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映画『ジャイアンツ』あらすじネタバレと感想。ラスト結末も【ジャームス・ディーン代表作】

  • Writer :
  • もりのちこ

ジョージ・スティーブンス監督の『シェーン』と並ぶ代表作『ジャイアンツ』

ジョージ・スティーブンス監督は約3年かけてこの映画を完成させました。

当時としてはタブーとされていた人種問題、女性の自立をテーマに、妥協しない作品となりました。

作品は時代の証人となり、今もなお多くの人に愛されています。伝説の俳優「ジェームス・ディーン」の遺作としても有名です。

テキサスの大農場へ嫁いできた女性の、30年にわたる人生を描いた映画、201分の超大作『ジャイアンツ』を紹介します。

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映画『ジャイアンツ』の作品情報

【公開】
1956年(アメリカ映画)

【原作】
エドナ・ファーバー

【監督】
ジョージ・スティーブンス

【キャスト】
エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン、ジェームズ・ディーン、ジェーン・ウィザース、チル・ウィルス、キャロル・ベイカー、マーセデス・マッケンブリッジ、デニス・ホッパー、ジュディス・イブリン、ポール・フィックス、ロッド・テイラー、サル・ミネオ

【作品概要】
エド・ファーバーのベストセラー小説を、『シェーン』のジョージ・スティーブンス監督が映画化。

主演には「20世紀のクレオパトラ」と呼ばれた大女優エリザベス・テイラー、『エデンの東』『理由なき反抗』でお馴染み伝説の俳優ジャームス・ディーン、「ハリウッドの最後のロマンティックアイドル」永遠の二枚目ロック・ハドソンが顔を揃えます。

テキサスの大農場へ嫁いできた女性の、30年にわたる人生を描いた映画『ジャイアンツ』は、3人のハリウッドスターの名演技も見どころです。

映画『ジャイアンツ』のあらすじとネタバレ

第一次世界大戦が終わった1920年頃。

アメリカ東部のヴァージニアで、蒸気機関車が黒煙を上げ走っています。

車窓からは、広い緑の草原を汽車と並び走る馬の群が見えます。その光景は美しく輝いていました。

蒸気機関車から一人の青年が降り立ちます。テキサスで大牧場を営むベネディクト家のビック(ロック・ハドソン)です。彼はヴァージニアで良い馬を買うために、リントン家を訪れます。

そこで出会ったのは、見事な黒毛の馬「戦いの風」を乗りこなす、美しい女性レスリイ(エリザベス・テイラー)でした。

たちまち2人は、恋に落ちます。

テキサスの大牧場ベネディクト家に嫁ぐことになったレスリイ。新婚生活に大きな夢を抱き旅立ちます。

しかし、テキサスで待っていたのは、東部と西部の生活や考えの違いという現実でした。

開拓者の精神が根深いベネディクト家は、ビックの姉ラズを筆頭に、使用人は奴隷扱い、何よりも土地と牛を大事に誇りにしていました。

人種差別の激しさと、一緒に食事すら出来ない夫の仕事ぶりに、レスリイは戸惑います。

「テキサスに来ても私は私。人に優しくして何が悪いの?」と使用人も村人も差別せず接します。夫と一緒に馬に乗り牧場の仕事も手伝います。

そんなレスリイの姿に、使用人の一人ジェット(ジェームス・ディーン)は密かに思いを寄せます。

一方、ビックの姉ラズは、主導権を取られ面白くありません。

牛追いの日。苛立つラズは、レスリイの愛馬「戦いの風」にまたがり、激しく鞭を打ちます。

その日「戦いの風」は一頭で家に戻ってきました。

ラズは落馬事故で亡くなりました。

亡くなったラズの遺言書には、ジェットに土地を分けるように書かれていました。

土地の代わりに金で解決しようとするビック。金より土地が欲しいと申し出を断ったジェット。2人の確執は深いものへとなっていきます。

レスリイは、村の人々の貧しい生活に胸を痛め、医者の世話や治安を守ろうと尽力します。男の人と対等に渡り歩きたいレスリイに夫のビックは苛立ちを隠しきれません。

意見が合わず喧嘩をする2人でしたが、そのたびに愛を確かめてきました。

2人の間に赤ちゃんが授かります。男の子と女の子の双子です。のちにもう一人女の子が加わりベネディクト家は幸せに包まれます。

その頃ジェットは、土地を持ったものの稼げず迷っていました。

ジェットの元へ訪れたレスリィに、彼は改めて恋をします。彼女の美しく勇敢な姿に憧れて止まないジェット。

彼女と彼女の夫ビックを見返したい。ジェットは、石油を掘り当てる作業に取り掛かります。

そしてついに石油を掘り当てたジェット。ベネディクト家に自慢するために乗り込みます。

今まで蔑まされてきた鬱憤をぶつけるジェット。ビックと殴り合いになります。ますます仲が悪くなる2人。

ジェットの石油会社は急速に成長していきます。彼は富と名声を手にいれました。

以下、『ジャイアンツ』ネタバレ・結末の記載がございます。『ジャイアンツ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

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ベネディクト家の子供たちは成長し、進路を決める年頃です。

当然、息子に牧場を継がせたいビック。しかし息子のジョーデイは、医師になると言い出します。

娘のジュデイは、牧場の仕事をしているポップと付き合っているうえに、農大に進みたいと考えていました。大牧場の経営は、時代遅れと娘に言われ落ち込むビック。

もう一人の娘ラズは、寄りによってジェットと親しくなっていました。

自分の思い通りに行かない子育て。ビックは疲れていました。

前々からジェットに牧場を油田にしたいと申し込まれていたビックは、とうとう土地を手放します。

勢いが増し、世界中に名を馳せるようになったジェットは、ホテルの新築祝いに一家を招待します。

パレードでは、ジェットの乗ったオープンカーに女王としてラズの姿が。何も知らされていなかったレスリイとビックは呆れます。

おまけに息子のジョーデイの嫁・ホマナがメキシコ人ということで差別を受けます。入り口で止められ、美容院も取り入ってくれません。

多くの出席者が集まるパーティー会場で、ジョーデイはジェットに掴みかかります。しかし、ジェットに殴られ追い出されるジョーデイ。

息子を殴られたビックは、ジェットを連れ出します。30年にも及ぶ因縁が爆発寸前です。

しかし、ジェットはひどく酔っていました。成功を収めても満たされない心を酒で埋めていたのです。

「殴る価値もない。きさまはおしまいだ」立ち去るビック。

酔いつぶれてパーティーも台無しにしたジェットは、誰もいなくなった会場で、レスリイへの叶わぬ思いを告白します。

それを陰で聞いていたラズは、母に勝てないことを知り、身を引きます。

散々なパーティーの帰り道。ビック、レスリイ、ラズ、ホマナと赤ちゃんは車で帰っていました。

「もう気取るのはやめよう」とビックは、地元のファーストフードに寄ります。

しかし、そこでメキシコ人の差別に遭遇します。メキシコ人のホマナと肌の色の違う赤ちゃんを差別する店主に、ビックは殴り掛かります。

結果は惨敗でした。

落ち込むビックは、長年連れ添った妻レスリイに「何ひとつ上手く行かない人生だ」と嘆きます。

そんなビックにレスリイは、興奮したように語ります。

「100年たってベネディクト家はついに真の成功を知ったのよ」

肌の色は関係ない。富ばかりが成功ではない。本当に人生で大切なこと。正義とは何かをレスリイは理解しました。

そんなレスリイにビックは「たとえ90まで生きても、君って女は分からない」と笑います。

その側では、肌の色の違う2人の赤ちゃんが仲良く遊んでいます。

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映画『ジャイアンツ』の感想と評価

当時としてはタブーとされていた人種問題、女性の自立をテーマに制作された『ジァイアンツ』

時代を超えても変わらない強いメッセージを感じます。

文化の違う土地に嫁いできたレスリイの30年の人生を通して、生きることの辛さ、喜び、真の幸せを疑似体験することが出来ます。

いつまでも自分の考えを貫き通したレスリイは、歳を重ねても輝き続けていました。

辛いことを乗り越える強さ、人との絆は、自分で築いていくしかありません。分を信じ、人を信じ、絆を深めていくことの大切さが伝わってきます。

レスリイを演じたエリザベス・テイラーの凛とした美しさにも注目です。正義を伝える瞳の強さは、演技を超えた彼女の本心の現れではないでしょうか。

そして、どんなに成功しても、本当に欲しかったものは手に入らなかった男ジェットを演じた、ジェームス・ディーン。

感情を激しく表に出すジェットを、時に大胆に時にせつなく演じています。

まとめ

ジョージ・スティーブンス監督の『シェーン』と並ぶ代表作『ジャイアンツ』を紹介しました。

エリザベス・テイラー、ジェームス・ディーン、ロック・ハドソン。ハリウッド黄金時代を代表する名俳優たちの魅力が詰まった作品です。

本作は、1956年のアカデミー賞で監督賞を受賞しています。

また、主演男優賞候補になったジェームス・ディーンは、撮影終了間際に自動車事故で亡くなりました。まだ、24歳という若さでした。

ジェームス・ディーンの遺作となった作品『ジャイアンツ』、輝く彼の演技をご覧ください。

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