2017年6月17日公開の待望のガイ・リッチー監督の『キング・アーサー』をご紹介!
ガイ・リッチー監督ならではのオリジナルな映像美で、アーサー王伝説の物語をソードアクション・エンターテインメントに仕上げています。
CONTENTS
1.映画『キング・アーサー』の作品情報
【公開】
2017年(アメリカ・イギリス・オーストラリア)
【原題】
King Arthur: Legend of the Sword
【監督】
ガイ・リッチー
【キャスト】
チャーリー・ハナム、アストリッド・ベルジェ=フリスベ 、ジャイモン・フンスー、エイダン・ギレン、ジュード・ロウ、エリック・バナ
【作品概要】
『スナッチ』、『シャーロック・ホームズ』でおなじみのガイ・リッチーがメガホンを取り、“アーサー王”をモチーフとした痛快アクションエンターテインメント作品。
アーサー役には『パシフィック・リム』で名を馳せたチャーリー・ハナム、宿敵ヴォーディガン役には名優ジュード・ロウを迎え、その他にもアストリッド・ベルジェ=フリスベ やジャイモン・フンスー、エイダン・ギレン、エリック・バナら豪華キャストが集結。
2.映画『キング・アーサー』のキャスト一覧
アーサー / チャーリー・ハナム
ジャックス役がブレイク!ドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』
イギリス人俳優チャーリー・ハナムは、1998年にテレビドラマ『Byker Grove』でデビューを飾り、1999年に『ハロルド・スミスに何が起こったか?』でスクリーンデビューを果たしました。
同年のイギリスのテレビドラマ『Queer as Folk』ではゲイのカップルを演じたエイダン・ギレンと共に高評価を獲得。
2002年にはジュード・ロウ主演の映画『コールドマウンテン』、2006年にはアルフォンソ・キュアロン監督、クライブ・オーウェン主演の『トゥモロー・ワールド』に出演します。
2008年にクライムドラマ『サン・オブ・アナーキー』(2014年まで続いた)で主演を果たし後、2013年に最も大きな転機を迎えることに。
それがギレルモ・デル・トロ監督の『パシフィック・リム』。この作品で主人公ローリー・ベケットを演じ、日本でも一気に注目を集めました!
2015年にも再びギレルモ・デル・トロ監督とタッグを組んだ『クリムゾン・ピーク』に出演し、2017年本作『キング・アーサー』に至るという訳です。
今回は「アーサー王物語」をモチーフとしたストーリーで、主人公アーサーを演じるチャーリー・ハナム。アクション満載の作品ですので、その肉体美と颯爽とした身のこなしに注目です!
ヴォーティガン / ジュード・ロウ
ワトソン役がキュートな『シャーロック・ホームズ』(2009)
ポール・W・S・アンダーソン監督の『ショッピング』(1994)で映画デビューを果たす前から、舞台役者として活躍し、ローレンス・オリヴィエ賞新人賞にノミネートされるなどすでに高い評価を得ていたジュード・ロウ。
1997年にはクリント・イーストウッド監督の『真夜中のサバナ』、アンドリュー・ニコル監督の『ガタカ』に出演し、一気に世界中から注目を集めることに。
1999年のアンソニー・ミンゲラ監督の『リプリー』では、金持ちのプレイボーイであるディッキー役を好演し、英国アカデミー賞助演男優賞を受賞。アカデミー賞やゴールデングローブ賞にもノミネートされるなど、最高の評価を得ました。
その後もスティーブン・スピルバーグ監督の『A.I.』(2001)、サム・メンデス監督の『ロード・トゥ・パーディション』(2002)など話題作に次々出演。
2003年の『コールドマウンテン』では再びオスカーノミネートした後も、『アルフィー』(2004)、『アビエイター』(2004)、『オール・ザ・キングス・メン』(2006)、『スルース』(2007)と、その勢いはとどまることを知りません。
2009年には本作でも監督を務めるガイ・リッチーの『シャーロック・ホームズ』にワトソン役で出演。近年でも話題となったウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』に出演するなど、常に大一線で活躍し続けていますね!
今回ジュード・ロウが演じるのは、アーサーの父を殺すことになる叔父のヴォーディガン。
アーサーと対峙することになる悪役なのですが、過去にも『ロード・トゥ・パーディション』で見せたような強烈な“悪”を見せつけて欲しいものです!
アストリッド・ベルジェ=フリスベ
人魚シレーナ役がキレイだった!『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011)
スペイン系フランス人女優のアストリッド・ベルジェ=フリスベは、2007年ごろから役者としての活動を始めたのだとか。
2008年には『The Sea Wall』でスクリーンデビュー。2010年ごろからはファッション業界にも進出し、モデルとしても活躍しています。
印象的だったのは、ロブ・マーシャル監督の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011)で演じた人魚のシレーナ役でしょう。
初のハリウッド作品となったこの映画を皮切りに世界でその名を知られるようになりました。
2012年には『バルセロナ、天使のセックス』で主演を務めるなど、今後の活躍が期待されている若手女優の一人と言えますね。
本作でのキャラクター詳細については不明ですが、彼女がヒロイン的立ち位置となるのでしょうか?要注目です!
ジャイモン・フンスー
シンケ役が光った!『アミスタッド』(1997)
ダホメ共和国(現ベナン)出身のジャイモン・フンスーは、1990年前後に様々なミュージック・ビデオに出演していたのだとか。
スクリーンデビューは、1990年の『Without You I’m Nothing』という作品でしたが、初めてちゃんとした役が付くことになるのは1994年の『スターゲイト』。
彼が最初に注目を集めたのは、1997年のスティーブン・スピルバーグ監督作品『アミスタッド』で、この作品でいきなり主演を務め、ゴールデングローブ賞にノミネートされるなど高評価を得ました。
2000年のリドリー・スコット監督の『グラディエーター』でも全米映画俳優組合賞キャスト賞にノミネートされ、その高い演技力で世界中にその名を轟かせます。
さらに、2002年の『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』では、インディペンデント・スピリット賞助演男優賞やサテライト賞助演男優賞を受賞した他、アカデミー賞にもノミネート。
2006年の『ブラッド・ダイヤモンド』でもナショナル・ボード・オブ・レビュー賞助演男優賞受賞し、再びアカデミー賞にノミネートされるも受賞は逃します。
近年では『エラゴン 遺志を継ぐ者』(2006)や『セブンス・サン 魔使いの弟子』(2014)、『ターザン:REBORN』(2016)などSF・ファンタジー系の作品にも多く出演しており、そのことが今回の『キング・アーサー』につながったのかもしれませんね。
さて、今回はどのような役柄でどんな演技を見せてくれるのか…注目して見ていきたいと思います!
エイダン・ギレン
ラズボーン卿を演じた『シャンハイ・ナイト』(2003)
10代の頃から演劇活動をしていたというアイルランド人俳優エイダン・ギレン。
1985年にはすでに映画作品に出演していましたが、チャーリー・ハナムの箇所でも述べさせていただいた『Queer as Folk』(1999~2000)で演じたゲイ役で注目を集めます。
2003年にはジャッキー・チェン主演の『シャンハイ・ナイト』、2009年にはレニー・ハーリン監督の『12ラウンド』に出演。
その後、ジェイソン・ステイサム主演の『ブリッツ』(2011)、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト ライジング』(2012)などの話題作にも出演を果たしました。
今回の役柄についてはまだ不明ですので、どんな形での登場になるのか注目です!
エリック・バナ
アメコミ役で初主演『ハルク』
オーストラリア出身のエリック・バナは、当初コメディアンとして活動していたのだとか。
その人気ぶりは自身の名を冠した番組『The Eric Bana Show』が放送されるほどのもので、すでに地元オーストラリアではスターとなっていたようですね。
俳優としては、1997年にオーストラリア映画『The Castle』でデビュー。2000年には『チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼』という作品でオーストラリア映画協会賞やストックホルム国際映画祭主演男優賞を受賞し、一気に世界的注目を集めることに。
2001年にはリドリー・スコット監督の『ブラックホーク・ダウン』でハリウッド進出。アン・リー監督の『ハルク』(2003)では初主演を務めます。
その後も『トロイ』(2004)、『ミュンヘン』(2005)、『きみがぼくを見つけた日』(2009)、『スター・トレック』(2009)などの話題作に出演し続け、変わらぬ人気を誇っていますね。
そんなエリック・バナは本作『キング・アーサー』でどんなキャラクターを演じてくれるのか…世界中から注目が集まっています!
3.映画『キング・アーサー』のあらすじ
“平和”とはいえぬ血で血を洗うような乱世で、ユーサー王の息子として生を受けた少年アーサー。
ある日のこと、父親ユーサーの王位の座を狙い反逆を企てたのユーサーの弟ヴォーディガン。
幼いアーサーは目の前で母親の命を絶たれ、父親ユーサー王も命を代償にして、息子アーサーだけを城の下水溝から逃がして、国の未来を託します…。
アーサーの乗った小船が辿り着いたのは、スラム街の遊女たちの洗濯場でした。彼女たちは幼いアーサーを見つけると彼を懸命に育て上げます。
ロンドンの路地で貧しくとも強く生きるアーサーは、過酷な環境で鍛えられながら強靭な肉体と、卓越した頭脳を見につけ、優しくてタフな青年へと成長し、周囲の仲間からの信頼を集めていました。
そんなアーサーだが、自らの過去の記憶にある複雑で過酷な悪夢にうなされ襲われることもありました…。
一方で王位についたヴォーティガンは、城内の地下の泉に住む悪の魔術師と契約を結び、独裁者として圧政を敷き民衆を苦しめる力を得ます。
しかし、暴君ヴォーティガンは王としての権威に陶酔しながら市民を支配していたが、その影にある新たな危機があることを悪の魔術師に知らされます。
城外の川底から、突如、姿を現した不思議なパワーに満ちた聖剣エクスカリバー。
真の王位を継ぐ者だけが、聖剣エクスカリバーを岩から引き抜くことが出来るというのです。
危機感を懸念していた暴君ヴォーティガンは、ロンドンに住む全市民たちに聖剣を握らせ、エクスカリバーを引き抜くことを義務付け、真の王位を継ぐ者を探し出そう策を要します。
暴君ヴォーティガンの思惑は、王位を真に継ぐ者を見つけ出し、市民前で真の王の公開処刑を行い、その恐怖を持って強靭な王位の格付けをさらに思い描いていたのです。
4.映画『キング・アーサー』の感想と評価
映像の魔術師ガイ・リッチー監督!
映画『キング・アーサー』は、ガイ・リッチー監督のオリジナリティ溢れる映像によって、素晴らしい完成度を見せてくれ作品となりました。
彼にしかできない独特の映像は、現在のところ映画界では右に出る者はいません。
今作の映像も最先端のCG技術やカメラワークによって、ガイ監督の作品だと一目で分かるが映像表現(文法)は、知性的であり、時にスポーティな映像として、これまで以上の完成度を上げています。
ガイ監督特有のクイックなショット割りや超スローモーションのセンスはおなじみですよね。
これらの知的な情報やスポーティな情報が映像として入り乱れた時、誰もが情報を思考ではなく体感する状態になってしまいます。これがガイ監督らさであり、最も秀でたセンスなのです。
また、『シャーロック・ホームズ』シリーズでも、これらを駆使した格闘技などのアクションはありました。
しかし、今回は中世が舞台となったソード・アクション。あらゆるエンターテイメント性が、これでもか、これでもかと続々と押し寄せてきます。
マーリンやメイジの魔術あり!90メートルを超える象や幼獣あり!クンフー格闘技あり!西洋チャンバラあり!!
そして走る!飛ぶ!回る!の見どころ満載のスポーツ観戦状態ですよ。(例えるなら、ラグビーでしょうか?)
もちろん、あなたの好きなガイ・リッチー節である、「会話中にこれから先を推測する」というお楽しみ話術シークエンスも『シャーロック・ホームズ』同様に見られますよ!
しかも、今作は想像と現実の時間軸も入り乱たカット・バックが入り、テンポもこれまでガイ作品より速度もスピード感はアップされ、まさに映像の洪水です。
さらには、当初は主役のチャーリー・ハナムは、アーサーに抜擢されない候補俳優だったそうですが、いやいや、アーサー王に適役ですね!
今後も『キング・アーサー2』の続編が見たく成りますよ!
また、渋くてイケメンなジュード・ロウの悪役はやっぱいいですね〜。
善の魔術師メイジ役のアストリッド・ベルジェ=フリスベは、影のあるキャラクターである種の萌えキャラです!(個人の意見?)
エイダン・ギレンも燻し銀ですから要注目です!
まとめ
ガイ・リッチーが監督を務め、チャーリー・ハナムやジュード・ロウ、期待の女優アストリッド・ベルジェ=フリスベなど、キャストも豪華となっている映画『キング・アーサー』。
「アーサー王」というテーマはこれまで何度も映像化されているだけに、ガイ・リッチー監督が全く新たな解釈で、驚異的な映像で境地を切り拓きました。
注目の映画『キング・アーサー』の劇場公開は2017年6月17日(土)より始まりました!
ぜひ、劇場で痛快な無双アクションをぜひ、お見逃しなく!!