連載コラム『映画という星空を知るひとよ』第307回
『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』は、愛と反骨を胸にロックを鳴らし続けた忌野清志郎の「歌と言葉」と、彼の精神を受け継ぐ人々の姿を通して、その表現の真髄に迫るデビュー55周年記念ドキュメンタリー映画です。
映画『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』は、2026年10月2日(金)より新宿バルト9ほかにて公開!
本作では、誰に遠慮することなく、思ったことを自由に歌で表現してきたひとりのバンドマン・忌野清志郎の真の生き様を描き出しました。
124分にわたる膨大な記録データから厳選された貴重な映像は、忌野清志郎ファンにとっての宝物であり、彼を知らない世代にとっては、その歌と言葉、精神に出会う絶好のチャンスと言えます。
忌野清志郎の魅力をいっぱい詰め込んだ本作『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』をご紹介します。
映画『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』の作品情報

(C)2026 Kiyoshiro Movie Project
【日本公開】
2026年(日本映画)
【監督】
相原裕美
【エグゼクティブ・プロデューサー】
佐藤現、案納俊昭
【プロデューサー】
宮本泰宏、武井哲、高根順次、竹下新悟
【照明】
鈴木大地
【録音・整音】
井筒康仁
【サウンドエンジニア】
小西康司
【編集・カラリスト】
茶圓一郎
【出演】
忌野清志郎、三浦友和、竹中直⼈、三宅伸治、泉谷しげる、梅津和時、角田光代、金平茂紀、百世 ほか
【作品概要】
本作は、忌野清志郎のデビュー55周年を記念して作られたドキュメンタリー映画。RCサクセションに始まり、数々のバンドやソロ活動を通して名曲を生み出し、「KING OF ROCK」と呼ばれた忌野清志郎の「歌と言葉」、そして彼の精神を受け継ぐ人々の姿を通して、その表現の真髄に迫ります。
監督を務めたのは、映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』(2024)『音響ハウス Melody-Go-Round』(2020)を手掛けた相原裕美。
作品は、忌野清志郎のライブや貴重なインタビュー映像から幕を開け、彼と親交のあった三浦友和や竹中直人、泉谷しげるといった著名人たちが登場し、忌野清志郎の素顔を語ります。
映画『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』のあらすじ

(C)2026 Kiyoshiro Movie Project
ロックバンド「RCサクセション」のメンバーとして1970年にデビューし、『雨あがりの夜空に』『スローバラード』『い・け・な・いルージュマジック』など多くの名曲を世に送り出した忌野清志郎。
その圧倒的なライブパフォーマンスでも数々の伝説を生み、日本のロック史に多大な功績を残しました。
日本武道館公演をはじめとする忌野清志郎のライブや貴重なインタビュー映像につづき、三浦友和や泉谷しげるなど、彼と親交のあった著名人たちも登場し、忌野清志郎の素顔を語ります。
忌野清志郎は1991年のRCサクセション活動休止後も、ソロや「THE TIMERS」での音楽活動に加え、映画・ドラマへの出演、絵本の執筆、さらにはサイクリストなど、多岐にわたる表現活動を展開。
2025年にデビュー55周年を迎えた忌野清志郎の「信念を貫く姿勢」と「唯一無二のパフォーマンス」を、多面的に掘り下げていきます。
映画『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』の感想と評価

(C)2026 Kiyoshiro Movie Project
本作は、愛と反骨を胸に、ロックを鳴らし続けた忌野清志郎のデビュー55周年記念ドキュメンタリー映画です。
数多くのヒット曲を歌う忌野清志郎のライブ映像から流れるのは、彼の嘘偽りのない真実の叫びであり、それに応えるファンの声援と熱気に圧倒されます。
ライブ映像と交差して、彼と親交のあった著名人たちが登場し、次々に忌野清志郎の印象を語ります。三浦友和は「まったく媚びない」、泉谷しげるは「なんだこりゃ⁉」、そして竹中直人は「凄えな、このバンド」と。
音楽だけでなく、忌野清志郎のかなり広い交友関係があったことが伺えるインタビューで、旧友たちが語る彼の印象はとても興味深く聞けます。
次に映し出されるのは、忌野清志郎デビュー55周年とSWEET LOVE SHOWER30周年を記念して結成されたスペシャルトリビュートバンド「SWEET LOVER SOULS」が、『SWEET LOVE SHOWER 2025』で披露したパフォーマンスの模様。
まるで忌野清志郎が乗り移ったかのように、絶唱するアーティストのパフォーマンスに心が鷲掴みされたようになることでしょう。そこに映し出されるているのは、忌野清志郎の楽曲と精神を、世代を超えて受け継がれていくさまなのです。
圧巻のライブ映像で、忌野清志郎を知っている人も知らない人も、彼の持つ計り知れない音楽の力を感じ取るに違いありません。
ラストの「愛し合ってるかい?」という彼の呼びかけ……。メッセージに託された願いは、今も生き続けていると言えます。

(C)2026 Kiyoshiro Movie Project
まとめ

(C)2026 Kiyoshiro Movie Project
2025年にデビュー55周年を迎えた忌野清志郎。
映画『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』は、その歌と言葉、そして今なお受け継がれる精神に迫るドキュメンタリー作品です。
エネルギッシュに歌い、己の人生観を観客に投げかける忌野清志郎を映し出す本作は、音楽家の人生と時代を丁寧にすくい上げる手腕が高く評価されている相原裕美が監督としてまとめ上げました。
映画『愛し合ってるかい? 忌野清志郎が教えてくれた』は、2026年10月2日(金)より新宿バルト9ほかにて公開!
本作は、忌野清志郎が語る「夢」と「自由」を描き出し、「愛し合ってるかい?」というメッセージを現代へと繋ぎます。
忌野清志郎の心からのメッセージは、観る人の心に届くエールとなることでしょう。
星野しげみプロフィール
滋賀県出身の元陸上自衛官。現役時代にはイベントPRなど広報の仕事に携わる。退職後、専業主婦を経て以前から好きだった「書くこと」を追求。2020年よりCinemarcheでの記事執筆・編集業を開始し現在に至る。
時間を見つけて勤しむ読書は年間100冊前後。好きな小説が映画化されるとすぐに観に行き、映像となった活字の世界を楽しむ。

































