映画『チワワちゃん』は2019年1月18日(金) 全国ロードショー!
今最も注目の20代の演技派俳優が集結。友だちの死をきっかけに揺れる若者たち姿を自由かつ赤裸々に演じ切ります。
本作の主演には実力派女優のなかから、人気とともに一歩抜きに出た存在である、主人公ミキ役を演じる門脇麦。
共演には、若手俳優の注目の一番手となった成田凌や、デビュー当時から唯一無二の異彩を放つ寛一郎。
また、2018年開催の東京国際映画祭でも演技に関する賞を受賞したばかりの村上虹郎や、ファッショニスタとして女性たちからリスペクトされる玉城ティナ。
そして、タイトルにもある“チワワちゃん”役には、オーディションで選ばれた期待の新人となった吉田志織。彼ら若いキャスト陣ならではの熱を帯びたスリリングな演技とは…。
映画『チワワちゃん』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【原作】
岡崎京子
【脚本・監督】
二宮健
【キャスト】
門脇麦、成田凌、寛一郎、玉城ティナ、吉田志織、村上虹郎、仲万美、古川琴音、篠原悠伸、上遠野太洸、松本妃代、松本穂香、成河、栗山千明、浅野忠信
【作品概要】
1980~90年代にかけて『ヘルタースケルター』や『リバーズ・エッジ』などの人気作品を描き続けた漫画家の岡崎京子。
彼女が1994年に発表した『チワワちゃん』を自主映画『SLUM-POLIS』や、商業映画デビュー作『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ』で知られた弱冠27歳の新鋭監督二宮健が実写映画化。
門脇麦のプロフィール
門脇麦は、1992年8月10日生まれの東京都出身。
2011年にテレビドラマで『美咲ナンバーワン!!』で女優デビューを果たします。
2013年に『スクールガール・コンプレックス~放送部篇~』で映画初主演や、NHK大河ドラマ『八重の桜』にも出演。また2015年にNHK連続テレビ小説『まれ』でも好演を見せました。
2014年に映画『愛の渦』『シャンティ デイズ365日、幸せな呼吸』『闇金ウシジマくんPart2』にて、第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞などを獲得します。
参考映像:『二重生活』(2016)
2016年には、単独初主演映画『二重生活』『太陽』に出演、初挑戦となるミュージカル『わたしは真悟』(2016~17)など幅広く活躍し、2018年エランドール賞新人賞を受賞。
近年の主な出演映画は、2017年に『こどもつかい』や『ナミヤ雑貨店の奇蹟』。2018年には『サニー/32』や『止められるか、俺たちを』の他にも『ここは退屈、迎えに来て』があります。
2019年初夏公開の『さよならくちびる』も待機中です。
映画『チワワちゃん』のあらすじ
「千脇良子、20歳、看護学校生…」という、東京湾バラバラ殺人事件の被害者の身元が判明。
初めて聞いたときにミキは、自分の知っている“チワワちゃん”のことだとは思いませんでした…。
以前のこと、ミキはいつものミュージックバーで、仲間のヨシダ、カツオ、ナガイ、ユミらと酒を呑んでいたとき、ヨシダの新しい彼女として“チワワ”が現れます。
かつてヨシダに好意を抱いていたミキは、複雑な気持ちで2人を見つめていました。
するとバーテンダーのシマから、VIP席に座っている男たちのバッグの中身に、政治家に届ける現金600万円が入っていると告げられます。
それを聞いた皆がざわつくなか、ふと意を決したチワワは、あっという間にバッグを奪って走り出し逃げて行きました。
翌朝になると、昨夜のミュージックバーにいた男たちが贈賄罪の疑いで逮捕されたニュースで報じられます。
これで宙に浮いた現金600万円をメデタくせしめたチワワやミキたち一同は、バカンスに繰り出します。
毎晩が豪華なパーティとお祭り騒ぎ。しかし現金600万円は、たった3日で使い切っていまい、皆は日常に戻っていきました。
そんななかチワワだけが“パーティ”を続けていました。
またチワワは、インスタがきっかけで人気モデルとなったことで、サカタという有名カメラマンと交際を始めると、チワワとミキたちは、住む世界や価値観が違い始めていくようになっていました…。
東京湾で見つかったチワワを偲ぶために、仲間たちが久しぶりに集まりますが、誰も最近のチワワをよく知りませんでした。
そんななかミキは、ファッション雑誌のライターのユーコから、事件で亡くなったチワワの追悼記事の取材を受けます。
チワワについて詳しく話を聞かせてほしいと頼まれたミキは、仲間たちにあらためてチワワとの思い出を聞きに歩きます。
しかし、ミキが皆から聴かされたのは、それぞれの記憶のなかなる全く違うチワワだった…。
映画『チワワちゃん』の感想と評価
参考映像:『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』(2017)
二宮健監督の若き才能に注目
本作『チワワちゃん』の演出を務めた二宮健監督は、撮影当時、若干26歳。
その若さと相まって眩しいすぎる光を放つ映像と音楽で、この作品を完成させました。
二宮健監督は、2017年に桜井ユキ主演、高橋一生共演の『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』で、商業映画デビューを果たします。
また、本作は1994年に発表された原作を、二宮健監督自ら脚色し、時代設定を90年代からSNSが急速に発展した現代に蘇らせます。
若い恋や嫉妬、今を楽しむお金と欲望、夢も時間もキラキラした年齢に生きるリアルな若者の様子を描きつつ、観客に情報化社会における一つの青春の起爆と終わりの瞬間を凝視させることで、そこから一歩がはじまる少女ミキの心情を描いています。
まさに演技派女優の門脇麦と、映像と音楽センスに若き才能を見せる二宮健監督のタッグに注目です。
岡崎京子の短編作品を実写映画化
本作『チワワちゃん』の原作者は岡崎京子。
時代を超えても若者に指示をされる、画風や心に突き刺さる新鮮な台詞は、岡崎京子の真骨頂ともいえるでしょう。
僅か34ページの短編作品にも関わらず、衝撃的な冒頭から始まるポップで毒のある見事なストーリーです。
青春という今真っ只中の若者たちに見て欲しいのは、もちろんこと。
かつて過ごしてきた青春とは何かを知る者たちにも、心の奥に染み込むものが感じられる作品です。
それは映画化されたことで、登場人物するキャラクターたちを豪華キャストが具体化したことに他なりません。
あの青春の日に見た友だちや恋人、または自分の姿を見出せる新たな青春映画のバイブルに昇華させています。
まとめ
若者グループでマスコット的存在として、“チワワちゃん”と呼ばれていた女の子が、バラバラ殺人事件の被害者となって東京湾で発見されます。
ミキはチワワのことを調べ始め、元彼や親友などの仲間たちに聞き取りに回りますが、それぞれが“チワワ”との思い出を語ルものの、明らかになっていくのは、チワワの本名も境遇を誰も知らないという事実…。
主人公ミキ役を若手きっての演技派・門脇麦が演じきり、一方のチワワ役にはオーディションで選ばれた期待の新人・吉田志織。
そのほか成田凌、寛一郎、玉城ティナ、吉田志織、村上虹郎たちも集結した、若者たちが繰り広げる青春の姿と群像劇をお見逃しなく!
映画『チワワちゃん』は2019年1月18日(金) 全国ロードショー!