Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

新作映画ニュース

Entry 2019/08/05
Update

映画『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲』あらすじとキャスト。踊らないブラックコメディ!

  • Writer :
  • 石井夏子

予測不能な展開に全インドが喝采!

盲目を装ったピアニストが“目撃”した殺人事件をきっかけに、クセ者揃いの登場人物が大騒動を繰り広げる予測不能なインドのブラックコメディ「Andhadhun」。

踊らないのに大ヒットを記録した「Andhadhun」が日本公開タイトルを『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』として2019年11月15日(金)より、新宿ピカデリーほかで全国公開されます。

(C)Eros international all rights reserved 

また、解禁された本作のポスタービジュアルでは、盲目を装いながらも、偶然に殺人を目撃してしまう主人公アーカーシュのドン詰まりの状況を反映した「見えすぎちゃってスイマセン」というキャッチコピーと共に、目隠しをされたタブー演じるシミーと、サングラスをかけたアーユシュマーン・クラーナー演じるアーカーシュが縛り上げられているという、事件性を感じさせながらも、どこかコミカルなものとなっています。

映画『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』について

盲目を装ったピアニストが“目撃”した殺人事件をきっかけに、クセの強いキャラクターたちが繰り広げる裏切りと騙しあいの予測不能なストーリー。

疑心暗鬼がさらなる疑いを招く洗練された脚本と映像が、目の肥えたインド映画の批評家たちを唸らせて「インドのコーエン兄弟だ!」「毎秒ごとに予想を裏切られる」など絶賛の声が殺到!その声は海を越えて世界に広がり、全世界興行収入は64億円とインド映画の歴代14位に躍り出る大ヒットを記録した本作。

この世界的大ヒットの波に乗り、監督賞、脚本賞を中心に、2019年のインド国内の映画賞で大健闘をみせて、米映画批評サイトRotten Tomatoesの満足度は、驚異の100%をマークしました。

出演は、盲目を装うピアニストという難役を軽妙なコメディセンスで演じ、コメディジャンルではインドの誇るスターである3大カーン(アーミル・カーン、サルマン・カーン、シャー・ルク・カーン)を超えたといわれるアーユシュマーン・クラーナー

そして『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』など国際的な活躍をみせる名女優タブー『パッドマン 5億人の女性を救った男』のラーディカー・アープテーなど日本でも馴染みのある顔ぶれが集結しました。

監督は『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』など、スタイリッシュなエンタテインメントで評価の高いシュリラーム・ラガヴァン

シュリラーム監督が、2010年のフランスの短編映画L‘Accordeur(The Piano Tuner)から着想を得て製作された本作ならではの、軽やかなピアノ演奏シーンや、先の読めないストーリー展開に、これまでのインド映画の常識は打ち破られます。

参考動画:短編映画『L‘Accordeur』

映画『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』の作品情報

【日本公開】
2019年(インド映画・ヒンディー語)

【原題】
Andhadhun

【監督】
シュリラーム・ラガヴァン 

【キャスト】
アーユシュマーン・クラーナー、タブー、ラーティカ・アープテ―

【作品概要】
監督は『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』(2012)のシュリラーム・ラガバン。

アーカーシュ役を演じたアーユシュマーン・クラーナーのほか、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012)のタブー、『パッドマン 5億人の女性を救った男』(2018)のラーディカー・アープテーらが出演。

映画『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』のあらすじ

盲目のピアニスト、アーカーシュの誰にも言えない秘密。それは、本当はバッチリ目が見えること!

芸術のため盲目を装う彼はある日、大スター、プラモードからの演奏依頼を受けて訪ねた豪邸で、妻のシミーと、その不倫相手のプラモード殺害現場を“目撃”してしまいます。

死体も犯人も見えないフリで切り抜けたアーカーシュでしたが、駆け込んだ警察の署長こそ現場にいた犯人だったんです。

さらに災難は続き、盲目を疑ったシミーの毒薬で本当に目が見えなくなり、署長からは命を狙われて、遂には病院送りに。

追い込まれたアーカーシュは、病院で知り合った怪しい医者たちと組んでシミーを誘拐しますが、そこには裏切りと騙しあいの大騒動が待っていて…。

まとめ

映画『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』の公式ツイッター

インド映画でおなじみのダンスシーンもなく、壮大なロケや華やかな衣装もない1本の映画がボリウッドをブッ飛ばしました。

盲目を装うピアニストが殺人事件を“目撃”し、見えてる・見えてないの疑いが疑いを招くマーダー・ミステリーが開演されます。

映画『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』は2019年11月15日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショーです。

お楽しみに!


関連記事

新作映画ニュース

映画『マークスマン』あらすじ/キャスト/公開日/上映館。リーアム・ニーソンが最強の元狙撃兵と化して凶悪な麻薬カルテルと対峙するアクション・エンタテインメントが日本上陸!

狙う! 撃つ!! 仕留める!!! 今度のリーアム・ニーソンは、的中率100%の元狙撃兵 凶悪麻薬カルテルから 身寄りのない少年を守り抜け! 妻に先立たれた元狙撃兵と家族を失ったメキシコ人少年のアメリカ …

新作映画ニュース

映画『孤狼の血LEVEL2』キャストの近田幸太役は村上虹郎。演技評価とプロフィール!

映画『孤狼の血LEVEL2』は2021年8月20日より全国ロードショー 白石和彌監督による『孤狼の血』の続編、松岡桃李主演の『孤狼の血LEVEL2』が2021年8月20日より全国公開されます。 『凶悪 …

新作映画ニュース

『世界一と言われた映画館』初日舞台挨拶リポート。大杉漣が最後にナレーションを務めたドキュメンタリー映画とは

映画『世界一と言われた映画館』は、2019年1月5日より有楽町スバル座ほかで全国順次公開中です。 40年前までは山形県酒田市に存在していた伝説の映画館“グリーン・ハウス”。 2019年の1月5日に映画 …

新作映画ニュース

韓国映画『赤い原罪』あらすじ/キャスト/上映館。宗教論争を巻き起こした問題作が10月日本公開!

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」審査員特別賞授賞作品。 「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」にて審査員特別賞を受賞した韓国映画『赤い原罪』(現題:ORIGINAL SIN) …

新作映画ニュース

映画『渇愛の果て、』キャスト/内容紹介。野生児童の有田あんがコロナ禍で上演中止の舞台を映像化!

妊娠、出産、障がい…出生前診断に女優たちが斬り込む。 野生児童主宰の有田あんが脚本・監督を務める長編映画、『渇愛の果て、』の制作が、2020年7月現在進行中です。 有田あん初の長編映画でも …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学