アニメ映画『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~』は、2018年7月6日(金)より、TOHOシネマズ上野ほか全国ロードショー!
アーリーマン(原始人)のダグとその仲間たちが、暴君ヌース卿に奪われた故郷の谷を取り戻すため、サッカー対決で戦いに挑む!
果たしてダグたちは強敵を相手チームに試合に勝つことができるのか?
こん棒や槍をボールに持ちかえたアーリーマンのイレブンの笑いと活躍のエキサイティングな大冒険!
CONTENTS
映画『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!』の作品情報
【公開】
2018年(日本映画)
【原題】
EARLY MAN
【製作・監督】
ニック・パーク
【キャスト】
(声の出演)エディ・レッドメイン、トム・ヒドルストン、メイジー・ウィリアムズ、ティモシー・スポール
(日本語吹き替え)梶裕貴/ダグ役、沢城みゆき/グーナ役、大塚芳忠/ヌース卿役、戸田恵子/フィファ女王役、佐々木梅治/ボブナー長老役、堀内賢雄/伝言バード役、諏訪部順一/ジャージェンド役、山寺宏一/ブライアン役
【作品概要】
『ウォレスとグルミット』や「ひつじのショーン」シリーズを生み出したニック・パーク監督とアードマン・アニメーションズよる、先史時代に暴君から故郷の谷を取り戻すためサッカーの試合に挑む原始人の少年たちを描いたストップモーションアニメーション。
主人公ダグの声を『リリーのすべて』のエディ・レッドメイン、ヌース卿の声を『マイティ・ソー』のトム・ヒドルストンが務めています。
映画『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!』のあらすじ
むかしむかし、太古のむかし…。まだマンモスがいた頃のお話。
勇敢な少年ダグは、ユーモラスな部族のメンバーと、イノシシで相棒のホグノブと一緒に小さな谷間で平和に暮らしていました。
しかし、ある日、ブロンズ・エイジ・シティの暴君ヌース卿が、谷で採れる青銅を奪うためマンモス軍隊を引き連れて侵攻してきます。
細やかな暮らしをしえいたダグたちは、行き場を失ってしまい、殺伐としたバットランドへ避難を余儀なくされます。
そんな混乱の中で、勇気を持った少年ダグは戦いを挑みますが、あっけなく失敗。偶然にも軍隊に捕らわれてしまった彼は、どさくさに紛れてブロンズ・エイジ・シティに着いてしまいます。
ダグが目を覚まして見た世界は、森に囲まれた生まれ故郷とは異なり、すべてが文明の発達した初めて見るものばかりのものでした。
そうこうしているうちにダグは、突然、街中が賑やかになり、群衆の波に押し流されていきます。
結果たどり着いたのは、熱狂的な人々に埋め尽くされた巨大スタジアム。
そこではサッカーと呼ばれるスポーツの試合が行われていました。
ブロンズ・エイジ・シティで崇拝されているサッカーで、ヌース卿に対抗すべく、ダグは自身のチームを作って特訓に励むことを決めます。
果たして勇敢な少年ダグたちは愛すべき故郷(ホーム)を取り戻すことができるのか…。
映画『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!』の感想と評価
アーリーマン少年ダグのの魅力
参考映像:『博士と彼女のセオリー』(2014)
マンモス軍隊を引き連れたヌース卿に、サッカーに例えるなら“ホームグランド”という、愛する故郷を奪われた10代の少年ダグ。
故郷を取り戻そうと仲間を説得してリーダーとなる彼の声を演じたのは、『博士と彼女のセオリー』(2014)で、スティーブン・ホーキング博士を演じ、米アカデミー賞最の優秀主演男優賞受賞したエディ・レッドメイン。
ニック・パーク監督は彼がアカデミー賞受賞する以前から英国俳優のエディに注目をしていました。
2010年の『ゴッド・オブ・ウォー 導かれし勇者たち』で、中世の若き僧侶オズマンド役を演じたエディを見た際に、「彼にはもろくて危うい感覚があって、私はそれがとても好きでした」とニック監督は語っています。
そこで、ニック監督はダグという少年らしい情熱はあるけれど、自信過剰ではない10代のアーリーマン(原始人)の声をエディ・レッドメインに託します。
そのことについて、ニック監督は次のように語っています。
「彼のもろさはとても効果的でした。初めてエディに会ってダグの声について話した時、彼が「もう少し若くしたらどうだろう?」と言いました。私は、どうやってモジャモジャ髪の15歳の少年を演じるのだろうと驚きましたが、とても面白いアイデアだと思いました」
このように勇敢な少年ダグは、俳優エディとともにニック監督の間で作り上げられたことで、劇中で奮闘するダグは魅力あるキャラクターになっていきます。
日本語の吹き替え版でダグ役を演じたのは梶裕貴。
声優の梶裕貴は、『進撃の巨人』でエレン・イェーガー役、『七つの大罪』でメリオダス役を演じています。
本作『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!』のダグ役を演じ、このようにファンの作品の魅力をコメントしています。
「ユニークなキャラクターたちが繰り広げるドタバタコメディ!悪役ですら愛らしく見えてくるコミカルな世界に、最初思わず仕事を忘れて見入ってしまいました。(笑)難しいことは抜きにして、ただただ笑って癒されて…最後にはダグたちの姿に勇気をもらえる作品です」
少女グーナの魅力
参考映像:『ゲーム・オブ・スローンズ』
谷を守るために戦うタグと部族の皆を励ます10代の少女グーナを、20歳の女優メイジー・ウィリアムズが演じています。
メイジーはヒットシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』でアリア・スターク役を演じ、スクリーンデビューを飾り、演技キャリアをスタートさせた女優です。
ニック監督は女性キャラクターが必要だったとしながら、女優メイジーに託したことをこのように述べています。
「彼女は最高のサッカー選手に、そしてこの間抜けた部族のメンバーにサッカーを教えることのできる専門家にしたかったのです。メイジーは理想的なグーナでした」
メイジーを理想的と語るニック監督。確かに劇中でダグと出会った少女グーナは機転となる重要なキャラクターでした。
そんなダグたちのサッカーの特訓を手伝うことになったヒロインのグーナの日本語吹き替え版を務めたのは、『ゲゲゲの⻤太郎 6期』で⻤太郎役、「ルパン三世」シリーズの峰不二子(三代目)でおなじみの沢城みゆき。
沢城みゆきはファンに本作の魅力をこのように語っています。
「男しかサッカーの出来ない世界で、グーナはとってもまっすぐサッカーが大好きで、誰よりその本質を掴んでさえいるような、そんなクレバーで凛とした女の子です。賑やかでデコボコなダグ達と奮闘する姿に、ぜひ映画館でエールを送っていただけたらと思っています」
ダグの相棒ホグノブの魅力
関連映像:アードマン・アニメーションズの『ウォレスとグルミット』
アーリーマン少年ダグの相棒であるイノシシ(ブタ?)の声を担当したの時は、実は本作の監督ニック・パークです。
そのことについてニック監督はこのように述べています。
「最初は冗談のつもりでしたが、結局自分でやることになりました。ボグノブには少しグルミットのようなところがありますが、彼はペット以上の存在なのです」
ニック監督の語ったグルミットとは、ウォレスのパートナーであるビーグル犬。アードマン・アニメーションズ製作でニック・パーク監督が作った『ウォレスとグルミット』で登場します。
さて、監督自ら声を担当したボグノブが、本作『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!』で、どのようにダグの相棒として活躍するのか?
ぜひ、劇場で楽しみにしてくださいね。
レイ・ハリーハウゼンへのリスペクト
参考映像:アカデミー特別賞を受賞したレイの動かした怪獣たち
本作の冒頭の先史時代を闊歩していたて戦っていたのは、マンチェスター通りの辺りに住んでいたティラノサウルスとトリケラトプス。
火山の噴火を背負って戦う2匹の恐竜を見た際に思うのは、映画ファンなら誰もがご存知のストップ・アニメーションのクリエイターであるレイ・ハリーハウンゼンへのリスペクトです。
ニック・パーク監督も、子どもの頃に夢中になって見ていただろ、「シンドバッド」シリーズや『アルゴ探検隊の大冒険』の人形アニメの特殊効果を担当した人物です。
ニック監督は、本作『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!』の“新しい世界”を作り出すことは、レイ・ハリーハウンゼンの映画を継承することだと述べています。
このことは劇中の物語とは直接関係はしないのですが、映画ラストのクレジットではティラノサウルスにはハリーという名があり、トリケラトプスにはレイという名前が付いていること見た際に、きっとSFファンタジー好きなら、ちょっと小躍りするのではないでしょうか。
“ハリー”とはレイ・ハリーハウゼンのことで、“レイ”は、もちろん彼の生涯の親友であるSF小説家レイ・ブラットベリーのことです。
映画の冒頭で2匹の恐竜は隕石によって、少し残念なのですが…生き絶えてしまいます。
しかし、その“破壊”という行為こそが、人形アニメーションを愛してやまないこの“2人の天才のそのもの継承”したという、本作の監督ニック・パークのマニフェストのようなものだと思います。
彼らはどれほど、おとぎ話やファンタジーというものが想像力を持ち、豊かなのかを知っていること。
そして、“破壊”を最も得意としたのは、数多くの怪獣やモンスターを生み出してきたレイ・ハリーハウゼンの“魂(スピリッツ)”なのです。
そのことは本作の劇中にもニック監督の解釈として、活かされていたと思います。
この作品で先陣の描いた古代絵画へ想像力や、少年ダグと動物イノシシの友情(人間と怪獣の描写)、巨大マンモスなど、すべてがレイ・ハリーハウゼンと繋がっています。
かつて見た特集番組「レイ・ハリーハウゼンのすべて」のなかで、若かりしレイ(ブラットベリー)はハリーに言いました、“他人の言うことなど聞くな”。
これは本作アーリーマンの少年ダグが、大人たちと異なり、独自の豊か想像力を持ち続け、自身の信じる勇敢さを持って冒険に挑んだ姿と合わせ見ることができます。
それこそが“ファンタジーの力”であり、本作の隠されたテーマでもあります。
ぜひ、2匹の恐竜はこの作品の物語に直接は関係ないのですが、注目してくださいね。
恐竜を愛してやまない生涯の親友レイ・ハリーハウゼンとレイ・ブラットベリーが恐竜になった姿は、要チェックです。
本作の上映される劇場は
2018年7月6日(金)公開より、吹き替え版が公開される劇場一覧
【北海道地区】
北海道 ユナイテッド・シネマ札幌
【東北地区】
宮城 チネ・ラヴィータ
宮城 ユナイテッド・シネマ フォルテ宮城大河原
【関東地区】
埼玉 109シネマズ菖蒲
埼玉 ユナイテッド・シネマ春日部
埼玉 イオンシネマ越谷レイクタウン
埼玉 ユナイテッド・シネマ ウニクス南古谷
埼玉 ユナイテッド・シネマ新座
千葉 シネプレックス幕張
千葉 TOHOシネマズららぽーと船橋
千葉 TOHOシネマズ八千代緑が丘
千葉 TOHOシネマズ市川コルトンプラザ
千葉 TOHOシネマズ流山おおたかの森
東京 TOHOシネマズ新宿
東京 池袋シネマ・ロサ
東京 TOHOシネマズ上野
東京 イオンシネマ板橋
東京 ユナイテッド・シネマとしまえん
東京 T・ジョイPRINCE品川
東京 TOHOシネマズ西新井
東京 ユナイテッド・シネマ豊洲
東京 TOHOシネマズ南大沢
神奈川 TOHOシネマズ上大岡
神奈川 TOHOシネマズららぽーと横浜
神奈川 横浜ブルク13
神奈川 TOHOシネマズ海老名
茨城 TOHOシネマズひたちなか
栃木 TOHOシネマズ宇都宮
栃木 109シネマズ佐野
群馬 イオンシネマ高崎
【中部地区】
新潟 イオンシネマ新潟南
新潟 T・ジョイ長岡
富山 TOHOシネマズ ファボーレ富山
石川 イオンシネマ金沢
福井 福井コロナシネマワールド
長野 長野グランドシネマズ
長野 TOHOシネマズ上田
岐阜 TOHOシネマズ岐阜
岐阜 大垣コロナシネマワールド
静岡 シネシティ ザート
静岡 TOHOシネマズ浜松
静岡 シネプラザサントムーン
愛知 109シネマズ名古屋
愛知 イオンシネマ名古屋茶屋
愛知 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ ※字幕版/吹替版あり
愛知 ユナイテッド・シネマ豊橋18
愛知 ユナイテッド・シネマ岡崎
愛知 ユナイテッド・シネマ稲沢
愛知 TOHOシネマズ赤池
愛知 ユナイテッド・シネマ阿久比
愛知 ミッドランドシネマ名古屋空港
三重 109シネマズ四日市
【近畿地区】
滋賀 大津アレックスシネマ
京都 TOHOシネマズ二条
大阪 TOHOシネマズ梅田 ※字幕版/吹替版あり
大阪 TOHOシネマズなんば
大阪 TOHOシネマズ鳳
大阪 TOHOシネマズ泉北
大阪 TOHOシネマズくずはモール
兵庫 109シネマズHAT神戸
兵庫 TOHOシネマズ西宮OS
奈良 TOHOシネマズ橿原
和歌山 ジストシネマ和歌山
【中国・四国地区】
岡山 TOHOシネマズ岡南
広島 広島バルト11
高知 TOHOシネマズ高知
【九州・沖縄地区】
福岡 TOHOシネマズ天神
福岡 シネプレックス小倉
福岡 TOHOシネマズ直方
福岡 ユナイテッド・シネマ トリアス久山
福岡 TOHOシネマズ福津
佐賀 109シネマズ佐賀
長崎 TOHOシネマズ長崎
熊本 TOHOシネマズはません
大分 TOHOシネマズ大分わさだ
鹿児島 TOHOシネマズ与次郎
沖縄 CINEMA RYCOM
*上記に記載した情報は7月4日現在のものです。作品の特性上、セカンド上映や全国順次公開されることも予想されますので、お近くの劇場をお探しの際は必ず公式ホームページをご覧ください。
まとめ
『ウォレスとグルミット』や『ひつじのショーン』を生み出したアードマン・アニメーションズのスタッフと、ニック・パーク監督とよる、先史時代に暴君から故郷を取り戻すためサッカーの試合に挑む勇敢な少年ダグ。
原始人たちを描いたストップモーションアニメーションは、初の人間が主役の作品です。
ニック監督はこの映画を作るのに長い時間を掛けてきたことについて、このようにメッセージを贈ってくれました。
「この映画が完成するまでに8年という月日がかかりました。確かに、長い時間がかかりました。でもその努力の量が出来の良し悪しに比例するのです。自分にできる事ことは、ベストを尽くし、観客が気に入ってることを望むだけです。私自身はこの映画をとても気に入っています!」
米アカデミー賞を4度受賞している彼らにとって、本作は新しい世界観の作品です。
この映画は大人がご覧になっても細部にわたる細かな描写やギャグ満載で楽しめますが、質の良い作品なだけに多くの子どもたちにも観て欲しい映画です!
アニメ映画『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~』は、2018年7月6日(金)より、TOHOシネマズ上野ほか全国ロードショー!
ぜひ、お見逃しなく!