大人気スパイアクション映画「007」シリーズ第6作!
「007」シリーズ作品の編集者であったピーター・ハントが監督を務めた、1969年製作のイギリス・アメリカ合作の大人気スパイアクション映画『女王陛下の007』。
失踪した宿敵スペクターのボス、ブロフェルドを追っていた「007」ことMI6の敏腕諜報員ジェームズ・ボンドが、その先で出会った伯爵夫人の父から、ブロフェルドが恐るべき計画を画策していたことを知る物語とは、具体的にどんな内容だったのでしょうか
ジョージ・レーゼンビーが2代目ジェームズ・ボンドを演じる、「007」シリーズ第6作『女王陛下の007』のネタバレあらすじと作品解説をご紹介いたします。
映画『女王陛下の007』の作品情報
(C) 1969 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
【公開】
1969年(イギリス・アメリカ合作映画)
【原作】
イアン・フレミングの小説『女王陛下の007』
【監督】
ピーター・ハント
【キャスト】
ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ、テリー・サヴァラス、ガブリエル・フェルゼッティ、バーナード・リー、ロイス・マクスウェル、デスモンド・リュウェリン、カトリーヌ・シェル、ジョージ・ベイカー、アンジェラ・スコーラー、ジョアンナ・ラムレイ、ジュリー・エーゲ、アヌーシュカ・ヘンペル、ジェニー・ハンレー
【作品概要】
「007」シリーズ作品の編集者であったピーター・ハントが監督を務めた、1969年製作のイギリス・アメリカ合作のスパイアクション作品。
原作であるイギリス人のスパイ小説・冒険小説家イアン・フレミングの小説『女王陛下の007』をもとに描かれた、「007」シリーズ第6作目です。
前作『007は二度死ぬ』(1967)にて、ジェームズ・ボンド役を引退したショーン・コネリーに代わり、モデルで演技経験のないジョージ・レーゼンビーが2台目ジェームズ・ボンド役を演じます。
映画『女王陛下の007』のあらすじとネタバレ
(C) 1969 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
英国情報局秘密情報部「MI6」のダミー会社である「ユニバーサル貿易」。MI6の部長であるMとその秘書マネーペニー、MI6の特務装備開発課「Q課」の課長であるQは、ある諜報員の行方を探していました。
その諜報員とは、「ベッドラム作戦」を遂行している「007」ことMI6の敏腕諜報員ジェームズ・ボンドのことです。
そして「ベッドラム作戦」とは、失踪した宿敵「スペクター」のボス、エルンスト・S・ブロフェルドを捜して捕らえることを目的としたミッションのことをいいます。
ボンドは、「ボンドカー」こと愛車のアストンマーティン・DB5に乗り、ポルトガルのプライア・ド・キンショの海岸道路を走行中、謎の美女が海で自殺をしようとしている姿を目撃。
慌てて彼女を助け出し、名前を尋ねます。しかしそこへ、彼女を狙った殺し屋が襲来。ボンドが彼らと戦っている最中、彼女はビーチに停めた愛車の赤いマーキュリー・クーガーでその場から立ち去っていきます。そんな彼女の姿を見て、ボンドは「こんなことは初めてだ」と呟きました。
その後、ホテル内にあるカジノを訪れたボンドは、そこで偶然、昼間見た美女であるトレーシー(テレサ)・ディ・ヴィンセンゾ伯爵夫人と再会。カードゲームに途中参加したものの負けてしまい、その負けた金が支払えないと困っていたテレサに、ボンドは助け舟を出します。
ボンドに二度も救われたテレサは、その借りを返済したいと言い、自分の部屋の鍵を渡しました。ルンルン気分でテレサが宿泊する423号室へ向かうボンド。しかし、そこにいたのはテレサではなく、謎の男でした。
格闘の末、男を撃退したボンドは、諦めて自分の部屋へ戻りました。そんなボンドの帰りを待っていたテレサ。ボンドは彼女に、部屋にいた男は誰だと尋ねます。
しかしテレサも、男が誰かも知りませんでした。テレサはボンドに、「借りを残したままは嫌なの。2万フラン(ボンドが立て替えたお金)を返すわ」と言いました。
翌朝。テレサと熱い一夜を過ごしたボンドは、テレサがいる隣に目を向けました。しかしテレサは、宣言通りボンドへの借りを返し、早くにホテルを発っていたのです。その後、ゴルフをしにホテルから出ようとしたボンドでしたが、昨晩戦った男とその仲間に脅され、とある工場へ連れて行かれます。
工場にボンドを招待したのは、「ドラコ建設」という会社の社長です。実はドラコは、ヨーロッパ有数の犯罪組織「ユニオン・コルス」の首領であり、テレサの父親でした。つまり、ボンドがテレサを守るために倒してきた男たちは皆、テレサを連れ戻してくるよう命じられたドラコの部下たちです。
ドラコの話によると、テレサの母親の死後、一人娘であるテレサをスイスへ留学させたはいいものの、監督不行き届きのせいで彼女はグレてしまいました。
それに怒ったドラコが仕送りを減らすと、親子関係はさらに悪化。テレサはイタリアの伯爵と結婚しましたが、彼は情婦と事故死しました。
なぜそんなことをボンドに話すかというと、ドラコが強情な一人娘の結婚相手として、ボンドを選んだからです。
ボンドがブロフェルドのことを知りたがっていることが分かると、ドラコは「テレサと結婚し、わしの息子になってくれるのであれば、ブロフェルドに関する情報を教えよう」と、ある取引を持ちかけます。
以下、『女王陛下の007』ネタバレ・結末の記載がございます。『女王陛下の007』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
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その後、ボンドはMI6の本部へ帰還。この時、Mはベッドラム作戦を遂行中であるボンドが、2年間一切連絡をよこさなかったことに激怒していました。
そのためMは、ボンドにベッドラム作戦からの解任を言い渡します。そんなMに怒ったボンドは、マネーペニーに「MI6を辞職する」とメモに書き、Mへ渡すよう指示しました。
ですが、実際にMに渡されたメモには辞職ではなく、休職を申し出る旨が記載されていたのです。2人と長い付き合いであるマネーペニーには、ボンドが本気で辞める気はないことも、Mがそんな彼を必要としていることも全てお見通しでした。
そんなマネーペニーに、ボンドたちは「君は恩人だ、ありがとう」と、ほぼ同時に感謝を述べました。
後日。ボンドは休暇を利用し、ドラコの誕生日パーティーに参加することにしました。彼の要求をのみ、ブロフェルドを見つけ出す新たな手がかりを得るためです。
取引が成立したことに喜ぶボンドたちを怪しんだテレサは、ドラコの秘書を脅して白状させます。自分を利用して2人が密約を交わしたことを知ったテレサは、ドラコにこう言いました、「さあ、早くボンドにあのこと(ブロフェルドに寝返った元部下のこと)を教えなさい。教えないと家出するわよ」。
ドラコは渋々、ボンドに元部下の名前はグンボルトといい、スイスで弁護士をしていることを教えました。
その直後、怒ってパーティー会場から飛び出していったテレサ。ボンドはすぐさま彼女の後を追い、「誤解を受けたままなのは嫌なんだ。特に友人と恋人には」と言って、泣いていた彼女を抱き寄せました。この一件をきっかけに、親密になった2人は恋人に。ドラコも徐々に親子の絆を取り戻していきました。
後日。ボンドはドラコと、MI6の職員キャンベルの協力のおかげで、グンボルトのオフィスへ侵入し、ブロフェルドに関する書類の奪取に成功。その書類とは、グンボルトがブロフェルドに出した手紙でした。
グンボルトは、ブロフェルドをアレルギー全般の権威であるスイスの疫学者デ・ブルーシャン伯爵とし、その爵位を認可するよう、ロンドンの紋章院に申請していました。
紋章院とは、紋章や系図などの監督・管理に当たっている13人の英国人貴族がいる場所のことです。紋章院の代表者である系図学者ヒラリー・ブレイは、グンボルトに「(爵位継承が正当なものであるか精査するため)伯爵本人と面談したい」と返答しました。
それを知ったボンドは、ヒラリーに成りすましてブロフェルドと直接会うべく、独断で紋章院と交渉をしました。その結果、紋章学を学んでから臨んだことと、ボンドがボンド家の准男爵であることが認められたことが功を奏し、紋章院との交渉は成功。
ボンドが自身に成りすますことに同意したヒラリーは、ボンドにこうアドバイスしました。「ルーシャン家の一族は皆、耳朶がないという特徴がある」「一族の出身地であるスイス・アウグスブルクへ、伯爵を連れて行けばいい」。
Mに報告し、ベッドラム作戦への再任を求めた後、ボンドはスイス・シルトホルンへ向かいました。アルプス山脈の麓にある駅で待っていたのは、デ・ブルーシャン伯爵の秘書イルマ・ブントと、デ・ブルーシャン伯爵の部下たちでした。
ボンドはイルマたちと落ち合い、アルプス山脈の山頂に築かれたデ・ブルーシャン伯爵の研究所「ピッツ・グロリア」を訪れます。ピッツ・グロリアでは、ブロフェルドが疫学者としてアレルギー患者の治療と、新薬の開発を行っていました。
その日の夜。様々なアレルギーを患っている美しい女性患者10人との夕食会で、ボンドは紋章学について説明しつつ、彼女たちを誘惑していきます。
その後、ボンドはブロフェルドと面談をしました。ブロフェルドは「爵位認可のために必要な書類は揃えたし、何より自分の血こそ、ブルーシャン家の一員である証だ」と主張。これに対しボンドは、具体的な証拠が欲しいと言い、ブルーシャン家の故郷であるアウグスブルクへの同行を求めます。
ブロフェルドはこの提案を拒否し、ボンドの部屋に必要書類を送ると言って、部屋から追い出しました。
翌日。ボンドはたびたび部屋から抜け出し、自分を誘惑する患者のルビー・バートレットとナンシーとそれぞれ逢引し、2人と関係を持ちます。その後、退院することが決まったルビーたちは、最後にまた会いたいとボンドを誘いました。
喜んで2人の誘いに乗ったボンドは、まずルビーの部屋へ。しかしそこで待っていたのは、彼女ではなくブントでした。ボンドは後頭部を殴られ気絶させられてしまい、ブントとブロフェルドの手下によって別室へ連れて行かれました。
しばらくして意識を取り戻したボンドに、ブロフェルドは、「お前の正体が007であることは、もう既に調べがついている。ヒラリーに成りすましたのは、私に近づくためだったんだろう?」と尋ねます。
実はブロフェルドは、紋章院の一員であるにも関わらず、ボンドが女性患者を誘惑した時点で怪しんでいました。その疑惑が確信に変わったのは、ボンドからアウグスブルクへの同行を求められた際、「ブルーシャン家の墓がアウグスブルクにある」と彼に言われた時。
そして、昼間にピッツ・グロリアへ侵入しようとした山男が、ボンドの仲間であることが分かった時です。ブロフェルドはボンド以上に、ブルーシャン家のことを調べ尽くしていました。ブルーシャン家の墓がアウグスブルクではなく、聖アンナ教会にあることも、一族の者は皆、耳朶がないことも全て。
ブロフェルドは、「山男(に扮したキャンベル)は始末したから、もうここまでお前を助けにくる仲間はいない」と断言した上で、ボンドにこう言いました、「数時間後、私は国連に通告する。“私の要求をのまんと、世界経済は私の手で破壊される”とな」。
ブロフェルドは、このピッツ・グロリアである薬を開発しました。その薬の名は「オメガ」、植物及び動物を繁殖不能にし、絶滅させるほど強力なウイルスです。もしも国連がブロフェルドの要求に応じない場合は、このピッツ・グロリアからそのウイルスが世界中にばらまかれることに…。
これに対しボンドは、「既にこの件はMI6本部に報告済みだ。すぐに国連が抗ウイルス薬を用意するから、お前の計画は失敗に終わる」と断言します。そうくるだろうなと予測していたブロフェルドは、国連に一刻も猶予を与えないために、「死の天使」を世界各地に待機させていました。
「死の天使」とは、スペクターがアレルギーの治療と称して、ウイルス開発のための研究に利用したルビーたち女性患者のことです。事実、ブロフェルドによる催眠療法を受けたルビーたちは、彼の意のままに動く操り人形と化してしまいました。
自らの企みをボンドに明かしたブロフェルドは、ボンドをあえて殺さず、ケーブルカーの冷機室に監禁します。
ですがボンドは、ケーブルカーが稼働したのを利用し、ケーブルを伝って自力で脱出。ブロフェルドが退院祝いと称して、ルビーたちにウイルスが注入されたスプレーと化粧道具、自分の指示を聞かせるためのコンパクト型レシーバーを贈ったことを知ります。
そしてボンドは、スキーの道具が入った倉庫からスキーウェアと道具一式を拝借し、ピッツ・グロリアから逃走。スキー客で賑わう麓の村へ向かいます。それに気づいたブロフェルドとその手下たちも、すぐさまスキーウェアと道具を用意し、アルプス山脈を滑走しながらボンドを追跡しました。
何とか追っ手を撒き、麓の村まで来て大勢のスキー客の中に紛れ込んだボンドは、自分を捜しに来たと言うテレサと遭遇。彼女が協力してくれたおかげで、執拗に追いかけてくるブントたちブロフェルドの手下を撒くことができました。
このまま逃げ切れるかと思いきや、ブロフェルドたちが人為的に引き起こした雪崩のせいで、ボンドたちは離れ離れになってしまった挙句、テレサを連れ攫われてしまったのです。その後、MI6本部に帰還したボンドは、ピッツ・グロリアで見聞きしたこと全て、Mに報告しました。
ですが国連は、ブロフェルドの要求をのまざるを得ません。ここでボンドは、ブロフェルドが国連に、「オメガをばらまかれたくなければ、私に全面的な恩赦を与えよ。そして隠居するに際し、爵位を公表しろ」と要求したことを知りました。
それを知ったところで、国連からピッツ・グロリアを攻撃するなと厳命されているため、MI6もどうすることもできません。そこでボンドは、ドラコに連絡を取り、攫われたテレサ救出のために攻撃部隊を用意してほしいと頼むことにしました。
その後、ボンドとドラコ率いる攻撃部隊は赤十字社を装い、空からの総攻撃を開始。ヘリでの攻撃を続けながら、ボンドたちはピッツ・グロリアへの突入を試みます。
激しい銃撃戦の最中、ボンドたちは無事テレサを救出。ボンドはドラコに彼女を預け、混乱に乗じて逃げようとするブロフェルドを追いかけます。
ドラコたちがヘリに乗り込み、ボンドたちがピッツ・グロリアから飛び出してきた直後、ピッツ・グロリアはドラコたちが仕掛けた複数の爆弾によって爆発し破壊されました。これもボンドたちが考えた作戦でした。
それを目の当たりにしてもなお、ボブスレーに乗り込み逃走を続けるブロフェルド。すかさずボンドもボブスレーに乗り込み、彼を追跡します。
ブロフェルドは手榴弾を放ち、ボブスレーもろともボンドを殺そうとしますが、ボンドは瞬時にボブスレーを乗り捨て、先回りをしてブロフェルドが乗るボブスレーの後方にしがみつきました。
ボブスレーが猛スピードで滑走する中、揉み合うボンドたち。死闘の末、ボンドに蹴り飛ばされたブロフェルドは、二股に分かれた木の枝に首を挟んでしまい、気絶してしまいました。
後日。ボンドとテレサは結婚し、ドラコたちとMI6のメンバーからの祝福を受けました。挙式と披露宴を終えた後、ボンドはテレサを多くの花が飾られたボンドカーに乗せ、新婚旅行をしに行きました。
するとそこへ、首にコルセットを巻いたブロフェルドが運転する車が現れ、後部座席に乗っていたブントからの銃撃を受けます。車外に出ていたボンドは無事でしたが、助手席に座っていたテレサは眉間を撃ち抜かれ死んでしまいました。
そこへ駆けつけた警官に、ボンドは「テレサが疲れて眠ってしまったから、車を停めているだけだ」と誤魔化しつつ、彼女の死を悼みます。
映画『女王陛下の007』の感想と評価
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ボンドとテレサのドキドキラブストーリー
失踪した宿敵ブロフェルドを捕らえることを目的としたミッション「ベッドラム作戦」を遂行中、ボンドはポーランドの地で出会った美女テレサと恋に落ちます。
テレサはこれまでの「007」シリーズ作品に登場したボンドガールたちとは違い、ボンドの誘惑に簡単に屈したりしません。
何故ならテレサは、ヨーロッパ有数の犯罪組織「ユニオン・コルス」の首領マルク・アンジェ・ドラコの娘であり、父親も手を焼くほどの強情な女性だったからです。
これまで女性に関しては百戦錬磨だったボンドが、初めて女性に翻弄されます。そしてテレサもまた、次第にボンドの真摯な想いを受け入れ、彼を心の底から愛していくようになりました。
そんなボンドとテレサのラブロマンス・ストーリーは、観ているこちらも胸がキュンとときめきます。
失踪したブロフェルドが企む新たな計画
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前作『007は二度死ぬ』(1967)での戦いの後、失踪していたボンドの宿敵ブロフェルド。
アルプス山脈の山頂に新たなスペクターの基地を作った彼は、そこでアレルギーを持つ女性患者を実験台にして、植物及び動物を繁殖不能にし、絶滅させるほど強力なウイルス「オメガ」を開発していました。
ブロフェルドの目的は、オメガを使って国連を脅迫し、ブロフェルドに対して全面的な恩赦を与え、デ・ブルーシャン伯爵の爵位を認可し公表させることです。
どうしてそこまで、ブロフェルドがデ・ブルーシャン伯爵の爵位にこだわるのかは定かではありませんが、隠居後も新薬を開発し、世界を裏から操ろうとしているのではないかと考察できます。
まとめ
(C) 1969 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
「007」ことMI6の敏腕諜報員ジェームズ・ボンドが、ミッション中に偶然出会った伯爵夫人とその父親の力を借りて、宿敵であるスペクターのボスを追い詰めていく、イギリス・アメリカ合作のスパイアクション作品でした。
本作では、これまでの「007」シリーズ作品よりもラブロマンス場面が多く描かれており、ボンドの新たな一面を見ることができる貴重な「007」シリーズ作品。
そしてなんといっても、ジョージ・レーゼンビー演じる2代目ジェームズ・ボンドが観られるのは、本作だけです。
さらに言えば、ボンドとテレサが結婚したことによって、敵対関係にあるはずのMI6とヨーロッパ有数の犯罪組織「ユニオン・コルス」が仲良く酒を酌み交わしています。
ボンドとテレサが永遠に別れる羽目になってしまったように、Mたちとドラコたちの関係が、ブロフェルドによって亀裂が生じないことを願いたいです。
ジョージ・レーゼンビーが1作限りで2代目ジェームズ・ボンドを演じた、「007」シリーズ史上最高に胸がときめくスパイアクション映画が観たい人に、とてもオススメな作品となっています。