映画『家族のはなし』は、11月23日より全国公開!
『家族のはなし』の主人公である拓也に『悪人』や「銀魂」シリーズの岡田将生、彼と徐々に疎遠になってしまう両親に時任任三郎と財前直見。
そして、何かと拓也の世話を焼く幼なじみで、JAで働く明日香を成海璃子が演じています。
CONTENTS
映画『家族のはなし』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【原作・アートディレクター 】
鉄拳
【監督】
山本剛義
【キャスト】
岡田将生、成海璃子、金子大地、佐藤寛太、水田信二、渡辺憲吉、財前直見、時任三郎
【作品概要】
鉄拳の同名パラパラ漫画を原作に映画化された親子の絆を描くヒューマンドラマ。
主人公の拓也役に岡田将生が演じ、拓也の両親役には時任三郎と財前直見。地元の幼なじみ明日香役は成海璃子。また鉄拳がアートディレクターとして参加しています。
京都国際映画祭2018でも上映されました。
映画『家族のはなし』のキャラクター&キャスト
小林拓也(岡田将生)
幼い頃はスポーツ万能で神童と呼ばれていたもののケガで挫折。東京で柴田・渡辺と趙未来戦士というバンドを結成していた。
明日香(成海璃子)
拓也の幼馴染で今でも拓也の実家と交流があるJA職員。
小林徹(時任任三郎)、その妻の愛子(財前直見)
拓也の父親・徹はリンゴ一筋のリンゴ農家、拓也の母親は大らかな性格の持ち主。
映画『家族のはなし』のあらすじとネタバレ
父親の徹が入院したという連絡を受けて、足が遠のいていた長野の実家に帰省した拓也。
彼を迎えに来たのは今は地元のJAで働く幼なじみの明日香でした。
明日香にあれこれ聞かれるうちにバンド活動をしていること、そして大学を親に内緒で辞めていたことを思わず漏らしてしまいます。
いざ実家につくと元気に農作業をしている徹と母の愛子の姿がありました。
父親の入院もただの検査入院で何の病気でもありませんでした。
拓也はあきれて帰ろうとしますが、帰る足もなく仕方なく実家に入ります。
実家の拓也の部屋には、かつて多くの大会で格としたトロフィーが飾られていました。
陸上選手として将来を嘱望されながらも、足のケガで夢を絶たれた拓也にとっては、苦い思い出のもとでしかありません。
陸上の夢野が絶たれた拓也は、そのご東京に出る口実として農学部を受験することを親に言い出して上京。
しかし、農業に気持ちが乗れないままでいる拓也は、偶然知り合ったバンド活動にのめり込みます。
拓也のバンド「超未来戦士」は、オーディションを勝ち進みメジャーデビューを勝ち取ります。
メジャー契約の条件には、学業から身を引くことが書かれていました。
親に内緒で大学を辞めた拓也、後ろめたさから仕送りは受け取っても、送られてきた実家のリンゴには手を付けず処分するようになっていました。
映画『家族のはなし』の感想と評価
リンゴ台風の話
物語の回想シーンで描かれるのがいわゆる“リンゴ台風”の話。
1991年9月の台風19号のことだと思われます。収穫期にもろに直撃して、甚大な被害を与えました。
これにより、台風シーズン前に収穫するという新しい農家の習慣が生まれたほどです。
今年2018年も台風の当たり年で、立て続けに台風の直撃を受けた農家は甚大な被害を受けました。
母方の実家が長野県ということもあって、映画内で起きる出来事は他人事とは思えません。
天災には叶わないと言いつつもやるせないものがあります。
ベタだけどそれが今どきかえって新鮮な“家族”の話
今どき、珍しいぐらいストレートな家族譚です。
不器用な父親と、それに苛立ちながらもどこかで認めざる得ない一人息子。
スポーツで挫折して、更にバンド活動でも苦境に立つ拓也の姿は、ディフォルメされていますが、今の若者像にと言ってもいいでしょう。
核家族化が進んでいるというなかで、では、家族の間が密になっているのかというとそうでもない現在。
分かり易くシンプルな作りの80分の映画、お試しあれ。
まとめ
お笑い芸人の鉄拳が信濃毎日新聞との企画でリンゴ農家をテーマにしたパラパラ漫画。
海外でも高い評価をうけ第17回アジア太平洋広告祭でフィルム部門・プレス部門の二冠に輝きました。
このパラパラ漫画を原作にして映画化企画が進行、原作の鉄拳がアートディレクターとしても参加していて、劇中にも回想シーンと現在を繋ぐものとしてパラパラ漫画を提供しています。
映画『家族のはなし』は、11月23日より全国公開!