映画『心のありか』は2023年12月15日より池袋シネマ・ロサにて劇場公開!また2024年も全国にて順次公開!
アラフォー女性が「親友の死」という喪失から再生していく日々を静かに描いた及川奈央主演作『心のありか』。
本作は池袋シネマ・ロサにて2023年12月15日(金)〜28日(木)の劇場公開を迎え、その後2024年も全国にて順次公開されます。
『ソウル・フラワー・トレイン』『ねこにみかん』『三十路女はロマンチックな夢を見るか?』などの脚本を手がけてきた上原三由樹が、自らのオリジナル脚本のもと監督を務めました。
及川奈央が主人公・坂井郁子役を務めるほか、『リップヴァンウィンクルの花嫁』の鳥谷宏之が郁子を支えることになる田代悠大役を、お笑いコンビ「たんぽぽ」の川村エミコが親友・妙子役を演じ、野村麻純、佐久本宝らも出演しています。
映画『心のありか』の作品情報
【公開】
2023年(日本映画)
【監督・脚本】
上原三由樹
【キャスト】
及川奈央、鳥谷宏之、川村エミコ、野村麻純、佐久本宝、杉本凌士、浅野雅博、土田英生、米田敬、三浦萌、渡会久美子、吉田芽吹、高森由里子
【作品概要】
親友を亡くしたヒロインの喪失と再生を描くヒューマンドラマ。『ソウル・フラワー・トレイン』(2013)『ねこにみかん』(2014)『三十路女はロマンチックな夢を見るか?』(2018)などの脚本を手がけてきた上原三由樹が、監督・脚本を務めました。
映像作品から舞台まで幅広く活躍する及川奈央が主演を務め、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016)の鳥谷宏之が郁子を支える恋人・雄大を、お笑いコンビ「たんぽぽ」の川村エミコが親友・妙子をそれぞれ演じます。
共演は野村麻純、佐久本宝ほか。
映画『心のありか』のあらすじ
40代独身の税理士・郁子には、彼女にしか見えない影の存在があり、いつも見られているような感覚がありました。彼女はその影を「旦那」と呼んで心の支えにしていました。
そのことを聞かされた恋人の雄大は驚き、うろたえます。そんな少し変わったところのある郁子でしたが、“普通”の生活を送っていました。
ある日、同じ事務所で働き、20年来の親友でもある妙子が急死します。
妙子とは信頼し合える仲だと思っていた郁子でしたが、妙子の仕事を引き継いでから彼女が横領をしていたことを知ってしまいます。
さまざまな思いに揺れる郁子。やがて、自分の気持ちにけりをつけるため、ある行動に出ますが……。
映画『心のありか』の感想と評価
数多く脚本を手がけてきた上原三由樹が、ある女性の心揺れ動くさまを丁寧に描いた作品です。
ヒロインの郁子は税理士をしているキャリアウーマンです。独身の彼女は40代を迎えた今もその美貌から周囲の目を集めており、雄大というやさしい恋人と暮らしています。及川奈央の持つ独特な色香と繊細な演技が、郁子を輝かせます。
前半はコミカルな展開です。人柄温かな彼氏と暮らし、取引先からのセクハラにも負けず、仲のよい同僚の妙子らと飲んだりと、楽しく生活する郁子の毎日が映し出されます。
税理士とハイスペックな女性ですが、人当たりのよいごく平凡な面を持つ郁子に親近感を抱くことでしょう。また、謎の存在がいつも自分が見ているように感じているという不思議ちゃん的要素も、郁子の魅力となっています。
ところが妙子が急死したことから、穏やかな日常は崩れ落ちます。二十年来の親友を亡くす悲しみに耐える郁子。そのたとえようもなほどの悲しみは、観ている者の胸を締めつけます。
その後、妙子の仕事を引き継いだ郁子は、妙子が横領をしていたというショッキングな事実を知り、さらなる苦しみに陥ります。
正義をとるべきか、それとも友情をとるべきか。悩みながら郁子はどのような道を選ぶのでしょう。
魂の変遷の物語を、どうぞ最後まで見届けてください。
まとめ
及川奈央が親友を喪ったアラフォー女性の心を繊細に演じた、悲しみと再生の物語『心のありか』。
鳥谷宏之、川村エミコらの好演も光り、心温まる人間ドラマが展開します。
大切な人が生きて目のまえにいてくれる幸せや、いなくなってから見えてくる真実など、人生について考えさせられる一作です。
映画『心のありか』は池袋シネマ・ロサで2023年12月15日(金)〜28日(木)に劇場公開!また2024年も全国にて順次公開!