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JAWAN ジャワーン|あらすじ感想考察。ボリウッド版ダークヒーローをシャー・ルク・カーンが演じた痛快アクション

  • Writer :
  • 菅浪瑛子

2024年11月29日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

2023年インドの興行収入1位の大ヒット作が日本に!

“キング・オブ・ボリウッド”とも呼ばれるシャー・ルク・カーンが、『PATHAAN パターン』(2023)に引き続きアクション大作に出演。

監督を務めたのは、『ビギル 勝利のホイッスル』(2019)など“コリウッド”(タミル語映画)のヒットメーカー、アトリー。

本作は、“ボリウッド”(ヒンドゥー語映画)の作品ですが、コリウッドのスタッフらが集結し、ボリウッドとコリウッドの夢のコラボが実現しました。

包帯だらけの謎の男(シャー・ルク・カーン)と怪しい6人の女性たちが突如地下鉄をハイジャックし、乗客を人質にとります。

目的は乗客の中にいる武器商人カリ(ヴィジャイ・セードゥパティ)の娘から身代金を強奪することでした。

シャー・ルク・カーン演じる謎の男の正体、その目的とは……。

ド派手なアクシャンに壮観なダンス。インド映画の魅力を凝縮したアクション大作です。

映画『JAWAN ジャワーン』の作品情報


(C)2023 All rights reserved with Red Chillies Entertainments Pvt Lt

【日本公開】
2024年(インド映画)

【原題】
Jawan

【監督】
アトリ

【脚本】
アトリ、ラマナギリバサン

【キャスト】
シャー・ルク・カーン、ナヤンターラー、ビジャイ・セードゥパティ、ディーピカー・パードゥコーン、プリヤーマニ、サニャー・マルホートラ

【作品概要】
主演を務めたのは、『PATHAAN パターン』(2023)、『ラジュー出世する』(2019)を始め、数々の作品で主演を務めてきたボリウッドのスター、シャー・ルク・カーン。

共演には、『チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』(2005)などタミル語映画を中心に活躍するナヤンターラーや、『チェンナイ・エクスプレス~愛と勇気のヒーロー参上~』(2013)をはじめシャー・ルク・カーンと何度も共演してきたディーピカー・パードゥコーン。

更に、『ピザ 死霊館へのデリバリー』(2012)のビジャイ・セードゥパティ、『ヤマドンガ』(2006)のプリヤーマニ、『ダンガル きっと、強くなる』(2016)の次女役で映画デビューを果たしたサニャー・マルホートラと豪華なキャストが顔を揃えました。

映画『JAWAN ジャワーン』のあらすじ


(C)2023 All rights reserved with Red Chillies Entertainments Pvt Lt

包帯だらけの謎の男(シャー・ルク・カーン)と6人の女性たちによって突如ハイジャックされた地下鉄。

乗客を人質にとった男は、警察の問いかけに対し、4千億ルピーを要求します。

目的も分からないまま対応に困っている警察と政府。

実は、このハイジャックは綿密に計画され、乗客の中には武器商人カリの娘を使って身代金を奪うことが目的でした。

警察は要求に応じ、4千億ルピーを指定された口座に振り込みます。そして、ハイジャックされた列車が駅に到着します。

武装した警察の前に現れたのは包帯をつけた幾人もの乗客でした。混乱に乗じて謎の男と6人の女性たちは脱出します。

警察は脱出されたことに気づき、慌てて口座を凍結しようとしますが、すでに4千億ルピーは70万人の貧しい農民に送金されていました。

脱出した謎の男と6人の女性が向かったのは、何と女子刑務所でした。

彼らの正体、そしてその目的とは……。

映画『JAWAN ジャワーン』の感想と評価


(C)2023 All rights reserved with Red Chillies Entertainments Pvt Lt

ボリウッド(ヒンディー語映画)を代表するスター、シャー・ルク・カーンが前作『PATHAAN パターン』(2023)に引き続き、主演を務めたアクション大作。

監督を務めたのは、『ビギル 勝利のホイッスル』(2019)などコリウッド(タミル語映画)のヒットメーカー、アトリです。

ボリウッドのスター、シャー・ルク・カーンとコリウッドのヒットメーカー、アトリのタッグは、ボリウッド×コリウッドが生み出す新たなインド映画といえます。

本作の大きな魅力はまず何と言ってもシャー・ルク・カーンの七変化っぷりでしょう。

ポスターにもある丸坊主の姿と、包帯を巻いた姿に驚いた人もいるでしょう。

本作のシャー・ルク・カーンは、正体不明の悪党を演じています。しかし、その計画には明確な目的があります。

謎の男が行っていることは悪なのでしょうか、それとも正義なのでしょうか。

様々な顔を持つダークヒーローをシャー・ルク・カーンが魅力的に演じます。

自分のためではなく、誰かのために強盗をする姿はアニメの『ルパン三世』に通ずるヒロイズムがあります。

また、表と裏の顔を持つ姿はバットマンのようでもあります。様々なダークヒーローを想起させるキャラクターであるからこそ魅力的人感じられるのかもしれません。

そんな謎の男の真の目的を知った時、本作がアクションエンタメであると同時に社会的な問題に切り込んだ映画であることに気づくでしょう。

本作では農民など貧しい人々が搾取され、裕福な人々だけが私腹を肥やす社会にメスを入れていくのです。

シリアスな背景も描きながらも、ド派手なアクションやダンスシーンで楽しませるシーンも忘れてはいません

特にシャー・ルク・カーンと1000人近い女性の囚人が踊る女子刑務所のシーンは圧巻です。

まとめ


(C)2023 All rights reserved with Red Chillies Entertainments Pvt Lt

ボリウッド×コリウッドが生み出す新たなインド映画『JAWAN ジャワーン』。

シャー・ルク・カーン演じる謎の男の魅力だけでなく、本作において印象的なのは女性のキャラクターです。

ハイジャックを実行するのは6人の女性で、男性はシャー・ルク・カーン1人のみです。

皆それぞれ自分の特性を生かし、任務を遂行していますが、彼女たちにはそれぞれ戦う理由があり、その理由が徐々に明かされていきます

シャー・ルク・カーン演じる男を中心に任務を遂行していく姿は『チャーリー・エンジェル』(2000)なぁのアクション映画も想起させます。

また、シャー・ルク・カーン演じる男を捕まえようとする捜査官も女性なのです。戦う女性陣のアクションシーンも必見です。



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