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Entry 2019/07/28
Update

貫地谷しほり映画『夕陽のあと』あらすじとキャスト。鹿児島長島町が撮影地の人間ドラマは11月公開決定!

  • Writer :
  • 石井夏子

選択と決断の狭間で生まれる希望“家族”とは何か。

養子縁組と血のつながり、悲願と現実を描き出すドラマが誕生しました。

 ©2019長島大陸映画実行委員会

『海辺の生と死』(2017)も記憶に新しい越川道夫監督最新作『夕陽のあと』が2019年11月8日(金)より新宿シネマカリテほかにて公開することが決定。

公開にあたりまして、本作のメインカット、並びに出演者の貫地谷しほり、山田真歩、越川監督のコメントも解禁されましたのでご紹介します。

映画『夕陽のあと』について

 ©2019長島大陸映画実行委員会

映画『夕陽のあと』は、豊かな自然に囲まれた鹿児島・長島町を舞台に、DVや乳児遺棄、不妊治療や養子縁組制度などの問題と向き合い、母親になろうとする2人の女性を軸にしたあたたかな人間ドラマを紡ぎます。

食堂で働きながら、地域の子どもたちを見守る茜役を演じるのは、『くちづけ』(2013)の貫地谷しほり。

里子との特別養子縁組申請を控えた五月役には『アレノ』(2015)の山田真歩。

対照的な人生を歩む二人の女性を、映画やテレビドラマの第一線で活躍する二人の女優がひたむきに演じます。

監督は『海辺の生と死』(2017)の越川道夫。

現実社会でも後を絶たないDVや乳児遺棄、いまだに表立って議論されることが少ない不妊治療や養子縁組制度などの問題に正面から挑みながら、登場人物たちの心の機微をすくいとる演出によって、すべての世代・性別・立場の観客にあたたかな感動をもたらす普遍的な人間ドラマを作り上げました。

映画『夕陽のあと』のメインカット

  ©2019長島大陸映画実行委員会

解禁されたメインカットには、貫地谷しほり演じる茜が、山田真歩演じる五月の里子、豊和を自転車の後ろに乗せて、幸せに満ちた表情で長島の港を自転車で走る姿が採用されています。

ひとりの子どもをめぐり、ふたりの女性がどのように“母親”になっていくのか、本編に期待が高まるところです。

映画『夕陽のあと』の予告編

解禁された予告編には、貫地谷しほり演じる茜が食堂で笑顔をみせて働いている姿、そして山田真歩演じる五月(さつき)とその家族に可愛がられ、すくすく育った様子の豊和の姿が映し出されます。

次のシーンでは、宇野祥平演じる児童相談所の職員が「特別養子縁組は8歳未満ですからね」と五月と家族に向かいあい告げており、五月は「あの子と本当の家族になれると思うと…」と感慨を滲ませて語っています。

しかし、その後にその職員の口から、豊和の出生についての秘密が明かされることに。なんと豊和は、東京のネットカフェで起きた乳児置き去り事件の被害者だったんです。

続けて、その事件の被告人である産みの母親の名前を告げられた時に、1年前に島にやってきた茜であることに気づく五月。

茜は7年の歳月を経て、再び実子を取り戻す為に長島にやって来たんです。

「あの子の母親に戻りたい」と決死の覚悟で告げる茜。そして、実の母親が不意に現れて、動揺している五月の姿が映し出されます。

最後に茜が、「もう一度私に(母親になる)チャンスをください」と振り絞るようにして告げ、予告編は終わっています。

佐藤茜役:貫地谷しほり

参考:貫地谷しほりのインスタグラム

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33歳を迎えました^_^ とっても大好きな人たちに祝ってもらって幸せです。 さて誰でしょう( ̄ー ̄)? 新しい作品もクランクインしてまして。 仕事をして大切な人たちがいる毎日に感謝です。 更に更に自分の大切な物を増やしていきたいなぁ。 とりあえず33歳は梅干し作りにチャレンジしたいと思ってます。 やりたい事、行きたい所がたっくさん! 1つずつチャレンジしていかなきゃ! #1212 #happy #brthday?#i が #ない #笑 #誕生日 #クリスマス がある#12月 #一番好き #そして もうすぐ #お正月 #幸せすぎる流れ #33歳 の私も #よろしくお願いします╰(*´︶`*)╯

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貫地谷しほりのプロフィール

佐藤茜役を演じる貫地谷しほり(かんじや・しほり)は、1985年生まれ、東京都出身。

2002年、映画デビュー。映画『スウィングガールズ』(2004)で注目され、NHK 連続テレビ小説『ちりとてちん』(2007)でヒロインを務めた後、映画、ドラマ、舞台、ナレーションなど幅広く活躍中です。

初主演映画『くちづけ』(2013)でブルーリボン賞主演女優賞受賞

その他、主な出演映画に『夜のピクニック』(2006)、『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009)、『パレード』(2009)、『白ゆき姫殺人事件』(2014)、『悼む人』(2015)、『望郷』(2017)、『この道』(2019)などがあります。

今泉力哉監督作『アイネクライネナハトムジーク』(2019)が9月公開予定です。

貫地谷しほりのコメント

様々な状況の中で多様な選択肢があるはずなのに、それにしか手を伸ばせなかった現実。
この企画書を頂いたとき胸が苦しくなりました。
善悪だけでは判断できない、それぞれの葛藤への決断。
演じていて毎日心が波立っていました。
私だったらという気持ちは捨てて毎日現場に居ました。
私ではない誰かはどう思って過ごしていたのか。
想像だけでは推し量れない貧困の中に居る人々の生活、選択。
もしかしたら隣の誰かかもしれない。
自分に起きても不思議ではない。
そんな思いで参加した作品です。
少しでも届いたら幸いです。

日野五月役:山田真歩

参考:ドラマ『あなたの番です』のツイッター

山田真歩のプロフィール

日野五月役の山田真歩(やまだまほ)は1981年生まれ、東京都出身。

2009年に映画『人の善意を骨の髄まで吸い尽くす女』でデビュー。

主な出演作にNHK連続テレビ小説『花子とアン』(2014)、『架空OL日記』(2017)、映画『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』(2010)、『ヒメアノ~ル』(2016)、『菊とギロチン』(2018)、『ピンカートンに会いに行く』(2018)など。

越川道夫監督の前2作『アレノ』(2015)、『二十六夜待ち』(2017)にも出演し、『アレノ』では高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞しました。

山田真歩のコメント

九州の海に浮かぶ長島では、いまも日が暮れるまで遊ぶ子供たちの姿が見られる。どの家も玄関の鍵は開けっぱなしで、夜になれば近所の人たちが釣った魚や夕食のおかずを持ち寄って共に食べたりもする。島全体がまるで一つの家族のよう。
私が道ですれ違うおばあちゃんに会釈すると、ニコニコと両手を大きく広げて抱きしめられた。この島の人たちの心には鍵がかかっていないんだ、と思った。
みんな大らかで元気。自給率120パーセントの豊かな島。そんな土地から生まれた映画『夕陽のあと』が、私だけでなく、少しでも多くの人の“心の鍵”を開くような作品になればいいなと願っている。

監督:越川道夫

越川道夫監督のプロフィール

本作の監督である越川道夫(こしかわ・みちお)は1965年生まれ、静岡県出身。

助監督、劇場勤務、演劇活動、配給会社シネマ・キャッツ勤務を経て、1997年に映画製作・配給会社スローラーナーを設立。

ラース・フォン・トリアー監督『イディオッツ』(1998)、アレクサンドル・ソクーロフ監督『太陽』(2005)などの話題作の宣伝・配給を手がけました。

また、数多くの映画賞を受賞した熊切和嘉監督『海炭市叙景』(2010)、ヤン・ヨンヒ監督『かぞくのくに』(2012)などをプロデュース。

2015年、エミール・ゾラの『テレーズ・ラカン』を現代日本を舞台に翻案した『アレノ』で劇場長編映画監督デビュー

2017年には作家・島尾敏雄と島尾ミホの出会いを描いた『海辺の生と死』、居場所をなくした少女と少年のロードムービー『月子』、佐伯一麦の小説を原作とした『二十六夜待ち』の3本の監督
作品が立て続けに公開されました。

また、本作に先駆け、監督・脚本・撮影・編集を手がけた『愛の小さな歴史』が2019年10月19日に公開予定です。

越川道夫監督のコメント

僕は「町」で育ちました。
生まれたのは地方の海沿いの地方都市で、実家が駅前の商店街で洋品店を営んでいたのです。
店の大人たちは忙しく、だからと言って少しも寂しいと思ったことはありません。
なぜならば、僕はその町の人たちに寄ってたかって育てられたようなものだったからです。
僕は「丸三洋品店の息子」であると同時に、「商店街の子ども」であった、と思っています。
しかし、その町も高度成長とバブル経済の成長と崩壊の過程の中ですっかりその姿を変えてしまいましたが…。
企画を受けて、映画の準備のために訪れた長島に、自分にとっては懐かしい大人と子ども関係が、島の人たちの中に生き続けているのを感じました。
そして、「子どものことは、子ども自身が決めるのです」と言う取材させていただいた児童相談所の職員の方の確信に満ちた言葉が、この映画の始まりでした。
僕はもう随分長く生きて、大人になりました。子どもではありません。大人が子どもにできることは何なのでしょう?
そんな問いを、自分自身に、二人の母を演じる貫地谷しほりさん、山田真歩さんに問いかけるようにして『夕陽のあと』を作りました。

映画『夕陽のあと』の作品情報

【日本公開】
2019年(日本映画)

【監督】
越川道夫

【キャスト】
貫地谷しほり、山田真歩、永井大、川口覚、松原豊和、木内みどり

映画『夕陽のあと』のあらすじ

豊かな自然に囲まれた鹿児島県長島町。

1年前に島にやってきた茜は、食堂で溌剌と働きながら、地域の子どもたちの成長を見守り続けています。

一方、夫とともに島の名産物であるブリの養殖業を営む五月は、赤ん坊の頃から育ててきた7歳の里子・豊和(とわ)との特別養子縁組申請を控え、“本当の母親”になれる期待に胸を膨らませていました。

そんな中、行方不明だった豊和の生みの親の所在が判明し、その背後に7年前の東京のネットカフェで起きた乳児置き去り事件が浮かび上がり…。

まとめ

参考:映画『夕陽のあと』のツイッター

母親であることを手放した女と、母親になると決心した女。

夕陽に染まった海原の向こうに、ふたりの願いが交差します。

豊かな自然に囲まれた鹿児島・長島町を舞台に、DVや乳児遺棄、不妊治療や養子縁組制度などの問題と向き合い、母親になろうとする2人の女性を軸にしたあたたかな人間ドラマを紡いだ本作。

映画『夕陽のあと』は2019年11月8日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショーです。

ご期待下さい。

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