Cinemarche

映画感想レビュー&考察サイト

アニメーション

Entry 2018/05/17
Update

映画ペンギン・ハイウェイ|あらすじとキャスト。北香那(アオヤマ役)プロフィールは?

  • Writer :
  • シネマルコヴィッチ

アニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』は、8月17日(金)より全国ロードショー

ベストセラー作家で知られる森見登美彦の第31回日本SF大賞受賞作『ペンギン・ハイウェイ』のアニメ映画化。

少年のひと夏の成長を独特な世界観で描き、瑞々しい表現が多くのファンから支持されている作品です。

この原作をスタジオコロリドの第1回長編作として、今夏、アニメーション映画として公開されます。

アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』の作品情報


(C)2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会

【公開】
2018年(日本映画)

【原作】
森見登美彦

【監督】
石田祐康

【キャスト】
北香那、蒼井優

【作品概要】
『夜は短し歩けよ乙女』や『有頂天家族』などで知らせるのベストセラー作家の森見登美彦の日本SF大賞を受賞した小説のアニメ映画化。

『陽なたのアオシグレ』の石田祐康監督のスタジオコロリドの第1回長編作品を務めます。アオヤマ君役をオーディションで掴んだ声優初挑戦の北香那が演じ、『鉄コン筋クリート』などで声優経験のある蒼井優がお姉さん役を務めます。

そのほか、宇多田ヒカルが主題歌を担当し、楽曲「Good Night」を書き下ろしました。

アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』の監督は

参考映像:『フミコの告白』(2009)

本作の演出を務めたのは石田祐康

石田祐康(いしだひろやす)は、1988年7月3日に愛知県知多郡美浜町に生まれます。

愛知県立旭丘高等学校美術科に入学すると、在学中にアニメーションの制作をはじめます。

2年生の時に処女作となる『愛のあいさつ-Greeting of love』を制作しました。

その後、京都精華大学マンガ学部アニメーション科に進学し、2009年に発表した自主制作作品『フミコの告白』で、広く世間から注目を浴びました。

アニメ作品『フミコの告白』は、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞や2010年オタワ国際アニメーションフェスティバル特別賞など、国内外の賞を多数受賞しています。

さらには、第17回文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門の審査委員会推薦作品に選出された『陽なたのアオシグレ』でも知られており、今やアニメーション界で、その才能ありと、注目を集めるクリエイターです。

映画『ペンギン・ハイウェイ』のあらすじ


(C)2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会
小学4年生のアオヤマ君は、日々、世界について知ったことや学んだものをノートに記録しています。

常に努力を怠らず学ぶ姿に、大人になった時にどれほど偉くなるか、見当もつきません。

そんなアオヤマ君は、通院している歯科医院の“お姉さん”と、とても仲良くしていました。

“お姉さん“の方は、大人びた賢いアオヤマ君を、ちょっと生意気なところが微笑ましく、可愛がっていました。

ある日、アオヤマ君の住む街に、突如、ペンギンが現れて消えていく事件が起きました。

さらに、アオヤマ君は“お姉さん“が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃。

“お姉さん”とペンギンの関係は…。

アオヤマ君役の北香那のプロフィール

アオヤマ君の声を担当する声優は、オーディションで配役を射止めたのは、女優・北香那

北香那(きたかな)は、1997年8月23日生まれの東京都出身で、トヨタオフィス所属の女優です。

北香那は女優の高島礼子や矢田亜希子のファンとなり、彼女たちに憧れて小学校6年生の頃から芸能活動を開始。

2010年にミュージカル舞台『赤毛のアン ~アンからの手紙』に赤毛のアン役で出演を果たします。

2012年に「第1回バーチャルCMオーディション」でグランプリを受賞。(榊原美紅と共に)。2013年に映画『震動』で映画デビューを果たします。

2017年に350人が応募したオーディションを勝ち抜き、テレビ東京のドラマ『バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜』の中国人ジャスミン役に抜擢されます。

同年、月9ドラマ『貴族探偵』にも、ゲスト出演を務めました。

北香那の映画フィルモグラフィー

平野朝美監督作品『震動』(2012)

『バルーンリレー』(2012)
『震動』(2012)
『中学生円山』(2013)
『恋につきもの』(2014)
『罪の余白』(2015)
『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016)
『ひつじものがたり』(2016)
『踊る大空港、或いは私は如何にして 踊るのを止めてゲームの ルールを変えるに至ったか。』(2016)
『ペンギン・ハイウェイ』(2018)

北香那の演技力について

参考映像:『バイプレイヤーズ』ジャスミン役*北香那

北香那の女優としての才能に、ドラマ『バイプレイヤーズ』のプロデューサー濱谷晃一は、「とにかく演技がブレない。物怖じしないです。自分で考え抜いたキャラクターを現場で思い切ってぶつけてきます。演技がクリエイティブなので、台本以上にキャラクターを膨らませてくれるのも魅力的です」と述べています。

また、演出を務めた松居大悟は、その際に、北香那の出世作にしたいと述べ、「もっとこの人が見たいと思えるような、目が離せない未知数な魅力を放つ北さんに賭けようと思いました」と語っています。

ドラマ『貴族探偵』のプロデューサー羽鳥健一は、「役作りに対する探究心の高さ、そして監督のオーダーに対する理解力と実現力の高さには圧倒的なものを感じます。醸し出す透明感も圧倒的です」と言い、北香那を憑依型の女優さんだとも述べています。

北香那が声を務めるアオヤマ君


(C)2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会

2012年の平野朝美監督の『震動』では、北香那は耳の不自由の少女の役を演じています。

声の出せず、話のできない役を演じるにあたり、北香那は“表情を豊かにする”ことに演技の中心を用いて務めました。

本作『ペンギン・ハイウェイ』のアオヤマ君役にオーディションで選ばれた北香那。

今度はアニメーション作品ということもあり、“表情”を観客に見せることができません

しかし、多くのプロデューサーや監督は、北香那の女優としての才能に太鼓判を押しているのは間違いありません。

北香那が常に新たな役にチャレンジを惜しまないなか、今回はアオヤマ君役という声ののみ出演を演じてくれるのか、とても楽しみですね。

女優として今後期待される北香那に注目しましょう!

まとめ


本作『ペンギン・ハイウェイ』のアオヤマ君の声を演じる北香那をメインにご紹介てきました。

実はそのアオヤマ君が慕っている、イタズラっぽい明るい面とミステリアスな雰囲気を併せ持つ“お姉さん”役は、演技派女優で知られる蒼井優が演じます。

2018年の年頭から、『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017)で、第41回日本アカデミー賞やキネマ旬報ベスト・テンなどの主演女優賞を受賞したことが記憶に新しいと思います。

まさに、今旬の実力派・蒼井優と、若手注目の演技派・北香那が存在感を示すのが、『ペンギン・ハイウェイ』の共演となっています。

そのほか本作の主題歌は宇多田ヒカルが担当しており、新曲「Good Night」の楽曲を書き下ろしました。

北香那は、宇多田ヒカルの楽曲を聴いて、「優しくてゆらゆらと気持ちよく眠りについてしまいそうなメロディー、それと対照的な歌詞の力強さが、凄く印象的でした」と述べています。

新しき女優の才能と今旬の女優の才能を掛け合わせ、実力派の原作者や監督をはじめ、スタッフたちが集結しました本作は見逃すことはできません。

アニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』は、8月17日(金)より全国ロードショー

ぜひ、お見逃しなく!

関連記事

アニメーション

『かがみの孤城』映画化原作のネタバレあらすじ感想と解説評価。辻村深月が不登校児の心理をファンタジックなミステリーとして解く

小説『かがみの孤城』が劇場アニメに!2022年12月23日(金)全国公開。 辻村深月著・2018年本屋大賞を受賞したファンタジーミステリー小説『かがみの孤城』。 いくつもある伏線が最後に見事に繋がる童 …

アニメーション

映画『あした世界が終わるとしても』あらすじネタバレと感想【クラフタースタジオ作品】

もうひとつの日本からやってきたもうひとりの僕。 もし今の世界が終わるとしたら、守りたい人は側にいますか? アニメ制作会社クラフタースタジオが、日本独自のアニメーション表現をフルデジタルで実現する「スマ …

アニメーション

韓国映画『整形水』あらすじネタバレ感想とラスト結末解説。アニメホラーが描く“残酷で人間的な現実”

韓国・人気WEB漫画が原作の “美容整形”をめぐるホラー・アニメーション映画! 『整形水』は、塗っただけで美しくなれる奇跡の「整形水」を手にした女性が、美しい姿へと生まれ変わったことで体験する恐怖を描 …

アニメーション

映画『小さなバイキング ビッケ(2020)』感想評価と考察解説。声優の演技力が名作アニメを蘇らせる

映画『小さなバイキング ビッケ』は2020年10月2日(金)よりイオンシネマほかにて全国公開。 大人世代には懐かしい、あの「ビッケ」が、CGアニメーションになって帰ってきました。 元は人気児童文学『小 …

アニメーション

劇場版マジンガーZ / INFINITYあらすじネタバレと感想。ラスト結末も

それは、神にも悪魔にもなれる――。 永井豪画業50周年記念して“元祖”にして“伝説”のスーパーロボットアニメ『劇場版マジンガーZ / INFINITY』が映画館で超復活を遂げました。 リアルタイム世代 …

【坂井真紀インタビュー】ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』女優という役の“描かれない部分”を想像し“元気”を届ける仕事
【川添野愛インタビュー】映画『忌怪島/きかいじま』
【光石研インタビュー】映画『逃げきれた夢』
映画『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』伊澤彩織インタビュー
映画『Sin Clock』窪塚洋介×牧賢治監督インタビュー
映画『レッドシューズ』朝比奈彩インタビュー
映画『あつい胸さわぎ』吉田美月喜インタビュー
映画『ONE PIECE FILM RED』谷口悟朗監督インタビュー
『シン・仮面ライダー』コラム / 仮面の男の名はシン
【連載コラム】光の国からシンは来る?
【連載コラム】NETFLIXおすすめ作品特集
【連載コラム】U-NEXT B級映画 ザ・虎の穴
星野しげみ『映画という星空を知るひとよ』
編集長、河合のび。
映画『ベイビーわるきゅーれ』髙石あかりインタビュー
【草彅剛×水川あさみインタビュー】映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲演じる一果を巡るふたりの“母”の対決
永瀬正敏×水原希子インタビュー|映画『Malu夢路』現在と過去日本とマレーシアなど境界が曖昧な世界へ身を委ねる
【イッセー尾形インタビュー】映画『漫画誕生』役者として“言葉にはできないモノ”を見せる
【広末涼子インタビュー】映画『太陽の家』母親役を通して得た“理想の家族”とは
【柄本明インタビュー】映画『ある船頭の話』百戦錬磨の役者が語る“宿命”と撮影現場の魅力
日本映画大学