Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

サスペンス映画

Entry 2018/06/13
Update

映画『死の谷間』あらすじとキャスト。上映する劇場情報も【マーゴット・ロビー主演】

  • Writer :
  • バフィー

映画『死の谷間』は6月23日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!

1974年にロバート・C・オブライエンが発表した小説「死の影の谷間」を基に、『コンプライアンス 服従の心理』のクレイグ・ゾベル監督が映画化!

『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』の体当たり演技で改めて女優として、マーゴット・ロビーに注目が集まり、日本未公開だった『死の谷間』が緊急公開決定!

核戦争で文明が崩壊した世界でありながら、皮肉なまでの美しい自然の中で出会った第2の「アダムとイヴ」にはアダムが2人。

極限の状態で複雑に絡み合う“三角関係の行方”は…衝撃の結末は、ぜひ、劇場でご確認ください!

映画『死の谷間』の作品概要


(C)2015 Z4Z Film Production UK Ltd. All rights reserved.

【公開】
2018年(アイスランド、スイス、アメリカ合作映画)

【原題】
Z for Zachariah

【監督】
クレイグ・ゾベル

【キャスト】
マーゴット・ロビー、クリス・パイン、キウェテル・イジョフォー

【作品概要】
原作ロバート・C・オブライエンの『死の影の谷間』をニサール・モディが大胆に翻訳して映画化。

主人公のアン・バーデン役を『スーサイド・スクワッド』や『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』と勢いを見せるマーゴット・ロビー主演のサスペンス作品。

そのほかジョン役を『それでも夜は明ける』のキウェテル・イジョフォー、ケイレブ役を「スター・トレック」シリーズや『ワンダーウーマン』のクリス・パインが集結。演出は『コンプライアンス 服従の心理』のクレイグ・ゾベル監督。

映画『死の谷間』のクレイグ・ゾベル監督のプロフィール


(C)2015 Z4Z Film Production UK Ltd. All rights reserved.

クレイグ・ゾベルは、1975年生まれ、アメリカのニューヨーク州出身の監督です。

ノースカロライナ大学芸術学部を卒業後、2007年に脚本も担当したコメディ映画『Great World of Sound』で長編映画デビューしました。

ゴッサム・インディペンデント映画賞など多くの映画賞で注目を集め、デビュー作にして「今年のインディペンデント映画トップ10」に選出。

第2作目の『コンプライアンス 服従の心理』でも多くの映画賞にノミネートや受賞を果たし、多くの映画業界人からも名前が知られる様になります。

本作品『死の谷間』では、クレイグ監督の才能にほれ込んだ、映画監督ゲイリー・ロスや俳優のトビー・マグワイアなど18人の映画業界人が製作をバックアップをしています。

映画『死の谷間』の主要キャスト


(C)2015 Z4Z Film Production UK Ltd. All rights reserved.

マーゴット・ロビー(アン・バーデン役)のプロフィール

マーゴット・ロビーは、1990年7月2日生まれのオーストラリア、ゴールド・コースト出身の女優です。

大学卒業後、演技の道を目指すため、メルボルンに引っ越します。

2008年にイギリスのテレビドラマ『City Homicide』のシーズン2の第2話が女優デビュー作となります。

その後はテレビドラマやインディペンデント系作品に出演。

2011年にアメリカのテレビドラマ『PAN AM/パンナム』でクリスティーナ・リッチと共演したことで注目が集まり、ドラマ終了後もアメリカ映画のオファーが殺到。

2013年公開の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で、オスカー俳優のレオナルト・ディカプリオと共演

2015年公開の『フォーカス』では、ウィル・スミスなどベテラン俳優の相手役に抜擢されたことで、映画界でも彼女の名前が知られることとなりました。

参考映画:『スーサイド・スクワッド』(2016)

また、2016年公開の『スーサイド・スクワッド』では、ハーレイ・クインを演じたことで日本でも名前が知られるようになりました。

『スーサイド・スクワッド』の続編やスピンオフ企画にも出演予定と「DCエクステンデッド・ユニバース」ではなくてはならない存在となりつつあります。

キウェテル・イジョフォー(ジョン・ルーミス役)のプロフィール


(C)2015 Z4Z Film Production UK Ltd. All rights reserved.

キウェテル・イジョフォーは、1977年7月10日生まれのイングランド出身の舞台、映画俳優です。

13歳の頃からダリッジ・カレッジで演劇を学びます。

1995年に演劇『オセロ』で主演に抜擢されたことで注目されることになります。

1997年にはスティーヴン・スピルバーグ監督作品『アミスタッド』でスクリーン・デビューを果たします。

映画デビュー後も演劇を中心に活動をします。映画界でも名脇役として注目され、その後も数多くの映画に出演します。

2005年に出演した映画『キンキーブーツ』でローラ役を演じたことで強烈なインパクトを残し、その後にミュージカルの舞台化されます。

その舞台化に踏み切った背景には、映画版のローラの存在感のインパクトによる影響が強かったと言われています。

その証拠にゴールデングローブ賞にノミネートされました。

参考映画:『それでも夜は明ける』(2013)

活動のメインでもある演劇では、シェイクスピア関連の劇に数多く出演したこともあり、イギリスの演劇界ではななくてはならない存在となり、2008年には大英帝国勲章を授与されます。

2013年公開の『それでも夜は明ける』ではアカデミー賞に初ノミネートされます。

次回作には『マレフィセント2』やリメイク版『ライオンキング』などの大作にも出演が決定しています。

クリス・パイン(ケイレブ役)のプロフィール

クリス・パインは、1980年8月26日生まれのアメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれの俳優です。

俳優ロバート・パインとグウィン・ギルフォードの間に生まれたクリス・パインは、カルフォルニア大学のバークレー校で英文学の学士号を取得します。

その後、サンフランシスコにあるアメリカン・コンサーバトリー・シアターで演技を学びます。

2003年にテレビドラマ『ER緊急救命室』へのゲスト出演が俳優デビューとなります。

その後、ドラマのゲスト出演を経て、2004年に『プリティ・プリンセス2』のニコラス役で注目を集めます。

2009年には『スタートレック』の映画版新シリーズでカーク船長役に抜擢されたことが転機となり、幅広い層に名前が知られる様になりました。

公開日は未定ですが『スタートレック』の新作でも引き続きカーク役を演じる予定です。

映画『死の谷間』のあらすじ


(C)2015 Z4Z Film Production UK Ltd. All rights reserved.

核戦争によって破滅した世界。

唯一、死の灰を免れた奇跡の谷で生きていた1人の女アン。

かつて、家族と暮らしていた農場で、揺るぎない信仰心に支えられ孤独に耐えて生きていました。

そんなある日、安全な場所を求めて放浪していた科学者ジョンが現れます。

人種も考え方も信仰心も全く異なる2人。共に支えあいながら生活していくうちに、芽生えた感情。

絶望の世界で見つけた「絆」がもう1人の生存者、ケイレブの出現によって一変してしまう…。

映画『死の谷間』の感想と評価


(C)2015 Z4Z Film Production UK Ltd. All rights reserved.

アメリカでは2015年に公開された映画が、今になって公開された背景には、『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』のマーゴット・ロビーの演技の評価によるものなのかもしれませんが、他にも本作に注目すべき点はあります

それは『コンプライアンス 服従の心理』で幅広い業界に名前が知られる様になった、クレイグ・ゾベル監督の第3作目ということです。

人間の心理描写をじっくりと描くのが特徴的な監督に加え、イギリスの脚本家ニサール・モディが原作では登場人物が2人だけに対して、3人にするという大胆な脚色を行ったことです。

それはさらに、複雑に絡み合う人間関係を崩壊した世界の中に存在させ、唯一のオアシスという独特の世界観の中で展開させた難しいハードルも超えてみせたゾベル監督。


(C)2015 Z4Z Film Production UK Ltd. All rights reserved.

『死の谷間』はインディペンデント系の作品ながら、有名俳優を起用したことからも次のステージは恐らく、メジャー作品。

様々のプレッシャーによって押しつぶされてしまう監督も多いなか、ゾベル監督には独自のテイスト、独自の心理描写を活かした作品を作り続けてもらいたい、監督の1人です。

脇を固めるキウェテル・イジョフォーやクリス・パインの演技も素晴らしく、出演者が3人しかいないこともあり、俳優とスタッフとの距離が近いこともこの映画の特徴です。

俳優とスタッフが互いに試行錯誤しながら作り上げた映画と言ってもいいのではないでしょうか。

本作が上映される劇場情報


(C)2015 Z4Z Film Production UK Ltd. All rights reserved.

【北海道・東北地区】
北海道 ディノスシネマズ札幌劇場 順次公開

宮城 フォーラム仙台 順次公開

【関東地区】
東京 新宿武蔵野館 6月23日〜

千葉 US千葉ニュータウン 6月23日〜

茨城 USシネマつくば 6月23日〜

神奈川 シネマジャック&ベティ 順次公開

【東海地区】
愛知 シネマスコーレ 順次公開

【近畿地区】
大阪 シネ・リーブル梅田 6月30日〜

京都 出町座 順次公開

【九州・沖縄地区】
宮崎 宮崎キネマ館 順次公開

沖縄 ミハマ7プレックス 順次公開

*上記の情報は6月13日現在のものです。作品の特性からセカンド上映や全国順次公開されることも予想されます。お近くの映画館をお探しの際は、必ず公式ホームページをご覧下さい。

まとめ


(C)2015 Z4Z Film Production UK Ltd. All rights reserved.

本作品『死の谷間』のプロデューサーには、サム・ライミ版『スパイダーマン』で主人公ピーター・パーカーを演じたトビー・マグワイア、製作総指揮には今年公開の映画『オーシャンズ8』の監督でもあるゲイリー・ロスが参加しています。

トビー・マグワイアとゲイリー・ロスのコンビは2003年の『シービスケット』以来となります。

その他にも多くのプロデューサーや俳優、映画監督がこの映画の完成をバックステージからサポートしているということからも、クレイグ・ゾベル監督への期待や応援したいという気持ちが表れていますね!

映画『死の谷間』は6月23日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!

関連記事

サスペンス映画

実写映画『ミスミソウ』のトラウマ漫画の映像化は「赤」に注目!胸キュン場面もある?

乙女心をくすぐる胸キュンな場面写真を解禁!ミスミソウの花言葉は、「あなたを信じます」。 2018年に最も切なく、最も美しくて残酷なトラウマ・サスペンス映画『ミスミソウ』。 壮絶な状況なかでも微かな希望 …

サスペンス映画

マスカレード・ナイト|映画原作ネタバレと小説あらすじの結末感想。事件と真犯人は“仮面”に隠された意外な楽しみ

東野圭吾の「マスカレード」シリーズ映画化第二弾は『マスカレード・ナイト』 東野圭吾の小説『マスカレード・ナイト』が映画化され、2021年9月17日(金)公開予定! 前作『マスカレード・ホテル』に続き、 …

サスペンス映画

映画『嘘喰い』ネタバレあらすじ感想と結末の評価解説。班目のキメ台詞「あんた、嘘つきだね」や究極のデスゲームが見どころ!

横浜流星の魅力がさく裂する異色のギャンブル映画 累計発行部数880万部を突破した迫稔雄による大人気青年漫画「噓喰い」。 闇社会を中心にギャンブルによる金や命の取り合いを描いた作品は数ある中で、本作もま …

サスペンス映画

映画『マザーレス・ブルックリン』あらすじネタバレと感想。エドワードノートンが原作の設定を1950年代に置き換えて描いたノワール

恩人はなぜ殺されたのか? 真相を追う探偵の前に現れた巨大な敵とは!? エドワード・ノートンが監督・製作・脚本・主演を務めた映画『マザーレス・ブルックリン』。 フルース・ウィリス、ウィレム・デフォー、ア …

サスペンス映画

【ネタバレ】TAR/ター|あらすじ感想と結末の評価考察。賛否両論の難解映画でケイト・ブランシェットが〝権力の本質〟を体現する

共感できない人物を魅力的に撮った映画『TAR/ター』 国際的に評価の高い演技派ケイト・ブランシェットが孤高のマエストロを演じた『TAR/ター』。今回アカデミー主演女優賞は逃したものの、ヴェネチア国際映 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学