映画『カフネ』は2024年10月12日(土)よりポレポレ東中野にて公開
これが長編初作品となった杵村春希監督が大阪芸術大学在学中に手がけたヒューマンドラマ『カフネ』が2024年10月12日(土)よりポレポレ東中野にて公開されます。
望まない妊娠をした高校生を主人公に、本音で語り合うことで生まれる真の対話や、心と心の通じ合いを繊細かつ静かに描きます。
映画『カフネ』の作品情報
【日本公開】
2024年(日本映画)
【監督】
杵村春希
【脚本】
千葉美雨、杵村春希
【キャスト】
山﨑翠佳、太志、松本いさな、木下隼輔、澤真希、渡辺綾子、杵村宙郎、桜一花、入江崇史
【作品概要】
熊切和嘉、山下敦弘監督らを輩出した大阪藝大が久しぶりに生んだ若干21歳の新鋭・杵村春希監督による青春ドラマ。コロナ禍において若年層の望まない妊娠が増加したというニュースに杵村監督が関心を抱いたことから生まれた作品です。
キャストとの綿密な本読みで撮影に臨み、人々の心の動きを真摯に映像に定着させました。神秘の町、三重県熊野オールロケを生かした自然のもたらす空気感も見どころです。
ヒロイン・澪には、コブクロMTVのコンテンポラリーダンスで脚光を浴び、NHK朝ドラ「虎に翼」のヒロイン寅子のクラスメイト佐野光子役で注目された山﨑翠佳。
映画『カフネ』のあらすじ
高校三年生の瀬川澪は、同級生の遠山渚と付き合っています。ある日、彼女は渚の子を妊娠していることに気づきました。
澪は、妊娠を渚や家族に打ち明けられずにいましたが、親友である峯田夏海には話すことができました。夏海は澪の病院に付き添ってやるなど、力になりますが、彼女には秘密がありました。
澪は、様々な困難に直面しながらも、今まで言葉にしてこなかった気持ちを伝えるために、渚の元へ向かいますが…。
映画『カフネ』の感想と評価
「本音で語り合うことで生まれる真の対話」をテーマに、大阪芸術大学在学中の杵村春希監督が紡ぐ愛の物語です。
美しい世界遺産の街・熊野の景色をバックに、高校生とその両親らの心情が細やかに描かれます。そこに映し出されるのは、監督いわく少年と少女の「恋ではない、なにか」です。
物語は「恋」から始まります。主人公の澪には、渚という大切な恋人がいました。ところが、予期せぬ妊娠をきっかけに、ふたりの関係は少しずつ形を変えていきます。
渚に妊娠を告げられずにいた澪でしたが、様子がおかしいことに気づいてくれた親友の夏海だけに本当のことを打ち明けます。しかし、夏海にも口に出せずにいる複雑な思いがありました。
もう一人の同級生・豊の優しさ、命の大切さと愛おしさを説く澪の両親、嵐のような感情に支配される渚を見守る母など、澪の妊娠をめぐってさまざまな人々の思いが交錯します。
全編通して伝わってくるのは、人間の思いの温かさです。山と海に囲まれた美しい熊野の街の風景に、澪たちの思いが溶けて広がっていく様を見届けて下さい。
まとめ
高校生の予期せぬ妊娠という、とても繊細な問題を扱いながら、人間の持つ強さと美しさを描き出し、観る者の心を温めるヒューマンドラマ『カフネ』。
主演の山﨑翠佳をはじめ、オーディションで抜擢されたキャストが、細やかに心情を表現しています。主人公の両親を演じる宝塚出身の桜一花、ベテラン俳優・入江崇史の演技にも注目です。
ヒューマンドラマ『カフネ』は2024年10月12日(土)よりポレポレ東中野にて公開されます。