イギリスの名作絵本「ピーターラビット」を初めて実写映画化。
原作とは雰囲気が違う、ワイルドなピーターラビットの活躍を描いた映画『ピーターラビット』は、2018年5月18日(金)公開。
今回は、人気俳優が多数参加している映画『ピーターラビット』のキャストを中心に、ご紹介します。
CONTENTS
映画『ピーターラビット』の作品情報
【公開】
2018年(オーストラリア・アメリカ・イギリス合作映画)
【原題】
Peter Rabbit
【監督】
ウィル・グラック
【キャスト】
ローズ・バーン、ドーナル・グリーソン、サム・ニール、デイジー・リドリー、エリザベス・デビッキ、マーゴット・ロビー、ジェームズ・コーデン
【作品概要】
イギリスの作家、ビアトリクス・ポター原案の、世界中で愛されている『ピーターラビット』をハリウッドで初の実写映画化。
いたずら好きのピーターラビットと、動物嫌いの神経質な青年、マクレガーとの恋の争いを描くハートフルなコメディ。
監督は『ANNIE アニー』のウィル・グラック。
『ピーターラビット』とは
原題は『The Tale of Peter Rabbit』。
1893年9月に作者のビアトリクス・ポターが、5歳の少年宛てに書いた絵手紙がキッカケでした。
ペットのうさぎをモデルにした、いたずら好きのピーターの物語を、ビアトリクス・ポターは出版社に原稿を持ち込みますが、ことごとく拒否されます。
ビアトリクス・ポターは1901年に、250部の自費出版を経て、1902年にフレデリック・ウォーン社から正式に『ピーターラビットのおはなし』を刊行すると初版は予約のみで完売し、2年足らずで5万部を超えるベストセラーとなり、ピーターラビットの絵本は人気シリーズとなります。
刊行から100年経った現在も、世界中で愛されているキャラクター、それがピーターラビットなのです。
映画『ピーターラビット』の主なキャスト
ローズ・バーン(ビア役)
ピーター達の親友で、心優しい画家のビア。
演じるローズバーンは、1979年生まれのオーストラリア出身の女優。
1994年のオーストラリア映画『Dallas Doll』でデビュー、2002年の映画『スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』でハリウッド映画に進出し、2007年開始のテレビドラマ『ダメージ』で、エレン・パーソンズ役を5シーズンに渡り演じエミー賞助演女優賞にノミネートされました。
2014年に映画『ANNIE/アニー』にグレース役で出演しています。
ドーナル・グリーソ(トーマス・マクレガー役)
ロンドンからビアの隣に引っ越してきた、少し神経質な男性。
ビアを巡って、ピーターと恋のライバルとなり、激しい戦いを繰り広げます。
演じるドーナル・グリーソンは、1983年生まれのアイルランド出身。
当初は舞台を中心に活動していましたが、2010年の映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』にビル・ウィーズリー役で出演し注目されます。
2013年の映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』で主演などを務め、2015年の映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で悪役のハックス将軍を演じ、2017年の映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にも出演しています。
監督や脚本家の経験も持つ、多彩な俳優です。
サム・ニール(マクレガーおじさん役)
ピーター達から畑を守っている、農夫のマクレガーおじさん。
演じるサム・ニールは、1947年生まれのイギリス出身。
大学卒業後に映画監督として活動した後、1977年に俳優デビュー。
1981年の映画『オーメン 最後の闘争』でアメリカに進出し、1993年の映画『ジュラシック・パーク』と2001年の映画『ジュラシック・パークⅢ』で、アラン・グラント博士を演じています。
1993年の映画『ピアノ・レッスン』はカンヌ国際映画祭フランプリの他、数多くの映画賞を受賞し、サム・ニールの代表作となっています。
ジェームズ・コーデン(ピーターラビットの声)
トーマスの出現により幸せな日常が壊れ、取り戻す為の戦いを開始するピーターラビット。
声を担当するジェームズ・コーデンは、1978年生まれ、イギリス出身のコメディアン。
2015年から、CBSの深夜のトークショー「The Late Late Show」で4代目司会者を担当、「カープール・カラオケ」という企画がYouTubeで大ヒットし、2016年にエミー賞を受賞するなど、国民的な番組となります。
また俳優としても活躍しており、2010年の映画『ガリバー旅行記』、2011年の映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』などに出演、2018年12月公開予定の『シュガー・ラッシュ:オンライン』にも出演が決まっています。
デイジー・リドリー(カトンテールの声)
ピーターの家族、カトンテール。
声を担当するデイジー・リドリーは、1992年生まれのイギリス出身。
2013年イギリスのテレビシリーズ『Younger』で女優デビューし、数々のテレビシリーズに出演します。
キャリア1年で、2015年公開の映画『スター・ウォーズ フォースの覚醒』で、レイ役に抜擢され世界中から注目されます。
2016年に『おもひでぽろぽろ』の英語版で声優も経験しています。
エリザベス・デビッキ(モブシーの声)
ピーターの家族、モブシー。
演じるエリザベス・デビッキは、1990年生まれのフランス出身。
5歳の時にオランダに移住、メルボルン大学で演技を学び、2011年のオーストラリア映画『A Few Best Men』で映画デビュー。
2013年の映画『「華麗なるギャツビー』でハリウッドに進出し、2015年の映画『コードネーム U.N.C.L.E』などに出演しています。
2017年の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』でアイーシャを演じ、次回作にも出演が決まっています。
マーゴット・ロビー(フロプシー役)
ピーターの妹、フロプシー。
演じるマーゴット・ロビーは、1990年生まれオーストラリア出身。
2008年に女優デビュー、2008年開始のドラマ『Neighbours』で人気となり、2013年の映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で、レオナルド・ディカプリオの相手役を務め注目されます。
2016年の映画『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役が話題になり、自身のプロデュースでスピンオフ映画を製作する予定となっています。
映画『ピーターラビット』のあらすじ
ピーターは、たくさんの仲間と画家で親友のビアと、楽しい毎日を送っていました。
ですが、ロンドンから引っ越してきた青年、マグレガーがビアの隣に住み始めた事で、幸せな日常は破壊されます。
動物嫌いのマグレガーは、ピーター達を撃退する為に、さまざまな罠を張り、ピーター達は応戦します。
また、ビアへの恋心が絡み、マグレガーとピーター達の争いは大事件に発展していきます。
映画『ピーターラビット』のみどころ
全世界で2億5000万部を超える『ピーターラビット』シリーズを初の実写化。
可愛らしい動物達のハートフルなストーリーかと思えば、今作のピーターラビットは、トマト爆弾を投げつけたり、マグレガーに肉弾戦を仕掛けたりするワイルドなキャラクターになっています。
特に劇中でピーターラビット達が披露するラップは、リンキン・パークのマイク・シノダを中心としたヒップホップ・プロジェクト、「フォート・マイナー」が手掛けた「Remember the Name」という曲を、本作の監督ウィル・グラックと、マイク・シノダ本人が作品用に改変し、「フォート・マイナー」自身が歌うという、半端ではない力の入れようです。
ワールド・プレミアの際に、監督のウィル・グラックは「脚本の段階で、ピーターラビットの声はジェームズ・コーデンであることを意識しながら脚本を変えていった」と語っており、ジェームズが演じるピーターラビットをイメージしながら、新たなピーターラビット像を作っていったのかもしれません。
ウィル・グラックは映画『ANNIE アニー』などで、洗練されたコメディセンスと、選曲に定評がある監督です。
今作も、ウィル・グラックのセンスが活かされた作品になっているでしょう。
まとめ
これまでの、ピーターラビットとのギャップに驚かされる本作ですが、本作はビアトリクス・ポター財団のサポートを得て製作されています。
ピーターラビットを演じたジェームズ・コーデンは「キャラクターの“真実”を表していると思う」と、作品へのオマージュや、エピソードが隠されている内容である事を語っています。
ワールドプレミアでは、出演者やスタッフが『ピーターラビット』への愛を語っている為、ファンの方も安心して楽しめる作品になっているでしょう。
イギリスで4週連続No.1の大ヒットとなった映画『ピーターラビット』は、2018年5月18日に全国公開です。