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【最終回ネタバレ】鬼滅の刃 柱稽古編|煉獄さんから頼んだぞ!エールに感涙《続く最終決戦が劇場3部作に》

  • Writer :
  • 谷川裕美子

とうとう鬼舞辻無惨が姿を現す4期・最終話

累計発行部数1億5000万部を突破した吾峠呼世晴・原作の大人気漫画をアニメ化。家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すために「鬼殺隊」へ入隊し、鬼を倒すために激しい戦いを繰り広げます。

妹への深い愛情や共に戦う仲間との熱い絆、そして鬼となった者達の悲しい過去などの胸を打つドラマも多くのファンの心をつかみました。

テレビアニメ第4期「柱稽古編」では鬼舞辻無惨との決戦に向けて、炭治郎たちは鬼殺隊最強の剣士「柱」らとの厳しい稽古に臨みます。

ついに永遠の敵・鬼舞辻無惨が産屋敷耀哉の前に現れました。二人はどのような会話を交わすのでしょうか。そして、鬼殺隊は耀哉を守り切ることができるのでしょうか。最終回にふさわしい怒濤の展開をお楽しみください。

また、本編後の「コソコソ噂話」にはなんと煉獄さんからのエールが届き、ファンを感涙させました。また、この柱稽古編に続く最終決戦が劇場3部作にて公開されることが発表され、世界中を歓喜させています。

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』の作品情報

【放送】
2024年(日本アニメ)

【原作】
吾峠呼世晴

【監督】
外崎春雄

【アニメーション制作】
ugotable

【音楽】
梶浦由記、椎名豪

【キャスト】
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、小西克幸、河西健吾、早見沙織、花澤香菜、鈴村健一、関智一、杉田智和

【作品概要】
週刊少年ジャンプで連載された吾峠呼世晴による超人気漫画のテレビアニメシリーズ第4期。家族を鬼に殺された主人公の竈門炭治郎が、鬼になった妹・禰豆子を人間に戻すために恐ろしい鬼たちに立ち向かいます。

鬼との激しい戦闘シーンとともに描かれる、涙なしには見られない胸を打つドラマからも目が離せない本シリーズ。第4期「柱稽古編」では炭治郎が鬼殺隊最強の剣士たち「柱」との厳しい稽古を通して、さらなる成長を遂げていく姿を熱く描きます。

出演は花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞ほか。


アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第8話のあらすじとネタバレ

月の輝く静かな夜、ついに産屋敷邸に姿を現した鬼舞辻無惨。耀哉はまるで待っていたかのように無惨を迎え入れます。視力を失っている耀哉のために、妻のあまねは無惨の姿形を伝えます。

寿命がとうに尽きていたはずの耀哉は、無惨を倒したいという一心からここまで生き延びていました。耀哉は自分と無惨が同じ血筋であることを教え、無惨のような怪物を生み出してしまったために自分の一族は呪われて短命となったことを話します。

これまで産屋敷一族は、神主の教えを守り、無惨を倒すために心血を注いできました。自分には天罰が下らないと語る無惨に、耀哉は無惨に夢は何かと問います。

一方の無惨は、耀哉に対して憎しみが湧かず、それどころか奇妙な懐かしさを感じることにとまどいを覚えています。そして、この屋敷に耀哉一家4人しかいないことを不審に思っていました。

そんな無惨に、「君は不滅を夢見ている」と言い当てる耀哉。禰豆子さえ手に入れればその夢は叶うと言った無惨に、耀哉は「君の夢は叶わない」と言いました。

「永遠というのは人の思いだ。この千年間、鬼殺隊はなくならなかった。人の思いが不滅であることを証明している。君は誰にも許されていない。人の思いと繋がりが君には理解できないだろうね。君が死ねばすべての鬼が滅ぶんだろう」

耀哉は自分の死によって、鬼殺隊の士気が上がることを知っていました。

一方、緊急招集を受けた炭治郎と柱たちは、必死で屋敷を目指していました。以前から柱たちは産屋敷邸の護衛をつけるべきだと進言していましたが、耀哉は決して受け入れようとしませんでした。

以下、赤文字・ピンク背景のエリアにはアニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第8話ネタバレ・結末の記載がございます。アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第8話をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。

無惨がまさに耀哉に手をかけようとした瞬間、激しい爆発が起こり屋敷が炎に包まれました。駆けつけた柱たちは、呆然とその炎を見つめて立ち尽くします。

無惨は焼け焦げながらも、必死で肉体を再生させようとしていました。仏のような笑みをうかべたまま、己と妻、子どももろとも爆薬で消し飛ばした耀哉。無惨の再生を遅らせるために、爆薬の中には細かい撒菱のようなものが入れられていました。

無惨はまだ何か仕掛けられているはずだと考えて警戒します。しかし、あっという間に血鬼術をかけられ、無惨は固定されました。それは珠世がかけた罠でした。彼女は無惨の腹に己の拳を突きさします。

「私の拳を吸収しましたね、無惨」珠世はそう言い、拳の中には鬼を人間に戻す薬が入っていると告げます。遙か昔、病で死にそうになっていた珠世は、子どもが大人になるのを見届けたいという思いから無惨にだまされて鬼となり、夫と子どもを食い殺した過去がありました。その後も、自暴自棄になって大勢を殺した珠世は、罪を償うために無惨と死ぬ覚悟を決めていました。

「悲鳴嶼さん、お願いします!」珠世の叫びとともに悲鳴嶼が現れ、強力な一撃で無惨の頭をたたきつぶしました。

悲鳴嶼は耀哉から、五日以内に無惨が来ることを告げられており、そして自分を囮にして無惨の首をとってほしいと頼まれていました。「他の柱たちは承知してくれないだろうから、君にしか頼めない」と言われた悲鳴嶼は、主の願いを聞き入れました。

耀哉の読み通り、無惨は頸を切っても死にませんでした。無惨を倒せるのは日の光だけとわかり、日が昇るまでの持久戦を強いられることになります。

そこに炭治郎、実弥をはじめとする柱たちが全員集結しました。「無惨だ!奴は頸を斬っても死なない!!」悲鳴嶼の叫びを聞いた柱たちは、一斉に斬りかかります。

しかし、無惨がニヤリと笑顔を浮かべた瞬間、炭治郎や柱たちは足場を失い、別の空間に落とされてしまいました。

無惨が高らかに笑います。「貴様らがこれから行くのは地獄だ!今宵皆殺しにしてやろう」

そんな無惨に向かって炭治郎が叫びました。「地獄に行くのはお前だ無惨!絶対に逃がさない!」

アニメ『鬼滅の刃 柱稽古編』第5話の感想と評価

とうとう鬼殺隊と無惨が直接対決を果たす、怒濤の最終回を迎えました。

産屋敷邸を訪れた無惨。彼の足下から白い冷気のようなものが立ち上る様や、耀哉の子たちが無惨のいる前だというのに紙風船遊びに興じる姿は、アニメならではの細かなオリジナルの表現方法で、観る者をうならせます

耀哉の長い話に思わず聞き入る無惨。そこには、同じ血筋だからなのか奇妙な懐かしさと安堵感を感じてしまい、戸惑う無惨の思いが反映されていました。

紙風船で遊び続ける幼女の姿は異様でしかありません。耀哉の底知れない知力・胆力と、腹の奥深くに隠した打倒・無惨への思いが、やがて大爆発となって表面化します。

耀哉の未来を見通す目の能力のすごさにただ驚くばかりです。彼は自分の死をもって、すべての計画を完成させていました。まるで死後までも見通しているかのように……。ただ一人、仕事を託されていた悲鳴嶼は、すべてが親方様の計画通りに進むことに驚嘆します。

まるでタイミングをすべて合わせたかのように、珠世によって固定された無惨のもとに集結する柱たち。しかし、さすがは無惨、あっという間に柱たちを異空間に突き落としてしまいます。

なかなか無惨と戦わせてもらえない鬼殺隊に焦りがあるかもしれません。しかし、珠世の毒を吸収した無惨には、何かしら体に変化が起こるはずです。そこに勝機が生まれるのではないでしょうか。

本編後に流れる「コソコソ噂話」では、アニオリならではの演出で、なんと煉獄さんからのエールが届きました

「人の思いこそが永遠だ」という耀哉の言葉を映し出すかのような演出に、ぐっときた方もきっと多いのではないでしょうか。命を落とした仲間から託された思いを胸に、炭治郎らはきっと強い覚悟で鬼を倒すに違いありません。

この先の最終決戦は、劇場版3部作で公開されることが発表されました。どのような上弦の鬼たちが待ち構えているのでしょうか。そして、千年の間無敵だった無惨を倒すことなど本当にできるのでしょうか。

ファンの期待を背に迎える最終章への期待が高まります。

まとめ

とうとう穏やかな日々での柱稽古が終わり、それと同時に今迄誰も会ったことのなかった無惨自らが産屋敷邸に姿を現しました。

耀哉の己のすべてを賭けた無惨との戦いに戦慄を覚えます。彼は自分の死を重要な1つのパーツとして、無惨を捕らえる完璧な計画を立てました。そして、無惨に語った「人の思いこそが永遠だ」という言葉を証明するかのように、その後のすべてを信頼する鬼殺隊に託します

鬼殺隊はどのような形で、その信頼に応えるのでしょうか。最終決戦を劇場で観られる日が楽しみでたまりません。





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