日本でもなく韓国でもない、幻影と実景が交差する場所へ。
瀬々敬久、真利子哲也の認めた溢れる才気、国内映画祭が注目する新鋭・河内彰監督。
河内彰監督の新作映画『フィア・オブ・ミッシング・アウト』が、2021年7月31日(土)より、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開することが決定。
あわせて、 キービジュアル、予告編、映画感想家の大林千茱萸ほかからの絶賛コメント、河内彰監督のコメントが到着しました。
CONTENTS
映画『フィア・オブ・ミッシング・アウト』について
本作は、日本でもなく韓国でもない、幻影と実景が交差する場所へ、「いつかの今日」を辿っていきます。
河内彰監督は、アートセンターでの仕事を通じて、人と映像の関わりをみつめてきた映画作家です。
映像を「縫合」するという、普遍的とも全く新しいとも受け取れる独自の感性は、瀬々敬久・真利子哲也らをはじめ各映画祭で高く評価され続けてきました。
SNSスラングを題した本作は、親友を亡くしたとある女性の物語を通じて、人の心に現れる「とり残される怖さ」と悲しみ、その先に見えてくる光景を描き出します。
キャストは本作が初演技・初主演のYujin Lee、『誰もいない部屋』の小島彩乃、『なみぎわ』のサトウヒロキら。登場人物たちの感情の震えを繊細に表現しました。
映画『フィア・オブ・ミッシング・アウト』のキービジュアル
劇中の大半で韓国語が使用される本作。キービジュアルやチラシなどにも、韓国語がデザインの中に組み込まれています。
観た人たちそれぞれが、遠くにいる大切な誰かの面影を思い浮かべたくなるような幻想的なキービジュアルに仕上がりました。。
絶賛コメント紹介
本作に向けて、映画感想家の大林千茱萸、うえだ城下町映画祭実行委員会委員長の山﨑憲一、福岡インディペンデント映画祭の大塚大輔より絶賛のコメントが届きましたのでご紹介します。
画面の中には映っていないはずの、人の想いの「気配」を久しぶりに感じました。もっとこの暗闇に包まれたい。圧倒される作家性。
大林千茱萸(映画感想家)
かつてヌーベルバーグが、映画表現の極みに挑戦した息吹をこの作品に感じる。全体を深く静かに抑えた画面に輝く眩しいまでの光、長回しに流れるモノローグ、2時間分を2 に凝縮した冒頭のドラマ、ローラー滑り台は絶品。
山﨑憲一(うえだ城下町映画祭実行委員会委員長)
折り重なる闇、灯り、会話。共鳴する心。いつまでも浸っていたい、至高の36分。
大塚大輔(福岡インディペンデント映画祭)
河内彰監督からのコメント
本作にて監督・脚本・編集・撮影を務めた河内彰監督は、本作にこめた想いと、公開決定の喜びを以下のように語っています。
この映画のテーマは「ここにいない誰かを思うこと」で、大半の撮影は2018年に行いましたが、奇しくも今のこの、人に直接会えない世界に向けた言葉のようになってしまいました。映画を劇場で観ることも、作ることも難しくなってしまいましたが、それとは関係なく、今日も劇場のスクリーンでの出会いに思いを馳せ、映画館での上映を夢見てカメラを回す方々がたくさん居ることを知っています。私はそのほんの一端の個人の作家ですが、どうぞ少しでも気に留めて頂き、映画を観て頂けたらと思います。この大変な状況下に、映画館での上映をさせて頂けますこと本当に嬉しく思います。映画に関わる皆様に、心より感謝御礼申し上げます。
河内彰監督のプロフィール
河内彰(かわちあきら)監督は、1988年兵庫県出身。主に都内でCrashi Films(クラッシュアイ フィルムズ)として映画の制作を行っています。
2017年に真理子哲也、瀬々敬久らに選出され、CHOFU SHORT FILM COMPETITION 19thにて、映画『光関係』でグランプリを受賞、注目を集めました。
2019年池袋シネマ・ロサ「二人の作家 河内彰×松本剛」にて、2週間の特集上映で劇場公開デビュー。
2020年『Fearof missing out』(本作原題)が PFF(ぴあフィルムフェスティバル)ほか各映画祭にて上映、話題となります。
映画『フィア・オブ・ミッシング・アウト』の作品情報
【日本公開】
2021年(日本映画)
【監督・脚本・編集・撮影】
河内彰
【キャスト】
Yujin Lee、高石昂、小島彩乃、スニョン、サトウヒロキ、レベッカ、藤岡真衣、横尾宏美、安楽涼、鏑木悠利、三田村龍伸
映画『フィア・オブ・ミッシング・アウト』のあらすじ
親友のイ・ソンを亡くしたユジンは、彼女の残したボイスレコードを発見する。ここにいない友と通じ触れながら、ユジンは思い出と現在の時空を行き交い始めます。
街のネオン、夜のとばり、彼女の車が向かう先は……。
まとめ
画像:『IMAGINATION DRAGON』
本作と同時上映となるのは、河内彰監督による短編映画『IMAGINATION DRAGON』。
東京都による、コロナ禍における映像企画として採択され制作されたショートフィルムです。休館を余儀なくされたアート施設を舞台に、創
造・想像に対する願いをこどもたちの純粋な行動に託し、カメラが追っていきます。
観客の想像力を刺激する河内ワールドを、ぜひ体感してください。
河内彰監督の新作映画『フィア・オブ・ミッシング・アウト』と、短編映画『IMAGINATION DRAGON』は、2021年7月31日(土)より、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開です。