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Entry 2021/06/13
Update

【まどマギ考察】魔法少女まどか☆マギカのあらすじとネタバレ感想。第1〜8話の過酷なダークファンタジーに翻弄される少女たち

  • Writer :
  • さくらきょうこ

アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』は2011年1月~4月に深夜アニメとして放送。

<物語>シリーズや『さよなら絶望先生』『ニセコイ』などで知られる制作会社シャフト。アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』はアニメ演出家新房昭之が手がけたシャフトのオリジナル作品で、略称は「まどマギ」。


(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project

脚本はニトロプラスの虚淵玄、キャラクター原案は『ひだまりスケッチ』など可愛らしい少女キャラで人気の蒼樹うめ。アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』は新房昭之・虚淵玄・蒼樹うめ・シャフトの共同名義であるMagica Quartetが原作としてクレジットされています。

アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の作品情報

(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project

【放送】
2011年放送

【監督】
新房昭之

【脚本】
虚淵玄(ニトロプラス)

【キャラクター原案】
蒼樹うめ

【キャスト】
悠木碧、斎藤千和、水橋かおり、喜多村英梨、加藤英美里、野中藍

【作品概要】
可愛らしい少女キャラにメルヘンチックなタイトルロゴ。キラキラの魔法少女モノと思いきや、想像をはるかに超えたハードさで見るものの感情に訴えかけてくる内容の本作品。

「秘密」「裏切り」が巧みに仕込まれたそのストーリーは放送までほとんど情報が明かされず、深夜に放送を見た人たちが衝撃を受けるという事態が起こりました(特に第3話放送当時)

この記事で紹介する第1話から第8話までのお話は、『劇場版魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語』に総集編としてまとめられていますのでこちらもあわせてご覧ください。

アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のあらすじとネタバレ

(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project

第1話 「夢の中で逢った、ような……」

見滝原中学2年の鹿目まどかはキャリアウーマンの母と専業主夫の父、幼い弟との4人暮らし。学校では活発な美樹さやか、美人でお嬢様の志筑仁美といつも一緒に行動しています。

ある日まどかのクラスに転校生暁美ほむらがやってきます。クールビューティなほむらはまどかに因縁があるらしく、いきなりまどかにそのままの自分でいるように忠告してきます。

放課後、ほむらが狙う猫のような生き物キュゥべえをさやかとともに助けたまどか。すると突然異空間にまぎれ込み、得体の知れないものに取り囲まれてしまいます。その窮地を救ったのはひとつ先輩の巴マミでした。

キュゥべえを友だちと呼ぶマミは目の前で魔法少女に変身すると“魔女”を退け、様子をうかがっていたほむらを牽制します。

マミの魔力で回復したキュゥべえはまどかとさやかにこう言います。
「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ」

第2話 「それはとっても嬉しいなって」

魔法少女として契約すると何でもひとつ願いごとが叶うのですが、その代わり人々に災いをもたらす魔女を倒し続けなければなりません。「ソウルジェム」という宝石が魔法少女の証であり魔力の源だとマミは説明します。

通常魔女は結界の奥にひそみ人間には見えません。理由のわからない事故や犯罪は魔女のしわざだと言うマミ。日々命がけで戦っているマミは契約について慎重に考えるべきだといい、見習いとして自分について行動することをふたりに提案します。

昨日取り逃がした魔女の痕跡を追って廃墟ビルへやってきたマミ、まどか、さやかの3人。自殺しようとした女性を救い、無事“薔薇園の魔女”を倒したマミは「グリーフシード」という魔女の卵を拾い上げます。

それには魔法少女が魔力を使うことで濁ってゆくソウルジェムを浄化し魔力を回復する作用があり、魔法少女にとってなによりも必要な報酬なのです。

まどかは華麗に戦って人助けをするマミの姿に憧れ、マミのようになれたら嬉しいと思うようになっていました。

第3話 「もう何も恐くない」

さやかは幼なじみの上条恭介に思いを寄せています。ヴァイオリン奏者として将来を嘱望されていた恭介は事故で左手を負傷して入院中で、さやかはお見舞いのため足しげく病室に通っていました。

グリーフシードを残さない単なる“使い魔”を倒した戦いの帰り道、まどかはマミになぜ契約したのかたずねます。マミは交通事故で家族を失い、瀕死状態でただ「生きたい」という思いのみで契約しました。そのためふたりにはじっくり考えて決めてほしいと思っていたのです。

そしてさやかが恭介のために契約するか悩んでいることを知ると、彼の夢を応援するのか、それとも彼の恩人になりたいのかハッキリさせておいた方がいいとめずらしくきついことを言うのでした。

その夜、マミの前に現れたほむらはまどかたちを巻き込まないよう忠告しますが、まどかの潜在能力に気づいていたマミはほむらが強力なライバルの出現を恐れて妨害しているのだと思い、次に会うときは実力行使するとほのめかします。

翌日、恭介に会えなかったさやかとまどかが病院を出るとそこに孵化しかかったグリーフシードを発見します。見張り番としてさやかとキュゥべえを残してマミを呼びに走るまどか。マミとふたりで結界に入ると後ろからほむらがついてきており、マミに手を引くよう言ってきました。

マミは一瞬のスキをついて魔力でほむらを拘束し、まどかとともに奥へ向かいます。その際まどかは、魔法少女になって自分も役に立ちたいとマミに告げ、今までひとりで孤独に戦ってきたマミは思わず涙を浮かべて喜びます。

そして幸せな気持ちで「もう何も恐くない」とほほえみながら華麗に戦います。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアにはアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』ネタバレ・結末の記載がございます。アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project

(第3話つづき)

孵化した“お菓子の魔女”にトドメを刺したかに思われたマミでしたが、逆に巨大化した魔女に頭を食われてあっけなく死んでしまいます。キュゥべえに契約を迫られるまどかとさやかを守ったのは、マミの死によって拘束が解かれたほむらでした。

第4話 「奇跡も、魔法も、あるんだよ」

マミが死んだ翌日、まどかはさやかに「あんな死に方、こわいよ」と泣き、魔法少女になるのは無理だと言います。

キュゥべえは、この町にはまた別の魔法少女がやってくるだろうと言ってふたりに別れを告げます。

放課後、ほむらはまどかにあなたを救えてうれしいと言います。数え切れない死を見てきたというほむらは、魔法少女が“向こう側”で死ぬとこちらの世界では永遠に行方不明のまま、その死は誰にも気づかれないと言い、それを聞いたまどかはマミを思って涙を流します。

マミのこともほむらのことも絶対忘れない!と言うまどかにほむらは、「そのやさしさがもっと大きな悲しみを呼び寄せることもあるのよ」と言って去っていきます。

一方、もう演奏はあきらめろと医師に言われた恭介。彼の絶望を知ったさやかは思わず「奇跡も、魔法も、あるんだよ!」と叫んでいました。

その夜、まどかはフラフラとさまよう仁美を見かけます。魔女のターゲットである印をつけた仁美はまどかを連れてとある工場へとやってきます。そこには同じような人たちが集まり、集団自殺をしようとしていました。

逃げ場を失ったまどかを間一髪“ハコの魔女”から救い、仁美や多くの人たちを助けたのは魔法少女となったさやかでした。そして病院では、恭介の左手が動くようになっていました。

高い鉄塔の上で、マミの後釜として見滝原市へやってきた赤髪の魔法少女佐倉杏子がキュゥべえに話がちがうと食ってかかっています。さやかとはついさっき契約したばかりだというキュゥべえに杏子は、「ぶっつぶしちゃえばいいんでしょ、その子」と笑うのでした。

第5話 「後悔なんて、あるわけない」

病室を訪れたさやかは晴れやかな顔の恭介を屋上へ誘います。そこには恭介の両親や医師たちが待っており、差し出されたヴァイオリンを恭介は久しぶりに弾きます。その音色を聞きながらさやかは「後悔なんて、あるわけない」と幸せをかみしめていました。

その様子を遠くから見ていたのは杏子です。さやかをチョロそうだと評する杏子にキュゥべえは、もうひとりいるイレギュラーな魔法少女に気をつけるよう告げるのでした。

さやかを心配するまどかは、ほむらを呼び出してさやかといっしょに戦ってほしいと頼みますが断られます。魔法少女の契約とはたったひとつの希望と引き換えにすべてをあきらめること、さやかは契約するべきではなかったと言ってほむらは去っていきます。

まどかは自宅マンションから出てきたさやかに自分も同行させてほしいと申し出ます。不安を感じていたさやかは快くそれを受け入れ、キュゥべえはテレパシーでまどかにピンチになったらいつでも魔法少女にしてあげると伝えてきました。

使い魔相手に戦いを始めたさやかの前に杏子が現れます。正義感で行動するさやかを否定する杏子。なわばり争いのため、圧倒的な強さで攻撃を仕掛けてきますが、癒やしの力を持つさやかは何度でも立ち上がり杏子に挑んでいきます。

まどかはキュゥべえに争いをやめさせてと頼みますが、ふたりを止めるには君が魔法少女になるしかないと言われてつい契約しようとします。

そこに待ったをかけたのはほむらでした。

第6話 「こんなの絶対おかしいよ」

さやかを気絶させ、杏子を追い払ったほむらは魔法少女になろうとしたまどかに不快感をあらわにします。

さやかは、高い魔力がなければ杏子にはかなわない、そのためには魔女を倒してグリーフシードをたくさん集めるしかないとキュゥべえから聞かされます。ただし初心者でも才能があれば杏子に対抗できる。まどかの才能はすごいから協力を求めたらどうかとキュゥべえは言います。まどかを巻き込みたくないさやかはその考えを一蹴するのでした。

杏子に接触したほむらは、さやかのことは自分が穏便に対処するので手を出さないでほしいと言ってきました。杏子が目的をたずねると、2週間後にやってくる“ワルプルギスの夜”を倒したい、そのあと自分はこの町を出るのであとは好きにすればいいとほむらは言います。

まどかはさやかに杏子やほむらと仲良くしてほしいと頼んでみますが、本気で杏子と殺し合ったさやかには到底受け入れられません。使い魔が魔女になるまで放置する杏子を許すことができないさやかは、ほむらも杏子と同類だと断ずるのでした。

眠れないまどかは母の詢子に相談します。正しくあろうとする友だちに対し、あえて間違ってもいいと助言する詢子。友だちを失うより誤解される方がましだと思ったまどかは、若いうちに間違えとくべきだと言ってくれた母に感謝します。

恭介が退院したことを知ったさやかは自宅をたずねますが、結局会わずに帰ろうとします。すると背後に杏子が。恭介を自分のものにしたいなら魔法で手足を使えなくさせて自分なしでは生きられない身体にすればいい、何なら代わりにやってやると杏子が持ちかけさやかは激怒します。そしてふたりは高速道路上の陸橋に場所を変えて戦うことに……。

そこに止めに入ったのはキュゥべえから事情を知らされたまどかでした。杏子の後ろにはほむらが現れ、約束がちがうと怒っています。変身前のさやかからソウルジェムを奪ったまどかはそれを道路上へ投げ落とし、通りかかったトラックにのってしまったソウルジェムをほむらが追いかけます。

突然倒れ込むさやか。杏子がその身体を持ち上げるともう死んでいました。どういうことだ?と詰問する杏子にキュゥべえは、契約時に魂を抜き取ってソウルジェムにした、離れて動けるのはせいぜい100mが限度だと事も無げに説明します。

不便な人間の身体と違ってソウルジェムはコンパクトで安全、砕かれなければ無敵だとうそぶくキュゥべえ。どうして人間がそんなに魂の在り処にこだわるのかわからないと言います。

ほむらがソウルジェムを持って戻り、さやかは起き上がります。
「なに?なんなの」

第7話 「本当の気持ちと向き合えますか?」

自室に戻りキュゥべえを責めるさやか。でもキュゥべえは聞かれなかったから伝えなかったと悪びれもせず答えます。そして本来感じる痛みをさやかに体験させ、ソウルジェムがいかに優れているか、そうでなければ杏子との戦いは無理だったと説明します。

翌日。さやかは学校を休み、まどかは屋上でほむらにどうして教えてくれなかったのかと問います。いままで信じてくれた人はいなかったとほむらは話し、奇跡の対価とはそういうことだと冷たく言い放ちます。

さやかのもとには杏子が現れ外へと連れ出します。自業自得にすればだれも恨まなくて済むと笑う杏子は古びた教会にさやかを連れてきました。そこは杏子の父親の教会で、正直でやさしかった父親は良かれと思って教義にないことを語り破門されてしまったといいます。正しいことを言っているのにだれにも聞いてもらえず食べるものにも困る日々。だから杏子はキュゥべえに頼んだのです。みんなが父親の話を聞いてくれますようにと。

翌朝から大勢の信者が教会を訪れ、杏子は魔法少女として活躍。父娘でこの世界を救うんだと意気込んでいた杏子。しかしその事実を知った父に魔女だと罵られ、父は酒に溺れた挙げ句、杏子を残して無理心中してしまいました。自分の祈りがまわりを不幸にしてしまったと、杏子は二度と他人のために力を使わないと誓ったのです。

奇跡の分だけ絶望も撒き散らされる、差し引きゼロで世の中バランスが取れていると話す杏子。自分と同じ間違いから始まったさやかを見ていられないという杏子にさやかは、後悔はしない、これからも自分のやり方で戦うと宣言し、邪魔なら殺しに来ればいい、私は負けない、と教会をあとにするのでした。

明るさを取り戻して登校するさやかの目に、松葉杖で歩く恭介の姿が映ります。声をかけないさやかを気にするまどかと仁美。

放課後、仁美に呼び出されたさやかは、仁美から恭介が好きだと告白されます。そしてただの幼なじみなのか、本当の気持ちと向き合えますか?と問われます。大切な友だちだからぬけがけしたくないと、一日待つのでその間に気持ちを伝えるかどうか後悔しないよう決めてほしいと言う仁美。

その夜パトロールについていくというまどかにさやかは、仁美を助けたことを後悔しそうになったと言い、正義の味方失格だと涙を落とします。恭介をとられちゃうよ……と泣いたあと、気を取り直して魔女と戦う姿を遠くから杏子とほむらが見守っていました。

苦戦するさやか。杏子がフォローに入りますが、さやかは痛みを感じないようコントロールし、傷つきながら戦いを続けるのでした。

第8話 「あたしって、ほんとバカ」

借りをつくりたくない、とようやく手に入れたグリーフシードを杏子に投げるさやか。

まどかは泣きながらあんな戦い方はよくないと言いますが、自暴自棄になっているさやかは、才能のあるあんたが代わりに戦ってよ、同じ立場になってから言いなさいよ、と吐き捨てまどかを拒絶します。

(なんてこと言ってんのよ)と泣きながら走るさやかのソウルジェムには黒い濁りが渦巻いていました。

ほむらと杏子はワルプルギスの夜について相談しています。といっても手の内を明かさないほむらに杏子は困惑し、そこに現れたキュゥべえもほむらの情報源に興味津々です。キュゥべえはふたりにさやかの消耗が激しいことを伝え、近々やっかいなことになると言います。ピンときていない杏子にほむらは、さやか自身が呪いを生み出し始めており、なんとかしないと取り返しのつかないことになると話すのでした。

翌日の放課後、宣言どおり恭介に告白する仁美。その様子を陰から見ているさやか。

捨て身で使い魔と戦っていたさやかにほむらがソウルジェムの限界が近いと忠告します。ほむらの助けを断ったさやかは、ほむらの言葉にはウソがあると言います。確かにほむらはさやかを助けたいわけではなく、さやかの破滅していく姿をまどかに見せたくないのです。まどかを苦しめるくらいなら、と自らさやかを殺そうとしたほむらを止めたのは杏子でした。

その場から逃げたさやかは電車の中で、クズ男たちの会話を耳にし彼らに話しかけます。そしてこんな世界、守る価値あるのかと絶望感に支配されていきます。

さやかを探すまどかは、現れたキュゥべえに自分の才能についてたずねます。キュゥべえはなぜまどかにそんなに力があるのかは謎だが、望めば神になれるくらい強大な潜在能力があると言います。その力でさやかを元に戻せると考えたまどかが契約しようとしたその瞬間、ほむらによってキュゥべえは射殺されます。

あなたを大切に思う人のことも考えて!と泣き崩れるほむら。
「私たちはどこかで会ったことがあるの?」
その問いに答えないほむらを置きざりにしてまどかはその場を離れます。そして別個体のキュゥべえが現れ、ほむらの技が時間操作であること、そしてこの時間軸の人間ではないことを言い当てます。

ほむらの方もキュゥべえの正体も企みも知っているといい、「インキュベーター」と呼ぶのでした。

駅のベンチに座るさやかを見つけた杏子。いつもと様子のちがうさやかが取り出したソウルジェムは濁りきり、だれかの幸せを祈った分ほかのだれかを呪わずにはいられない、私たち魔法少女ってそういう仕組みだったんだ、と目に涙を浮かべます。

「あたしって、ほんとバカ」

涙のしずくがソウルジェムに落ちた刹那、杏子は吹き飛ばされ、美樹さやかは魔女に変貌していました。

いわゆる“魔法少女モノ”ではないギャップの面白さ

(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project

第8話のラストシーンでのキュゥべえがこう言います。
「この国では成長途中の女性のことを少女って呼ぶんだろ。だったら、やがて魔女になる君たちのことは魔法少女と呼ぶべきだよね」

この言葉が『魔法少女まどか☆マギカ』の世界観をよく表しています。魔法少女とは夢と希望に満ちたキラキラした存在ではなく、願った分だけ絶望を溜めこみやがて魔女になる……。

キュゥべえの目的が何かわからないまま、甘い言葉・夢のような奇跡に踊らされ少女たちは次々と契約していきます。

そしてその可愛らしい外見にだまされた形の少女たちは、人間ではなくなってから事の重大さに気づくのです。

ハードな展開に心をワシづかみにされる「まどマギ」ですが、それ以外にも特筆すべきが魅力が多々あります。

当時現役女子中学生だった「ClariS」によるオープニング曲

「魔法少女まどか☆マギカ」OP映像「コネクト」(ClariS)【期間限定】

ふたりの女子中学生が組んだ音楽ユニット「ClariS」。オープニング曲『コネクト』は彼女たちの2ndシングルで2011年を代表するアニソンとなりました。

物語が急展開をみせる第3話以降、本編と合っていないと話題になりますがそこにはさらなる仕掛けが隠されています(後半参照)

梶浦由記の劇伴音楽とエンディング曲を歌う「Kalafina」

「魔法少女まどか☆マギカ」ED映像「Magia」(Kalafina)【期間限定】

『鬼滅の刃』や『ソードアート・オンライン』シリーズで知られる梶浦由記が劇伴音楽を担当。

エンディング曲の『Magia』は梶浦のプロデュースする女性ヴォーカルユニット「Kalafina」(2019年解散)が歌いました。

おどろおどろしい同曲はネタバレになるため第3話から使われています。

「劇団イヌカレー」によるアーティスティックな魔女や結界のデザイン

ふたり組アニメーション作家ユニットの「劇団イヌカレー」。

コラージュを用いた手法で生み出された個性的な魔女、使い魔、結界などのデザインがこの作品の大きな特徴です。

可愛らしいモチーフと不気味な雰囲気、サイケデリックなその表現が日常に突如現れた異空間を見事に表しています。

印象的に使われる“シャフ度”

“シャフ度”とは、シャフト制作のアニメでよく用いられる顔の角度のことで、顔の左側の若干振り返り気味なポーズの際、アゴを上げ見下ろすような角度の表情のことをそう呼びます。

この記事で紹介した中で最も有名な“シャフ度”は、第8話でさやかが言う「あたしって、ほんとバカ」のときです。

まとめ

(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project

少女たちはキュゥべえにだまされ、私たちはキャラクターイメージやストーリー展開に見事に裏切られていきます。

放送中は徹底して先の展開を明かさなかったアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』。次回予告は1枚のイラストのみでサブタイトルは象徴的なセリフ一言。

特に第3話以降は毎回ネタバレや衝撃的展開があり、その傾向はこのあと後半(第9話から第12話)さらに強くなります。

ぜひ「秘密」「裏切り」に彩られた少女たちの物語をいっしょに体験してください。




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