2022年元旦作品は大人気メディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」の劇場版作品第5弾!
メディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」は現実世界でライブを行うだけでなく、アニメや映画の中でもライブを行うことでさまざまな形でバンドの魅力を伝えてきました。
そんな2021年には3本の映画とテレビアニメで1年を彩った「BanG Dream!」が、2022年には元旦から最新映画を劇場で公開。
今回は「BanG Dream!」の2022年第1弾となる最新映画『BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!』(2022)を、ネタバレあらすじを含めご紹介させていただきます。
CONTENTS
アニメ『BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!』の作品情報
【公開】
2022年(日本映画)
【総監督】
柿本広大
【監督】
植高正典
【脚本】
綾奈ゆにこ、後藤みどり
【キャスト】
【Poppin’Party】愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙
【RAISE A SUILEN】Raychell、小原莉子、夏芽、倉知玲鳳、紡木吏佐
【Morfonica】進藤あまね、直田姫奈、西尾夕香、mika、Ayasa
【作品概要】
全世界で2000万人のユーザ数を記録するスマホゲームなど、多岐に渡る作品で人気を誇るメディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」のアニメ第3シーズンのその後を描いた劇場版作品。
劇場版作品第3弾となる『BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.』(2022)の柿本広大が本作でも総監督を務め、『009 RE:CYBORG』(2012)でリードアニメーターを務めた過去を持つ植高正典が監督を務めました。
アニメ『BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!』のあらすじとネタバレ
「Girls Band Challenge!」の決勝戦となる武道館でのライブを終えた”Poppin’Party”と”Roselia”、そして”RAISE A SUILEN(以降RAS)”の面々は、プロデューサーの宙から年明けにグアムで開催されるチャリティーフェス「Save the Dream」への参加を打診されます。
打ち上げの最中、”Roselia”は「Save the Dream」が自分たちの悲願である「FUTURE WORLD FES.」の開催時期と被っていることを理由に不参加を決めます。
“Roselia”に強い対抗心を覚えていたプロデューサー兼DJのチュチュが結成した”RAS”は、”Roselia”の不参加を受け参加を躊躇いますが、「Girls Band Challenge!」を通して自分たちの道を見つけたこともあり参加を決めました。
一方、ギターのたえとベースのりみ以外が海外への旅行すら経験のない”Poppin’Party”でしたが、宙が渡航費と宿泊費を含めた全ての費用を負担するという条件と海外でのフェス参加に心動かされるボーカルの香澄は迷うことなく参加を決断します。
香澄の前向きさに感化されたたえとりみはフェス用の新曲の制作に取り掛かり、一同は新年を迎えます。
グアムへの出発日、成田空港からグアムへの直行便に乗る”Poppin’Party”と”RAS”のメンバーでしたが、初めて乗る飛行機に香澄は強い恐怖心を覚えながらも何とか現着。
しかし、空港内で自身の荷物の発見が遅れたことから”Poppin’Party”はホテルへの直行便のバスに乗ることが出来ず、知らない土地を彷徨うことになります。
ドラムの沙綾は宙へと連絡を取ろうとしますが、海外で迂闊に通話やメッセージを行うと高い通信料金が発生することを警戒するキーボードの有咲が沙綾のスマホをモバイルWi-Fiに接続し、通常の通信を切った上で宙に助けを求めました。
その頃、翌日のリハーサルまで楽器を触ることのできない”RAS”のメンバーは、ビーチで”Roselia”の不参加により空いた枠に参加することとなった”Morfonica”のメンバーと出会います。
夜、フェスの関係者を集めた懇親会の場に何とか間に合った”Poppin’Party”は”Morfonica”の参加を知り驚きます。
“Morfonica”はギターの透子を始めフェスへの参加を楽しみにしていましたが、初ライブで強いトラウマを覚えたボーカルのましろは経験の浅い自分たちがフェスに参加したことを後悔しており、”RAS”のドラマーのマスキングはその後暗さを嫌っていました。
懇親会の最中に演奏を求められた”Poppin’Party”はギターとベースだけを使い「仲間と歩む道」を思い描いた曲を披露し場を盛り上げますが、高い実力を持ちながらも当たりの強い性格と演奏スタイルから敬遠され、”RAS”以前はバンドを組むことすら出来なかったマスキングはその場を抜け出しひとり海辺で涙を流します。
懇親会が終わり”Morfonica”のドラムのつくしがマスキングに声をかけると、取り乱した彼女は海の中のナマコを踏んでしまいました。
ホテルの部屋で集まる”Poppin’Party”は「キラキラ」や「ドキドキ」を探すという目標のまま海外に来てしまったことを話し合いますが、同じ目標に仲間と進むことこそが”Poppin’Party”の道であることを再確認しました。
アニメ『BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!』の感想と評価
成長と成長途上の2つのグループが織り成す物語
シリーズのメインとなるバンド”Poppin’Party”はテレビアニメ3シーズンを通して、さまざまな危機を乗り越えて絆を深めていく様子が描かれてきました。
一方、シーズン2以降に物語に参加した”Morfonica”は経験の浅さと自信の無さがたびたび垣間見え、高い実力を持つ”RAISE A SUILEN”は自身の人間性にそれぞれが不安を抱えています。
アニメのシーズン3によって成長を見せた彼女たちでしたが、海外でのフェスという特殊な環境下で起きるトラブルが、再び心の弱さを引き出してしまいます。
そんな2バンドを成長した”Poppin’Party”が支える様子が描かれる本作は、新たなグループの参加が温かく迎え入れられたような雰囲気を味わうことのできる作品でした。
圧巻のクオリティの演奏シーン
本作ではシリーズの定番となる演奏シーンが終盤に用意されており、定番でありながらも圧巻のクオリティを見せてくれます。
ヴィジュアル系バンド”SHAZNA”の2ndボーカルであるRaychellとドラマーの夏芽が声優と演奏を務める”RAISE A SUILEN”は、高い演奏力と圧巻の声量のボーカルに心が振るえ、”Morfonica”はロックバイオリニストのAyasaが奏でるバイオリンによって特色を見せています。
そしてシリーズのメインとなる”Poppin’Party”がコンセプトとなる「物語性」を含めた最新曲を披露するなど、本作には各バンドの特色がしっかりと現れた楽曲と演奏が用意されており、音楽アニメーション映画の前線を走り続ける「BanG Dream!」ならではの迫力の演奏シーンでした。
まとめ
『劇場版 アルゴナビス from BanG Dream!』(2022)が予定されるなど、2022年も続く映画としての「BanG Dream!」シリーズ。
そんなシリーズの最新作となる『BanG Dream! ぽっぴん’どりーむ!』は是非とも大音響の映画館で鑑賞して欲しい作品。
シリーズを通して鑑賞し”Poppin’Party”の成長を見続けた人にも、本作を始点とする人にも、音楽好きの人すべてにおススメしたい作品です。