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映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』のあらすじとキャスト。山田洋次の作風とは?

  • Writer :
  • バフィー

山田洋次監督が贈る「家族はつらいよ」シリーズ待望の第三弾、5月25日(金)公開!

3世代の夫婦を描くことで幅広い年齢層から共感を得た『男はつらいよ』に続く山田洋次渾身の「つらいよ」シリーズ。

今回のテーマは「主婦への讃歌」。『東京家族』から続くレギュラーメンバー8人の息の合った演技も見どころです。

映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』の作品情報


(C)2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」製作委員会

【公開】
2018年 (日本映画)

【監督】
山田洋次

【キャスト】
橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、藤山扇治郎、広岡由里子、北山雅康、大沼柚希、小林颯、小川絵莉、徳永ゆうき、小林稔侍、風吹ジュン、木場勝己、立川志らく、笹野高史、笑福亭鶴瓶

【作品概要】
今までの「家族はつらいよ」シリーズは中立な立場から描いていたシリーズですが、今回は女性目線で展開されます。

タイトルが今までと少し違っているのも山田洋次監督の狙いなのです。主婦という存在がいかに大切なものなのか、多くの作品で「家族」を扱ってきた山田洋次ならではの「主婦への讃歌」の作品。

山田洋次監督のプロフィール

山田洋次監督の代表作『家族』(1970)


山田洋次は、1931年9月13日生まれ、大阪出身の映画監督です。

東京大学法学部を卒業後、川島雄三や野村芳太郎の助監督を経て、1961年の『二階の他人』で監督デビューをします。

1964年以降はハナ肇主演のコメディ・シリーズを多く手掛け、1968年に演出を手掛けたテレビドラマ『男はつらいよ』にて、寅さんがハブに噛まれて死んでしまうという衝撃的なラストによって、多数の抗議が殺到したことから1969年にギネス記録にも認定されるほどの全48作の映画『男はつらいよ』シリーズがスタートします。

その後も「学校」シリーズ、時代劇三部作など幅広いテーマを描きながらも、人情や家族をテーマ作風が人気となり、日本アカデミー賞やキネマ旬報賞を数多く受賞しました。

2013年に尊敬する小津安二郎の『東京物語』のリメイクとして『東京家族』を製作。

この作品に手応えを感じたことからキャストに『東京家族』の主要メンバー8人を続投させ、2016年に「家族はつらいよ」シリーズとして再始動させました。

映画監督だけではなく、脚本家としても「釣りバカ日誌」シリーズを手掛けています。

映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』の主要なキャスト


(C)2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」製作委員会

橋爪功(平田周造役)のプロフィール

橋爪功は、1941年9月17日生まれ、大阪出身の舞台、映画俳優です。

1961年に文学座附属演劇研究所の1期生となります。1963年に文学を離れ、劇団雲に参加。

若い頃は役が回ってくることは稀で、舞台の裏方として働くことが多く、長い下積み生活を過ごします。

1974年に転機となる舞台『スカパンの悪だくみ』で主演を演じたことから、一躍演劇界で脚光を浴びます。

1975年に劇団集団円の創立に参加します。その後は円の舞台を中心に数々の舞台に出演します。

それと並行して映画やドラマの出演、海外ドラマの吹替え、朗読劇にも積極的に行い、知名度を高めていきました。

舞台と同様に映画、テレビ界でもなくてはならない存在となり、第13回、15回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞第20回、37回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞します。

2006年には円の代表であった仲谷昇が亡くなったことから、現在は円の代表を務め後輩の育成も行なっています。

橋爪功は自分の原点でもある舞台を中心にしながら、2時間ドラマや映画などでも活躍しています。

夏川結衣(平田史枝役)のプロフィール

夏川結衣は、1968年6月1日生まれ、熊本県出身の女優です。

高校卒業後に福岡でモデル活動をしていた22歳の時にスカウトされ、東京に進出します。

雑誌のモデルやキャンペーンガールなどを経て、1992年に放送された鈴木保奈美主演のテレビドラマ『愛という名のもとに』で女優デビューを果たします。

翌年1994年には初主演の映画『夜がまた来る』が公開。

2010年の映画『孤高のメス』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞しました。

次回作には2019年公開の戸田恵梨香主演映画『あの日のオルガン』が待機中です。

西村まさ彦(平田幸之助役)のプロフィール

西村まさ彦は、1960年12月20日生まれ、富山県出身の俳優です。

富山の写真学校を卒業後、カメラマンのアシスタントをしていましたが、アマチュア劇団に入団したことがきっかけで俳優を目指し、上京します。

三谷幸喜率いる東京サンシャインボーイスに入団したことから、三谷作品ではおなじみの俳優となり、テレビドラマ『古畑任三郎』シリーズで、今泉役が人気となりブレイク。

西村は一躍有名となり、スピンオフのドラマも製作されました。

1997年公開の『ラヂオの時間』では日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞しました。

その後もテレビや映画、舞台で名脇役としてマルチに活動しています。

映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』のあらすじ


(C)2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」製作委員会

ある日、3世代で暮らす平田家に泥棒が入り、史枝の密かに貯めていたヘソクリが盗まれてしまいます。

ヘソクリをしていたことに対して怒る夫の幸之助に、妻である史枝の不満が爆発。

史枝は家を出ていってしまいます。

家事を担当していた史枝がいなくなり、母親の富子の体調も良くないことから父の周造が家事をすることになりました。

しかし、慣れていない家事に四苦八苦する周造。

史枝不在の平田家はこのピンチを乗り越えることができるのでしょうか…。

映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』の感想と評価


(C)2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」製作委員会

映画はかつて現実逃避の道具とも言われていましが、山田洋次の映画のテーマは日常の延長線上であり、いつ誰に同じ様な出来事がおこるかもしれないものばかりです。

その中で日常にある感動や哀しみをユーモラスに描くことのパイオニアです。

昔から山田洋次は、“家族”というものをあるゆる視点から描いてきています。

その経験によって、時代の移り変わりや変化する家族像というものを描き続けてきた監督だからこそ、“家族の枠組みの変化”を映像に映し出すことに成功していると言ってよいでしょう。

平成も終わろうとしている中、現代劇でありながら、どこか昭和感の漂う作風なのにも関わず幅広い年齢層に人気を得ているのは、誰もが山田洋次作品は安心して観られるからではないでしょうか。

まとめ


(C)2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」製作委員会

「家族はつらいよ」シリーズでは、個性的過ぎるサブキャラクターも多数登場します。

おなじみの笑福亭鶴瓶や笹野高史に加え、今回のゲストには毒舌解説が人気となり、最近ではバラエティやワイドショーのコメンテーターとして活躍する立川志らくが出演しています。

平田家とどう絡んでくるのか、劇場で確かめてみてください。

山田洋次監督が贈る「家族はつらいよ」シリーズ待望の第三弾、5月25日(金)公開!

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