しみは読書という北町貫多。

彼はある日、同じように日雇いの労働現場まで向かうバスに乗っていると、同じように現場へ向かう日下部正二と知り合います。

生まれ年は違うものの、学年が一緒ということもあり意気投合する貫多と正二。

しかし、貫多は正二が地方から出てきた専門学校生だということを知り、劣等感を感じます。

一緒に風俗に行くなど、交友を深める貫多と正二。

貫多は「彼女はいるのか?」と聞くと、正二は「いない。九州から出てきたばっかだもん」と答えました。

「そっちは?」と聞かれた貫多は「いないけど、好きな子はいる」といいます。

貫多は正二を使って、その好きな子にアプローチすることにします。

貫多の好きな子は、貫多が通っている古本屋で働いている櫻井康子で、古本屋に康子がいるときに「この貫多と友達になってやってくれないか」と正二に言わせるのでした。

「いいよ」という康子の言葉を受け、舞い上がる貫多は、その日の夜、正二にお礼として酒を御馳走します。

しかし、康子を抱くことしか頭にない貫多は、友達として何をすればいいのか分かりません。

正二に聞いても「そんなの自分で考えろ」と突っぱねられてしまいます。

ある日、貫多は半ば強引に康子の部屋に上がります。

欲情を抑えきれずに康子を襲いかけますが、寸前のところで何もせずにとどまることができました。

貫多は康子から「彼氏がいる」と言われてしまいます。

すると貫多は、突然「康子ちゃん、握手しよう」と、康子の手を取るや、ペロンと康子の手の甲をなめます。

「何するの?」と、嫌な顔をする康子。貫多は「冗談、しゃれだよしゃれ」と軽く言いますが、康子の表情はこわばったままです。

そしてまた正二の出番です。

貫多は正二を連れて古本屋へ行き、謝罪の仲介をしてもらうのでした。「貫多が謝りたいんだって」と正二。

「ごめん、康子ちゃん」と謝る貫多。

貫多のことを許す康子。

仲直りでき、晴れやかな表情を浮かべる貫多。

この後、3人は海に行き、少年少女のように無邪気に遊びます。

ある日を境に正二の付き合いが悪くなり、貫多が理由を聞くと「実は彼女ができた」と正二は答えます。

また俺はひとりぼっち、と、孤独を感じる貫多。

正二は律儀に彼女を貫多に紹介しますが、貫多は居酒屋で正二の彼女に初対面でひどい言葉をシャワーのように浴びせ続けます。

泣いて店を出ていく正二の彼女。

この件を機に、正二は貫多と距離を置くようになります。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアには『苦役列車』ネタバレ・結末の記載がございます。『苦役列車』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
完全にひとりぼっちになった貫多は、「俺には康子いかいない」と、康子の家に向かいます。

雨の中、康子が住むアパートの前で康子の帰りを待つ貫多。

そして貫多は、康子が銭湯から帰ってくるや駆け寄り、「俺の彼女になってくれや」と告白します。

しかし「ごめん、友達のままじゃだめ?」と振られてしまう貫多。

なんとしても康子を自分のものにしたい貫多は、泥水の中へ康子を押し倒し、「本当は俺とやりたいんやろ?」と強引に何とかしようとします。

しかし、康子から頭突きを食らい、ジ・エンド…。

貫多は定食屋でテレビを見ていると、カラオケ歌合戦の番組には、現場で一緒に働いていた高橋が出ているのを見つけます。

高橋は歌合戦に勝ち進んでいるようです。

高橋は以前、「俺は歌がうまいんだ。昔は歌手を目指していたがかみさんが妊娠してあきらめたけど、また目指すんだ。お前も若いんだから夢ぐらい持て」と言っていました。

しかし貫多は「何が夢だ、あの年でこんな仕事やってるくせに」とバカにしていたのでした。

見下していたにも関わらず夢を叶えようとしている高橋と、たった一人の友達を失い、恋する女性をも失った自分とを比較して、やりきれなくなる貫多は、定食屋にいた男に喧嘩をふっかけます。

相手は二人ということもあり、返り討ちにあい、ボコボコにされる貫多。

貫多が目を覚ますとそこは、海が見える草が生い茂った広場でした。

正二と康子と三人で海で遊んだ時は楽しかったなと、黄昏れてしまう貫多。

顔が腫れあがり、白いブリーフ一丁姿の貫多は車道を裸足で疾走します。

色々失って大きなものを得た貫多は、住まいのアパートに到着し部屋に入るなり、机に向かいペンを走らせるのでした。

行動に移すことを避けていた男の物書き人生が幕を開けました。

3.映画『苦役列車』の感想と評価


(C)2012映画「苦役列車」製作委員会

本作『苦役列車』は私小説が原作です。作者が西村賢太で主人公が北町貫多。ネーミングからしてそのまんまやん(笑)

あるテレビ番組で「僕は普通の小説のように、いいように主人公を転がして物語を構成している作品に魅力を感じない。作者の恥部をもさらけだすほどの人間性が投影されている作品に魅力を感じるから、僕は今後も私小説にこだわり続けたい」と言っていました。

こういった信念を持ち、ネーミングから「私」を表現しています。

西村賢太は「人のだめな部分にこそ人の本質がある」と言っていますが、貫多は本当にダメダメです。

素敵な所を挙げろと言われても、正直言って答えに困るぐらいダメダメなんです。

挙げるとすれば、人を罵倒する時の罵る言葉選び。これは秀逸です。

相手が傷つく言葉をピンポイントでついてきます。きっと頭がいいんですね、知的なんですね、貫多は。

モデルが芥川賞作家(作者自身なのですが……)なので、そういう頭の良さがにじみ出てしまうのかもしれません。

本を常に携帯し、読書をこよなく好んできたことで身に着けた知性なのでしょう。

最後の、机の上のものを全部畳の上に落とし、紙にペンを走らせ始めるシーンは、唯一貫多が自力で前を向くシーンです。これから約25年後、芥川賞をとるなんて、この時の貫多は知る由もなかったでしょう。

このように主人公と原作者をリンクさせて楽しめるのも、『苦役列車』の魅力の一つです。

原作者のキャラが濃すぎて、作品を鑑賞中に常に作者のあの顔がちらついてしまうのがたまに傷なのですが、それでも憎めない貫多の苦役列車での旅ををちょっと覗いてみて下さい


(C)2012映画「苦役列車」製作委員会

4.映画『苦役列車』を見るならU-NEXTがお得!

映画『苦役列車』は、PandoraやDailymotionのサイト内で、すでに削除されてしまい、見れなくなってしまっている場合があります。

そんな時は動画配信サイトのU-NEXTが、公式にアップロードをしている作品を視聴する方が安心安全です。

U-NEXTは月額たった1,990円で12000本以上の映画やドラマ動画が視聴できる日本の動画配信サービス!

劇場にまで出かけて映画を観ても一般鑑賞料金1,800円と、交通費や食事代もかかってしまい、それらを含めれば、U-NEXTが安いのがお分かりいただけますね。

しかも登録すると雑誌70誌以上も読み放題になっちゃうんです。

映画館だけでなく、レンタルDVD屋さんを利用したり、毎月雑誌を買ったりすることを考えれば、かなりお得なサービスですよね。

さらに有料会員になると毎月1,000ポイントがもらえます!

もちろん!そのポイント使用すれば『苦役列車』以外の作品も無料視聴視聴することもできます

5.U-NEXTのメリットとは!

U-NEXT最大の特徴はなんでしょう?

それはDVD発売やレンタル開始と同時に最新作が見られる点です。

しかも、作品中にはレンタル開始前に配信されるものや、一部の映画には劇場公開されない特典映像ある作品も配信されることもありました。

もちろん最新作は多くは有料とはなりますが、面倒なDVDの返却の手間がかからない忘れてしまっても延滞料金もない、これだけでもDVDレンタル店に行くより断然便利でお得ということです。

【お得情報】今ならポイントがもらえ、有料作品に使える!

U-NEXTは有料会員になると毎月1,000ポイントが支給されますが、なんと!無料お試しに登録するだけでも600ポイントがもらえます

ほかにもメリットはあるんです!

動画配信のライバル社のNetflixやhuluと違い、U-NEXTは国内の動画配信サービスです。

そのため見逃してしまった国内ドラマや、劇場に観に行けなかった邦画、アニメのラインナップが豊富に用意されています。

またNHKオンデマンド作品も入っているので、話題の大河ドラマや、可愛いヒロインで人気の朝ドラも見られ、ドキュメンタリー番組もけっこう充実しています。

▼U-NEXTで映画『苦役列車』はご覧いただけます。
映画『苦役列車』を今すぐ無料で見る

まとめ


(C)2012 映画「苦役列車」製作委員会

主人公の北町貫多役を森山未来が見事に演じています。

2004年に行定勲監督の映画『世界の中心で愛を叫ぶ』では松本朔太郎役を演じたかと思えば、本作『苦役列車』では貫多を演じたりしています。

森山未来は俳優として存在感のある役を演じる幅が広いですねぇ~。

ちなみに朔太郎と貫多は同世代というのも見どころのポイントです。

まだ苦役列車を観てない方!素敵な朔太郎と、対極にいるような貫多は必見です。

本作『苦役列車』を観ると、続編である西村賢太の小説『寒灯』を読みたくなるかもしれませんよ。

▼U-NEXTで映画『苦役列車』はご覧いただけます。
映画『苦役列車』を無料で今すぐ見る

演技の幅を見せる演技派の俳優である森山未来『苦役列車』を見るのに、パンドラTV(Pandora)やデイリーモーション(Dailymotion)で視聴するのも、1つの方法かもしれませんが、最近では動画リンクが削除されている場合も多いのです。

そこで動画がストレスなく見られる公式動画配信サイトのU-NEXTで、動画をサクサクと観られ、ウィルスなどの心配もない安心安全の高いに環境をオススメします!

どこにいても『苦役列車』が見られる

U-NEXTの動画は自宅でのパソコンの視聴だけでなく、スマホやタブレットにダウンロードして、どこでも持ち歩き観ることができます

ネットを使わなくてもオフラインで視聴できますので、速度制限を気にする必要がないのはありがたいサービスです。

あなたのライフスタイルに合わせて、お好きな場所で都合の良い時間に気になる作品が観ることができますね

▼U-NEXTで映画『苦役列車』はご覧いただけます。
映画『苦役列車』を今すぐ無料で見る


(C)2012 映画「苦役列車」製作委員会

※紹介している情報は2018年2月時点のものです。配信作品の状況が変わっている可能性もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください

関連記事

ヒューマンドラマ映画

映画『サヨナラまでの30分』ネタバレ感想とレビュー評価。新田真剣佑×北村匠海らが歌う別れと成長の物語

映画『サヨナラまでの30分』は2020年1月24日(金)より全国ロードショー公開! かつて死んだはずのバンドマンは、カセットテープの再生時間“30分”のあいだだけ、仮の身体を得てよみがえる……。 若者 …

ヒューマンドラマ映画

【ネタバレ】グリーンブックの実話ならではの感動のラスト結末。アカデミー賞も納得の脚本と演技力

第91回アカデミー賞で最優秀作品賞、脚本賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)。 学の無いがさつなイタリア系用心棒と、天才黒人ピアニストの凸凹コンビが差別の色濃い南部への旅に出ます。 実話ならではの感動 …

ヒューマンドラマ映画

映画ファウンダーあらすじ!マクドナルド創業者をマイケルキートンが怪演

『バードマン』にてアカデミー賞主演男優賞ノミネートされるも、まぬけなほどに見事に逃してしまったマイケル・キートン。 あらかじめ用意した受賞コメントなどよりも、彼のファンとしては、またもマイケル・キート …

ヒューマンドラマ映画

映画『鋼音色の空の彼方へ』あらすじ感想と評価解説。OUTRAGE (アウトレイジ)の生い立ちを基にヘビーメタルを通じて普遍性を描く

映画『鋼色の空の彼方へ』は2022年5月20日(金)に名古屋にて先行公開、6月3日(金)より全国ロードショー! ヘヴィ・メタルを愛する人々の胸の内、生き様を変化球で描きその魅力を湛えた映画『鋼音色の空 …

ヒューマンドラマ映画

映画『嘘を愛する女』原作は実話の事件を小説に!作者と発売日は

長澤まさみ×高橋一生出演の話題作『嘘を愛する女』は2018年1月20日より、東宝系にて全国公開されます。 また、気鋭のCMディレクター中江和仁監督の監督デビュー作あって注目が集まっています。 今回は原 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学