映画『ソニック ザ・ムービー』は6月26日(金)全国公開
映画『ソニック ザ・ムービー』は、世界的人気を誇るセガの人気ゲーム「ソニック」シリーズをハリウッドで実写映画化したものです。
主人公超音速のハリネズミ“ソニック”の声を『スター・ウォーズ フォースの覚醒』でBB-8の声を担当したベン・シュワルツが務め、アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネートの実績を持つジェフ・ファウラーが手がけました。
宇宙最速で走るパワーを持つ青いハリネズミのソニックが、故郷を離れて遠い地球へとやって来ました。ひょんなことから保安官とバディを組んで大暴れします。
映画『ソニック ザ・ムービー』の作品情報
【公開】
2020年(アメリカ映画)
【原題】
SONIC THE HEDGHOG
【原作】
セガゲームス
【脚本】
パトリック・ケイシー
【監督】
ジェフ・ファウラー
【キャスト】
ジェームズ・マースデン、ティカ・サンプター、ジム・キャリー、ベン・シュワルツ(ソニックの声)、日本語吹替え版キャスト 中川大志、山寺宏一、中村悠一、井上麻里奈
【作品概要】
1991年、全世界の度肝を抜いた超音速のハリネズミ“ソニック”。全世界で9億本を超える売り上げの日本生まれのゲームの主人公キャラクター、ソニック・ザ・ヘッジホッグを主役に据えたSFアクション映画です。
音速で突っ走る青いハリネズミが地球を舞台に大暴れします。ソニックの声にベン・シュワルツ、共演にジェームズ・マースデン、ティカ・サンプター、そして久々の映画出演となるジム・キャリーが振り切った悪役演技を魅せてくれています。
映画『ソニック ザ・ムービー』のあらすじ
自分の持つスーパーパワーを狙われ、遠い故郷を追われたソニック。宇宙各地をうろうろした結果、たどり着いたのは地球でした。
ソニックが住処にしたのはモンタナ州の小さな町グリーンヒルズ。そこで10年の間、誰にも見つからないように、誰とも知り合いにならないように暮らしていました。
しかし、心の底では仲間や友人が欲しいと願っていました。
思わず感情を爆発させたソニックはそのパワーを使ってしまい、グリーンヒルズの街を大停電を起こしてしまいました。
この出来事を知った悪の天才科学者ドクター・ロボトニックはパワーの源を追い、やがてソニックの存在にたどり着きます。
困り果てたソニックが頼ったのはグリーンヒルズの保安官のトム。二人はドクター・ロボトニックの追跡から逃れることができるのでしょうか?
映画『ソニック ザ・ムービー』の感想と評価
ゲームの映画化というのは実は、国内外賛否両論を起こし、不発に終わることが多いようです。
『スパーマリオ魔界帝国の女神』(1993)『ストリートファイター』(1994)、最近でも『ドラゴンクエスト ユア・ストリー』や『名探偵ピカチュウ』(2019)など、観客数に微妙な作品が並んでいるのが、実は現状です。
素直に成功といえるのは「バイオ・ハザード」シリーズと「トゥームレイダー」シリーズぐらいではないでしょうか。
「アサシンクリード」や「プリンス・オブ・ペルシャ」シリーズなどではゲームが原作であったことは、あえて伏せて語られています。
日本でいえばアニメーションを除くと、中小規模のアイドル主演型ホラー映画くらいしか例がありません。他の作品でいえば三池崇史監督の『龍が如く』が例外的な存在ではないでしょうか。
そんな中で公開される『ソニック ザ・ムービー』は、ヒーローアクションコメディとして緩急もあり、シンプルに楽しめる1本の娯楽作品に仕上がっています。
ゲーム自体が分かり易いアクションものなので、映画にするときに変に多大なストーリーを加えなかったことも、良かったのではないでしょうか。
また、ソニックの音速アクションは素直に見ていて楽しい絵面でした。久々の映画出演となるジム・キャリーが『バットマン・フォーエバー』(1995)のリドラーを思い出させる振り切った演技をみせ、楽しませてくれます。
演技派路線も見せるジム・キャリーですが、こういう路線がこれからもファンとしては観たいものです。
高速移動ということでは、DCコミック原作の『THE FLASH』が製作中ですので、映画『ソニック ザ・ムービー』の出来はかなりのプレッシャーになったのではないでしょうか。」
逆にいえばドラマ版の『THE FLASH/フラッシュ』からの影響を、『ソニック ザ・ムービー』に見て取ることができるので、相互に刺激し合えればいいではないでしょうか。
映画『ソニック ザ・ムービー』には、コミック『フラッシュ』を。いじるようなギャグ的な場面もあり、とても笑える作品となっています。
まとめ
ゲームの映画化は、実のところ苦戦が続いているにもかかわらず、コンスタントに企画が通っているのが現状です。
近々でいえば、この後もポール・W・S・アンダーソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演『バイオハザード』の監督主演と、夫婦コンビ、トニー・ジャー、ロン・パールマン、山崎紘奈などが顔をそろえる『モンスターハンター』や海外ではMEGAMANというタイトルでお馴染みの『ロックマン』の実写化作品が公開、製作予定です。はたしてこれらは、どうなることでしょうか。
『トゥームレイダー』(1996)、『バイオハザード』(2002)。そして、本作『ソニック ザ・ムービー』を観ると設定は踏まえつつ“映画は映画”として展開するのが良いのではないでしょうか。
ゲームの知名度に頼ったり、設定に変に乗っ取たりすると失敗するのではないか。もちろんオリジナルのゲームファンから不満も出るかもしれませんが、 “映画は映画”と開き直った方が結果としては盛り上がるのではないでしょうか。
映画『ソニック ザ・ムービー』は6月26日(金)全国公開