『君の膵臓をたべたい』の劇場公開日は2017年7月28日より全国一斉ロードショー!
学生時代の僕を演じた北村匠海に注目して、今回は映画「キミスイ」のご紹介をします。
CONTENTS
1.映画『君の膵臓がたべたい』の作品情報
【公開】
2017年(日本映画)
【監督】
月川翔
【キャスト】
浜辺美波、北村匠海、大友花恋、矢本悠馬、桜田通、森下大地、上地雄輔、北川景子、小栗旬
【作品概要】
タイトルのインパクトとストーリーの繊細さのバランスがギャップあって話題を集めた住野よるの同名ベストセラー小説を実写映画化。
『黒崎くんの言いなりになんてならない』などの月川翔監督が演出。『ホットロード』や『アオハライド』など青春映画で知られるに吉田智子が脚本を担当。
2.北村匠海のプロフィールは?
北村匠海(きたむらたくみは、1997年11月3日生まれ東京都出身の俳優、歌手。事務所はスターダストプロモーション芸能3部所属。
スターダストの若手男性アーティスト集団EBiDANの音楽ユニットDISH//のリーダー。
小学3年生で芸能界ににスカウトされ、2008年にNHK『みんなのうた』にて放送された「リスに恋した少年」で歌手デビュー。
同年公開の『DIVE!!』にてスクリーンデビュー。2009年雑誌『小学六年生』で2009年度読者モデル特別賞を受賞。
2010年夏には俳優ユニットとして始動したEBiDANに所属。2011年12月にEBiDAN内ユニットのダンスロックバンド・DISH//のメンバーとなり、メインボーカルとギターを担当。
【北村匠海フィルモグラフィ】
『DIVE!!』(2008)富士谷要一(幼少期) 役
『ブタがいた教室』(2008)
『重力ピエロ』(2009)奥野春(少年時代)役
『TAJOMARU』(2009)畠山直光(幼少期)役
『沈まぬ太陽』(2009)恩地克己(子供時代)役
『シュアリー・サムデイ』(2010)喜志巧(幼少期)役
『忍たま乱太郎』(2011)田村三木ヱ門役
『空色物語「ニケとかたつむり」』(2012)第7回東宝シンデレラ主演作オムニバスムービー
『鈴木先生』(2013)出水正役
『陽だまりの彼女』(2013)奥田浩介(中学生時代)役
『セーラー服と機関銃 -卒業-』(2016)周平役
『あやしい彼女』(2016)瀬山翼役
『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)健二役
『君の膵臓をたべたい』(2017)主演「僕」役
『恋と嘘』(2017年秋公開)司馬優翔役
『勝手にふるえてろ』(2017年公開)イチ役
3.俳優・北村匠海とキミスイの「僕」には共通点が?
北村匠海の演じた高校生の「僕」は本が好きな寡黙な少年。
実際の北村自身も「僕」というキャラクターのように物事を溜め込むタイプで、似ているようなところもあると言います。
北村匠海は自宅で過ごす時には黙々と絵を描いたりしているようです。
また、学生時代は「僕」みたいに会えて周囲と壁を作って、ひとりの世界に没頭することが好きだったようで、映画『君の膵臓をたべたい』の脚本を手にした時、自分に合ってる役だと思ったそうです。
北村匠海は俳優として演じるキャラクターの共通点を見つけて擦り合わせたり、正反対の役柄なら自分の中にある様々な引き出しの中で芝居をしたりするようです。
しかし、今回の高校生の「僕」を演じる際にはこのように語っています。
「今回は、脚本を読んだ時点で、「僕」の仕草や癖、歩幅まで手に取るように分かったので、何もつくらずナチュラルに演じようと。この感覚は初めてで、すごく心地よかったです。(PICT-UP107インタビュー)」
北村匠海は役柄の人生に自分を擦り合わせることで演技を理解するのが基本的な姿勢のようですが、今回はナチュラルでいようと思うほど「僕」に似ているようですね。
映画『キミスイ』の「僕」を通して、北村自身のことも見えてくるのかもしれませんね。
4.北村匠海は俳優として「北村ブランド」を持ちたくない?
北村匠海は理想の俳優像として、自分自身をブランド化した俳優にはなりたくはないと話しています。
映画やドラマのどのような作品を観ても“北村はこうだよね”と言われることは望んでいないのです。
作品を鑑賞し終えた後に、“あれは北村だったのか”と思われるくらい作品と自身を溶け込ませることを理想的な俳優像としているようです。
それは音楽活動ではダンスロックバンド・DISH//というブランドを持ち続けて、誰も観たことのない、やったことのないことをやろうと、メンバーと決めているからだそうです。
北村匠海はこのように述べながら、このようにも語っています。
「そこで(DISH//)北村匠海としての表現ができているからこそ、役者としては、どこまでも柔軟に、作品に溶け込める存在でありたいと思える。僕の中で、芝居と音楽の比重は10対10なんです(PICT-UP107インタビュー)」
5.北村匠海と俳優仲間たち、そしてターニングポイント!
2008年にNHK『みんなのうた』にて放送された「リスに恋した少年」で歌手デビューをしてから約10年…。
北村匠海は母親の勧めで芸能界入りしたが、当初は芝居やダンスは楽しくはなかったそうです。
その際に北村自身を変えたターニングポイント的な作品が3つあったそうです。
【北村匠海が俳優としてターニングポイントに挙げた作品】
①『ブタがいた教室』(2008)
②『鈴木先生』(2011)
③『仰げば尊し』(2016)
映画『ブタがいた教室』で妻夫木聡と共演を果たし、芝居を頑張っている同世代の子どもと出会い、「芝居が楽しい」という感覚を味わったそうです。
拓実役で出演した『ブタがいた教室』
この作品はある小学校のクラス学級で新任教師の提案から、一匹のブタにPちゃんという名前をつけて飼うことになります。
子どもたちの手で大きく育ったブタは家畜なのか、ペットなのか、卒業式を前に話し合って「食べる」「食べない」の意見を出し合い決めるという映画です。
特徴的な映画になっていて、飼っていたブタをどのようにするかということに関しては、筋書き通りの台本はなく、最後は実際に出演した子どもたちの考え方で決まるという作品です。
教師役で主演を務めた妻夫木聡も子どもたちを前に実際の涙を流し、子どもたちの多くも涙を流すほど、話し合いをする場面では半ドキュメントとして独特の雰囲気が上手く出た作品。
第21回東京国際映画祭「コンペティション部門 観客賞」にも選ばれたほどの作品です。
あの撮影現場に北村匠海がいたことは、子役としてかなり刺激的な撮影現場であったように考えられますね。
『ブタがいた教室』をご覧になって、少年時代の北村匠海を見つけてみるのはいかがですか。
怒りは生徒会選挙のシステム!出水正役の『鈴木先生』
【緋桜山中学校 2-A生徒役名と俳優名(出席番号順)】
01 東 潤也 – 影山樹生弥
02 阿部悠貴 – 内田純(柿澤司)
03 出水正 – 北村匠海
04 入江沙季 – 松本花奈
05 太田ルミ – 鈴木米香
06 小川蘇美 – 土屋太鳳
07 桂 チカ – 中西夢乃
08 樺山あきら – 三浦透子
09 河辺彩香 – 小野花梨
10 岸 茜 – 澤田優花
11 小菅小夜子 – 森野あすか
12 駒井駿司 – 三宅史
13 紺野徹平 – 齋藤隆成
14 竹地公彦 – 藤原薫
15 丹沢 栞 – 馬渕有咲
16 土田理沙 – 山口愛
17 椿 美久 – 安田彩奈
18 藤山高志 – 桑代貴明
19 徳永 雫 – 吉永アユリ
20 戸塚尚之 – 伊藤凌
21 中村加奈 – 未来穂香
22 梨本くるみ – 久本愛実
23 新見 葵 – 福地亜紗美
24 野呂光輝 – 小山燿
25 長谷部哲 – 中島和也
26 浜口航太 – 西本銀二郎
27 福田千夏 – 鈴木梨花
28 堀の内七海 – 松岡茉優
29 松野ユキ – 田中明
30 岬 勇気 – 西井幸人
31 本木聡馬 - 中澤耀介
32 森 大雅 – 米本来輝
33 山口克己 – 清水尚弥
34 横関康輔 – 岡駿斗
35 吉井丈志 – 下山葵
2-A担任の鈴木章役に長谷川博己が務めたこの作品も、北村自身を変えたターニングポイントの作品だそうです。
北村匠海は同じクラスメイト役を演じていた、土屋太鳳や松岡茉優など、上記の黄色ラインの俳優たちはしっかりとした演技ができることを認めています。
彼らと一緒になって同じ空間で芝居について語り合えことで、共演したいという気持ちの理解ができたそうです。
また、撮影現場のクラスの雰囲気が楽しすぎて、実際の学校生活に戻ると、すごく冷めてしまったそうで、中学生の頃は周囲と壁を作ってしまうことがあったとも語っています。
テレビドラマと映画も『鈴木先生』はインパクトのある作品だっただけに、北村匠海が仲間とともに楽しかった、共演したいという気持ちは理解できますね。
北村匠海は自身のバンドでもリーダーを務めていますが、本当に仲間という存在が好きなのでしょう。頼もしくて素敵ですね。
安保圭太役でトロンボーン担当のテレビドラマ『仰げば尊し』
北村匠海にとって、最も重要なターニングポイントになった作品がテレビドラマ『仰げば尊し』だそうです。
現在も当時共演者だった村上虹郎や大賀とは仲間のようで、映画の話をよくするそうです。
この2人は自分にしかできないものを持っていて、それに比べると自分(北村匠海)は、いかに凡人かと思い知らされたりするようで、その発見が凄く楽しいと語っています。
俳優や演技に関してお互いの評価や映画の感想を述べられる仲間と居られる北村匠海は素敵ですね。
また、実際に北村匠海は、自分たちのバンドDISH//のリーダーを務めながら、音楽で武道館コンサートがしたいという夢ができたことで、音楽業界で生きなくてはいけないと強く思っているようです。
そのように音楽を追求する中で俳優をできる環境も整ってきたと実感しています。
このように強く感じさせてくれたのが、テレビドラマ『仰げば尊し』だったようです。
そんな時期にあった作品が、キミスイ、『君の膵臓がたべたい』なのです。
6.北村匠海の『君の膵臓が食べたい』への覚悟と今後の決意!
北村匠海は「君の膵臓をたべたい』の完成試写を観終わって、これまでの約10年間に挫折や思い悩むこともあったけど、自分の歩んできた道は間違いではなかったと実感したそうです。
これは俳優として1本勝負でやっていく覚悟ではなく、もちろん、音楽だけで生きていくという覚悟でもありません。
北村匠海は次のようにその覚悟について述べています。
「映画やドラマはもちろん、音楽をやったり詩を書いたり、写真を撮ったり、絵を描いたり……とにかく好きな「ものづくり」をやらせてもらえる環境にいて、今後この状況がどれだけ続くかわからないけど、自分の可能性を止めたくない(PICT-UP107インタビュー)」
北村匠海は俳優や音楽の活動に自信を持ったというよりも、達成感を感じているようです。
思うようにならなかった時期もあったが、今は少なからず思い通りに出来ている実感が北村匠海にあるのです。
「芝居に対する探究心もどんどん強くなってきて、いろんな人を研究するようになりました。音楽でも、最近は自分たちが好きなバウンドサウンドを追求できて、ライブでも伝えたい言葉が溢れてくるようになりました。(PICT-UP107インタビュー)」
このように北村匠海は語り、バンドメンバーや俳優仲間などに感謝とをしつつ、踏みとどまらない実感を得ているようですよ。
北村匠海が完成試写で主演作品『君の膵臓をたべたい』観て感じたこれまでの実感。
北村匠海ファンならずとも、今の彼に興味を持つに値するのではないでしょうか。
あなたも要注目してみるのはいかがですか?
7.映画『君の膵臓がたべたい』のあらすじ
主人公の「僕」が病院で、偶然拾い手にした「共病文庫」というタイトルの文庫本。
それは「僕」のクラスメイトである山内桜良が思いを綴っていた秘密の日記帳。
桜良は膵臓の病気によって、余命は長くはないことが記されていました。
「僕」が興味本位でそれを覗いたことにより、家族の身内以外で唯一、桜良の病気を知る存在となります。
「山内桜良の死ぬ前にやりたいこと」に付き合うことになり、「僕」と桜良という正反対の性格の2人が、互いに自分の欠けている部分を持っていることを知ります。
また、それぞれに憧れを持ち、次第に心を通わせていくようにもなりました。
そして「僕」は人を認める人間や、人を愛する人間になることを決意したのです。
桜良は恋人や友人を必要としない僕が、初めて関わり合いを持ちたい人に選んでくれたのです。
「初めて私自身として必要されている、初めて私が、たった一人の私であると思えた」と感じていくようになるのです…。
まとめ
病院で偶然拾った1冊の共病文庫というタイトルの文庫本…。北村匠海は「僕」としてどのような表情で演じたのでしょうか?
北村匠海に似た「僕」、関わりを持ちたいと選ばれた彼は、どのような行動をしていくのでしょうか?
あなたの目で北村匠海の演技や評価をしてみてはいかがでしょうか?
『君の膵臓をたべたい』の劇場公開日は2017年7月28日より全国一斉ロードショー!
ぜひ、お見逃しなく!