2017年度カンヌ国際映画祭にて監督賞受賞したソフィア・コッポラ。
その注目作『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は、2018年2月23日(金)よりTOHOシネマズ、六本木ヒルズほか全国公開!
閉ざされた女の園に招かれざる男がひとり。心かき乱され本能が露わになる聖女たちの愛憎とは。
ソフィア監督が挑んだ新境地に、豪華なキャストたちを迎えた極上のスリラー。
1.映画『ビガイルド 欲望のめざめ』の作品情報
【公開】
2018年(アメリカ映画)
【原題】
The Beguiled
【監督】
ソフィア・コッポラ
【キャスト】
ニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニング、コリン・ファレル
【作品概要】
1966年にトーマス・カリナンの発表した原作『The Beguiled』の映画化。演出は『マリー・アントワネット』や『ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア・コッポラ監督で、本作で第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて監督賞を受賞。
また1971年にドン・シーゲル監督によって映画化された『白い肌の異常な夜』のリメイク版であり、その際の主演はクリント・イーストウッド。シーゲル版は脱走兵の視点から物語を描写していたが、本作は女性たちの視点から物語を描写された点が時代性を反映している。
主演はコリン・ファレルとニコール・キッドマンが務め、ニコールは本作でカンヌ国際映画祭の第70回名誉賞を獲得。
2.映画『ビガイルド 欲望のめざめ』のあらすじ
アメリカ南部の世間から隔絶された女子寄宿学園に暮らす美しき女性7人。
ある日、負傷した北部の敵兵に遭遇し屋敷へと運び手当をする。
女性に対し紳士的でかつ美しい男性と触れ合う中で、誰もが彼に心を奪われていく。
しかし、次第に彼女たちは情欲と危険な嫉妬に支配されてしまう。秩序を守るか、欲望を取るか、彼女たちが最後に下した決断とは…。
3.ソフィア・コッポラ監督の渾身の一作!
本作の演出を担当したのは言わずと知れた巨匠フランシス・フォード=コッポラの愛娘である、ソフィア・コッポラ監督。
今や映画界はもちろんのこと、ファッション界を含め世界中の女性たちからアイコンとしても愛されるソフィア監督の長編6作目となる作品です。
ソフィア・コッポラ監督のフィルモグラフィ
『ヴァージン・スーサイズ(The Virgin Suicides)』(1999)監督・脚本
『ロスト・イン・トランスレーション(Lost in Translation)』(2003)監督・脚本・製作
『マリー・アントワネット(Marie-Antoinette)(2006)監督・脚本・製作
『SOMEWHERE(Somewhere)』(2010)監督・脚本・製作
『ブリングリング(The Bling Ring)』(2013)監督・脚本・製作
『ビル・マーレイ・クリスマス(A Very Murray Christmas)』(2015)監督・脚本・製作
『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(The Beguiled)』(2017)監督・脚色・製作
ソフィア監督の真骨頂といえば、ポップで可愛いガーリーカルチャー全開の世界観であったが、本作はそのイメージを大きく覆す新境地”スリラー”に挑んでいます。
そして彼女が選んだ題材は、トーマス・カリナンが1966年に書いた小説「The Beguiled」。
南北戦争期、閉ざされた女子学園に1人の負傷兵が転がり込んで来たことから巻き起こる女性たちの愛憎劇を描きます。
本作の映画化の原点には、1971年に名匠ドン・シーゲル監督による『白い肌の異常な夜』が存在し、またその際の主演は当時売り出し俳優だったクリント・イーストウッドで映画化もされていることから、映画通のあいだでは馴染み深い作品です。
シーゲル版ビガイルドの『白い肌の異常な夜』は、1971年3月31日にアメリカ公開された作品で、ソフィア監督の誕生日はその同年5月14日生まれ。
彼女の生まれる前に企画され、映画撮影が行われた作品を、彼女の生まれた年に公開したものですから、映画監督の申し子的に育ったソフィア監督がリメイク版に挑戦したいという気持ちはよく理解できますね。
しかし、ソフィア監督は単なるリメイク版ではなく、原作を“もし女性視点で描いてみたら…” という発想から本作を制作したそうです。
そのことが今の時代性を描いていることや、過去作との比較という映画史的な観点もあり、今年2017年5月に開催された第70回カンヌ国際映画祭では、女性としては実に56年ぶり2人目の快挙となる監督賞をソフィア・コッポラ監督が獲得しました。
『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』はソフィア監督の渾身の一作。
劇場で見逃す手はありませんよ!
まとめ
ソフィア・コッポラ監督の本作を彩るキャストは、彼女の作品史上最も豪華ともいえる俳優の面々が集まっていまる点も要チェックです。
秩序を守る女学院の園長役には、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』や『めぐりあう時間たち』ニコール・キッドマン。彼女は本作でカンヌ国際映画祭で第70回記念名誉賞に輝きました。
小悪魔な生徒役に『ネオン・デーモン』のエル・ファニング。
恋に恋する純粋な教師役を『マリー・アントワネット』のキルスティン・ダンスト。
負傷兵役を『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のコリン・ファレルがそれぞれ演じています。
ソフィア・コッポラ監督の『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は、2018年2月23日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国公開。
ぜひ、お見逃しなく!