イーサンがモスクワ・クレムリンに挑む第4弾
トム・クルーズ主演の人気スパイ・アクションシリーズ第4作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。
前作を監督したJ・J・エイブラムスが製作を務め、ピクサー・アニメーション映画『Mr.インクレディブル』(2004)などを手がけてきたブラッド・バード監督が、自身初の実写映画として本作を監督しました。
共演はジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、ポーラ・パットン、ミカエル・ニクヴィスト。
本作では主人公イーサンが、とうとうクレムリンに潜入。ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の外壁を身一つで登るシーンなど、圧巻のアクションが楽しめる本作の魅力をご紹介します。
CONTENTS
映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の作品情報
【公開】
2011年(アメリカ映画)
【原作】
ブルース・ゲラー
【監督】
ブラッド・バード
【脚本】
ジョシュ・アッペルバウム、アンドレ・ネメック
【キャスト】
トム・クルーズ、ポーラ・パットン、サイモン・ペッグ、ジェレミー・レナー、ミカエル・ニクヴィスト、ウラジミール・マシコフ、サムリ・エデルマン、イワン・シュベドフ、アニカ・カプール、レア・セドゥ、ジョシュ・ホロウェイ、トム・ウィルキンソン、ビング・レイムス、ミシェル・モナハン
【作品概要】
大人気スパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第4弾。『Mr.インクレディブル』(2004)などを手がけてきたブラッド・バードが、本作で実写映画監督デビューを果たしました。
製作はJ・J・エイブラムスと、主人公イーサン役を演じるトム・クルーズ。モスクワのクレムリン、ドバイの超高層ビルなどを舞台に、イーサンが核起爆阻止のミッションに挑む息もつかせぬストーリー展開から目が離せません。
共演はジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、ポーラ・パットン。また黒幕・コバルト役を「ミレニアム」シリーズのミカエル・ニクヴィストが演じています。
映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のあらすじとネタバレ
モスクワの刑務所に服役中だったアメリカ・IMF(Impossible Missions Force:不可能作戦部隊)一流エージェントのイーサン・ハント。
彼は妻ジュリアを殺めたセルビア人たちを殺害した罪で囚われていました。しかし、その後IMFの指示で、仲間のベンジーとジェーンの助けを得て脱獄します。
任務は、殺し屋サビーヌ・モローに殺害されたIMFエージェントのハナウェイに代わって、「コバルト」というコードネームの人物に渡されるはずだった秘密ファイルを奪還すること。ジェーンは愛するハナウェイを殺したモローに、強い憎しみを抱いていました。
コバルトの手がかりを掴むためにクレムリンに潜入したイーサンとベンジーでしたが、目的の資料は奪われた後でした。犯人は窃盗の痕跡を消すためにクレムリンを爆破。イーサンらはその罪をかぶせられ、テロ首謀者としてロシア諜報員のシディロフに追われる身に。
イーサンはシディロフに病院で拘束されたものの逃亡し、IMFに救助されました。
イーサンと合流したIMF長官は、アメリカがロシアに対し「ゴースト・プロトコル(陰の盟約)」を発動させ、IMFを解体しテロに政府が一切関与していないと宣言したことを伝えます。そして、IMFの後ろ盾無しに任務を継続するよう、イーサンに暗に命じました。
その直後、彼らの車は襲撃を受けて長官は死亡。イーサンと分析官ブラントは命からがら脱出します。そしてブラントにより「コバルト」の正体が、元スウェーデン特殊部隊員で元物理学教授カート・ヘンドリクスだと明らかになりました。
ヘンドリクスはクレムリンから兵器発射制御装置を盗み、モローがハナウェイから奪った秘密ファイル……装置に入力する制御コードが記されたファイルを買い取ろうとしていました。
彼らの取引先であるドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」に、イーサンはベンジー、ジェーン、ブランドと共に向かいます。
映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の感想と評価
さらに進化を遂げた圧巻のアクション
大人気シリーズの第4作。主人公のイーサン・ハント役のトム・クルーズのキレキレのアクションはさらに進化を遂げており、驚かされるばかりです。
本シリーズの魅力は、最先端技術とアナログな方法のミックスにあります。特に、一番の見どころであるドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の外壁を登るシーンはその特色が顕著に現れているといえるでしょう。
癒やしキャラのベンジーは、セキュリティ突破のプロでありながらドジばかり。いざハリファに入ったものの、「内」からは突破できないが「外」からならコンピューターに入り込めると言います。
そしてなんと、「外」から入るために、イーサンは接着力が強力な特殊コンピューター内蔵手袋だけを頼りに、ハリファの外壁を登らされる羽目に陥るのです。
超高層階のガラスにしがみつくイーサン、突然故障する片方の手袋、遠方に迫る砂嵐。ヒリヒリする緊張感の中、イーサンは見事コンピューターに侵入成功します。
そのほかにも、網膜チェックを受けて情報をもらうために古びた電話機まで足を運ばねばならなかったり、特殊な映像を映し出すスクリーンをまるで「だるまさんがころんだ」のように相手の目を盗んで前方へ運んだりと、あまりにアナログで笑ってしまうシーンがたっぷり。この突っ込まずにいられない展開は、本シリーズならではと言えるでしょう。
それでも《スター》トム・クルーズの高難度のアクション技術は本物で、観ていて唸らずにはいられません。予想外のとんでもない苦労を背負い込みながら、真顔で完遂するイーサンがたまらなく魅力的です。
どんなに年齢を重ねようと、トムにしかイーサン・ハントは演じられないことを痛感させられます。
世界を股にかけた壮大なストーリー
本作はまさに世界を股にかけた壮大な世界観で、ロシアのクレムリン、ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」、インドのムンバイと舞台を変えながらイーサンが駆け抜けます。
二転三転するストーリー展開の舞台があっという間に切り替わることで、尚更目が離せなくなることでしょう。
とうとうロシアの本丸・クレムリンに潜入するイーサン。間抜けな相棒のベンジーとのコンビは息もぴったりで、笑いを交えながら極上アクションを披露してくれます。
軍人に変装したイーサンの姿や、歩きながらサッとその変装を解くシーンなども、スパイ作品ならでは魅力に満ちています。
ブルジュ・ハリファの外壁を登るシーンは一番の見どころですが、インドの立体機械駐車場での黒幕のヘンドリクスと死闘の迫力も見事です。核が起動されたらすべて一環の終わりだと考えれば、車ごと100m下に飛び降りたイーサンの無茶な行動にも感動させられてしまいます。
いくつもの魅力あるシーンがたっぷり詰め込まれていますので、ぜひお気に入りの場面を探してみて下さい。
まとめ
息もつかせぬアクションシーンが連続する大人気シリーズ第4弾『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。IMFが解体される大ピンチの中、手を取り合って離さなかったイーサンのチームの揺るがぬ結束ぶりに胸が熱くなる一作です。
ドジなコンピュータースペシャリストのベンジー、腕の立つ美しいジェーン、イーサンと因縁のあるIMF分析官ブラントら、チームメンバーも魅力たっぷり。イーサンと互角に戦える元特殊部隊員の黒幕ヘンドリクスにも注目です。
最後までハラハラワクワクする王道のアクションストーリーをお楽しみ下さい。