映画『歩けない僕らは』は2019年公開予定!
2019年6月に香港にて開催された第13回Fresh Wave International Short Film Festivalでワールドプレミアを行った映画『歩けない僕らは』。
本作は、栃木県最南端の野木町にある「リハビリテーション花の舎(いえ)病院」から、取材協力・脚本監修・現場監修の全面協力を得て製作されました。
ジャパンプレミアとなったSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019では国内コンペティション短編部門の観客賞を受賞し、劇場公開が待たれます。
2019年内に劇場公開予定の映画『歩けない僕らは』をご紹介します。
映画『歩けない僕らは』について
本作は、回復期リハビリテーション病院の新人理学療法士と、彼女を取り巻く人々を描きます。
岩井俊二プロデュースの連続ドラマ『なぞの転校生』(2014)、 映画『罪の余白』(2015)ほかで女優として活躍中の宇野愛海(なるみ)が理学療法士・宮下遥役を演じます。
『桐島、部活やめるってよ』(2012)『おっさんずラブ』(2016)の落合モトキが左片麻痺患者・柘植篤志役に挑みました。
そのほか、NHK連続テレビ小説『なつぞら』門倉番長役の板橋駿谷、『空(カラ)の味』(2016)主演で第10回田辺・弁慶映画祭の女優賞を受賞した堀春菜、PFFアワード2016の観客賞受賞作『ヴァニタス』(2016)主演の細川岳、『いだてん~東京オリムピック噺~』の門田宗大、『運命じゃない人』(2005)の山中聡、本年逝去し、本作が遺作の1つとなった佐々木すみ江が出演しています。
監督は、初の長編映画『ガンバレとかうるせぇ』(出演:堀春菜、細川岳)がPFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞をW受賞し、釜山国際映画祭ニューカレンツ・コンペティション部門に
正式出品された佐藤快磨(たくま)です。
回復期リハビリテーション病院とは
回復期リハビリテーションとは、脳卒中や大腿骨頸部骨折などの急性期を過ぎた患者に対して、1日2~3時間の集中的なリハビリを実施して、能力を回復させた状態での自宅や社会復帰を目的とした医療です。
疾患ごとに国から60日〜180日間とそれぞれリハビリ期間が決められてしまっているため、退院までの時間内でベテラン療法士と同じ成果を出せず、責任・プレッシャーを感じる、回復期リハビリ担当の新人の理学療法士(Physical Therapist、略してPT)と、彼女が初めて入院から退院まで担当する患者さんと、2人を取り巻く人々の人間ドラマを描きます。
回復期リハビリ病院は、片麻痺(半身不随)になったり、場合によっては失語になったりと、食事や入浴やトイレに行くなどの普通の生活ができなくなり、元の職場に復帰できなくなるなど人生が急に変化した患者が多いそう。
身体的なサポートはもちろん、精神的にもサポートが必要な患者さんを担当するのは、並大抵のことではありません。
2000年に医療保険で創設され、近年新たに開院した病院も多く、どこの病院も新卒など若いスタッフが多くを占めている現状を反映した作品となっています。
映画『歩けない僕らは』の作品情報
【日本公開】
2019年(日本映画)
【監督・脚本・編集】
佐藤快磨
【キャスト】
宇野愛海、落合モトキ、板橋駿谷、堀春菜、細川岳、門田宗大、山中聡、佐々木すみ江
【作品概要】
回復期リハビリテーション病院を舞台に、新人理学療法士の主人公・遥と、彼女を取り巻く人びとを描いた短編映画。
主人公の遥役をアイドルグループ“私立恵比寿中学”の元メンバー宇野愛海、患者の柘植役を『桐島、部活やめるってよ』(2012)『笑う招き猫』(2017)の落合モトキが演じます。
監督・脚本は、初長編作『ガンバレとかうるせぇ』が、ぴあフィルムフェスティバル・PFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞を受賞した佐藤快磨。
映画『歩けない僕らは』のあらすじ
宮下遥(宇野愛海)は、回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士。
まだ慣れない仕事に戸惑いつつも、同期の幸子(堀春菜)に、彼氏・翔(細川岳)の愚痴などを聞いてもらっては、共に励まし合い頑張っています。
担当していたタエ(佐々木すみ江)が退院し、新しい患者が入院してきました。
仕事からの帰宅途中に脳卒中を発症し、左半身が不随になった柘植(落合モトキ)。
遥は初めて入院から退院までを担当することになりました。
「元の人生には戻れますかね?」と聞く柘植に、何も答えられない遥。
日野課長(山中聡)と田口リーダー(板橋駿谷)の指導の元、現実と向き合う日々が始まり…。
まとめ
映画:映画『歩けない僕らは』の公式ツイッター
写真は表彰式と受賞インタビューの模様です!
宇野愛海さんもブログを更新してくださいました。https://t.co/8GjEAL3UsN
劇場公開も応援してください。
引き続き、よろしくお願いいたします。#SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 #IDCF2019 #観客賞 #受賞 #佐藤快磨 #監督 #表彰式 pic.twitter.com/WUBvhebYvL— 映画『歩けない僕らは』【公式】 (@uno_narumi_proj) July 21, 2019
実際のリハビリテーション病院での取材を重ね、実際の療法士の監修を受けながら、丁寧に作り上げて行った本作。
SKIPシティ映画祭での観客賞受賞が、さらに広く知れ渡るきっかけになったはず。
悩みながら本作を作って行ったという佐藤監督でしたが、「この映画を撮ってよかったと心から思うことができました。自分自身、この映画と共に一歩前へ進めた気がしています」と、初めての国内上映・そして観客賞受賞に手ごたえを感じたコメントを寄せました。
映画『歩けない僕らは』は2019年に劇場公開予定。ご期待下さい。