映画「ホーム・アローン」シリーズは、主人公ケヴィンが泥棒から我が家を守るために奮闘する物語で、主演したマコーレー・カルキンの出世作としても知られています。
日本では1991年に公開。以来、世代問わずに愛されてきたヒット作品です。
今回は映画『ホーム・アローン』の第1作目のあらすじと感想をご紹介します。
映画『ホーム・アローン』の作品情報
【公開】
1991年(アメリカ映画)
【原題】
Home Alone
【監督】
クリス・コロンバス
【キャスト】
マコーレー・カルキン、ジョー・ペシ、ダニエル・スターン、ジョン・ハード、キャスリン・オハラ、デヴィン・ラトレイ他
【作品概要】
本作の監督を務めたのは、『ピクセル』、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』、『ハリー・ポッターと賢者の石』でおなじみのクリス・コロンバス。
一家総出の家族旅行でひとり自宅に取り残された少年ケビンが、泥棒から家を守るために様々な仕掛けで退治するコメディ作品です。
当時まだ10歳だったマコーレー・カルキンは、この映画でケビン役を演じ世界一有名な子役として名を馳せます。
映画『ホーム・アローン』のあらすじとネタバレ
兄家族とのパリ旅行を前日に控えていたマカリスター家では、大人も子供たちも荷造りの準備でバタバタしていました。
末っ子のケビンは、構って欲しくて皆にちょっかいを出すも、誰一人として相手にしてくれません。
それどころかケビンは姉に、オネショする従兄弟と一緒に寝るよう言われてしまいます。
ケビンは、それだけは嫌だと兄のバズに一緒に寝たいとお願いするも拒否されてしまいました。
その時、バズがふと窓を覗くと、隣に住むマーリーというおじいさんが雪に凍結防止用の塩をまいている姿が目に入ります。
バズは「おじいさんは、巷で殺人鬼と噂されている人物で、塩の入っているドラム缶には死体が入っている」とケビンや従兄弟たちを脅かしました。
その日の夜は、ピザのデリバリーを注文したマカリスター家。
ピザが到着した頃、マカリスター家には警察官が「クリスマスの時期は空き巣が多いから防犯設備が整っているかを調査」しにやってきていました。
母ケイトは、パリに旅行へ行くことや明日出発することなど、旅行の詳細を警官に話します。
すると警官は「留守中の警備は我々にお任せください」と、金歯を光らせて不敵な笑みを浮かべました。
大きなテーブルでの食事が始まると、バスがケビンの大好物のプレーンチーズピザを食べたのが原因で喧嘩となり、ケビンがバズを突き飛ばして食卓が大変な騒ぎに。
みんなの怒りの矛先がケビンに向き、母は罰としてケビンに屋根裏部屋で寝るようにいいつけます。
ケビンは「最低の家族だ。家族なんか要らないクソ食らえだ!こんな家族消えちまえ!」と母に暴言を吐き、そのまま屋根裏部屋に上がっていってしまいました。
夜中の強風が原因で停電していたため、目覚まし時計が機能せず、翌朝一家はみんなで仲良く大寝坊。
大慌てで準備をして空港でも全力疾走し、ギリギリで飛行機に駆け込んで何とか間に合いました。
その頃、ようやく起きてきたケビンは、家の中が静まり返っていることに気づきます。
「ママ、パパ、みんなどこなの?」と、家中を捜し回りますが、誰の姿もありません。
外のガレージに車があることから、家族はどこにも行って無いと思ったケビンは、家の中に戻ってようやく思い出し「願い通り、みんな消えた」とニヤリと笑いました。
両親のベッドで飛び跳ねてお菓子を蒔き散らかしたり、バズの物を勝手に持ち出して遊んだりとやりたい放題のケビン。
一通りやりたいことを終えると、巨大なアイスクリームを独り占めしながらテレビで映画を観ていました。
一方で、飛行機に乗っていた母ケイトは何やら胸騒ぎを感じていましたが、夫のピーターは「慌てて出てきたから、そんな気がするだけ」だと言います。
しかしその瞬間、ケイトは思い出しました。
「ケビン!!」
映画『ホーム・アローン』の感想と評価
幼い少年が、ひとり置き去られるという設定はもちろんのこと、日用品を使って泥棒2人を罠にはめるという、当時では考えられないような設定で注目されました。
子供向けというよりファミリー向けの作品で、いかにもアメリカンチックなコメディ映画として、現代でも老若男女問わず愛され続けています。
物語のシーズンがクリスマスということもあり、ライトアップされた家々が並んでいるシーンは、日本でも良く見られるイルミネーションのお手本にもなったことでしょう。
クリスマスの時期になると思わず手に取ってしまう、何度観てもまた観たくなってしまう『ホーム・アローン』という映画。
ケビンという少年の無邪気さや、ひとり泥棒に立ち向かおうとする勇敢さなど、様々なシーンの中にマコーレー・カルキンの魅力がたくさん詰まっています。
また、本作の盛り上げ役として忘れてならないのがハリーとマーヴの泥棒コンビで、計算高いようでそうではないハリーと、ちょっとボケているマーヴのタッグは最強です。
何かがあると分かっていながらも、まんまと罠に嵌っていく2人の無様な姿は、大人でも素直に笑ってしまうひとコマですね。
初めは家族なんて要らないと言っていたケビン、いつもは鬱陶しいと感じていた家族でも居ないと寂しくなる。
そんなケビンの成長もまた見どころのひとつであり、家族の大切さを教えてくれるのが映画『ホーム・アローン』です。
まとめ
いかがでしたか?『ホーム・アローン』は、マコーレー・カルキンのおどけた表情がとても印象に残る映画です。
目を見開き、大きな口を開けた驚きの表情はもちろんのこと、仕掛けたいたずらが成功したときの喜び様は、劇場を笑いで賑わせました。
また、泥棒のハリー役を演じたのは、1990年公開の映画『グッド・フェローズ』でアカデミー助演男優賞を受賞したジョー・ペシ。
そのハリーの相棒マーヴ役は、本作『ホーム・アローン』で知名度をあげたダニエル・ストーンが演じました。
ハリーとマーヴの“ちょっと抜けた泥棒コンビ”と、知能犯ケビンの壮絶な戦いを描いた『ホーム・アローン』は、今もなお人々に愛され続けている名作のひとつです。
クリスマスやクリスマス以外でも楽しめる作品となっていますので、是非ご家族やご友人とお腹を抱えて笑ってくださいね。