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Entry 2020/04/24
Update

映画『ライブリポート』あらすじと感想レビュー。少女誘拐事件の捜索をリアルタイムで描く

  • Writer :
  • 松平光冬

警官とリポーターがコンビを組んで捜査!新感覚バディ・ムービー

リアルタイムで進行する誘拐事件、緊迫の64分を“視聴者”として生で体感

『ダークナイト』(2008)のアーロン・エッカート主演で贈る、緊迫のリアリティライブ・アクション映画『ライブリポート』は、2020年6月12日(金)より新宿バルト9ほか全国順次ロードショーです。

映画『ライブリポート』の作品情報

(C)2019 LIVE MOVIE LLC

【日本公開】
2020年(イギリス・アメリカ合作映画)

【原題】
Line of Duty

【脚本】
ジェレミー・ドライスデール

【監督】
スティーブン・C・ミラー

【製作】
マイルズ・ネステル、クレイグ・チャップマン、スキップ・ウィリアムソン、マーティン・スプロック、クリストファー・タフィン、ルネー・タブ、ティファニー・ストーン、スコット・ラステティ

【撮影】
ブランドン・コックス

【キャスト】
アーロン・エッカート、コートニー・イートン、ジェシカ・ルー、ベン・マッケンジー、ディナ・メイヤー、ジャンカルロ・エスポジート

【作品概要】
少女誘拐事件発生に伴い、犯人を追う警官と彼に密着する女性リポーターを描いた、サスペンスアクション。

過去のトラウマを抱えながら少女を捜索する警官ペニー役を、『ダークナイト』『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(2011)のアーロン・エッカート。

ひょんなことからペニーと行動を共にするリポーターのエイヴァ役を『キング・オブ・エジプト』(2016)のコートニー・イートンがそれぞれ演じます。

監督は、ブルース・ウィリス出演の『エクストラクション』(2016)や、シルヴェスター・スタローン主演の『大脱出2』(2018)など、多くのアクション映画を手がけてきたスティーブン・C・ミラーです。

映画『ライブリポート』のあらすじ

(C)2019 LIVE MOVIE LLC

何者かに少女が誘拐される事件が発生し、身代金を要求する容疑者の男を捕まえるべく、警察による大掛かりな張り込みが行われていました。

しかし、張り込みがバレたことで男は逃走。そこへ、街をパトロールしていた警察官のペニーが男と遭遇し、追跡の末に追い詰めます。

しかし、少女の居所を吐かせる前に、自身の身をかばうあまり射殺してしまいます。

銃を没収され、職務を解かれたペニーでしたが、男が持っていた携帯の動画メッセージで、少女の命があと64分しかないと知り、独断で動くことに。

一方、地元のニュース配信サイト「ザ・ピープル.com」のリポーターであるエイヴァは、街中で特ダネを探すうち、誘拐事件をキャッチ。

ペニーに、捜査に協力する条件として一緒に同行し、その様子を生配信させてほしいと頼みます。

やがて2人の動きを知ったテレビ局が、エイヴァの配信をニュース番組で流し始めたことで、事態は”拡散”されていきます――。

オールドタイプな警官とニュース配信リポーターが誘拐事件に挑む

(C)2019 LIVE MOVIE LLC

事件を解決すべく、警察が相棒と一緒にコンビを組んで活躍する、いわゆる”バディ・ムービー”は、ジャンル映画の定番中の定番。

白人と黒人の刑事コンビによる『夜の大捜査線』(1967)、刑事と囚人が行動を共にする『48時間』(1982)、FBI捜査官と刑事の女性同士でコンビを組む『デンジャラス・バディ』(2014)。

変わりダネなところでは、人間とエイリアンの異人種刑事コンビが活躍する『ヒドゥン』(1987)などなど、挙げればキリがないほどです。

本作『ライブリポート』も、形式的にはバディ・ムービーといえますが、コンビを組むのが、警官とニュース配信サイトの女性リポーターという点に、目新しさがあります。

正義感が強すぎたがために過去にトラウマを抱えてしまい、メディアをも疑いの目で見る警官ペニー。かたや、SNSこそ真実を追求できる最適のメディアと信じるあまり、突撃取材を試みるリポーターのエイヴァ。

性別や年代や価値観は違えど、共にアグレッシブな性格を持つ両者が、誘拐された少女を探し出すために行動を共にします。

緊迫の64分を、観客も“視聴者”として体感

参考映像:『ライブリポート』海外版予告

誘拐された少女を救う猶予が64分しかないと知ったペニーとエイヴァは、必死で行方を追います。

本作が面白いのは、劇中の時間である64分間が、本作のランニングタイム(上映時間)とリンクしている点です。

エイヴァが撮影する映像はテレビでも生放送されているため、捜査の行方を全米の視聴者も観ています。

つまり、本作を観る方も視聴者の一人となり、ペニーたちと一緒にリアルタイムで少女を探す感覚を得ることができるのです。

ペニーの視点とエイヴァが持つカメラ視点。この双方の世界に織りなす、スリリングな映像に注目です。

まとめ

(C)2019 LIVE MOVIE LLC

SNSの普及により、誰でも手軽に情報を発信できるようになった現代。しかし、その情報が錯綜しすぎるあまり、思わぬ事態となることもあります。

本作『ライブリポート』でも、真犯人の思惑や、ペニーが抱えるトラウマの真相が明らかになっていくにつれ、物事の正誤の判断がつかなくなっていきます。

それでも、最初は水と油の関係だったペニーとエイヴァが、次第に互いの良さを認め合い、事件解決に向かっていきます。

社会正義とメディアの相互関係においても、新たな切り口を見せた一作となっています。

そして迎えるラスト2分間、あなたは衝撃の展開を目の当たりにすることでしょう。

映画『ライブリポート』は、2020年6月12日(金)より新宿バルト9ほか全国順次ロードショー

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