3戦隊19ヒーロー集結! 史上最大の「VS」が幕を開ける!
Vシネクスト『ルパン レンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』。
2つの戦隊のぶつかり合いを描いた意欲作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(2018~2019)。
2019年のゴールデンウィークに彼らが帰ってきました。さらに総勢12人のヒーロー『宇宙戦隊キュウレンジャー』も一緒に帰ってきました。
今回の邦画特撮大全はVシネクスト『ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』を特集します。
CONTENTS
映画『ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』の作品概要
【公開】
2019年5月3日(日本映画)
【監督】
加藤弘之
【脚本】
荒川稔久
【キャスト】
伊藤あさひ、濱正悟、工藤遥、結木滉星、横山涼、奥山かずさ、元木聖也、岐洲匠、岸洋佑、山崎大輝、大久保桜子、榊原徹士、南圭介、田口翔大、中井和哉、小野友樹、大塚明夫、M・A・O、神谷浩史、三ツ矢雄二、釘宮理恵、國島直希、アイクぬわら(超新塾)、松本寛也、温水洋一
【作品概要】
スーパー戦隊VSシリーズの第25弾で、『快盗戦隊ルパンレンジャーVSパトレンジャー』(2018~2019)と『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017~2018)の共演作品となっています。本来はVシネマのため期間限定での上映となります。2019年8月21日にDVDとブルーレイが発売予定です。
映画『ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』のあらすじとネタバレ
夜野魁利/ルパンレッド、宵町透真/ルパンブルー、早見初美花/ルパンイエローの3人は、並行宇宙から現れたホシ☆ミナトになぜか誘拐されてしまいました。
偶然その現場に朝加圭一郎、陽川咲也、明神つかさらパトレンジャーの3人も居合わせてはいましたが、平行宇宙から現れたラッキー/シシレッドに邪魔されてしまいます。現場に残されたのはホシ☆ミナトのギターだけ……。
圭一郎は公務執行妨害でラッキーを逮捕してしまいます。
ラッキーは自分たち宇宙戦隊キュウレンジャーが倒した強大な敵ドン・アルマゲの影武者であるドン・アルカゲを追って、この世界にやって来ました。
しかし圭一郎はそんなラッキーの話を信じようとはしません。
ホシ☆ミナトはルパンレンジャーの3人が働くビストロ『ジュレ』に電話をかけ身代金を要求します。
しかし要求した身代金はなんと15万円。怒った魁利たちの前に、ナーガ/ヘビツカイシルバーとバランス/テンビンゴールドの“怪盗BN団”が現れます。
ナーガたちはホシ☆ミナトのギターを追っていました。そこで快盗戦隊ルパンレンジャーと怪盗BN団は手を組むのです。
魁利は声を変えてジュレに電話し、身代金1億円、ホシ☆ミナトのギター、そしてパトレンジャーたち国際警察が所有するルパンコレクションを要求します。
しかしその取引現場に3つの金庫を持ったステイタス・トリプルのギャングラー、リルス・ピッグが現れます。
魁利たちルパンレンジャーの3人は手元にあったVSチェンジャーとトリガーマシンを使い、なんと警察戦隊パトレンジャーに変身。
リルス・ピッグと戦うのですが、いつもと使い勝手が違うため苦戦。リルス・ピッグを取り逃がしてしまった上、
ホシ☆ミナトのギターも奪われてしまいます。
ラッキーを追って宇宙戦隊キュウレンジャーのメンバー、スティンガー/サソリオレンジ、スパーダ/カジキイエロー、ハミィ/カメレオングリーンの3人もこの世界にやって来ていました。
3人は独自にホシ☆ミナトのギターを追い、リルス・ピッグのアジトへ辿り着きます。なんとリルス・ピッグはドン・アルカゲと手を組んでいたのです。
映画『ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』の感想と評価
本作品の公開時、マーベルヒーローが揃い踏みした映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開中です。
それに対抗したのかどうかは判りませんが、本作『ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』には20人のヒーローが勢ぞろいしました。
登場する20人のヒーローたちはそれぞれ個性が強烈なため、本作はまるでキャラクターの大洪水のような作品になっています。
脚本を務めたのは数多くのスーパー戦隊シリーズに参加している荒川稔久。
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』『宇宙戦隊キュウレンジャー』の2作ともに参加しています。本作の監督を務める加藤弘之も同様に2作ともに参加しています。
そのため本作はファンサービス満載の展開や描写がふんだんに取り入れられています。
まず冒頭のルパンレンジャー3人とナーガとバランスの怪盗BN団の合流。“快盗”と“怪盗”とうこともあり、シンパシーを感じたという展開です。
一方のパトレンジャーは朝加圭一郎とラッキー、それぞれの信念を持つ2人のレッドのぶつかり合いを軸に話が展開していきます。
このようにそれぞれの戦隊の特徴や共通点を用いて、破綻と無駄のない構成になっています。
魁利たちルパンレンジャーの3人がパトレンジャーに変身する場面や、あくまで妄想内ですが料理人同士である透真/ルパンブルーとスパーダ/カジキイエローの共演などの、細かいファンサービスもあります。
またスーパー戦隊VSシリーズの定番“恐竜や”(『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場するカレー店)もしっかりと登場します。
まとめ
主要人物が20人も登場する本作ですがそれぞれの見せ場もしっかり用意されている上、破綻のないシナリオ・演出となっています。ファンの方は必見でしょう。
次回の邦画特撮大全は…
次回の邦画特撮大全は、夏にはまだ少し早いですが特撮ホラー映画『マタンゴ』(1963)と『吸血鬼ゴケミドロ』(1968)を特集します。
お楽しみに。