キラキラ青春映画の真反対を突っ走る、実話をベースにした“真っ黒な青春映画”が誕生!
『下衆の愛』の内田英治監督が地方社会のリアルを描いたブラック・コメディ作品『獣道』をご紹介します。
CONTENTS
映画『獣道』の作品情報
【公開】
2017年(日本・イギリス合作)
【監督】
内田英治
【キャスト】
伊藤沙莉、須賀健太、アントニー、吉村界人、韓英恵、冨手麻妙、松本花奈、川上奈々美、毎熊克也、マシュー・チョジック、矢部太郎、でんでん、広田レオナ、近藤芳正
【作品概要】
『グレイトフルデッド』や『下衆の愛』で世界中にその名を轟かせた内田英治監督が、地方都市で腐った大人たちに翻弄されながらも必至に生きる場所を探す若い男女の姿を描いたブラックコメディ。
主人公・愛衣役を伊藤沙莉さん、その愛衣に恋する亮太役を須賀健太さんが演じ、お笑い芸人のアントニーさんや吉村界人さんに加え、でんでんさんや広田レオナさん、近藤芳正さんらベテラン勢が脇を固めている。
映画『獣道』のキャスト一覧
愛衣 / 伊藤沙莉
千葉県出身の伊藤沙莉さんは、1994年5月4日生まれで現在22歳。2003年の日本テレビドラマ『14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜』で子役として芸能界デビューを果たします。(当時9歳)
2005年にはフジテレビドラマ『みんな昔子供だった』、日本テレビドラマ『女王の教室』にレギュラー出演。
翌年には『イヌゴエ 幸せの肉球』(2006)で映画デビューを飾った後、フジテレビドラマ『わたしたちの教科書』(2007)、日本テレビドラマ『スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜』(2008)などの学園ドラマに多数出演し、評価を高めることに。
その後も、三池崇史監督の『悪の教典』(2012)、『幕が上がる』(2015)、主演を務めたフジテレビドラマ『トランジットガールズ』(2015)、日本テレビドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』(2016)、『一週間フレンズ。』(2017)など、次々と話題作に出演を果たしました。
子役時代から培った確かな演技力を武器に、今最も注目されている若手実力派女優のひとりが伊藤沙莉さんですね。
そんな彼女が本作で演じているのは、社会からドロップアウトしてしまったヤンキー少女・愛衣。
金髪に染め、鋭い眼光で睨みつける愛衣は、やがて風俗に身を落とすことになるのですが…伊藤沙莉さんの体当たりの演技に注目が集まっています!
亮太 / 須賀健太
1999年に子役としてのキャリアをスタートさせた須賀健太さんは、2002年に香取慎吾さん主演のフジテレビドラマ『人にやさしく』に出演し、一気に注目を集めることに。
2005年には山崎貴監督の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』に出演し、さらに人気子役としての地位を確かなものとしました。(その後シリーズ全てに出演)
その後も日本テレビドラマ『喰いタン』(2006)、映画『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』、『死にぞこないの青』(2008)、『釣りキチ三平』(2009)などの話題作に次々出演。
2010年にはTBS系ドラマ『新撰組 PEACE MAKER』でドラマ初主演、2014年にも『スイートプールサイド』で主演を務めるなど、成人した今もその高い演技力が評価されていますね。
そんな須賀健太さんが演じることになるのは、愛衣(伊藤沙莉)に恋する不良少年の亮太。同い年で経歴も似ている2人がどのような化学反応を生み出すのか…要注目です!
堅太 / アントニー(マテンロウ)
アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフ芸人のアントニーさんは、2009年にお笑いコンビ・マテンロウを結成し、大人気を博しています。
今回は俳優に挑戦ということで調べてみると、2014年に放送されたテレビ東京の水曜ミステリー9『ソタイ 組織犯罪対策課』に出演経験があるようですね。(チョイ役ではありますが…)
本作では、地元を仕切る番長である堅太を演じており、見た目はいかついけど普段は心優しいアントニーさんがどんな演技を披露してくれるのか、注目して見ていきたいと思います!
佑二 / 吉村界人
2013年に松田美由紀さんが代表取締役を務めるオフィス作(松田龍平さんや松田翔太さんが所属している)で初めて行われたワークショップオーディションに参加し、見事合格。
翌2014年には深田晃司監督の映画『ほとりの朔子』でデビューを果たし、同年には『PORTRAIT』で初主演を果たします。
その後も武正晴監督の『百円の恋』(2014)、『ズタボロ』(2015)、『いいにおいのする映画』などに出演。
2016年には、東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門にノミネートされた『太陽を掴め』で主演を務め、一躍脚光を浴びることに。
2017年は本作『獣道』の他にも、『お前はまだグンマを知らない』(7月22日公開予定)、『関ヶ原』(8月26日公開予定)と多くの作品の公開を控えており、さらに注目度が増していますね。
そんな吉村界人さんが本作で演じているのは、堅太(アントニー)の子分で亮太(須賀健太)の悪友でもある、狂気に突き進む暴走族の佑二。どんな暴れっぷりを見せてくれるのか…非常に楽しみです!
愛衣の母 / 広田レオナ
幼い頃はベルギーでバレエの英才教育を受けていたという広田レオナさんは、18歳の時に日本に帰国し、1983年のピーター・フォンダ主演映画『だいじょうぶマイ・フレンド』のヒロイン役として華々しくデビューを飾りました。
1991年には鈴木清順監督の『夢二』と阪本順治監督の『王手』出演し、ヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞するなど、高い評価を得ることに。
その後も『エンドレスワルツ』(1995)、『ポルノスター』(1998)、『冷静と情熱のあいだ』(2001)、『ゲルマニウムの夜』(2005)など、様々な映画作品に出演し、個性派女優としての地位を確立しました。
本作では、愛衣の宗教ジャンキーの母親というかなりエキセントリックな(広田さんらしい)役柄を演じており、どんなぶっ飛んだ演技が見られるのか…ワクワクしますね!
映画『獣道』のあらすじ
とある地方都市。
少女・愛衣は常に母親の愛に飢えていました。
愛衣の母親は宗教にどっぷりつかった女で、ろくすっぽ娘を構うことなくなかったのです。
そして、ある日母親の手によって宗教施設に送り込まれることになった愛衣。
そこでなんと7年間ものあいだ、俗世間とは全く隔絶された世界で生活を送ることになってしまいました。
そんな窮屈な生活でしたが、何とかして自分の居場所を探そうと努力していた愛衣は、教祖様や他の信者とたちと擬似的な家族のようなものを作り上げていきます。
しかし、当の宗教団体が警察に摘発されてしまったことで、愛衣は保護されることに。
母親はすでに別の宗教にどっぷりハマっており、元の家にも初めて通うことになった中学校にも、愛衣の居場所はどこにもありません。
やがて愛衣は、万引きと生活保護で生計を立てるヤンキー一家やサラリーマンの家庭など、様々な場所を転々とすることに。
一方、そんな愛衣に恋する少年・亮太は、愛衣の気持ちが一番よく理解出来る存在で、彼自身も居場所を見つけようともがいていた不良少年でした。
そして、亮太は堅太や佑二らが属する不良グループに居場所を見つけ、愛衣は風俗の世界に身を落とし…。
2人は、地方都市という名のジャングルにどんどん飲み込まれていきました。
果たして、2人を待ち受けるものとは一体…?!
映画『獣道』公開はいつから?
映画『獣道』の劇場公開は、2017年7月15日(土)よりスタートすることがすでに決定済です。
すでに特別鑑賞券(¥1,300)の販売が開始されておりますが、販売場所はシネマート新宿のみとなっております。
購入特典として『ヤンキーウォーホール・ポストカードセット』(※限定数)がついていきますので、お早目のご購入がおススメです。
現時点で公開が決定している劇場もシネマート新宿の1館のみですが、公式サイトによると一応全国公開が予定されているようですね。
現時点ではその他の劇場についての情報は公開されておりませんが、いずれにしても大手ではなくミニシアター系になるかとは思いますので、公開期間に関してもそう長くなることはないかもしれません。
しかし、本作で監督を務める内田英治さんは、前作『下衆の愛』(2016)でテアトル新宿にてスマッシュヒットを記録するなど、実績は十分の監督ですので、今回も少しずつ火が付けば前作同様のヒットが期待できそうですね!
映画『獣道』試写会はある?
※映画『獣道』の試写会は、現在の所予定されておりません。新たな情報が入り次第、随時更新してまいります。
まとめ
天才子役と謳われた伊藤沙莉さんと須賀健太さんの初共演が実現している映画『獣道』。2人とも現在では22歳となっており、成人してもなお俳優としての才能は輝き続けていますね!
さらに注目若手俳優・吉村界人さんや、映画初出演となるお笑い芸人のアントニーさんらバラエティに富んだキャスティングとなっており、様々な意味で注目度の高い作品となっています。
注目の映画『獣道』は、2017年7月15日(土)シネマート新宿にて公開開始です!ぜひ劇場で、キラキラ青春映画の真反対を突き進む異色作をご覧ください!