全米が激震した!驚異のディザスター・パニック大作!
ジェフ・ミードが脚本・監督を務めた、2023年製作のアメリカのディザスター・パニック映画『首都大地震』。
アメリカが、崩壊する。
アメリカ・ワシントンで首都直下型巨大地震が発生。崩れ落ちたホワイトハウスにアメリカのパウエル大統領が閉じ込められ、副大統領が死亡しました。
救出作戦が難航する中、この揺れは前震にすぎず、巨大な本震が迫っているという恐るべき事態が明らかになります。
アメリカを揺るがす危機に挑むCIA捜査官と地震学者の2人は、迫りくる巨大地震と、テロリストの陰謀を阻止できるのでしょうか。
映画『首都大地震』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。
映画『首都大地震』の作品情報
【公開】
2023年(アメリカ映画)
【監督・脚本】
ジェフ・ミード
【キャスト】
ジャック・ピアソン、ケイラ・フィールズ、ショーン・ヤング、テリー・ウッドベリー、エリック・ロバーツ、ジェフ・ミード
【作品概要】
『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)や『オーシャンズ・ウォー』(2021)などに俳優として出演し、『アポカリプス・ライジング』(2022)では脚本・監督を務めたジェフ・ミードが本作の監督・脚本を務め、なおかつ俳優としても出演するアメリカのディザスター・パニック作品です。
『ジュラシック・ドミニオン』(2022)や『ジャングル・ツアーズ』(2021)のジャック・ピアソンがCIA捜査官のランス役を、『米露開戦 20XX年:破滅のシナリオ』(2023)のケイラ・フィールズが地震学者のキャサリン役をそれぞれ演じています。
映画『首都大地震』のあらすじとネタバレ
アメリカ・ワシントンD.C。ホワイトハウスの増築工事が進むなか、突如マグニチュード6.3の首都直下型地震が発生。崩れ落ちたホワイトハウスに、アメリカのパウエル大統領と副大統領のレイチェル・ジェイムソンが閉じ込められてしまいました。
アメリカ国防長官のハリスは、すぐに「COGCON1(政府準備状況の継続レベル1:緊急事態が発生した場合、アメリカ政府をマウント・ウェザー緊急作戦センターのような安全で十分な人員が配置されたバンカーに移転すること)」を発動。
元部下であり、元工兵隊の兵士でもあったCIA捜査官のランス・カッシングを招集。偶然彼と一緒にいた彼の婚約者、地震学者のキャサリン・グリーンにも救助活動の協力を求めます。
するとキャサリンから、この地震は単なる前震で、巨大な余震の前兆かもしれないという恐るべき事態が迫っていることを知らされたのです。
その巨大地震の被害を抑えるには、ドリル重機で穴を掘って衝撃波を分散させ、さらにプレートの深くまで穴を開けて地下水を摩擦の潤滑油にするという、キャサリンが考えた「分散と潤滑油の理論」を実践するしか方法はありません。
しかしそれには、何台ものドリル重機がアーリントン国立墓地とワシントンD.Cを結ぶ橋「アーリントン橋」を落ちずに渡りきれるかという、重大な懸念材料がありました。
その不安は的中し、アーリントン橋が9台のドリル重機の重量に耐えきれず崩落。ランスが手配したアメリカ陸軍駐屯地「マクネア基地」のドリル重機3台が落下し、運転していた兵士たちが死んでしまいました。
到着した6台のドリル重機に指示を出していたキャサリンのもとに、同じ地質学研究室で働く同僚のリリアンから連絡がきて、ドリル重機を安全なところに移すよう言われます。
何故なら今から12時間以内、いや今すぐにでも別の地震が起きるかもしれないと観測されたからです。
しかし時すでに遅し。その連絡があった直後に先ほどより大きな地震が起き、ホワイトハウスの崩落がさらに進んで、ガスパイプの破裂による火災まで起きてしまいました。
そんな中、パウエルたちの安否が分からないため暫定大統領となった議長のテリー・ワイルダーから、「ロシアのテロ集団が攻撃を計画しているらしい」という情報が舞い込んできます。
さらにワイルダーは、州兵だけでは対処できないからと、前回の選挙で警察と一緒に暴動を取り締まった民兵団「ヴァージニア民兵団」に協力してもらおうと、ハリスに提案しました。
ハリスは難色を示したものの、実際に州兵は市民の暴動鎮圧で手一杯だったため、彼からの提案を承諾せざるを得ませんでした。
映画『首都大地震』の感想と評価
作中で起きたアメリカの首都直下型地震。リアルに描写されたそれは、視聴者を恐怖に陥れます。
しかも作中で起きた地震は物語序盤のものだけでなく、何度も起きてワシントンD.Cの街を破壊していきました。もしキャサリン考案の「分散と潤滑の理論」に基づいたランスの作戦を行っていなければ、これよりも甚大な被害が起きるのかと考えるとゾッとします。
また、この首都直下型地震が日本、いやアメリカを含む世界のどこかでリアルに起きる可能性はないわけではありません。これがリアルに起きた時、果たしてランスたちのような行動がとれるのかと考えると、彼らの勇気ある行動がどんなに凄いことかと感動させられます。
そして、ワシントンD.Cを襲った首都直下型地震でパウエルたちが絶体絶命のピンチに陥ったことを、大統領の座を奪えるチャンスと捉えたあくどいワイルダー議長。
ベックたちがパウエルのもとに先に到着した時はどうなるかとひやひやしましたが、まるでヒーローのように現れたランスによって見事打倒され、自分の計画が失敗したのだと悟った時の何とも言えない顔を見てスカッとします。
まとめ
ワシントンD.Cを襲った首都直下型地震によってホワイトハウスに閉じ込められてしまったアメリカ大統領を救うため、また迫りくる巨大地震を阻止するために立ち向かったCIA捜査官と地震学者の姿を描いたアメリカのディザスター・パニック作品でした。
リアルに描写された首都直下型地震だけでも怖いというのに、これからもっとすごい巨大地震がくるかもしれないこと、地震に乗じてアメリカ大統領を暗殺しようと暗躍する者たちの存在は、より視聴者の恐怖心を高めていきます。
そんな中でも、常に冷静に状況を把握し作戦を立て行動するランスの勇姿と、そんな彼を演じて格好良いアクションを魅せてくれたジャック・ピアソンの姿は惚れ惚れするほどとても格好良いです。
また、危険なところへ足を運んでばかりのランスを、自分の知識を活かしてサポートするキャサリンもとても頼もしいですし、最後に2人が幸せそうに笑いあい歩いていく姿に感動します。
首都直下型地震の恐ろしさと、ジャック・ピアソンとケイラ・フィールズの好演が見どころとなっているディザスター・パニック映画が見たい人に、とてもオススメな作品です。