国民的人気を誇る羽海野チカさんの人気コミックの連載10週年を迎える年に、運命の実写映画化!!!
魂と魂がぶつかり合う音が聞こえてきそうな感動の物語『3月のライオン前編・後編』をご紹介します。
CONTENTS
映画『3月のライオン前編・後編』の作品情報
【公開】
2017年(日本)
【監督】
大友啓史
【キャスト】
神木隆之介、有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶、佐々木蔵之介、加瀬亮、前田吟、高橋一生、伊藤英明、豊川悦司、岩松了、斉木しげる、中村倫也、尾上寛之、奥野瑛太、甲本雅裕、板谷由夏、新津ちせ
【作品概要】
羽海野チカさんの将棋をテーマにした同名マンガを基に、大友啓史監督の手で実写化された青春と感動の物語。
主演に神木隆之介、共演に有村架純、倉科カナ、染谷将太、高橋一生、伊藤英明、佐々木蔵之介、豊川悦司など豪華俳優陣が集結した話題作。
前編・後編の2部構成となっており、前編の公開は2017年3月18日(土)から、後編は2017年4月22日(土)からとなっている。
映画『3月のライオン前編・後編』のキャスト一覧
桐山 零 / 神木隆之介
1999年、TBSドラマ『グッドニュース』で子役としてデビューし、一世を風靡した神木隆之介さん。
その後も着実にキャリアを積み上げ、映画『お父さんのバックドロップ』(2004)で宇梶剛士さんの息子役を好演。
翌年の三池崇史監督作『妖怪大戦争』(2005)では、日本アカデミー賞・新人俳優賞を見事受賞し、可愛らしさだけでなくその演技力の高さも見せつけることに。
2006年には『探偵学園Q』でドラマ初主演を務め、映画では『桐島、部活やめるってよ』(2012)、『バクマン。』(2015)、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016)など、数々の話題作に出演し注目を集めました。
そんな神木さんが『3月のライオン』で演じるのは、主人公・桐山零。幼い頃に両親を亡くし、プロ棋士の幸田に内弟子として引き取られたという経緯がある役柄のようですね。
何やら幸田家への葛藤(及び確執)を抱えているようで、その辺りの微妙な感情の揺れ動きと、棋士としての立ち振る舞いを神木さんがどう演じるのかが注目ポイントですね!
幸田 香子 / 有村架純
テレビ朝日ドラマ『ハガネの女』(2010)でドラマ初出演を果たした有村架純さんが、大きな転機を迎えたのはNHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013)でしょう。
この時演じた春子(青年期)によって一躍ブレイクを果たすことになった有村さんは、その後もテレビドラマに出演しつつ、映画界でも活躍を見せることに。
『ストロボ・エッジ』(2015)ではブルーリボン賞、『ビリギャル』(2015)では第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞及び新人俳優賞を獲得するなど、その演技力の高さが評価され、アイドル的存在というよりも実力派の若手女優としてその地位を確かなものとしました。
2017年にはNHK連続テレビ小説『ひよっこ』の主演に決定するなど、テレビ・映画・CMで観ない日はないというくらい引っ張りだこの存在。
今回彼女が演じるのは、幸田家の長女・香子。どちらかというと清楚なイメージが強い有村さんが、プライドが高く気性が激しいという香子をどう演じるのかに注目が集まっていますね。
棋士の夢を零に打ち破られたことで、愛憎半ばといった感情を抱いているという香子の姿に釘付けになることは間違いないでしょう!
川本 あかり / 倉科カナ
元々は2006年に『ミスマガジン2006』でグランプリに選ばれて以降、マガジンシリーズを中心にグラビア活動を展開していた倉科カナさんでしたが、2008年にNHK連続テレビ小説『ウェルかめ』で主演を務めたことで一気にブレイクを果たします。
その後は杏さん主演のフジテレビドラマ『名前をなくした女神』(2011)や、映画『夢売るふたり』(2012)、『みなさん、さようなら』(2013)テレビ朝日ドラマ『刑事7人』シリーズなどで活躍を見せ、幅広い役柄をこなす実力派女優としての地位を確立しました。
現在は、非常に話題を呼んでいるテレビ朝日ドラマ『奪い愛、冬』(2017)で主演を務めており、今乗りに乗っているといったところでしょう。
そんな倉科さんが『3月のライオン』で演じているのは、川本家の3姉妹の長女・あかり。
器量よしで優しいあかりは、具合が悪くなって道に倒れていた見ず知らずの零を助けることに。
その後川本家と零との交流が始まることになるのですが、倉科さんの温かく優しい表情には、きっと零のみならず私たち観客も癒されることになるのは間違いありません。
二海堂 晴信 / 染谷将太
7歳から子役として芸能活動をスタートさせ、2009年には映画『パンドラの匣』で長編映画初主演を飾り、10代のころからその才能は開花していたという染谷将太さん。
彼の名を一躍世に知らしめたのは、何といっても園子温監督の映画『ヒミズ』(2012)ですよね。
なんと第68回ヴェネツィア国際映画祭で、二階堂ふみさんと共にマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)を日本人で初めて受賞するという快挙を成し遂げたのです。
さらに三池崇史監督の『悪の教典』(2012)で日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得するなど、“天才”俳優としてその名を欲しいままにしました。
その後も『清須会議』(2013)や『永遠の0』(2013)、『寄生獣』(2014)などクセの強い役柄でもサラリとこなしてしまう天才ぶりを発揮。
今回彼が演じるのは、零のライバルであり親友でもある棋士の二海堂晴信。人一倍明るく、将棋への情熱を持つという二海堂はキャラクター設定からいって、伝説の棋士である故・村山聖さんをモチーフにしているのかと推測されますね。
特殊メイクと体重増によって別人にしか見えなくなった染谷さんの天才的演技に注目しましょう!
川本 ひなた / 清原果耶
2015年に三井不動産とアステラス製薬の2社のCMに出て話題となった美少女・清原果耶さん。
元々はアミューズが開催した新人発掘イベント「アミューズオーディションフェス2014」でグランプリを獲得したことが芸能界デビューのきっかけのようですね。
CMで注目を浴びた後、2015年の4月号からファッション雑誌『nicola』の 専属モデルを務めるなど、モデルとして一躍人気者に。
女優としては、NHK連続テレビ小説『あさが来た』(2015)でテレビドラマ初出演を果たし、その後もNHKドラマ『大河ファンタジー 精霊の守り人』(2016)や、映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016)などに次々と出演し、存在感を示してきました。
そんな清原さんは『3月のライオン』で、川本家3姉妹の次女・ひなたを演じています。
大好きだった母を亡くしたことでいまだに心に傷を負っているものの、周囲にはそういう素振りを見せず、健気に振るまっているという役柄のひなたを、清原さんが初々しくそして、すがすがしく演じてくれるはずです。
島田 開 / 佐々木蔵之介
佐々木蔵之介さんの名が注目されるようになったのは、NHK連続テレビ小説『オードリー』(2000)。
そこから数々の話題作で良い味を出す名脇役として活躍します。しかし、2006年の映画『間宮兄弟』を機に主演としても存在感を示すようになり、2008年には『ギラギラ』で連続ドラマでも初主演を飾ることになります(ゴールデン帯において)。
映画界でも堤幸彦監督の『本格科学冒険映画 20世紀少年』の3部作でフクベエ役で強烈なインパクトを残し、2014年の『超高速!参勤交代』では見事第38回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞するなど、演技派俳優としての地位を確立しました。
2017年には『3月のライオン』以降にも、『美しい星』(2017年5月公開予定)、『花戦さ』(2017年6月公開予定)と公開予定作品が続々と控えているという状態。
そんな引く手あまたの佐々木蔵之介さんが『3月のライオン』で演じるのは、努力と鍛錬を怠らないA級八段のプロ棋士・島田開。
しかし、タイトルがなかなか取れず、プレッシャーから胃痛を起こしてしまうという精神的な脆さも同時に抱えているようで、まさに佐々木蔵之介さんのためにあるような役柄ですよね。
一体、どう演じて見せてくれるのか…非常に楽しみです!
宗谷 冬司 / 加瀬亮
2007年に周防正行監督の映画『それでもボクはやってない』で主演を務め、ブルーリボン賞やキネマ旬報などの映画賞を多数受賞したことで有名な加瀬亮さん。
その演技力の高さは日本だけにとどまることなく世界でも賞賛浴びています。クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』(2006)や、イラン人監督アッバス・キアロスタミ作の『ライク・サムワン・イン・ラブ』(2012)に出演するなど、活躍の場を広げました。
他にもガス・ヴァン・サント監督の『永遠の僕たち』(2011)やマーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』(2016)などの話題作に出演し続けていますね。
『3月のライオン』で加瀬さんが演じるのは、プロ棋士の谷川浩司さんと羽生善治さんを「足して2で割っていない」キャラクター設定だという天才棋士・宗谷冬司。
常に冷静でどんな時も表情を崩さないという宗谷ですが、なにやら秘密を抱えているようで…。
果たしてその秘密は一体何なのか?ということに期待しつつ、加瀬さんの凛とした佇まいに注目して見ていきましょう。
川本 相米二 / 前田吟
1964年に俳優としてのキャリアをスタートさせた前田吟さんの代表作と言えば、山田洋二監督の映画『男はつらいよ』(1969)でしょう。
寅さんの妹・さくらに惚れる印刷工・諏訪博役を勝ち取った前田さんは、ハマり役として人気を博し、なんと全シリーズ(48作)に出演を果たしたというのですから驚きますよね。
1973年には深作欣二監督の『仁義なき戦い 広島死闘篇』での演技も高評価を得て、演技派俳優としての地位を確かなものとしました。
テレビドラマでは何といっても『渡る世間は鬼ばかり』シリーズですよね。何せ20年以上も続いているシリーズですから、世間一般ではこのイメージが非常に強いのかもしれません。
そんな前田さんは、川本家3姉妹の祖父・相米二(そめじ)を演じています。地元で人気の和菓子屋「三日月堂」の店主であり、江戸っ子口調の職人で昔気質の人情家という、まさに前田さんのイメージそのものといった役柄ですので、きっと彼の存在感が現場に安心をもたらしたに違いありません。
林田 高志 / 高橋一生
1990年の映画『ほしをつぐもの』で映画初出演を果たした高橋一生さん。ジブリのアニメーション映画『耳をすませば』(1995)で、天沢聖司の声を演じたことが有名ですね。
2001年からは舞台の世界に足を踏み入れ、2012年の『4four』での演技において、第67回文化庁芸術祭賞演劇部門芸術祭新人賞受賞します。
その後も、テレビ朝日ドラマ『民王』(2015)やフジテレビドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016)、映画『シン・ゴジラ』(2016)などなど、数え切れないほどの作品に出演。
2017年はTBSドラマ『カルテット』が非常に話題を呼んでおり、今最も注目を集める俳優といえますね。
『3月のライオン』で高橋さんが演じているのは、零の高校の担任教師・林田。遅れて編入してきた零のことを気にかけ、何でも相談に乗ってくれるという兄貴肌だということで、高橋さんの優しく温かい声が非常にマッチしている気がしますね!
後藤 正宗 / 伊藤英明
1993年に第6回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」準グランプリを受賞したことで、芸能界デビューを果たした伊藤英明さん。
フジテレビドラマ『救命病棟24時』シリーズや『白い巨塔』(2003)でも素晴らしい演技を披露してくれましたが、やはり伊藤さんといえば『海猿 ウミザル』(2004)ですよね。
この『海猿』シリーズの大ヒットによって一躍スターへの階段を駆け上がった伊藤さんは、その後も様々な作品に出演し続け、2012年には三池崇史監督の『悪の教典』で悪役としての新境地を開拓するなど、俳優としての幅を広げていきました。
そんな伊藤さんが『3月のライオン』で演じるのは、九段A級のプロ棋士・後藤正宗。長期入院中の妻の見舞いに足しげく通いながら、香子とは何やら微妙な関係にあるようで、この2人の関係がどう転んでいくのかがポイントになりそうですね!
幸田 柾近 / 豊川悦司
圧倒的ともいえる存在感を放つ豊川悦司さんは、1992年のフジテレビドラマ『NIGHT HEAD』で主演を務めたことで、一躍“トヨエツ”ブームを引き起こします。
TBSドラマ『愛していると言ってくれ』(1995)で聴覚を失った画家を演じ、さらにその人気に火をつけることに。
2005年あたりからはより映画に比重を置くようになり、『犯人に告ぐ』(2007)や『本格科学冒険映画 20世紀少年』、最近では『娚の一生』(2015) 、『後妻業の女』(2016)など、途切れることなく話題作に出演し続けています。
『3月のライオン』で豊川さんが演じているのは、B級2組八段のプロ棋士・幸田柾近。零を引き取り、内弟子として育てることになった柾近は、温厚だが将棋には厳しいという性格の持ち主だそう。
しかしそのせいで、香子との関係にひびが入ることになり…。果たしてこの親子の関係が修復することはあるのでしょうか?注目していきましょう!
映画『3月のライオン前編・後編』の監督と原作者紹介
監督:大友啓史
映画『3月のライオン前編・後編』の監督を務めるのは大友啓史さんです。
元々はNHK局員(1990~2011)だったという大友監督。1997年からはロサンゼルスに2年間留学し、映像制作について学んでいたのだそう。
帰国後は、NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』シリーズや(2001~04)、『ハゲタカ』(2007)、『白洲次郎』(2009)、NHK大河ドラマ『龍馬伝』(2010)などの超話題作の演出を手掛けます。
映画監督としてのデビューは、ドラマも手掛けた『ハゲタカ』(2009)。その後NHKを退局し、大ヒットした『るろうに剣心』(2012)の監督を務めることに。
さらには連続公開された『るろうに剣心 京都大火編』(2014年)、『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014年)も同年度ナンバーワンのヒット作となり、第18回ファンタジア国際映画祭の観客賞など、様々な賞を獲得しました。
その後も『秘密 THE TOP SECRET』(2016)や『ミュージアム』(2016)などを手掛け、映画監督としての地位を確かなものとしました。
本作『3月のライオン』は同名のマンガを原作とするものですが、『るろうに剣心』や『ミュージアム』ですでにマンガ原作の実写化は経験済。
“時代劇+アクション”といった感じの『るろうに剣心』と、“サスペンスホラー”の『ミュージアム』と全く毛色の違う作品を見事に映像化し、今回はまたさらに一味も二味も異なる“将棋+青春+感動”という世界観をどう表現するのか…大友監督の手腕に期待しましょう!
原作:羽海野チカ『3月のライオン』(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
元々は株式会社サンリオに就職していたという経歴を持つ漫画家の羽海野チカさん。サンリオ時代には勤務外に同人誌活動をしていたようで、3年後には独立し、イラストレーターとして活動していたのだとか。
そんな羽海野先生と言えばもちろん代表作は『ハチミツとクローバー』でしょう。
そのきっかけは偶然だったそうで、少女向け月刊誌『CUTiE Comic』へのカット絵の仕事を依頼された際に、ネームを見せたことからデビューが決まったんだそうですね。
その後は『CUTiE Comic』が休刊してしまうというトラブルに見舞われるも、自ら出版社へ持ち込みをし、集英社の『YOUNG YOU』での再連載が決定したという逸話も。
この作品はみなさんご存知のように、2005年にはアニメ化、2006年には嵐の櫻井翔さん主演で実写映画化、2008年には生田斗真さん主演でテレビドラマ化と、とてつもない社会現象を巻き起こした歴史的傑作として世間に認知されました。
そして本作『3月のライオン』は、『ヤングアニマル』(白泉社)にて2007年第14号から現在でも連載中で、すでに2016年にはテレビアニメとして放送されており、今回実写映画化という『ハチミツとクローバー』と全く同じ流れを辿っているのだから驚きですね!
このことは、羽海野先生の描く世界観に非常に多くの人(観客のみならず製作陣も含め)が共感しているということを表しており、この流れでいくとテレビドラマ化されるのも時間の問題なのでは…とついつい思いたくもなってしまいますね!
映画『3月のライオン前編・後編』のあらすじ
【前編】
ある春の日の将棋会館。17歳のプロ棋士である桐山零は、義理の父親であり将棋の師匠である幸田柾近との対局に勝利。
父の友人だった幸田が、幼くして両親と妹を交通事故で亡くした零を内弟子として引き取ってくれたことから2人の関係は始まっていました。
幸田家を出て下町のアパートで一人暮らしをすることを選んだ零は、編入(1年遅れ)した高校では、極度の人見知りのため居場所がありません。
唯一話し相手となってくれたのは、担任で将棋好きな林田先生だけ。将棋界では天才ともてはやされている零でしたが、家族も友達もいないひとりっぼっちの日々を送っていました。
そんな零にある日、転機が訪れます。体調を崩し、道端で倒れていると、偶然通り掛かった川本あかりに助けられるのです。
あかりの自宅へと連れ帰り介抱までしてくれたことで、川本家3姉妹(長女あかり、次女ひなた、三女モモ)とあかりの祖父で和菓子屋を営む相米二との心温まる交流が始まります。
そんな日々が過ぎたある冬の日。零は義理の姉である幸田香子と再会することに。
零同様にプロ棋士を目指していた香子でしたが、零に勝てなくなった時点で父・柾近からプロの道を諦めさせられていたことから、零にとっては会いたくない存在です。
香子の方でも挫折の要因となった父との確執を抱えており、度々家を空けるようになっていました。
しばらく後、川本家で新年を祝うことととなった零は、皆で初詣に向かった先でプロ棋士の後藤と香子に出くわしてしまいます。
零はそこで、もし後藤に次のトーナメントで勝ったら、香子が家に戻るという約束を勢いで取り付けます。
そのトーナメント、獅子王戦は将棋界のトップを決める最高のタイトル(宗谷への挑戦権を得る)の一つでした。後藤と対戦するにしても、まずはA級八段の島田を倒さなくてはなりません。
さらに新人戦トーナメントを戦う友人でライバルでもある二海堂との対決も待ち受けており…
果たして零の闘いの行く末はいかに?!
【後編】
川本家で家族の一員のように食卓を囲む零。初めてこの家に来てから1年の月日が流れていました。
再び始まる獅子王戦トーナメントに臨む零でしたが、彼の周囲の棋士たちには様々な出来事が巻き起こっていました。
幸田はケガのために入院したことで不戦敗。
後藤は入院している妻の容態が悪く、二海堂はみなに隠していたが実は難病を抱えていました。
なかなかタイトルに手が届かない島田はプレッシャーに押しつぶされ、将棋の神の子と称される宗谷すらもある秘密を抱えているよう。
そんな負の流れは川本家にも押し寄せます。次女ひなたのクラスでいじめが始まったことや、大昔に蒸発した3姉妹の父親が突然現れ、何やらとんでもない要求を持ち掛けて来たのだとか。
果たして零は大切な人たちを守るため、一体どのような行動に出るのでしょうか?!